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    【  2010年05月  】 

    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・28

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.31 (Mon)

     「ラジオ……」「え?」 放課後の教室。いつもながらすっとんきょうなことをいい出すなあ、と思いながら文子は範子の声に耳を傾けた。「ラジオも面白いと思うのよ」「ラジオって、あれ? 最近のはやりのニコニコ生放送ってやつ?」「……そう。友達も何人かやってる……って、違うわよ。違う。ぜんぜん違うの」「じゃあ、昔いたダイエーホークスのピッチャー?」「いつの話をしているのよ。わたしがいっているのは、ラジオ。AMとかF...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・27

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.30 (Sun)

     「み、見えない! なにも見えないわ!」 髪を振り乱して暴れる範子を、おろおろしながら文子はなだめた。「どうしたの、範ちゃん! 急に目が見えなくなったの?」「それも面白いわね」 範子はぽん、と手を叩いた。「まるでジョン・ウィンダムの『トリフィド時代』みたいで。今度機会があったらやってみようかしら」「そんなホラーSFの古典なんて今どきの人は誰も読んでないよ!」「それは残念ね。近ごろのライトノベルなんて...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・26

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.29 (Sat)

     「チョコレート」「どうしたの、範ちゃん?」 すでに範子が突拍子もないことをいうのには慣れっこになっていたが、だからといっていきなり切り出されるとつい、おたついてしまう文子であった。「チョコレートが食べたいわ」「範ちゃんの家の財力だったら、チョコレートなんてトラック単位で買えると思うよ、範ちゃん」「いいえ」 範子は厳しい声でいった。「わたしが食べたいのは、究極のチョコレートよ!」「究極だか至高だかは...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・25

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.28 (Fri)

     「頭が真っ白よ、文子」「わたしもだよ、範ちゃん」 放課後の2-Aの教室。二人は顔を見合わせて、ため息をついた。 そのとおり。二人の頭、すなわち頭部は、真っ白だったのである。「こんな頭じゃ、正常な社会生活を送れないわ。どうして、どうしてこんなことに。よよよよ」 泣き崩れる範子だった。「範ちゃん、元気を出して。わたしたちに降りかかったこの状況にも、きっとなにかの原因があるはずだよ。その原因をなんとかす...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・24・特別編

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.27 (Thu)

     「文子、ええと?」「範ちゃん、今回は特別編だよ。作者のPCが修理から戻ってきたことの説明と、この小説のルールの確認だよ。わたしたちはその進行役だよ」「じゃあ、わたしが説明することにするわね。 ……えほん。 不調を訴えていた作者のPCは、点検の末ショップから戻ってきました」「おお~」「文子、変な合いの手を入れない。点検の結果わかったことは、頻発するStopエラーがなぜ起きたかについては、『よくわからない』...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・23

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.26 (Wed)

     「あちょー!」 いきなり繰り出された範子の突きを、文子はぎりぎりでかわした。「ど、どうしたのよ範ちゃん」「ジークンドーよ」 範子は机の前で妙な構えを取っていた。 文子はなにが起こったのかわかったような気がした。「範ちゃん……」 いっても無駄だと思いながらも、文子はいうしかなかった。「今になって『燃えよドラゴン』は古いと思うよ」「古典は年代を超えて素晴らしいのよ」 範子は見えないヌンチャクをぶんぶん振...全文を読む

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    新人賞おめでとう!

    未分類

    2010.05.25 (Tue)

     どうしてこんなピンチなときに祝わなくてはならないのかですが、リンクしていただいている「あめふらしのあまやどり」の主であるあめふらしさんが、「雨松」名義で、「ヒーローの娘」という漫画を描き、みごとアフタヌーンの四季賞を勝ち取られました!うおーすげー!できればみなさんも、本日発売のアフタヌーンをお買い上げの上、作品をお読みになられれば、あめふらしさんも喜ばれると思います。ついでに読者アンケートまで書い...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・22

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.25 (Tue)

     「文子、歌は歌える?」 放課後の教室。いつもながら突然の範子の言葉に、文子はびっくりした。「歌えるけど……どうしたの範ちゃん」「いやその、今度の文化祭なんだけど」「ああ、あの、昔は十月ごろに行なわれていた文化部学生の祭典」「説明っぽいわね文子」「だって、これくらいのことをいってやらなければ、現代の学校制度はわかりはしないよ。受験なんかのために、平気で一学期のはじめごろに持っていく現代の高校システムは...全文を読む

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    ネカフェより愛をこめて(コメントいただいた皆様へ)

    未分類

    2010.05.25 (Tue)

     コメントをいただいた皆様へ家のPCがとうとう修理へ出さなければならなくなったらしいのでネカフェより更新してます。そんなわけで、金を最低限ですませねばならないのでコメ返している時間がございません。後でお返事は必ず書きますので、今はこれにて失礼(汗)...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・21

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.24 (Mon)

     「風が語りかけます」「ど、どうしたのよ、範ちゃん」「うまい、うますぎる」「だからどうしたっていうのよ範ちゃん!」 文子は突如わけのわからないことをいい出した範子の肩を揺すぶった。「埼玉銘菓十万石まんじゅう」「どうしちゃったのよ範ちゃ~ん! 範ちゃんがどうにかなっちゃったら、わたしまで……」「落ち着いて文子。わたしはまともだから」「まともには聞こえなかったよさっきのせりふ! いったいなにがあったの?」...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・20

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.23 (Sun)

     「すがすがしい朝ね、文子」「そうだね、範ちゃん」 そう答えたものの、文子はどうしても疑問をぶつけたかった。「でもどうして、わたしたちの学校って、朝から放課後なわけ?」 二人以外は無人の教室。 朝っぱらからがらんとしていたら、物寂しさにもほどがあるのではないかと思う文子であった。「それはね」 範子は答えた。「それは、きっと神様か誰かがやけくそになって、『朝』にしてしまったのよ」「だからって……」 文子...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・19

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.22 (Sat)

     「文子」「なあに? 範ちゃん?」「今何時?」 文子はふわりと宙に浮かびながら、時計を見た。「四時になったところだよ」「そう」 範子もぷかぷかと宙に浮かびながら答えた。「あと三十分というところね」 範子は、紅恵高校の制服を着たまま、壁を蹴ると、軽くくるりと宙を一回転した。「身体が軽いわね……」「そりゃそうだよ、範ちゃん、無重力だもん」 文子はちょっと身体をうまく動かすのに慣れていないようだった。 教室...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・18

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.21 (Fri)

     「よく聞いて、文子」 紅恵高校、放課後のいつもの教室。範子はいつになく真剣な目つきで文子を見据えた。 文子は完全にだらけきっていた。「聞くけどさー、範ちゃん。もう、めちゃくちゃな設定と投げっぱなしエンディングは飽きたよー。普通の学生生活したいよー。高校生なんだから」「それどころじゃないのよ」 範子はそわそわと落ち着かなかった。「このシリーズの、作者のストックが切れたのよ」「ストックが……切れた?」 ...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・17

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.20 (Thu)

     「あやこー、いい眺めよー」 いつもの教室、いつもの放課後。 窓から外を眺めている範子をよそに、文子は考えていた。「範ちゃん、あのさ」「どうしたの、文子?」「わたしたち、今も嵐の中で学校に閉じ込められているはずだよね」 深刻な顔をしている文子に、範子は振り向くと笑顔を見せた。「なんだ、そんなことで悩んでいたの」「どうして今もこの教室で普通に授業を受けて平和な放課後を迎えているの……?」「それはね文子」...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・16

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.19 (Wed)

      よく晴れた放課後の教室。「魔法って信じる?」 範子の問いに、文子は疲れた様子でうなずいた。「もう、なんでも信じるよ、範ちゃん。木の葉が沈んで石が泳ぐのだって信じる。そんな気分だよ」「いや、そういうことじゃなくって。わたしたちが、魔法を使うこともできるんじゃないかってことよ」「わたしたちが? 魔法を?」 文子はいかにもうさんくさげな話だ、とでもいうかのように範子を見た。「どこからそんなことを思いつ...全文を読む

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    お知らせ

    未分類

    2010.05.18 (Tue)

     わたしがネット接続に使用しているPCが、頻繁に「ブルースクリーン」状態を呈し始めました。まだしばらくはなんとかなるかとは思いますが、ハードに関する知識が乏しいので、PCが機能しなくなるのも時間の問題かと思います。よって、近いうちに接続が途絶えたとしても、単にPCがどうしようもなくなっただけだ、と思っていてください。買い換える金なんかどこにもないのにとほほほ。...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・15

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.18 (Tue)

     「よい子のみんな寄っといで~紙芝居だよ~」 でっかいスケッチブックを抱えた範子に対し、文子は醒めたまなざしを送った。「範ちゃん……『ゲゲゲの女房』見たでしょ」 範子はそれに対し、鞄からなにかを出して答えた。「お嬢ちゃんアメを買ってね~」 文子は範子が出したものを見た。そこには、駄菓子屋で売っているソースせんべいと、スーパーで売っている水飴の瓶があった。「範ちゃん、よくこんなもの買ってきたね……」 水飴...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・14

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.17 (Mon)

     「赤~コ~ナ~! チャンピオン~宇奈月~のり~こ~!」「わー」 文子はお義理に拍手した。「青~コ~ナ~! ちょう~せんしゃ~下川~あや~こ~!」 範子は手をひらひらと振った。盛り上がっている場をイメージしているらしい。「で、範ちゃん?」 文子は頬杖をついた。「これから、なにで遊ぶわけ?」「う……」 範子はそれまでのハイテンションが嘘のように下を向いた。「それはいわない約束じゃない? 文子」「だって」...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・13

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.16 (Sun)

     「ねえ文子」「なあに、範ちゃん?」 範子は、いつになく真剣な表情でいった。「……わたしたち、なんで学校に来ているわけ?」「そういえば……」 文子はきょろきょろと周りを見回した。「誰もいないね……」「それはそうよ」 範子は強い調子で断言した。「だって今日は、日曜日だもの!」「日曜日だよねえ、範ちゃん」「まったくもう、日曜日だっていうのに、なんでわたしたちはこうして真面目に学校なんかに来ているわけ?」 範子...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・12

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.15 (Sat)

     「開運! なんでも鑑定団! いぇ~いっ!」「い、いぇ~い……って、なんでわたしの机でやるわけ? 範ちゃん?」 宇奈月範子は下川文子の当然の抗議を無視した。「さて、第一番は、これ、文子の筆箱です!」 範子は文子の筆入れをむんずと掴むと目の前にかざした。「範ちゃん、返してよお!」「これは缶ペンケースというものですね。今から十年ほど前の様式です」 範子はてきぱきと鑑定をくわえた。「ひどいよお、範ちゃん、い...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・11

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.14 (Fri)

     「あら」 範子はポケットを押さえた。「どうしたの、範ちゃん」 文子はのんびりと尋ねた。「いや、それが……」 範子は身体のあちこちをせわしなく叩いた。「ちょっと、財布を……」 文子の耳がぴくっと動いた。「声が大きいよ、範ちゃん」「え? ……声が大きいって、この教室には、わたしたち二人しかいないじゃない」 放課後の紅恵高校の教室。たしかに、クラスメートは全員帰ってしまったので中には二人しか残っていない。「そ...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・10

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.13 (Thu)

     「む~」「う~」 範子と文子は必要以上に顔と身体を近づけていた。近づくどころか密着である。「範ちゃん……」「なによ」「狭いね……」 文子は身動きの取れない身体をよじりながらいった。 その通りだった。 いまや「教室」は、二人の人間をなんとか押し込むだけでいっぱいいっぱいの大きさにまで縮んでいたのである。 身体を密着させ、ヨガでもやっているかのように手足を変なふうに曲げて、それでもなおろくに身動きすら取れ...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・9

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.12 (Wed)

     「宇宙戦艦ヴォルテックス、発進します」 文子が冷静な口調で告げた。 艦長席についた範子は仏頂面だった。「艦長、針路をお決めになってください」「あのさー、文子……」 範子は周囲を見回した。「ここは、紅恵高校の、いつもの2-Aの教室よ? そんな中で、宇宙戦艦ヤマトだかホワイトベースだかのごっこ遊びは、やったって空しいだけじゃない。わたしたち、もう高校生なんだから」「高校生ではありません」 文子は首を振っ...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・8

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.11 (Tue)

     「こんにゃく」 範子は、文子の弁当箱を見つめ、呆然とした表情でつぶやいた。「こんにゃくだよ、範ちゃん」 文子は泣きそうになっていた。「なによ、なによ、このこんにゃくの量は!」 範子が愕然とするのも無理はなかった。文子が持ってきた弁当箱は、年ごろの少女が持ってくるような小ぶりなものではなく、昔の、いや、今も同じだろうか、運動部所属の大食漢の男子が持ってくるような、いわゆる、「ドカベン」というやつだっ...全文を読む

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    見逃された道 イスフェークへの落穂拾い

    その他いろいろ

    2010.05.10 (Mon)

     昨日は高槻氏の評論についてのアイデアが沸いたので、興奮して小論を一気書きしてしまいました。よって今日の「範子と文子の三十分一本勝負」はお休みいたします。 高槻真樹氏の評論「文字のないSF ―イスフェークを探して」は、非常にスリリングな論文であった。そこでは、文字のないSFの可能性の地平が、細大漏らさず縦横に語られていた……ひとつの例外を除いて。 筆者は、高槻氏が見過ごしてしまったひとつの裏道、「ゲー...全文を読む

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    新人賞ニュース

    未分類

    2010.05.09 (Sun)

     わたしの相互リンク相手である某氏(氏のHPやブログに一行もその旨書いていないので、たぶんおおっぴらにしたくないのだろうと判断し、特に名を秘すことにしたい(^^;))こと、高槻真樹氏が、評論「文字のないSF ―イスフェークを探して」で、見事 日本SF評論賞 選考委員特別賞を受賞されました! わーわーどんどんぱふぱふ~♪というわけで掲載号SFマガジン2010年6月号http://www.amazon.co.jp/S-F%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・7

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.09 (Sun)

     「犯人はあなたね、文子」「は?」 範子の突然の言葉に、文子は飲んでいた牛乳を吹き出しそうになった。「な、え、わたしが、犯人? いったい、なんの?」 範子はそっくり返って、当たり前のことをいうようにして一語一語を発音した。「事件のよ」「事件って、わたしなんにもしていないけど」「いいえ」 範子は頑固だった。「名探偵のわたしが、事件があったと主張しているんだから、事件はあったのよ」「そんな強引なあ」 文...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・6

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.08 (Sat)

      紅恵学園の2-Aの教室、平凡な放課後。「範ちゃん、範ちゃん!」「なあに、文子」 そんな中でレザーアーマーにショートソードという格好の範子は、これまたローブに杖という格好の文子に対してどこか投げやりに答えた。「どうしてわたしたち、こんな格好しているわけ?」「それはね」 範子はあきらめ顔だった。「作者の人気取り作戦よ」「人気取り作戦?」 文子は首をひねった。「そうよ、文子。いい? この作者は、FC2...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・5

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.07 (Fri)

     「ヒマねー」 範子は緑の盤の角に白を置き、文子の黒石をひっくり返して白にした。 文子は穴の開くほど盤を見ていたが、仏頂面で隣のマスに黒を置いた。ちょぼちょぼと黒の領土を広げるが、それでも衆寡はかないそうになかった。「たしかにヒマだよ、範ちゃん。のんびりオセロなんかを教室でやってるんだから」 ディスカウントショップでなんとなく買ってきたオセロのポケット盤のために、なぜか今どきオセロがマイブームになっ...全文を読む

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    範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・4

    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    2010.05.06 (Thu)

     「範ちゃん、範ちゃん!」 勢い込んで文子が範子の肩を叩いた。「どうしたのよ、文子」 範子は鞄にしまいかけていた教科書の束を机に置くと、友人の顔を見た。 のけぞった。「な、なんなの文子! その顔は!」 文子はえ……? と困惑した。「その顔って……顔がどうかした?」「どうかしたじゃないわよ! 鏡を見なさい、鏡を!」 範子はいつも鞄のポケットに収めている手鏡を取り出すと、文子の顔に突きつけた。「どうって……ど...全文を読む

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