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    【  2009年04月  】 

    ナイトメア・ハンターの掟 5-2

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.30 (Thu)

     第五章 ユニオン・ジャッカー(承前) 今日は、患者は一人しか来なかった。二十六歳のOLである。夢魔がついているという感じはしない。話だけ聞いて帰した。久しぶりに精神科医らしい仕事だ。今度もまた来てくれるといいのだが。診察券を作るべきだったかもしれない。 今日の晩飯は赤いきつねにした。栄養学的にはボロボロだ。新鮮な野菜を食べないと本当に参ってしまいかねない。行ったことがないからわからないが、『高麗』...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 5-1

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.29 (Wed)

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 捜査チームは、現場にいた唯一の証人である息子から、話を聞いた。息子は、手を回しながら、こう答えるだけだった。「ぐるぐる。ぼうぼう。ぐるぐる!」 どうにもしようがなかった。結局、原因を、子供の火遊び、ということに無理やり落ち着け、捜査チームは解散した。 一九七七年のことである。とある元警察官の手記「K町警察署備忘録」より~~~~~~~~~~~~~~...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 4-5

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.28 (Tue)

     第四章 遅れてきた男(承前)「え?」 是蔵忠道の驚きは、真実のもののように見えた。「あなたは、その若さで『レジェンド』だと速水さんから聞いています。それなのに……」「ええ。その『レジェンド』がなんだかわからない」「『レジェンド』がわからないとは……どうやってあの『アントライオン』の一夜を生き延びたのですか!?」「『アントライオン』? それはなんですか?」「あなたは……まったく、無知とはある意味で幸いなの...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 4-4

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.27 (Mon)

     第四章 遅れてきた男(承前)「まずは仕事をお願いします」「ヤバい仕事かい?」「いつも、桐野さんが行っているのと大差はない仕事です。しかし、その前段階、物理的な意味ではかなり危険がある、といってかまわないでしょう」「相手は誰だ」「参議院議員、川畑敏則の秘書である、佐竹一という男です」「政治が絡んでくるのか」「その背景についてはお教えするわけには参りませんが、桐野さんに突き止めてもらいたいことはひとつ...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 4-3

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.26 (Sun)

     第四章 遅れてきた男(承前) とりあえず扉に臨時休業の貼紙をし、速水鈴音に紙コップにクリスタルガイザーを注いでサービスした。まさかこんなに早く来るとは思わなかったのでソフトドリンクもお菓子も買っておかなかったのだ。不覚である。「学校はどうしました?」「先生、今日は土曜日ですよ」 驚きのあまりとんちんかんなことを訊いてしまったらしい。わたしは、頭をかくと話を本筋に戻した。「本当に、君があの、ナイトメ...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 4-2

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.25 (Sat)

     第四章 遅れてきた男(承前) パジャマに着替えた速水昇が戻ってきたのは、十一時四十五分を回ったころだった。なるほど、時間には正確だ。「先生……」 わたしは胸をどん、と、叩いた。「大丈夫です。わたしに任せてください。必ずやあなたを安眠させてみせます」「お願いします」 小さなライトを一つ残して、すべての照明が消された。 隣で、速水昇の細君のベッドに腰かけ、眠るのを待った。 どうにか寝付くまで三十分ほどか...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 4-1

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.24 (Fri)

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~検証の結果は、子供が遊んでいた部屋の壁が、一気に燃え上がった、というものであった。単純に、マッチやライターで火をつけたのではなく、もっと激しく、ガソリンやニトログリセリンといった可燃性の液体かなにかをぶちまけた上で火をつけたのではないかというのである。目撃者も(この人物がその息子を助けたのだが)、いきなり火柱が上がった、と証言している。捜査に当たったひと...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 3-5

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.23 (Thu)

     第三章 電話魔(承前)………… 昨日に戻る。「『みさき』の正体がわかったよ」 あのとき、長谷川武一の夢から出てきたわたしは、心配そうな顔の北村にそう告げた。もっとも、この男は、普段のままでもなにかを憂慮しているように見えるのだが。「よくやってくれました、桐野さん。ここに長居しても危険なだけですので、車に戻りましょう」「今何時だい?」「夢に入ってから十分も経ってませんよ。さ、早く」 わたしは北村に引っ張...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 3-4

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.22 (Wed)

     第三章 電話魔(承前) 深夜一時。 わたしは北村の運転するシャレードの助手席で、読んだデータを反芻していた。長谷川武一が昨日、夜遅くに会社を出てから立ち寄ったのは、吉野屋とパソコンショップだけだった。いずれにも十五分くらいしか滞在していない。会社ではひとりでデータと格闘していたし、吉野家でもパソコンショップでも女とはまったく接触はない。それどころか、過去三週間の調査においても、決まった人物と接触し...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 3-3

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.21 (Tue)

     第三章 電話魔(承前) 「桐野メンタルヘルス」へ戻ってから、わたしは電話をかけた。 しばし待つ。『はい。ソフトスタジオBINDです』「失礼します。桐野というものですが、そちらの社員だったかもしれないかたについて質問させていただきたいことがありますので、昔のことがわかるかたに代わっていただけないでしょうか」『わかりました。しばしお待ちください。主任に代わります』 オルゴールの音。「エリーゼのために」...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 3-2

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.20 (Mon)

     第三章 電話魔(承前) とりあえず、両親とやらに電話をかけてみることにした。 長距離通話はむやみやたらとカネがかかるから嫌なのだが……。 プッシュボタンを押す。 しばらく待った。 電話がつながる音がした。『はい。ソフトスタジオBINDです』 なんだと?「ソフトスタジオBINDさんですって?」 そう答えると、電話の向こうの声に苛立ちが混ざった。『はい。そうですよ。ソフトスタジオBINDですよ。ところで...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 3-1

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.19 (Sun)

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さらなる現場検証が進み、捜査チームは、納得と疑惑とに包まれた。火元は、息子が発見された部屋に間違いなかった。それで、捜査チームは納得したのだが、不可解な点が残ったのである。それは、火元となった部屋の焼け方だった。とある元警察官の手記「K町警察署備忘録」より~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 第三章 電話魔 秋が来て冬となっても、わが「桐野...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 2-8

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.18 (Sat)

     第二章 カメラは血を浴びて(承前)「このカメラですか? ええ、確かにうちの店で取り扱ったものですよ」 山木雄平はライカを見るなりいった。まだ口が完全に動かないのか、声はやや聞き取りづらかった。眠っていた間のことはなにも覚えていないらしい。二ヶ月も重湯と栄養点滴で生きてきたというのに、目が覚めて二週間もすると店に立っていた。「どなたが持ち込んだかわかりますか?」 少々お待ちください、といって山木雄平...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 2-7

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.17 (Fri)

     第二章 カメラは血を浴びて(承前) 坂元開次を背負って、道とも思えない道を歩き続けた。 肉体のこういう酷使というやつは、最後にものをいうのは筋肉ではなくて根性である。ナイトメア・ハンターの悲しさ、夢をリアルに感じすぎてしまうのだ。 時おり姿を現すトラップを背中からの助言で避けながら、ただただ歩を前に進める。距離感などは、とうになくなっていた。夢なのだから、距離も時間も関係ないのではあるが。「先生」...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 2-6

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.16 (Thu)

     第二章 カメラは血を浴びて(承前) まず感じたのは、身体をもわっと包み込む熱気だった。 はっと目を開けると、果てしなく続く緑色の世界。 激しい射撃音と爆発音。 ここがどこだか瞬時に思い至ったわたしは、さっと身を伏せた。 危ないところだった。わたしの身体を、銃弾がかすめて飛んだ。 ここがベトナムであることは賭けてもいい。 わたしは迷彩服を着ていた。ということはわたしはアメリカ軍側なのだろう。マイクル...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 2-5

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.15 (Wed)

     第二章 カメラは血を浴びて(承前) 四日が過ぎた。 診療所の受付で医学雑誌を読んでいたわたしの前で、電話が鳴った。 ……もしや客! 早撃ちガンマンよろしく受話器を取った。「はい、桐野メンタルヘルスです」『……き、桐野先生ですか? すぐ来てください!』 泡を食ったような、年老いた女性の声だった。どこかで聞いた声だ。 そうだ、この前の、坂元開次の家でのインターホン。「落ち着いてください! どなたですか?」...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 2-4

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.14 (Tue)

     第二章 カメラは血を浴びて(承前)「まあ入れや」 坂元開次はそういってわたしたちを家の中に入れた。「お邪魔します」 わたしたちはなぜか恐縮して履物を脱いだ。 坂元開次は二階に向かった。後をついていく。廊下にまでなんだかわけのわからない書類が積まれている。作品だろうか? ふすまが開けられた。和室である。廊下以上に様々な書類や写真が、部屋中所狭しと積まれていた。部屋の中央に卓が一卓。その上に、なにかが...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 2-3

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.13 (Mon)

     第二章 カメラは血を浴びて(承前) その病院、福嶋病院は、まるでわたしを拒否でもしているかのように見えた。こちらが心の中で構えているだけなのかもしれないが。「先生についての噂を聞いたとき、すぐに、この人だ! と思ったんですよ」 車を停めて、梶原悟はいった。「先生に一刻も早く診ていただくことができるように、病院に無理をいって夜間の面会を認めてもらったんです。本当なら、明るいうちに来たかったんですけど...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 2-2

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.12 (Sun)

     第二章 カメラは血を浴びて(承前) 山木雄平のケースから、ふた月が経った。イラクでの戦争はひと段落ついたが、それでも死人だけは増え続け、政府自民党は、よせばいいのに有事三法なんかを可決して、国民を肉挽き機にかける競争にいつでも参加できるよう準備を整えていた。その間、うちに来た患者は六名。中で、夢魔に襲われていたのは四名だけだった。 ひとりから百万も請求してやれれば、この診療所もおおグロになるのだが...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 2-1

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.11 (Sat)

     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 消防と警察の合同チームが、火災原因の特定に向かった。家は平均的な木造家屋で、きれいに灰になっていた。よそに飛び火しなかったのは神の恩寵だ、と、(キリスト教徒だった)鑑識官のひとりは語った。あまりに激しい焼け方から、放火が疑われた。火災が起こったときは昼間で、両親は留守にしていた。家に残っていたのは、風邪をこじらせて寝ていた祖母と、三歳になったばか...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-10

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.10 (Fri)

     第一章(承前)…………「それで?」「それで、話は終わりです。わたしは夢から出ると、その場を後にした。中古屋にビートルを叩き売り、その金で安アパートに引っ越した。ごく小さな進学塾で、講師の職を見つけ、今のわたしがいるわけです。あれからこれまで、他人の夢には一度も入っていない」「入りたいと思ったことは」「人殺しに入る資格はありません」 ひじ掛けにグラスを置いた。「わたしは静川郁夫が病院送りになったことを知...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-9

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.09 (Thu)

     第一章(承前)………… 静川郁夫は夜中になると、しばしば外出していた。 森村探偵事務所の調査では、最近はとあるコンビニエンス・ストアにご執心だということである。駐車場に車を停めて、しばらく仮眠を取るくせがあるそうだ。 なにをやっているかの想像はあらかたついた。やつもまたナイトメア・ハンターの能力を持っているに違いない。 もうひとりのナイトメア・ハンターとの初邂逅が、どうしてこんな形を取らなければならな...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-8

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.08 (Wed)

     第一章(承前) アパートで、職業別電話帳を開いた。いわゆるタウンページというやつだ。 私立探偵のページを開く。あるわあるわ、これだけ探偵がいればこの市から犯罪は一掃されていてもおかしくはない。 ページを切り取り、探偵の広告をひとつひとつバラバラに解体した後、コタツの上で目をつぶって麻雀パイよろしくよく混ぜた。 目をつぶったまま、人さし指を高々と掲げて一気に振り下ろす。 目を開いた。 指先は、「森村...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-7

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.07 (Tue)

     第一章(承前)………… わたしは半分虚脱状態で夜の街をさまよっていた。 できれば大学に残りたかった。アカデミックな生活のほうが性に合っていると思うからだ。しかし、不祥事を起こした人間を積極的に採用しようという研究機関や病院があるわけがない。資金もなにもなければ、開業医になるのも無理な話だろう。 将来の人生というやつが、音を立てて崩壊したら、人間はこうなるらしい。 だが、そんなことはどうでもいい話だ。 ...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-6

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.06 (Mon)

     第一章(承前)「……のくん。桐野君!」 肩を揺さぶられた。ぼんやりとした暗闇が、わたしを包んでいた。ここはどこだ。ここは……。 はっと目を覚ました。目を覚まして、自分が今どんな状況にいるかを思い出した。「なにをしているんだ、こんなところで!」「石垣先生……」 わたしの顔色は真っ青になっていたことだろう。「君には、わたしの忠告が届かなかったようだな」 その声には悲しみと疲れ、そして怒りがうかがわれた。「先...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-5

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.05 (Sun)

     第一章(承前)………… 出歯亀根性がなかったといったら嘘になる。 わたしは眠っている小笠原登志子の枕元の椅子に腰かけ、夢に入るための精神統一をしていた。 しかし、こんな美しい女性が、自分から入院したくなるような悪夢とはどんなものなのだろう。 やはり夢魔がらみとみるべきだろうか。 答は簡単、入ってみるのみだ。いつもどおりに回転する六角形をイメージし、夢の中へと入った。 眼前にあったのは。 明るい林の中に...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-4

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.04 (Sat)

     第一章(承前) 夜が来た。 連日の夜勤は、肉体も精神も疲弊させる。ただでさえ。 わたしの場合は、その疲れにプラスアルファがあった。 五階の、5‐Dに足を運ぶ。そこにはわたしの患者が寝ていた。本来ならばわたしも仮眠を取るべき時間だが、そのくらいしか自由になる時間はないのでいたしかたない。 患者の名は田中晋三郎。五十九歳。悪夢をしばしば見るようになり、深刻な不眠症となってこの病院に来る。一時は悪化の傾...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-3

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.03 (Fri)

     第一章(承前)………… あれは、三ヶ月前のことだった。というよりも、まだ三ヶ月しか過ぎていなかったのかという思いのほうが強い。 当時、まだ研修医の身分だったわたしは、眠い目をこすりながらT大学病院の廊下を歩いていた。深夜三時。研修医の仕事に朝も夜もないことはわかっているが、夜勤となるとずっしりと疲労がのしかかってくる。『またあの爺さん、徘徊を始めやがって……』 声に出さずに心の中でつぶやいた。五階のC号...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-2

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.02 (Thu)

     第一章(承前) 大野龍臣という名に聞き覚えはなかった。もとよりこんな家に住めるような金持ち階級に関する知識はゼロなのだ。「わたしの拉致を命じたのはあなたですか」 拉致か、と老人はつぶやいた。「余目め、くれぐれも丁重にお迎えしろといっておいたのに」「面白い丁重もあったものです。椅子はありませんか? ここでこうして立っていると、なんだか被告人みたいで落ち着かない。できれば晩飯とお茶もほしいところですが...全文を読む

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    ナイトメア・ハンターの掟 1-1

    1 ナイトメア・ハンターの掟(完結)

    2009.04.01 (Wed)

     (筆者注)本小説は、TRPG「ナイトメア・ハンター」およびその続編である「ナイトメアハンター・ディープ」の二次創作の長編小説である。 このRPGからは、主人公が夢に入って夢魔と戦う、ということを含むいくつかの基本設定は借用したが、主人公の桐野俊明をはじめとする登場人物、舞台、事件については、純粋に筆者の想像の産物である。 お読みになられていささかなりとも楽しんでいただければ無上の幸いである。 では、桐野...全文を読む

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