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    クリスタルの断章

    そのクリスタルは、無限とも思える情報を記録できる情報媒体だった。現代にこぼれ落ちた微細なかけらには、小説のようなものが記録されていた……。オリジナル小説ブログです。

    日本ミステリ63位 背徳のメス 黒岩重吾

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

     大学のときに読んだ。読後ものすごく疲れたことを覚えている。それ以外のことは完全に忘れた状態で、20年ぶりに再読。楽しみだが怖くもあった。

     読み終えたが、とにかく疲れる小説である。小泉喜美子が理想とする、「おしゃれで、都会的で、遊び心がたっぷり感じられるミステリ」を一方の極としたら、その正反対のベクトルを愚直に貫いたのがこの小説だ。昭和三十年代の、誰からも見捨てられた大阪の貧民街で、エゴイズムむきだしのどろどろの現実がつづられていくこの社会派推理小説に、「遊び心」などというものが入る余裕はどこにもない。そんなものを入れる余裕があったら、もっと怒れ、と黒岩重吾は主張したかったのではないだろうか。不公正な世界で行われている邪悪に対し、なにもできないでいる自分たちの境遇を、もっと見据え、怒れと。昭和三十年代の日本では、まだ怒る気力が読者層にあったのか、この小説は第四十四回直木賞を受賞している。現在では無理だろう。なにしろ、社会の不公正を糾弾しようとしてデモに参加すると冷笑される世界なのだから。それだけ衣と食と住とが、昭和三十年代に比べて行き渡っていることを素直に喜ぶべきなんだろうが……。

     解説で、医療ミスとその隠蔽が大きな縦糸となる本書を、「チーム・バチスタの栄光」などの現代の医学ミステリーの先駆的作品と評価していたが、それはどうだろうか。ここで黒岩重吾が怒っているのは、「医療ミスとその隠蔽」ではないのである。黒岩重吾が怒っているのは、「貧富の格差」そのものであり、この小説が病院を舞台にしていて医療ミスの問題が取り上げられているのは、単なる「偶然」にすぎない。「貧富の格差」によって、たやすく歪まされてしまう職業者の倫理というものを、黒岩重吾は徹底的に憎悪する。そのため、本書においては、出てくる登場人物に、読者が自分を仮託したくなるような「安全な人物」はひとりも存在しない。もう、出てくるやつ出てくるやつ、みんなエゴイズムだけで動いている、まことにイヤなやつか、そうでなければ過去に強烈な不幸を背負っているかのどちらかなのだ。結果として話はすさまじく陰惨なものになる。

     現代でこんな作品がウケるはずも……と思ったが、もしかしたら「虚淵玄」の作品におけるエゴイズムのカタマリのような登場人物たちが社会派推理小説の後継者かもしれない。社会の矛盾というものは、告発するのではなく、対決するのでもなく、「自分にはどうにもしようがないもの」として受容し、利用するだけ利用するのが、21世紀の生き方なのかもしれない。それって裏を返せば、昭和三十年代以前に帰ることを意味するのではないか。2018年の日本の社会情勢がこの「背徳のメス」のようになってきている現在、われわれがやらなければならないのは「怒る」ことであり、社会派推理小説を復権させることなのではないか、などと考えるのである。
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    1985年(4)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)


     四月が来た。入学式の日である。

     修也は志望中学の体育館にいた。感慨は何もなかった。ただ、これから続くであろう、なにひとつ期待の持てない季節に対してため息をついただけである。

     修也は中学生活については、ほとんど何も考えていなかった。生来の極楽とんぼというべきか、そのときになったらどうにかなるだろう、というスタンスでいたのである。

     そのくせ極度なまでの人見知りである修也が、まともな流行曲や漫画週刊誌などの話題に通じているわけもなく(何しろまともにパソコン雑誌を追いかけようとすると、それだけでかなりの出費になるのであるし、さらに修也は、雑誌を立ち読みする暇があるなら、その間におもちゃ売り場に行ってゲームの棚を飽きず眺める、という方向に傾きがちな少年だった)、話題といえばゲームのことしかないのであった。

     修也のいわゆる「ズレ具合」は授業初日から露見することになった。歴史の授業ではとんちんかんな答えをし(「歴史といって、きみは何を考える?」「はい。白瀬矗中尉の大和雪原到達とかです」「何を考えてるんだお前は」)、数学でも似たようなとんちんかんな答えをし、英語では小テストの全問題についてピリオドを落とし、クラス全員から「あいつはバカだ」的視線で見られるという、いわゆる「中学デビュー」を大失敗したのである。

     救いというべきか、何というべきかわからないのは、生来の極楽とんぼに生まれついている修也にとっては、他人からそういう視線で見られることに、なんらの痛痒も覚えていなかったことであろう。おそらく、修也にとって、クラスメートなどは、「どうでもよかった」のだ。修也には、それよりもはるかに重大なことが会った。

     修也が向かったのは図書館であった。中高一貫教育をひとつの売り物としていたこの学校では、当然ながら図書館も中高合同であった。

     修也はそこにずらりと並ぶ娯楽小説に驚いた。当時はヤングアダルト小説の勃興期であり、高千穂遥が、夢枕獏が、菊地秀行が、朝日ソノラマ文庫で暴れ放題に暴れていた時代であった。

     修也は、菊地秀行の「エイリアン怪猫伝」という小説を手にとってパラパラめくった。

     修也はそのままカウンターへ行き、その本を借りた。

     菊地秀行の「エイリアンシリーズ」は、トレジャー・ハンターの八頭大を主人公とするSFバイオレンスアクション冒険小説である。ソノラマ文庫でのデビュー作「魔界都市「新宿」」でこそ、主人公は品行方正な冒険をしていたが、作を重ねたこのエイリアンシリーズでは、バイオレンスとアクションだけでなく、菊地秀行の本領のもうひとつである「エロス」の部分もたっぷりと盛り込まれていたのである。

     修也はSF的ファンタジー的ホラー的な小道具を使った「なんでもあり」の様相を呈しながら、ホラーとエロスとバイオレンスの限りを尽くして登場人物だけではなく小説自体が暴れまわるような菊地秀行のこの世界にどっぷりはまり込んでしまった。殺すことが不可能なのではないかと思われるようなおそるべき化け猫宇宙人に対して、鮮やかなどんでん返しが決まるクライマックスシーンを読んだころには、耽溺していたといってよい。

     その日から、修也の図書館への日参が始まった。

     類は友を呼ぶ、という言葉がある。昼休みに図書館へ来るような人間というものは、しだいに固定化してくるのであった。

     それは、パソコンを持っていたFであったり、Iであったり、Kであったりした。

     ある日、修也は切り出した。

    「『火吹山の魔法使い』って、知ってる?」

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    日本ミステリ61位 人生の阿呆 木々高太郎

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

     85年版の「東西ミステリーベスト100」は実はけっこう口が悪い。当時の大学のミステリ研究会の猛者たちに総動員をかけたらしいが、この作品もボロクソである。いわく「本格としては見るべきところはない」いわく「これを代表作とされては秀作の多い木々が可哀そう」いわく「シベリヤの写真のついた戦前版を読んだものだけが、この作品を真に読んだといえるだろう」小説は写真の添え物みたいだ。というわけで、長いこと敬遠していた作品であった。数年前に読み、そして今回また再読。はたしてどうか。

     数年前の再読の時点では、この小説は「考え落ち」の作品なのではないかと思った。「読者諸君への挑戦」がついているが、その「解答編」自体がフェイクであり、小説を詳細に読むことによって、欺きの解答のその奥底にある「真実」を見抜いたとき、著者が「序文」で書いていた「人生の阿呆」の本当の正体がわかるのではないか、と読んだのである。もしこれが正しかったら、ミステリ界は激震するんじゃないかとすら思った。

     今回再読して確信した。この小説には、そういう意図はなにひとつない。もしそういう読み方をしたら、木々の理想である「探偵小説芸術論」から逸脱してしまうことは明らかだからだ。木々は探偵小説を、理路整然としていながら、人生の深奥にも触れた「大人向けの読み物」として書こうとしたのであり、この作品はそれ以上でも以下でもないのだ。作品は作品としてきれいに閉じており、余計な解釈の入り込む余地はないのである。

     そういう意味で、本書はたしかに「本格としては見るところはない」作品であろう。シチュエーションから犯人はバレバレ、というか、「こいつが怪しい」と思った人間が犯人であるし、主人公の革命運動への傾倒と転向も、教科書通りというか、埴谷雄嵩のような迫力がない。人間の深奥をえぐるという意味では、デビュー作の短編「網膜脈視症」ですらこの「人生の阿呆」より上回っており、異常心理を克明に描いた短編「睡り人形」なんて本作よりもはるかに優れた文学的境地に達している。もし、この「人生の阿呆」が第4回直木賞を受賞していなかったら、今まで読み継がれていたかどうかもわからない。いや、人の記憶に残っていたかも怪しいものである。

     それがわかったうえでいうのだが、それでもこの「東西ミステリーベスト100」での木々高太郎とこの作品の評価はあんまりではないのか、という気がしてならない。自分の理想にかなわないものは徹底的にぶちのめすというか、水に落ちた犬を打つような、「なにもそこまで」という執念深さを感じさせる。2012年版の東西ミステリーベスト100で、この解説を書いた人の名前がわかるかな、と思って調べると、案の定というかなんというか、北村薫先生だった。北村先生ェ……。

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    映画映画ベスト10

    映画の感想

    http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20181030

    アメリカの夜(1973年 フランソワ・トリュフォー監督) 
    グッドモーニング・バビロン!(1987年 ヴィットリオ・タヴィアーニ&パオロ・タヴィアーニ監督)
    雨に唄えば(1952年 ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督) 
    ジーザス・クライスト・スーパースター(1973年 ノーマン・ジュイソン監督) 
    ベリッシマ(1951年 ルキノ・ヴィスコンティ監督)
    マイク・ザ・ウィザード(1988年 マイク・ジトロフ監督)
    おんぼろフィルム(1985年 手塚治虫監督)
    テンリトルガルフォース(1988年 八谷賢一監督)
    ハイパー無軌道オリジナル・ビデオ・アニメーション ぷにぷに☆ぽえみぃ(2001年 ワタナベシンイチ監督)
    OMAKE! MAKING OF OROCHI(1984年 赤井孝美監督「八岐大蛇の逆襲」映像特典)

    順不同。

    アメリカの夜 …… 映画を作る映画の決定版だろう。人間ドラマというよりは「すちゃらか人間コメディ」。トリュフォーということで敬遠している人にも見てもらいたい映画だ。

    グッドモーニング・バビロン! …… 「イントレランス」が好きな人は必見の映画裏方映画。これを見ると「イントレランス」が見たくなる。

    雨に唄えば …… 説明不要のミュージカルの傑作。

    ジーザス・クライスト・スーパースター …… 最初のシーンで車に乗ったスタッフが映画を撮り始めるところからやるので映画映画にした。最高のロックミュージカル。

    ベリッシマ …… 娘を映画スターにしようとする母親の物語を徹底したリアリズムで撮ったネオレアリズモの傑作。アンナ・マニャーニがいいんだこれまた。

    マイク・ザ・ウィザード …… コロッと忘れてた。ストップモーションの芸術。走る走るおれたち~♪ 落ち込んだときに見ると最高の一作である。

    おんぼろフィルム …… 手塚治虫の短編実験アニメの傑作。この作品の主役は一切顔を出さないアニメ監督だ、と思う。アニメとは何か、映画とは何かを問う思弁的作品だが、エンターテインメントとしても見事。

    テンリトルガルフォース …… 高校に入ったころ、何かの上映会で見た。大いに笑った。あの頃は楽しかった。よく考えると女性声優がキャッキャしてアニメキャラのヌードがちらちら出てきただけの映画だったが、アートミック、視聴者が見たいものをよく心得ている。

    ハイパー無軌道オリジナル・ビデオ・アニメーション ぷにぷに☆ぽえみぃ …… これは魔法少女ワタナベぽえみが主人公の魔法少女アニメではない。主人公は声優・小林由美子と監督のワタナベシンイチであり、彼らがアニメを撮ろうとするアニメなのである。「脚本家を殺しても監督さえいればアニメはできる」という啖呵を聞いて快哉を叫ぶ立派な映画映画なのだ。わたしは好きだ。

    OMAKE! MAKING OF OROCHI …… ゼネラルプロダクツの特撮映画「八岐大蛇の逆襲」に映像特典として付属している5分ほどのメイキング映像だが、ある意味本編よりも面白い。撮ってる人、みんな楽しそう。レギュレーション違反は承知で入れた。

    「男の魂に火をつけろ!」さんのところで毎年やっている映画ベストテン。今年のお題は映画をテーマにした映画、「映画映画」ということだそうだ。「アメリカの夜」と「グッドモーニング・バビロン!」をランクインさせたくて無理やり参加したが、今回も難航した。思いつくまま上げてみたが、日本の実写の映画映画はちょっといいのが思い浮かばない。考えたのだが、日本で映画映画を撮ろうとすると、それは映画ではなく「TV作品」になってしまうからではなかろうか。そうでなくとも、映画映画よりも、映画漫画の服部昇大「邦キチ! 映子さん」とおおつぼマキ「Mr.シネマ」、あさりよしとお「宇宙家族カールビンソン」の映画を撮影する諸作、それに映画小説の我孫子武丸「探偵映画」や笹本祐一「妖精作戦2 ハレーション・ゴースト」のほうが内容的にもインパクト的にも面白い、という時点で邦画は「負け」のような気がする。某映画がやたらとウケたのも、オリジナル性というよりも、そうした映画漫画の豊饒な土壌を実写映画に持ちこんだからではないだろうか。そんなことを考えて憂鬱になる次第である。

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    1985年(3)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

     というわけで修也の初めてのコンピュータRPG体験は惨憺たるものに終わったわけだが、それでもゲームに対する情熱は消えたわけではなかった。ベーマガには毎号のように新しいペーパーアドベンチャーが載っていたし、新しいRPGの記事が次々と紹介されていた。本屋へ行けばゲームブックが山積みされていた。黎明はまさに昇る太陽と変わった。アドベンチャーだとかRPGだとか名がつけばどんなクソゲーでも飛ぶように売れ、ゲームブックと名がつけば、どれだけパラグラフ管理がいいかげんで誤植だらけで、なおかつそこらのライターがひと晩で書き上げたような代物でも、出せばベストセラーになる時代だったのである。

     修也はNの家でファミコンのコントローラーを操作していた。

    「うまく動かないよ、このヘリコプター」

     修也がプレイしていたのは、ハドソンが満を持して発表した、アクションゲーム「バンゲリングベイ」であった。進んでも進んでも果てがない広大なマップを、ヘリコプターで探索しながら、敵の工場を爆撃して破壊するという、プレイヤーの自由度が非常に高い、当時としては野心的なゲームである。

     野心的なのはいいのだが、このゲームには、「独特なヘリコプターの操作方法」という、いささかのとっつき悪さがあった。修也も、それに悪戦苦闘していたのである。

     Nは笑った。

    「練習すればできるようになるさ」

     修也からコントローラーを受け取ったNは、なめらかかつ優雅にヘリコプターを操り、猛禽のように工場に襲いかかると、激烈なる爆撃により工場を破壊した。

    「すごいなあ」

     修也はなんとなく腹が立った。2プレイヤー用コントローラーを手にして、マイクに叫んだ。「ハドソン、ハドソン」

     呼びかけに答えるかのように飛行機の大群がやってきた。Nはにやりと笑うと、コントローラーを目まぐるしく操作し、たちまちのうちに飛行機を全機撃墜してしまった。

    「すごいなあ」

     修也は、今度こそほんとうに心からそういった。

    「こんなこと……」

     Nは、リセットボタンを押すと、修也にいった。

    「合格したんだって?」

    「うん」

     修也は答えた。極楽とんぼの気があった修也には、まだ自分が合格したことの意味がピンとこなかった。

    「また……中学に入っても、また遊びに来てくれる?」

    「うん」

     修也は答えた。

     Nはどこか大人びた表情を見せた。

    「次、なにをやる?」

    「あ、あれやろうよ。『エキサイトバイク』。やってみたかったんだ」

    「いいよ」

     Nはカセットを挿し変えた。

     画面には、モトクロスのバイクが映し出された。

     修也はジャンプとウイリーを使って、コースをクリアしようとしたが、坂を上り切れなかったり、コースアウトしたりで、さんざんな目に遭った。

    「コースを作ってみようか」

     Nが切り出した。

    「え? できるの?」

     できた。一定の範囲内でならコースのパーツを組み合わせることで、オリジナルのコースを作ることが可能なのである。

     修也は見栄えのするジャンプ台を山ほど入れた。Nは呆れたようにいった。

    「すごいコースだな」

     二人は顔を見合わせて大笑いした。

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    自炊日記・その82(2018年10月)

    自炊日記(ノンフィクション)

    10月1日

     朝食のメニュー
     トースト
     ソーセージ
     野菜炒め
     チーズ
     プルーン
     ミルクコーヒー
     ヨーグルト
     りんご
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     昼食のメニュー
     うどん
     天ぷら
     栗渋皮煮
     梨
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     夕食のメニュー
     スシローで旅行流れのゆえのヤケクソの家族接待

    10月2日

     朝食のメニュー
     惣菜パン
     紅茶
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     昼食のメニュー
     会社でハードボイルドな弁当

     夕食のメニュー
     びっくりドンキーで優雅なプレート
     優雅なジャガイモのスープ
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    10月3日

     朝食のメニュー
     エビグラタン
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     昼食のメニュー
     お好み焼き
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     夕食のメニュー
     トンカツ定食680円
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    10月4日

     朝食のメニュー
     乾パン
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     昼食のメニュー
     エビグラタン
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     夕食のメニュー
     かつ丼
     ポテトサラダ
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    10月5日

     朝食のメニュー
     そうめん
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     昼食のメニュー
     そうめん
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     夕食のメニュー
     えびドリア
     低脂肪乳
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    10月6日

     朝食のメニュー
     惣菜パン
     低脂肪乳
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     昼食のメニュー
     うどん
     天ぷら
     プリン
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     夕食のメニュー
     むかごご飯
     味噌汁
     さんま塩焼き
     お浸し
     大根の煮物
     きゅうり
     寒天ゼリー
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    10月7日

     朝食のメニュー
     トースト
     ソーセージ
     野菜炒め
     プルーン
     チーズ
     ミルクコーヒー
     ヨーグルト
     りんご
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     昼食のメニュー
     サイゼリヤで優雅な昼食

     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     しめさば
     ほたて刺身
     お浸し
     焼肉
     きゅうり
     れんこんのきんぴら
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    10月8日

     朝食のメニュー
     えびドリア
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     昼食のメニュー
     会社でハードボイルドな弁当

     夕食のメニュー
     トンカツ定食680円
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    10月9日

     朝食のメニュー
     そうめん
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     昼食のメニュー
     そうめん
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     夕食のメニュー
     カレーライス
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    10月10日

     朝食のメニュー
     カレーライス
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     昼食のメニュー
     そうめん
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     夕食のメニュー
     そうめん
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    10月11日

     朝食のメニュー
     味噌ラーメン
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     昼食のメニュー
     味噌ラーメン
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     夕食のメニュー
     ビッグボーイで優雅なチーズバーグセット
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    10月12日

     朝食のメニュー
     そうめん
     千切りキャベツ
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     昼食のメニュー
     そうめん
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     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     さんま煮つけ
     大根の煮物
     シューマイ
     生野菜
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    10月13日

     朝食のメニュー
     トースト
     ソーセージ
     野菜炒め
     チーズ
     プルーン
     イチジクの砂糖煮
     ミルクコーヒー
     ヨーグルト
     りんご
     マスカット
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     昼食のメニュー
     肉野菜炒め弁当
     味噌汁
     プリン
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     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     しめさば
     生野菜
     カキフライ
     もずく酢
     大根の煮物
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    10月14日

     朝食のメニュー
     トースト
     ソーセージ
     野菜炒め
     チーズ
     プルーン
     ミルクティー
     ヨーグルト
     マスカット
     きいちご
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     昼食のメニュー
     ラーメン
     餡餅
     梨
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     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     フライドチキン
     生野菜
     まぐろ刺身
     ゆでエビ
     お浸し
     大根の煮物
     マスカット
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    10月15日

     朝食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     もつ野菜炒め
     生卵
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     昼食のメニュー
     味噌ラーメン
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     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     もつ野菜炒め
     生卵
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    10月16日

     朝食のメニュー
     朝ロッテリアで優雅なタルタルエッグバーガーセット
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     昼食のメニュー
     会社でハードボイルドな弁当

     夕食のメニュー
     すき家で牛丼卵セット
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    10月17日

     朝食のメニュー
     乾パン1/2缶
     低脂肪乳
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     昼食のメニュー
     乾パン1/2缶
     低脂肪乳
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     夕食のメニュー
     近所のベルトコンベア寿司で優雅な夕食

    10月18日

     朝食のメニュー
     乾パン1/2缶
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     昼食のメニュー
     乾パン1/2缶
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     夕食のメニュー
     天重
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    10月19日

     朝食のメニュー
     シリアル
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     昼食のメニュー
     お好み焼き
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     夕食のメニュー
     から揚げ弁当
     味噌汁
     ポテトサラダ
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    10月20日

     朝食のメニュー
     トースト
     ソーセージ
     野菜炒め
     プルーン
     チーズ
     イチジクの砂糖煮
     ミルクコーヒー
     ヨーグルト
     ぶどう
     りんご
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     昼食のメニュー
     パエリア
     味噌汁
     鶏唐揚げ
     ポテトサラダ
     生野菜
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     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     しめさば
     はまち刺身
     大根の煮物
     お浸し
     れんこんのきんぴら
    IMG_20181020_181322.jpg

    10月21日

     朝食のメニュー
     トースト
     ソーセージ
     野菜炒め
     ザワークラウト
     チーズ
     プルーン
     金柑の砂糖煮
     ミルクコーヒー
     ヨーグルト
     りんご
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     昼食のメニュー
     サイゼリヤで優雅な昼食

     夕食のメニュー
     牛丼
     味噌汁
     ラッキョウ漬け
     お浸し
     れんこんのきんぴら
     団子
    IMG_20181021_165851.jpg

    10月22日

     朝食のメニュー
     瀬戸うどん屋で牛肉朝食セット
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     昼食のメニュー
     会社でハードボイルドな弁当

     夕食のメニュー
     ケバブサンド
     ゼロカロリーコーラ
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    10月23日

     朝食のメニュー
     シリアル
    IMG_20181023_082046.jpg

     昼食のメニュー
     スパゲティナポリタン
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     夕食のメニュー
     カレーライス
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    10月24日

     朝食のメニュー
     カレーライス
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     昼食のメニュー
     そうめん
    IMG_20181024_100717.jpg

     夕食のメニュー
     そうめん
    IMG_20181024_180620.jpg

    10月25日

     朝食のメニュー
     そうめん
    IMG_20181025_095117.jpg

     昼食のメニュー
     そうめん
    IMG_20181025_123409.jpg

     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     さんま塩焼き
     お浸し
     鶏肉のパン粉焼き
     れんこんのきんぴら
     生野菜
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    10月26日

     朝食のメニュー
     トースト
     ソーセージ
     野菜炒め
     チーズ
     プルーン
     ミルクコーヒー
     ヨーグルト
     ぶどう
     りんご
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     昼食のメニュー
     中華丼
     ポテトサラダ
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     夕食のメニュー
     そうめん
    IMG_20181026_171153.jpg

    10月27日

     朝食のメニュー
     シリアルのヨーグルトかけ
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     昼食のメニュー
     そうめん
    IMG_20181027_110937.jpg

     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     焼肉
     生野菜
     まぐろ刺身
     しめさば
     お浸し
     大根といかの煮物
     団子
     柿
    IMG_20181027_181741.jpg

    10月28日

     朝食のメニュー
     トースト
     そーせーじ
     ザワークラウト
     野菜炒め
     チーズ
     プルーン
     ミルクコーヒー
     ヨーグルト
     りんご
    IMG_20181028_065314.jpg

     昼食のメニュー
     ラーメン
     ゆで卵
     カニ缶
     生野菜
     柿
     杏仁豆腐
    IMG_20181028_113012.jpg

     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     鯛の頭の塩焼き
     フライドチキン
     生野菜
     お浸し
     大根の煮物
     どら焼き
     みかん
    IMG_20181028_175913.jpg

    10月29日

     朝食のメニュー
     トースト
     ソーセージ
     野菜炒め
     グラタン
     ミルクコーヒー
     ヨーグルト
     りんご
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     昼食のメニュー
     鶏の甘酢あんかけ弁当
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     夕食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     肉野菜炒め
     生卵
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    10月30日

     朝食のメニュー
     米飯
     味噌汁
     肉野菜炒め
     生卵
    IMG_20181030_082824.jpg

     昼食のメニュー
     会社でハードボイルドな弁当

     夕食のメニュー
     味噌ラーメン
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    10月31日

     朝食のメニュー
     味噌ラーメン
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     昼食のメニュー
     鶏照り焼きと肉そぼろ弁当
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     夕食のメニュー
     ニンニクラーメン
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     いつにも増してハードな月だった。

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    日本ミステリ61位 焦茶色のパステル 岡嶋二人

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

     江戸川乱歩賞は数多くの作家を輩出してきたが、長年にわたり、受賞者の中でも「作品はいいのに売れない作家」の代名詞的存在だったのがこの岡嶋二人である。青年二人の合作ペンネームということで話題性もあったはずなのだが、売れなかったそうだ。作者の岡嶋自身、編集者と飲んでいる時、「先生のようなこういう作品が売れなくてはいけないんですよねえ」と愚痴をこぼされたという伝説の持ち主である。そういうわけで、中学高校と、完全にアウトオブ眼中の作家であった。超難解で知られたゲームブック「ツァラトゥストラの翼」をものしても、ゲームファンだったわたしでさえも「どうせつまらないんだろうな」と思い込んで読まず嫌いしていたのだからそのカリスマ性のなさは傑出している。

     評価が変わったのは、大学に入り、図書館に講談社文庫が揃っていたので、基礎教養をつけるつもりでいやいやこの「焦茶色のパステル」を読んだところメチャクチャ面白く、次に「あした天気にしておくれ」を読んだらさらにメチャクチャ面白かったときからである。後はもうのめり込むことシャブやコカインのごとく、大学の図書館にあった講談社文庫を全部読み、それだけでは収まらず、歩ける範囲の図書館と古本屋を回れるだけ回って、見事大学三年時までに、岡嶋二人の全巻制覇を成し遂げたのであった。そのくらい面白いのだ。

     売れなかった原因はなんとなくわかる。まずは扱うネタのニッチさである。デビュー作の本書は「競馬ミステリー」である。草分け的存在といっちゃ聞こえはいいが、あまりにもミステリ読者の興味から外れすぎている。文章は明晰で読みやすく嫌味がない、まさにスマートなものであり、これから小説を書こうとする人には文章の模範として研究をおすすめしたくなるものなのだが、ものには限度があり、岡嶋二人の小説では、何をネタにしても、どんなドロドロのドラマを作っても、スマートになってしまうのであった。アクだけで勝負しているような島田荘司と対照的である。なにせ、地方のドロドロの閉鎖性がからんでくる陰惨な話に「珊瑚色ラプソディ」、狂気の殺人犯が襲ってくる血も凍るようなホラー小説にすら「クリスマス・イヴ」とタイトルをつけてしまうスマートさなのだから徹底している。

     20年ぶりに「焦茶色のパステル」を再読し、その圧倒的なリーダビリティと老獪にもほどがあるプロット、二重三重のミスディレクション、生き生きとした登場人物に引き込まれ、鮮やかな背負い投げが待っているエンディングまで一気読みしてしまった。ほんと、この作家を食わず嫌いしている人は、ぜひとも偏見を捨てて一読してほしい。コンビを解消して井上夢人名義になっても、相変わらず野心作を発表しているが、その着想の非凡さと明晰な文体が織りなす世界の醍醐味は、岡嶋二人名義の作品でなくしては味わえない。その裏側での確執と破綻は井上夢人の本に赤裸々に描かれているが、それすら「おかしな二人 岡嶋二人盛衰記」というタイトルである。スマートにも限度ってもんが……。

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    鋼鉄少女伝説 11 ワンマンアーミー17:00

    鋼鉄少女伝説

    stella white12


    第三部 六月 イェルサレム編

     イェルサレム攻囲戦
     日時/七〇年五月~九月二六日
     場所/イスラエル・イェルサレム市

     紀元六六年、ユダヤ民族は、ローマ帝国の支配に抗してユダヤ戦争を起こした。だが各地で敗北を重ね、追い詰められたユダヤ人は聖地イェルサレムに立てこもった。ローマの内乱もあって、ローマ軍の攻撃は一時ストップしたものの、ヴェスパシアヌス帝の即位とともに、帝の息子ティトゥスが総司令官となって紀元七〇年に戦いが再開、イェルサレムは五ヶ月間の激しい戦闘の末に陥落した。攻囲戦の間に、イェルサレム内部は疫病と飢餓により地獄のようになっていたという。

       11 ワンマンアーミー17:00

    「午後五時の女、だそうだ」

     平穏な昼休み。

     ぼくは「シミュレーションボードゲーム同好会」の部室で、隅に重ねてある椅子を勝手に引っ張り出すと腰を下ろした。汚れでべたべたするんじゃないかなと思ったが、きちんと雑巾はかけているらしい。

     部屋の主でこの同好会の会長である霧村早智子通称キリコは、手に持っていたカードを伏せた。分厚く大きな眼鏡と、ポニーテールと呼ぶにはあまりにも乱暴にまとめられた髪型が特徴の色気のない女だ。やつはいくつもの紙の駒が乗ったゲーム盤から目を上げるとこちらを向き、乾燥梅干しの袋に手をやって、こうのたまった。

    「誰? その、都市伝説とかによく出てきそうな二つ名の人は」

     ぼくは腕を組んだ。

    「わかっているだろう。お前だよ」

    「わたし?」

    「そうだよ!」

     キリコと向かい合うようにして机を囲んでいたユメちゃんも顔を上げた。目がどことなく輝いている。

    「午後五時の女……かっこいいですね!」

     ぼくにはそうは思えなかった。

    「かっこいいかよくないかは別にして、どうやらけっこうな噂になっているらしいぞ、ぼくたち」

     キリコは笑って、袋から取り出した乾燥梅干しをひとつ口の中に放り込んだ。

    「そんなのギャラリーの数を見ていればわかるわよ」

     そういやそうだな。ぼくは昨日のゲームセンターの様子を思い出した。

     MAPを主な戦いの舞台としてからもキリコは連戦連勝だった。たまには混戦になることもあるが、キリコはそんな状況下からもユメちゃんとともに粘り強い戦いぶりを見せては勝利をもぎ取って行くのだった。

     そういう戦い方に妙に人気が出てきたらしい。このところギャラリーの数がどんどん増えてきたのだ。

     ぼくたちにはなんであれ受験勉強だの塾だのがあるので、必然的にゲームセンターに行くのは午後五時からの三十分ということになってしまったのだが、それがかえって興味を呼んだらしい。いつの間にか、戦えば必ず勝つ総大将の謎の女子高生「CUBISM」についた名前が、「午後五時の女」。

     そんな中ぼくがなにをしていたのかというと、キリコにいわれるがままに部隊をただ移動させたり、後方で逃げ帰ってくる部隊を再編したりすることにとどまっていた。囮部隊をやらされたことも一度や二度ではない。

     はっきりいわせてもらおう。ちっとも面白くない。

     シミュレーションゲームでもアクションゲームでも、要は戦って勝ってなんぼのものであろう。目立たない裏方ばかりやるというのは、ストレスだけが溜まって発散されるものがなにもなかった。

     なんでゲームセンターでこんな思いをしなければならないんだ。

     総大将をキリコと交代してもらうというのが話にならないこともわかっていた。ぼくが指揮なんか執ったら最後、ゲームはボロ負けしてユメちゃんが悲しい顔をすることになるに決まっているからだ。ゲームに負けるのはどうでもいいが、ユメちゃんを悲しい思いにすることだけは天地がひっくり返ってもぼくにできることではなかった。

     だけどもう我慢の限界だ。

    「なあ」

     ぼくはキリコに切り出した。

    「しばらくゲームを休まないか?」

    「いつまでよ」

    「噂が消えるまでだよ。ほんのしばらくの間だ」

     キリコは一蹴した。

    「無理ね」

    「なぜだよ」

    「テストプレイの期間は三ヶ月よ。今やめたとして、残っている期間は二ヶ月。ひるがえって、噂が消えるまでは七十五日。どっちが長いかさあ考えてみよう」

    「煙に巻くのはやめてくれ」

     ぼくはいった。

    「キリコ、君も受験生じゃないか。第一志望は国立だろう? こんなことをしている余裕なんて、ないはずじゃないのか」

    「こないだの中間テスト」

     キリコは指を立てて振って見せた。

    「どっちが上だったっけ?」

     ぼくはぐっと詰まった。

    「数学はぼくが勝ってた。化学もぼくが勝ってた。僅差だったけど」

    「数学と化学を持ち出すんなら、英語と国語と歴史はどうだったのかしらと聞きたいわね、順昇?」

     つくづく嫌味な女だ。

    「浦沢先輩、会長と英語力を競うのはあきらめたほうがいいです。会長は、海外から個人輸入で戦史の専門誌を取り寄せ、それを辞書抜きであらかたは読み下すことができる人ですから」

     ユメちゃんが解説した。

    「それに、浦沢先輩。ここにあるボードゲームの大半は、ルールブックが英語で書かれていますし」

     ぼくは壁際の棚にずらっと並んだ箱に目をやった。よく見ると、ほとんどがアルファベットのタイトルだ。

     でも、それをいうならぼくだって、アメリカのパソコン関係のウェブサイトには目を通しているぞ。

     そう抗弁するとユメちゃんは首を振った。

    「語彙の量が全然違うのではと思います。歴史文献を当たるには、文学作品などにも目を通しておく必要があります。会長は、ばら戦争のゲームをやるためだけに、シェークスピアを原語でまるまる一冊通して読まれたそうですから」

     ちょっとの沈黙。

     そんな化け物に勝てるか!

    「中間テストなんてどうだっていいんだ」

    「開き直ったわね順昇」

     キリコとぼくはにらみ合った。

    「とにかく」

     ぼくはキリコに指を突きつけた。

    「休ませてもらうからな。今後しばらくゲームには出ない。やりたかったら、ギャラリーから、誰でもいいから適当に見つくろってこき使えよ。進んで君の奴隷になるってやつはけっこういるんじゃないのか? でも、ぼくはごめんだよ」

     ぼくは椅子を蹴たてて立ち上がると、キリコに背を向けた。

     部室を出て教室へ戻ったときには、気分はすっきりしていた。

     ひさびさにいいたいことをいったので。

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    ツイッターをやめた

    自炊日記(ノンフィクション)

    今のままツイッターを続けていたら、得るものよりも失うもののほうがあまりにも大きくなりそうに思えたので、アカウントを削除してツイッターをやめた。

    「逃げ」かもしれないが、世の中には逃げたほうがいいこともある。

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    ぴりぴり

    不快(壊れた文章)

     体の中でどろどろしたものが増殖し口元まできた。

     精神的ななにかをゲロとして吐き出したくてしかたない。

     大学をしくじったときとそっくり同じだ。ちょっと体を動かすだけでぴりぴりしいらいらする。

     ろくでもない兆候。

     ゲームしている間と飯を食っている間しか不安といら立ちを忘れられない。

     おれはリストカットの代わりにゲームし飯を食ってるのだろうか。

     食いすぎて血中の中性脂肪はえらいことになってるらしい。

     直接電話もかかってきた。明日は病院へ行かねばならぬ。

     すぐにでも死ぬのだろうか。

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