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    【  2011年11月  】 

    範子と文子の三十分的日常/十一月・そろそろ試験も近くなってきた日

    範子と文子の三十分的日常(ギャグ掌編小説・完結)

    2011.11.30 (Wed)

     「そろそろね」「うん」 範子と文子の二人は、離れた机に着いて、ブザーが鳴ったことを確認すると、英語の小論文の模擬試験問題を開いた。 単に英語の文章を読んで小論文を書くのではない。英語の文章を読んで、英語の文章で小論文を書くのだ。 小論文のテーマは、「ジョン・ロールズの『正義論』の該当ページを読んで、正義は我々にとって語りうるものなのか、語るべきものなのかを答えよ」というものだった。 文子はこれまで...全文を読む

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    おおそういえば

    その他いろいろ

    2011.11.29 (Tue)

     土曜日ごろ、アクセスカウンタが22222になるはずです。踏んだ方は連絡くださればなにかやります。なんであるか、いつになるかは未定(笑)ちょっとPCと格闘しすぎて投げやり(爆)...全文を読む

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    見ているんだよ

    ホラー

    2011.11.29 (Tue)

      ほら? 家についたよ。 鍵を開けているね。その前に傘をたたむべきだな。どのみち証拠は残るけど、少しくらいは頭を使うほうがいい。 そう。ゆっくりドアを開けて。 大丈夫、君の旦那さんは起きやしないよ。 ぐっすり寝ているからね。 だって、君、盛ったじゃないか。軽い睡眠薬を一服。 旦那さんに、その薬を飲むよう習慣づけたのは君の頭がよかった証拠だね。 それでも、足音を立てないように歩くんだね。 ぞくぞくす...全文を読む

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    きみに聴かせるぼくだけの曲

    恋愛

    2011.11.28 (Mon)

     「阿辻っ!」 音楽教師である寺山の怒鳴り声が飛んだ。「お前、音楽をバカにしているのか? 受験に役立たないからといって!」「そんなことはありません……」 ぼくは消え入りそうな声で答えた。「だったら」 寺山はぼくが握ったリコーダーを指差した。「なんでお前は、『冬の星座』さえ吹けないんだ!」「あの……その……」 ぼくの醜態に、教室中が静まり返った。一年生のころは、大笑いされるだけで済んだが、こうして中学生活も...全文を読む

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    レルバル様・√†そのちー†Σ様・れもん様合格祈願合同壮行会パーティー会場より

    ささげもの

    2011.11.27 (Sun)

      しかし……。 わたしは、バーカウンターで、オレンジジュースをなめるようにちびちび飲みながら嘆息した。 幹事を任せた紅恵美が単に天才というだけではなく、有能な行政能力を有した実務的人間であることはよくわかったが、なにもあそこまであっちこっちに招待状を送ることはないだろう。 紅グループと宇奈月財閥とバルテノーズ家とガレーリョス家とイルミール家と、その他その他、可能な限りの人間をコックおよびウェイターと...全文を読む

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    そしてぼくの指は

    恋愛

    2011.11.26 (Sat)

      指の先に電気が走ったような経験をしたことはあるかい? ぼくはある。 それは、ある女子高……いちおうK女子高としておくか。そこの文化祭に行った時だった。うちの県は、県の上層部の頭が固いのか、それともそういう県民気質なのか、高校に共学校というものが異様なほど少ない。ぼくの家から半径三十キロの円を描いた枠内で知っている共学校は、ぼくが通う高校くらいだ。 そういうわけで、女子高の文化祭ともなると、そこは下...全文を読む

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    謎の古代文字

    SF

    2011.11.25 (Fri)

      まったく暑い。なんでおれがこんなことをしなくちゃならんのだ。 古代遺跡発掘の際は、いつもこのように思う。 まあ、自分が選んだ道だからしかたがないが、今回は、それにおまけがついていた。 頭の悪いお姉ちゃんレポーターだ。 これまでは、頭が悪いレポーターというのは、頭が悪いふりをしているだけで、実際は切れ者なんだろうと思っていたが、こいつはほんとうに頭が悪いらしい。 おれはげんなりしながら、遺跡にブラ...全文を読む

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    メモリ

    SF

    2011.11.24 (Thu)

      長い時間がかかった。代償も大きかった。しかし、人間はやったのだ。やってのけたのだ。 その場に集まった、皆が涙を流していた。「皆さん」 白衣を着た男が、一同に向かって高らかに宣言した。「わたしは、ここに、われわれ人類が、物理学的に、この宇宙の神秘をすべて解明したことを宣言します!」 映像で、音声で、その他あらゆる方法で、この演説の体験を共有した人間の全てが、肌の色も、男も女も、老いも若きも、いっせ...全文を読む

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    記録よりも記憶に残る男

    その他

    2011.11.23 (Wed)

      スタジアムの観客席は満員だった。割れんばかりの拍手が続いていた。そして、観客は、みな泣いているのだった。 深々と頭を下げるその男に対して、次々と言葉が浴びせられた。「やめないでくれえ!」「嘘だといってくれえ!」 放送席のアナウンサーも涙にむせんでいた。「この瞬間をなんと申しましょうか、ひとりの偉大なスポーツ選手をわれわれは失おうとしているのであります。たしかに、彼は、記録上は他チームの選手に及ば...全文を読む

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    少女マンガみたいに

    恋愛

    2011.11.22 (Tue)

      よし、やるぞ。 あたしは玄関の時計で時刻を確かめた。例のものを口元に持っていく。 すべての準備を整えたあたしは、栖原第2マンション203号室のドアをバンと開け、小走りに走り出した。「や~ん、ちこくちこく!」 そうしゃべろうとしたが、声が声にならなかった。うっかりしていた。パンを口に挟んだままで、明瞭な声でしゃべろうとしても無理なのだ。 小走りに走るのも、二百メートルも走ればもう脇腹が痛くなった。...全文を読む

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    メンタルトレーニング

    ミステリ

    2011.11.21 (Mon)

     「監督、折り入ってわたしにお話があるって、なんなのですか。あの選手は、肉体的には完璧な仕上がりのはずなのですが」「いや、それがですね。どうも、精神面で問題があるようなんですよ、先生。このままでは、次の世界大会でのメダルは絶望的です。メンタル面でのトレーニングが必要なのではと思うのですが、先生は、スポーツ医学だけではなく、そちらのほうもご専門とうかがっておりますので」「そうですね。わかりました。なん...全文を読む

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    ありがとうございます監督

    その他いろいろ

    2011.11.20 (Sun)

     落合監督……いい夢見せてもらいました……ありがとうございます……。今度、ドラゴンズファンに一夜の常勝の夢を見せてくれるのは誰だろう?...全文を読む

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    ルルさんお誕生日おめでとう&入試合格祈願ショートショート!

    ささげもの

    2011.11.20 (Sun)

      わたしは、ネット上の友人の誕生日のお祝いと、合格祈願のパーティーをするために、近所のスーパーに買い物に出かけていた。「で、おれは、なんのためにいるんです?」 井森がわたしに尋ねた。「荷物持ちに決まっているだろ。ほれ、そこの籠を取れ」 スーパーで、わたしは片っ端から籠にごちそうとその材料を入れていった。果物。野菜。魚。肉。その他その他。「しっかし、でっかいスーパーですね」「外資が入っているからな」...全文を読む

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    名探偵・深見剛助

    名探偵・深見剛助(冗談謎解きミステリ掌編シリーズ)

    2011.11.19 (Sat)

     深見剛助。人は彼を名探偵と呼ぶ。その超論理の前にはすべての謎が明白である……。というわけでもない。だがノベルズの最終頁までにはまがりなりにもなんとかケリをつけないとダメなのだ!がんばれ深見剛助! がんばれ作者!もくじ>> http://crfragment.blog81.fc2.com/blog-category-44.html...全文を読む

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    出汁(だし)

    ホラー

    2011.11.19 (Sat)

      わたしは、最近、料理に凝っている。 最初のきっかけは、煮干し、だった。 ある冬の寒い日わたしは、今日の昼飯にあつあつの味噌汁を作ろう、と、鍋に煮干しを放り込み、火をつけようとした。 そのとき、携帯が鳴った。 実家の母が倒れた、すぐ来てくれとのことだった。それでは、味噌汁もくそもない。とにかく、急いで身支度を整え、車に飛び乗って実家に向かった。 ちなみに、わたしの東京のマンションから、実家のある北...全文を読む

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    不正経理

    SF

    2011.11.18 (Fri)

      噂は以前から広がっていた。「不正経理があるのではないか」 会社は、もちろん否定していた。 しかし、外部から鳴り物入りで入ってきた社長が、就任後わずかのうちに首を切られたことにより、話は大事になった。 第三者による委員会が組織され、大規模な監査が行われた。 監査の結果、驚くべきことがわかった。 突きつけられた証拠の前に、これまで頑として否定をしていた会社も、白旗を上げざるを得なかった。 それは空前...全文を読む

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    往生

    ユーモア

    2011.11.17 (Thu)

      おれは、「狼閻怒狼」の仲間と、バイクを飛ばして、ボロっちい寺へやってきた。「リーダー! 全員そろってます!」「よし、行くぜ! 失礼がないようにしろよ!」 おれたちはぞろぞろと、寺の階段を登って行った。 カンジが、登るのにも疲れたのか、息を切らしておれにいった。「リーダー、ケンゴのやつは、どうしてるでしょうねえ」「バカ野郎。やつは、あの世でもバイクに乗ってるに決まってるだろ。そして、おれたちを待っ...全文を読む

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    サイボーグ

    SF

    2011.11.16 (Wed)

      ……こほん。 そう空咳をひとつして、男子だけで編成された営業一課で課長を務めるおれは、営業一課恒例の、朝礼を始めた。「えー諸君、諸君も知っている通り……」 そう話しながらおれは、部下たちの顔を眺めた。一人、腕時計をいじくりまわしているやつがいた。「森岡!」 おれはその社員を怒鳴りつけた。森岡ははっと顔を上げた。「おれが話している間に時間を気にするとはいい度胸だ……」 おれはつかつかと森岡のそばに寄り、...全文を読む

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    七分間

    SF

    2011.11.15 (Tue)

      もはや、人類に残された時間は、あと「七分間」しかなかった。 空に「至高の存在」が現れ、無情にもそう告げたのだ。 「至高の存在」の言葉は、同時に全地球的スケールで、あらゆる言語を超越して、心にじかにメッセージとして刻まれた。 時間はどんどん過ぎていき、残り時間はあと四分ほどになっていた。 あるものは自殺した。 あるものは、この時とばかりに銃を持ち出し、憎い相手を撃ち殺した。 あるものは、店に駈け込...全文を読む

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    のど元まで出かかっているんだが

    SF

    2011.11.14 (Mon)

      ほら……わかるだろう、あれだよ、あれなんだよ。 あれなんだったら。 わからない? うーん、のど元まで出かかっているんだが。 見ればわかるだろう? なに。わからない。 だから、あれ。あれだっていったらあれなんだよ。もう、のど元まで来ているんだけど、うーん、言葉にならない。 見ればわかると思うんだがなあ。 いや、そういわれても困るよ。のど元まで出かかっているんだが、あと一歩のところで出ないんだよ。 言...全文を読む

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    マヤ暦の終焉

    SF

    2011.11.13 (Sun)

      二〇一二年も暮れようとしていた。十二月二十二日、今年はいつもより、この遺跡にあつまる見学者、いや見物人、いや野次馬が多い。「あの予言のせいですよねえ」 わたしの助手のシルビアが、コーヒーを持ってきた。一年中、うだるように暑いジャングルのど真ん中なので、水分補給は必須なのだ。「他になにが考えられる」 わたしは苦々しくいった。そうなのだ。マヤ暦の終わりが明日であることから、明日、この世界は終わりを告...全文を読む

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    新釈童話 続・裸の王様

    その他

    2011.11.12 (Sat)

      子供に「王様は、裸だ」といわれて、世間の笑いものになった王様は、復讐の一心のあまり、四方八方に追っ手を放ち、あのにっくき仕立て屋を捕えようとしました。 三か月後、仕立て屋は捕えられました。「そちは、よくもありもしない衣服を、『利口な人にしか見えない服』だなどといって騙して売りつけたな」 仕立て屋はびっくり仰天しました。「そんなことはございません。わたくしは、王様のために、珍重される素材を使って、...全文を読む

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    がつがつ姫とやせ薬の昔話

    昔話シリーズ(掌編)

    2011.11.11 (Fri)

      昔、昔、あるところに小さな王国がありました。 王国の民は、一人の人間を除いて、王様をはじめ、皆がまわりの国に対して恥ずかしい思いをしておりました。 その幸福なのか、不幸なのかわからない一人の人間とは、王様の一人娘である王女様でした。 この王女様というのが、それはそれは……巨象、いや、小山のような姫君でした。 朝から晩まで、食べること食べること。肉をがぶり。果物をがぶり。甘いものならもちろんばくばく...全文を読む

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    ステキなお金の使いかた

    恋愛

    2011.11.10 (Thu)

      この前、ミズマ。さんのブログ『だから8割ウソなんだってば。』で、『ステキな金縛り』という映画の話題があったので、「『ステキな金』で小説を一本お願いします。これがほんとの『ステキな金』縛り。お後がよろしいようで」と書いたら、「鬼」といわれた(笑)。 たしかに、人に課題を押しつけておいて自分だけのうのうとしていては、悪いだろう。 というわけで、ショートショートを考えてみることにした。 最近の更新では...全文を読む

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    神田夏美さんお誕生日プレゼントショートショート!

    ささげもの

    2011.11.09 (Wed)

      日ごろお世話になっている、『Orangeade』の神田夏美さんが、誕生日を迎えられたそうなので(気づかんかった。不覚)、急遽プレゼントのためのショートショートを書くことにした。 この小説を読む前に、神田夏美さんのショートショート、『委員長の憂鬱』を読むことをお勧めしておく。 勝手に後づけ設定などを加えてしまったが、お気に障らないことを祈る次第である。 以下どーん。※ ※ ※ ※ ※委員長の拘泥(こだわり)「い...全文を読む

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    黒いふくの男

    その他

    2011.11.08 (Tue)

      ある日、けんたくんは、家でるすばんをしていました。「あ~あ、たいくつだなあ。だれか、おしゃべりできる人かなにかが、あそびにこないかなあ」 まい日あそびすぎて、ゲーム機も、テレビも、コントローラーを取りはずされてしまっていたのです。 おかあさんは、「べんきょうするか、本をよみなさい」といって、パートのしごとに行ってしまいました。 マンガはぜんぶ、あきるほど読んでしまったし、むずかしい本は、ちっとも...全文を読む

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    落ちる

    SF

    2011.11.07 (Mon)

      落ちる。 落ちていく。 落ちていくという直感だけがある。 周囲は漆黒の闇。見えるものは何もない。身体にも、落ちているという感覚はない。見かけ上、重力を感じない、自由落下状態にいたとしても驚かない。しかしわたしには、自分が刻一刻と落ちつつあることがわかっている。 わたしは……。 誰だったか。すでに忘れて久しい。もしかしたら、なにかによって個人的な記憶を奪われたのかもしれない。どちらにせよ、自分が誰で...全文を読む

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    今冬コミケ情報

    その他いろいろ

    2011.11.06 (Sun)

      落ちました。抽選漏れです。 ぐちゃぐちゃいっても始まりませんから、ここではこれだけにしておきますが、このことをヒントに書いたショートショート「落ちる」をお楽しみください。...全文を読む

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    ナンジャラゲ

    SF

    2011.11.06 (Sun)

      人類にとっては歴史上初の異星文明との接近遭遇、いわゆるファースト・コンタクトを果たしたばかりだというのに、その異星人は、ちょっとピリピリしていた。「ナンジャラゲ、知ッテマスカ?」 なめらかな日本語でそう問われた外務大臣のおれは、硫酸を飲み下したような顔になっていたに違いない。「ナンジャラゲ?」「ソウデス。ナンジャラゲ、危険デス。タイヘン、危険デス」「ナンジャラゲって……目で見えるものなのですか?」...全文を読む

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    よおせえへん

    SF

    2011.11.05 (Sat)

     「わかったぞ……」 その哲学者は、よろよろとした足取りで岩屋から出てきた。弟子と思われる男が駆け寄って、老い、瞑想と断食で弱った、師の身体を支えた。「師よ、ついに結論が出たのですね」「ああ。我々はどこから来たのか、我々とは何か、我々はどこに行くのか。廃墟と化した街にモンゴル人の兵士が書き残したあの問いに、完璧に答える、ひとつの結論が……」「ええ。それが先生の追い続けられてきた問いでした」「日本のSF作...全文を読む

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