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    【  2011年10月  】 

    趣喜堂茶事奇譚/名犯人談戯(その5)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2011.10.31 (Mon)

     「そもそも、名犯人の名犯人たる最大の素質があるとしたら、学生さん、きみはどんなことだと思うかな」 馬庭さんはぼくにいった。「そうですね……名探偵と対決することかなあ」「それはさほど重視する必要はないと思う。例えば、短編ミステリの古典的傑作、『オッターモール氏の手』では、名探偵と呼ぶに値する人間は出てこないが、それでもあの小説の犯人は名犯人のひとりに数えられるし、おれも挙げるかどうか迷った。つまり」「...全文を読む

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    趣喜堂茶事奇譚/名犯人談戯(その4)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2011.10.30 (Sun)

     「わたしの番か。そうだな……」 捻原さんは、ちょっと上を見上げた。「わたしの読んできた本の中には、数多くの名犯人が出てきたが、ベストを決めるこのゲームにおいて、あえてフェイバリットを選ぶことにしよう。こう、分厚い長編ばかり続くと、井森くんも読むのがたいへんだから、わたしは短編にする」「短編ですか」 ぼくはちょっとどきどきするものを感じた。捻原さんの、いちばんのお気に入りの短編が聞けるのだ。「わたしが...全文を読む

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    趣喜堂茶事奇譚/名犯人談戯(その3)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2011.10.29 (Sat)

     「確認しておきたいんですけど、この『名犯人』というのは、いわゆる謎解きタイプのミステリに登場する犯人、に限定されるんですか?」 舞ちゃんがツイスト博士に尋ねた。「最初の例が『赤毛のレドメイン家』だったから、謎解きものでいいと思うよ。いきなりここで、『長いお別れ』の犯人、などといったら、よけいに混乱してしまう」「『長いお別れ』って、なんだっけ」 井森がぼくに小声でいった。ぼくも小声で答えた。「レイモ...全文を読む

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    趣喜堂茶事奇譚/名犯人談戯(その2)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2011.10.28 (Fri)

      井森を除くぼくたちはクジを引いた。 ぼくが一番だった。「そうだな……ぼくの考える名犯人のチャンピオンは、イーデン・フィルポッツの『赤毛のレドメイン家』の犯人だ」「はっ!」 馬庭さんが失笑した。「あのミステリは、駄作ではないんじゃないかね。あれを傑作と認めているのは、昔の人間ばかりだぞ。トリックも、犯人も、まるわかりじゃないか。メースンの『矢の家』よりもわかりやすいだろう、きみ」 ツイスト博士が、柔...全文を読む

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    趣喜堂茶事奇譚/名犯人談戯(その1)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2011.10.27 (Thu)

      その日の漫画喫茶「趣喜堂」は、いつもと違う雰囲気で満ち満ちていた。 一触即発というか、真剣勝負というか。「恨みっこなしですよ」 店主の捻原さん、人呼んでツイスト博士は、そういってぼくたち四人の顔を眺め渡した。ぼく、舞ちゃん、たまたま来ていた馬庭さん、そして、ひとりだけ「来るんじゃなかった」という顔色をあらわにしている井森。 そう。そもそもこの原因は……。 「趣喜堂」にいつものごとく遅れてやってきた...全文を読む

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    祭歌さんブログ二周年記念掌編!!

    ささげもの

    2011.10.26 (Wed)

      ロストフ星系第一惑星「ロストフ1」は、氷の惑星だった。 そこに進出した人類は、固体の状態で多量に存在する水銀を採掘し、マスドライバーで衛星軌道に打ち上げ、骨組みに推進装置がついただけの貨物船で、後方の惑星に送っていた。「監督官どの」 データ・ボードを手にした副官が、かちりと耐寒ブーツのかかとを合わせて敬礼した。「採掘班が、奇妙なものを発見しました」「奇妙なもの?」「はっ。奇妙なのですが……生物らし...全文を読む

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    独裁者の末路

    SF

    2011.10.26 (Wed)

      わたしの住む村にひとつしかない街頭テレビが、レーザー光飛び交う激しい銃撃戦を映し出したのは、その日の朝のことだった。「ぶったまげたなあ、もう」 わたしの隣人である、キノコ牧場を経営している男が、呆然としてつぶやいた。キノコ牧場というのは、小山ほどもあるナメクジ状の粘菌生命体、『ウォーキング・マッシュルーム』から、定期的に生えてくる植物状の子実体を切り取り、まとめて束にして市場に下ろす仕事である。...全文を読む

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    リクと李歐とニジンスキーと

    ささげもの

    2011.10.25 (Tue)

      この小論は、高村薫「わが手に拳銃を」「李歐」、テリー・ホワイト「真夜中の相棒」、赤江瀑「ニジンスキーの手」を参照することにより、lime氏の「RIKU」「白昼夢」に代表される一連の作品のテーマを読み解き、赤江・ホワイト・高村との、その共通する水脈を探り、肯定的に批判することによって、lime氏の作品がどこへ向かおうとしているかを考察する試論である。(ネタバレ注意! これ以降において、上掲作品の内容に振れ...全文を読む

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    一行のボオドレエル

    SF

    2011.10.24 (Mon)

      その日、ぼくは、ほろ酔い気分で夜道を歩いていた。酒が好きなことはたしかだが、病的なほどの甘党であるぼくは、ダイキリやアレキサンダーといった甘口のカクテルが大好きなのだ。 無論、ぼくもこうして浮世でビジネスマンという名の社会の歯車をしている以上、それなりの接待というものがあり、そちらでは辛口の日本酒だの、ウイスキーの水割りだのといった飲みたくもない酒を、自分を殺して飲むのだが、そんなものがうまいわ...全文を読む

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    ネタがない

    SF

    2011.10.23 (Sun)

      その日、彼は悩んでいた。指がまったく動かない。いや、動くことは動く。鼻毛を抜いたり、頭をかきむしったり。 問題なのは、そんな自由に動く指が、キーボードの上に来ると、ぴたっと動きを止めてしまうことだった。 彼にはそれがなぜであるかわかっていた。わかりすぎるくらい、わかっていたのだ。 ネタがないのである。 いらいらと爪を噛みながら、彼はモニターをにらんでいた。むろん、モニターに映る原稿は真っ白のまま...全文を読む

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    手続きを簡素化しました

    SF

    2011.10.22 (Sat)

     「……はい。次のかた。ええと、病死ですか。それは、『意図して病院に行かなかった』ゆえの自殺ですね。そっちに並んでください」「次のかた。はあ。戦争で。『意図して戦地へ行った』ことによる自殺ですね。そっちに並んでください」「次のかた。交通事故ですか。『意図して車が通りかねない危険地帯に行った』ことによる自殺ですね。そっちに並んでください」「次のかた。夜道を歩いていたら暴漢に刺された? 『意図して危険な夜...全文を読む

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    黄輪さん大長編小説読了記念短編・その4

    ささげもの

    2011.10.21 (Fri)

      あまり学があるとはいえないシリン・ミーシャにとって、その本がもたらしたものは、あまりにも大きかった。『本て……こんなに面白いものやったんやなあ』 シリンにとっては、人生で初めて一冊の本を読み通せた、感動の読書体験であった。それはそうである。田中政志の手になるこの漫画は、一切の台詞や擬音がない、サイレント漫画なのだから。そのうえ、大胆な駒割りと精密な画、そして躍動的な描写により、読むものをまるで映画...全文を読む

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    黄輪さん大長編小説読了記念短編・その3

    ささげもの

    2011.10.20 (Thu)

     「なんや。言葉、話せるんかいな。話せるんやったら、うちの……」 まくしたてる虎娘に、捻原さんが答えた。「お忘れになった金貨ですね? 保管しておいてあります。一枚は、代金としていただいておきましたが……」「あちゃー、四万円も取るんかいな。けっこうぼるなあ、この店」 虎女がぼやくのに、井森がぼやきで返した。「店にあった酒と肴をほとんど腹に収めておいてよくいうなあ、この人。普通だったら四万円ではすまないぞ」...全文を読む

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    ドラゴンズリーグ優勝にあたって・落合監督私感

    その他いろいろ

    2011.10.19 (Wed)

      結論から書く。落合監督は、「監督」ではない。 日本にプロ野球リーグができてから、われわれは、あまりにも、そのチームに「戦国大名家」のイメージを重ねすぎてきたのではないか。選手たちは「部将」であり、彼らを率いる総大将こそ「監督」だという。 それはいいとしよう。しかし、われわれはあまりにも、「監督」を「戦国大名家の当主」のように思ってきた。そうでなければ、お家騒動だの、譜代だの外様だのという発想が出...全文を読む

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    黄輪さん大長編小説読了記念短編・その2

    ささげもの

    2011.10.19 (Wed)

      その日の『趣喜堂』で、ぼくは井森といっしょに、目の前でその貴重な液体の瓶が運ばれるのを指をくわえて見ていた。「ヴィンテージもののアイスヴァインって、あれか?」「ツイスト博士の話だと、そうらしい」「いったいいくらするんだよ。まるで金塊を運ぶみたいだぜ」「ぼくに聞くなよ。ひと口で、一か月分のバイト代が吹っ飛んじまうくらいじゃないかな、わからないけれど。あの手の貴腐ワインになると、ものによっては値段が...全文を読む

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    黄輪さん大長編小説読了記念短編・その1

    ささげもの

    2011.10.18 (Tue)

     「あのね、シリン、私はそれほどヒマじゃないのね。わかるね?」 ゴールドコーストの街を、奇妙な二人連れが歩いていた。 二人のうち、狐獣人の女は、いささか困惑気味だった。頭には大きな三角帽をかぶり、ぼろぼろのマントを着たその姿は、いかにも怪しげである。「だいたいだね、飲み屋だなんてものは、開店してはつぶれるものでね……」 この街でも人気の女闘士である、虎獣人のシリン・ミーシャは、狐獣人の女の袖にすがった...全文を読む

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    実力がなかったといえばそれまでだが

    その他いろいろ

    2011.10.17 (Mon)

     渾身の力を込めた自信作が一次選考にすらひっかからなかったのはけっこうショックだったりする……。が、まあ次があるさ。ウン年前から大小さまざまな新人賞に応募して、今回入れて八連敗もしたら根性も座るというものである(笑)一回でも最終選考まで行ったってことは、わたしにもある程度の才能があるということだもんな。変な意味で前向き。アドレナリンが切れた三日後くらいに落ち込むと思うのでそのときはからかってやってくだ...全文を読む

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    「それ」

    SF

    2011.10.17 (Mon)

      ぼくが、初めて「それ」を見たのは、幼稚園に上がる前だろうか。記憶はおぼろげにしか残っていない。 暑い日だった。太陽がぎらぎら輝いていた。だからたぶん夏の日だったんだろう。ぼくは、草っ原に座り込んでいる。暑い。ほんとうに暑い。しかし暑いのは、太陽のせいばかりではなかった。 ぼくの隣には、「なにか」がいた。それがなんなのか、ぼくにはわからなかった。ただ、その「なにか」からは、熱というか、なにか力を感...全文を読む

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    そろそろこんな季節になってきたなあ

    その他いろいろ

    2011.10.16 (Sun)

      そろそろ、カウンターが20000ヒットに到達するころなので、記念にお題ショートショートをやることにします! わーわーどんどんぱちぱちひゅーひゅー(←ひとりで盛り上がっている様子) で、今回でありますが、これまでを反省するに、 5000ヒットの時は宣伝をまったくといっていいほどしなかったので誰も参加できなかった(汗)。 10000ヒットの時は参加者数が多すぎてコミケの最中というのにショートショートのひねり出しで...全文を読む

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    五つのナポレオン

    ホームズ・パロディ

    2011.10.16 (Sun)

      その青年がホームズのところにやってきたのは、八七年のことだったろうか。私、医学博士ジョン・H・ワトスンは、犯罪記録に参照記録をつけている偉大なるシャーロック・ホームズをほっといて、海洋冒険小説に夢中になっていたのだが。 ドアが叩かれて、私は不承不承立ち上がった。「こんなときに、君の友達かね、ホームズ」「いたとしても、こんな日に、友達なんか呼ばないね。ということは、依頼人ということさ、ワトスン君。...全文を読む

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    20000ヒット記念三題噺「またもう」

    ささげもの

    2011.10.15 (Sat)

      ええ、落語、特に新作落語に登場するスパイ、いわゆる秘密諜報員というやつは、たいていがマヌケなやつと相場が決まっておりますな。 日本の政府機関の建物から秘密書類を奪うために潜入し、ビニールで厳重に梱包された分厚い書類を盗み出して、いざ中を見てみたら、肌もあらわな女性たちが姸を競う、一般に十八歳未満が買ってはいけない本で、思わず鼻血を出してしまったりするようなバカばかりです。 これで、三題噺の...全文を読む

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    犯人は二人(?)

    ホームズ・パロディ

    2011.10.15 (Sat)

      モリアーティー教授を除けば、あの恐喝王と呼ばれていたミルヴァートンほど、わが友人シャーロック・ホームズを危地に陥れた者はいないだろう。なぜなら、あの男は、すんでのところでホームズと私を本物の犯罪者にしてしまうところだったのだから。まあ、大半の責任は私にあるのだが……。 思い出したくもない冒険の一夜の後で、レストレード警部がベーカー街を訪ねてきた。「ハムステッドのアップルドア・タワーズをご存知ですか...全文を読む

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    ブルース・トンチンカン設計書

    ホームズ・パロディ

    2011.10.14 (Fri)

      私、医学博士ジョン・H・ワトスンとホームズを仰天させた、夜遅くベーカー街にやってきた訪問者は、なんとマイクロフト・ホームズだった。「どうしたのですか、兄さん」「たいへんなことが起こったのだ。海軍の軍事機密であるブルース・パティントン式潜水艦の設計書の、もっとも重要な部分が、なにものかによって奪われてしまったのだ」「なんですって!」 私はそれを聞いて愕然とした。「それは本当ですか!」「残念ながら、...全文を読む

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    さんざんな学生

    ホームズ・パロディ

    2011.10.13 (Thu)

     「それで、そのギリシア語の問題用紙を見ることができたのは、その三人の学生のうちの一人なのですね」 ホームズと私は、暗い顔をしている大学講師のソームズ氏に案内されるまま、その問題文が書き写されたらしい部屋へ通された。「その通りです。これは奨学金のための試験問題でして、この問題文を知っていると、他の学生たちに比べて、非常に有利になるのです。問題文は、トゥキュディデスの一節で、彼らはまだ見たことがないは...全文を読む

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    金縁の花眼鏡

    ホームズ・パロディ

    2011.10.12 (Wed)

      ホームズがにらんだ通り、あの殺人事件の犯人は、この眼鏡の持ち主だった。「さすがは名探偵だけのことはあります、ホームズさん」 犯人の女性は後ろを向いてしゃべった。 あまりといえばあまりのことに、私はつい口を出した。「こちらを見てしゃべられたらどうですか」 女性は、私とは斜め四十五度の角度に視線を向けて頭を下げた。「ご無礼お許しください、ワトスン先生。なにぶん目が悪いので」 私は目をぱちぱちさせるし...全文を読む

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    疲労の研究

    ホームズ・パロディ

    2011.10.11 (Tue)

      私、医学博士ジョン・H・ワトスンがベーカー街221Bの下宿に、シャーロック・ホームズと名乗るこの奇妙な男と暮らし始めてから間もなく、私はホームズの卓越した推理力をまざまざと見せられることになった。 ホームズは、警察もお手上げだった、イーノック・ドレッバーとその秘書ジョゼフ・スタンガスンの殺人事件を、ものの見事に解決してみせたのである。 ベーカー街の下宿で、ホームズの手によって捕えられた犯人は、私...全文を読む

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    黄色いガーネット

    ホームズ・パロディ

    2011.10.10 (Mon)

     ※注 この作品には、反社会的行為ではないものの、読者に不快感を与えかねないと思われるような描写が出てきます。お読みの際は注意されることをお勧めします。 私とホームズの住むベーカー街にやってきた、そのマーカー伯爵夫人の使者と名乗る男は、この寒いのに汗をぬぐう手を止めなかった。「新聞はお読みでしょう? ホームズさん」「もちろんですよ。タナーさん。あなたが僕の事務所に来たということは、ひとつの原因しか考...全文を読む

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    瀕死の探偵

    ホームズ・パロディ

    2011.10.09 (Sun)

      私、医学博士ジョン・H・ワトスンが、わが最大の友人である名探偵シャーロック・ホームズと、ベーカー街の住み慣れた下宿とから離れ、郊外の小さな診療所で、妻との落ち着いた暮らしをしていたときのことである。 私が朝の新聞を読んでいると、妻が来客を告げた。「誰だと思う?」 妻に対し、私は首を振った。「わからんね」「ホームズさんの下宿の大家さん、ハドスン夫人よ。すごく慌てていたわ」「それを早くいうんだ!」 ...全文を読む

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    ○○ごの事件

    ホームズ・パロディ

    2011.10.08 (Sat)

      ライヘンバッハの滝。 その、峻厳なことではスイスでも指折りの断崖絶壁にて、ふたりの男が格闘を繰り広げてていた。 ひとりは、長身痩躯の、知性と行動力を感じさせる男であり、もう一人は、老いのせいで肉体的にはいくらか劣るものの、全身にみなぎった殺気が、そのハンディを補って余りある、ぎらぎらした目の男だった。 そして、ふたりとも、相手をこの轟々と流れ落ちる滝の底へ突き落とそうと、死力を振り絞っていたので...全文を読む

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    一毛連盟

    ホームズ・パロディ

    2011.10.07 (Fri)

      ベーカー街にその奇妙な東洋人が訪ねてきたのは、ホームズが銀行破りの事件を見事解決してからそれほど経っていないときだった。「ええと、もう一度お名前を」「はい。わたし、ナミヘイ・イソノと申します。日本人です」「ほほう、日本人ですか」 私とホームズは、その東洋人をしげしげと見た。中国人やインド人はこの大英帝国の貴重な労働力として何度か見たことはあるが、日本人は初めてだ。 そして、その禿頭には……私は、笑...全文を読む

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