更新履歴

    さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方はこちらで未読・既読のご確認ができます

    日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

    【  2012年01月  】 

    範子と文子の三十分的日常/一月・試験直前

    範子と文子の三十分的日常(ギャグ掌編小説・完結)

    2012.01.31 (Tue)

      部屋に籠った範子は、硬い表情で洋書のページをめくっていた。法哲学の本らしかった。 隣の部屋で、文子も硬い表情で洋書のページをめくっていた。こちらも、法哲学の本だった。 最近、ふたりとも、必要最低限の時間しか部屋から外へ出なくなっていた。 駒子は、そんな中、耳にイヤホンを当て、中国語の発音をマスターしようとしていた。「駒子」 忍子は、半分あきらめたような顔でいった。「あの老師のもとへついたら、出世...全文を読む

    PageTop▲

    土屋マルさん誕生日プレゼントショートショート!

    ささげもの

    2012.01.30 (Mon)

      相互リンクしていただいている土屋マルさんが本日誕生日だとお聞きして、急遽作ったプレゼント用のショートショート。 プレゼントだから、土屋マルさんの最近の作品をアレンジしてみた。変奏曲のようなものである。 アレンジした作品がホラーだったので、この作品もホラーになってしまった(^^;) こんなもの贈ってしまったらもしかして失礼? 一抹の不安を抱いて以下どーん。※ ※ ※ ※ ※壁 ふっと顔を上げてみたら、...全文を読む

    PageTop▲

    師匠と馬鹿弟子・その2

    ユーモア

    2012.01.30 (Mon)

      昔、昔、ポール・ブリッツという、文学と哲学を学ぶまぬけな男が、山奥に庵を構える師匠のもとへ教えを請いに行ったという。「師匠、お教えください。『完全』と『全知全能』の違いとはなんでしょうか?」 師匠は答えた。「『全知全能』とは、『力』のことじゃ。そして、『完全』とは『様態』のことじゃな」「もう少し詳しくお願いいたします」「神は全知全能である、とよくいわれる。全知にして全能ならば、その全知で『知り』...全文を読む

    PageTop▲

    エドさんと緑の森の家・1月29日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.01.29 (Sun)

      便利屋とは知性にも秀でていなければならない、ということをエドさんはまさに今痛感しているところでした。「えーと、この三次方程式がね、つまりだね、えーとね、そのね……」「先生」 この秋、高校生になったばかりのシャーロットは、風邪をひいて来られなくなった家庭教師の代役として雇われたエドさんに、皮肉めいた視線を投げかけました。「要するに、できないんですか?」「昔、確かに習ったんだが……ここまで出てきているの...全文を読む

    PageTop▲

    わかりあえた時

    ユーモア

    2012.01.28 (Sat)

      その二つの一族は、文明形成前から、長い長い戦いを、この人間社会の陰で続けてきたのだった。 すでにどちらも疲弊していた。両陣営とも、残るはわずか数名の者のみ。 白い服の戦士は、刀を逆手に握り、黒い服の戦士と睨み合っていた。「問う……」 白の戦士が低い声でいった。「お前は、なんのために戦っているのだ?」 黒の戦士も、刀を構えてそれに応じた。「そういうお前こそ、なんのために戦っている」 二人の間に、沈黙...全文を読む

    PageTop▲

    急患その1:肝臓破裂

    カミラ&ヒース緊急治療院

    2012.01.27 (Fri)

      10000ヒット記念にミズマ。さんに出したお題と、その回答が面白かったので、自分でもやってみることにした。わたしはどこまでヒマなんだ。 できればミズマ。さんの回答もこちらへ持ってきたいのだが……許してくれるかなあ。※ ※ ※ ※ ※「そこを右。傾いているな。水準器当てて様子を……。そうそう。トンカチ。あっこの馬鹿、釘ひとつまともに打てないのか。十数年も教育うけて、何を勉強してきたんだ」「そんなこといった...全文を読む

    PageTop▲

    プロローグ

    カミラ&ヒース緊急治療院

    2012.01.26 (Thu)

      すべてはここから始まった。 ってことで以下どーん。※ ※ ※ ※ ※先日、カウンターが10000hitを達成いたしました。ありがとうございます。ありがとうございます。そしてポール・ブリッツさまよりリクエストいただきました。ありがとうございます。ありがとうございます。お題:「いっさいの魔法が使えないアラフォー寸前の女外科医と、魔法大学を落第すれすれの成績で卒業したばかりの若者との恋物語。ばりばりの異世界ファンタ...全文を読む

    PageTop▲

    修行の道

    ユーモア

    2012.01.26 (Thu)

     「野球か……」 おれはショーウィンドーのテレビに映った、色とりどりのユニフォームの選手たちが打ったり投げたり走ったりしている画面に、しばし目を奪われていた。 三秒後、はっと我に返ったおれは、米をかついで、師匠が待つ山へと足を向けた。 野球には、昔から……そう、三歳にもならないころからあこがれを抱いていた。 だが、父の考えは違うようだった。 おれを、知る人ぞ知る高名な武術家のもとに預けたのだから。 野球...全文を読む

    PageTop▲

    赤い鳥、小鳥

    ファンタジー

    2012.01.25 (Wed)

      その子供は、無数の鳥かごの並ぶ中、無心に歌っていた。「赤い鳥、小鳥、なぜなぜ赤い、赤い実を食べた」 子供はひとつの鳥かごの扉を開けた。つがいの赤い鳥が羽ばたき、空へと飛び立っていった。「白い鳥、小鳥、なぜなぜ白い、白い実を食べた」 子供はまたひとつの鳥かごの扉を開けた。つがいの白い鳥が羽ばたき、空へと飛び立っていった。「金の鳥、小鳥、なぜなぜ智慧の、智慧の実を食べた……」 子供はわずかに悲しみを含...全文を読む

    PageTop▲

    お知らせ

    その他いろいろ

    2012.01.24 (Tue)

     ミステリ色やSF色よりも、ユーモア小説としての色が強いショートショートを集めて、「ユーモア」カテゴリとして独立させました。コメディ小説にランキングしているものとしてはお恥ずかしい次第ですが、どうしてこれまでなかったんだこのカテゴリ(汗)まあ以後よろしく。...全文を読む

    PageTop▲

    犯罪者の惑星

    SF

    2012.01.24 (Tue)

     「相手は相当危険な宇宙犯罪者だ」「はっ」 宇宙警備隊員M-33は上司である長官に対して敬礼した。「これまでにも何人もの隊員が逮捕に向かったが、ことごとく返り討ちにあっている。君ならやつを逮捕できるとわたしは信じているが、油断は禁物だ」「お任せください、長官。必ずや相手を牢獄に放り込んでやりますよ」「うむ。本来だったら、君ひとりだけではなく、チームを組んで事に当たりたいところだが、宇宙における政治上...全文を読む

    PageTop▲

    ブルーベリーパイ

    恋愛

    2012.01.23 (Mon)

     「へへっ、もーらいっ」「あっ!」 ぼくは伸ばした手で空をつかんだ。忌々しげに見つめた先には……。「このっ! 智代っ! またかっ、お前っ!」 ショートカットがトレードマークの、自他ともに認めるわが高校随一のテニスプレーヤー、三枝智代は、ぼくの目の前で、おばちゃんに百円玉を渡しているところだった。「お前なあ、そ、そのブルーベリーパイは……この売店に一日一個しか入ってこないものなんだぞっ!」 ぼくは智代に指...全文を読む

    PageTop▲

    エドさんと緑の森の家・1月22日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.01.22 (Sun)

      たとえ凍てつくような寒い日であろうとも、たとえ愛する新妻が家で待っていようとも、「なんでもやります」という看板をかかげた便利屋をやっている以上は、どんな汚い仕事でもやらなければなりません。 ということで、エドさんは、身を切り裂くかのごとき寒気の中で、かちんかちんに凍り付いて、破裂してしまったロバーツさんの家のトイレの水道をなんとかする、という難しくも骨の折れる仕事をやっていました。 探偵として、...全文を読む

    PageTop▲

    趣喜堂茶事奇譚/赤江瀑耽溺週間(その6)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2012.01.21 (Sat)

      テストを終え、ぼくはふらふらになって趣喜堂の扉を開けた。 カウンターでは、舞ちゃんが「いらっしゃ……」といいかけ、口をOの字にした。「顔色が悪いですよ! なにがあったんですか!」「ただの栄養不良だ……」 ぼくは答えた。「何か冷たいのくれる?」 舞ちゃんはマグカップに少量の熱湯を入れて、砂糖とインスタントコーヒーを溶き(そんなものまであったのか)、その上から冷たい牛乳をたっぷりと注いだ。「どうぞ。疲労...全文を読む

    PageTop▲

    趣喜堂茶事奇譚/赤江瀑耽溺週間(その5)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2012.01.20 (Fri)

      ぼくは貧乏性である。日がな漫画喫茶に入り浸っているが貧乏性である。貧乏性らしく、ぼくは一度読んだ本を頭の中で何度も読み返すことがある。やったことないかな? コンビニで立ち読みした漫画を、頭の中で何度も思い出して笑うっていうやつ。……暗い? ああそう。 暗いかどうかは別にして、ぼくはカレーを食べ終えた後ですぐに『趣喜堂』を後にした。 暮地さんの言葉が頭に残ってしかたがなかったからだ。 ぼくは、表層の...全文を読む

    PageTop▲

    お知らせ

    その他いろいろ

    2012.01.19 (Thu)

      恋愛もののショートショートがけっこう増えてきたので、カテゴリを独立させることにしました。それに伴い、「ささげもの」カテゴリにあった卯月朔さんへの「エスプレッソはいかが?」とミズマ。さんへの「ステキなお金の使いかた」をこちらに移動しました。 しかしわたしは、こんな顔から火が出るような話を十篇以上も書いていたのか。なんとかを食らえばなんとかで、同人誌にしちまうか。まあそれもこれも、少女漫画チックなイ...全文を読む

    PageTop▲

    趣喜堂茶事奇譚/赤江瀑耽溺週間(その4)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2012.01.19 (Thu)

      光文社版「禽獣の門」のページを開き、目次を見た。「禽獣の門 雪華葬刺し シーボルトの洋燈 熱帯雨林の客 ライオンの中庭 ジュラ紀の波 蜥蜴殺しのヴィナス 象の夜 卯月恋殺し 空華の森、か……どれもこれもすごそうなタイトルだなあ」「タイトルだけでは、どれがお好みです?」 ツイスト博士がチェスの駒を磨き上げ、丁寧にチェスボードの上に並べた。「インパクトでは、『蜥蜴殺しのヴィナス』ですね。『蜥蜴』と『殺...全文を読む

    PageTop▲

    趣喜堂茶事奇譚/赤江瀑耽溺週間(その3)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2012.01.18 (Wed)

     「どうぞ」 ぼくの前にどん、と置かれたのは、厚い文庫本だった。五百五十ページはあるだろう。 印象的なカバーイラストの上に、タイトルだろう「花夜叉殺し」と書いてある。「『赤江瀑短編傑作選 幻想編』……光文社、こんな本も出してたんですね。読んでいいですか?」「そのためにお出ししたのですよ」 ぼくはマグカップから濃厚な味のカフェオレをひと口飲んだ。 おもむろにページを繰る。まずは目次の確認だ。「花夜叉殺し...全文を読む

    PageTop▲

    趣喜堂茶事奇譚/赤江瀑耽溺週間(その2)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2012.01.17 (Tue)

      結局、ぼくはふらふらのへろへろになって趣喜堂を出た。なにか気の利いたことをいってやろうと思っていたが、赤江瀑の濃密な小説世界は、ぼくから言葉を奪っていた。 獣林寺妖変、禽獣の門、殺し蜜狂い蜜、恋怨に候て……あの本に収録されていたこれらの短編小説は、いずれも一級品の小説だ。その世界では人が死ぬ。人が死ぬが、それは必ずしも、ミステリとしての興味をそそるものではない。ミステリではなく……ミステリからずれて...全文を読む

    PageTop▲

    趣喜堂茶事奇譚/赤江瀑耽溺週間(その1)

    趣喜堂茶事奇譚(うんちく小説シリーズ)

    2012.01.16 (Mon)

      ぼくの住んでいるこの町でも、冬は寒い。本当に寒い。なんであれだけ夏が暑いのに冬がこんなに寒いのか。 ぼくはセーターとコートと襟巻と帽子ですっかり着ぶくれた身体で、『趣喜堂』のドアを開けた。がらんがらんがらん、という、いつもの音が出迎えてくれた。 ぼくに気づいた舞ちゃんと、この店のオーナーであるツイスト博士こと捻原さんが頭を下げた。「いらっしゃいませ。新年おめでとうございます」「新年おめでとう。な...全文を読む

    PageTop▲

    エドさんと緑の森の家・1月15日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.01.15 (Sun)

     「原因はわかったかの、便利屋さん」 夕闇が降りつつある中、村で唯一の本屋を営むニコルさんの声に、エドさんはよいしょ、と車の下から這い出しました。「ラジエーターがやられてますね。不凍液が水になって凍りついています。応急的な処置はしておいたから、なんとか走れるとは思いますが、わたしだったら、明日にでも町の本職の自動車屋に持って行って、徹底したオーバーホールをするところですね」「やっぱりそうか。しかたな...全文を読む

    PageTop▲

    現代の政治情勢にとって正しいおとぎ話

    ユーモア

    2012.01.14 (Sat)

     赤ずきん緑スカーフ 昔、昔、ある国イランに、緑のスカーフをかぶった女の子が暮らしていました。女の子は、「緑スカーフ」ちゃんと呼ばれていました。 ある日、緑スカーフちゃんは、遠い家王宮に住むおばあさんパーレビのもとへ、お菓子石油利権をもって行くようにいわれました。 利権を持たされた緑スカーフちゃんが道を歩いていくと、悪い狼ホメイニが現れて、緑スカーフちゃんにお花畑で花を摘んで一緒に持って行けばイスラ...全文を読む

    PageTop▲

    終わり

    SF

    2012.01.13 (Fri)

      終わった……。 人類は、その事実を突きつけられて、ただ黙るしかなかった……。 建築できる建築物は、すべて建築しつくしてしまった。 破壊できるものは、すべて破壊しつくしてしまった。 作り出せる芸術は、すべて作りつくしてしまった。 食糧は有り余り、宇宙の終末まで食べていける。 知ることができるものは、ほとんどすべて知り尽くしてしまった。 人類のできる全てのことが、今や別の「もっと効率のよく効果も高いなに...全文を読む

    PageTop▲

    ぴゆうさん復帰おめでとうプレゼント掌編!

    ささげもの

    2012.01.12 (Thu)

      ぴゆうさんがひと月ほどの休養から無事サイトに戻ってこられたお祝いのプレゼント! なにがプレゼントなのかは読めばわかる! 以下どーん!※ ※ ※ ※ ※粒傘村にて、ある晩のこと…… 粒傘村。 猫族の麻布商人、麻吉は屋敷の庭をうろうろと歩き回っていた。夜も夜中、満月が中天に浮いていた。何度目になるかわからないが、駄目もとで離れの障子に手をかけ……産婆に大喝された。「ニャニしてるんだい! 男は入っちゃいかんの...全文を読む

    PageTop▲

    一生の宝物

    恋愛

    2012.01.11 (Wed)

      初めて腕時計を買ってもらった時、ぼくは、自分がひとつ大人になったような気がした。 安物のデジタル時計だったが、それは小学生のぼくにとっては宝物だった。どこへ遊びに行くにも、ぼくはそれをつけていった。 もとからうちの家系は物持ちがいい。その安物のデジタル時計は、時に電池の入れ替えはあったものの、中学を卒業して高校に入ってからも、ぼくの腕にあった。 それはまるで、ぼくの一部分であるかのようだった。 ...全文を読む

    PageTop▲

    カップの中の平和

    SF

    2012.01.10 (Tue)

      その宇宙人の一行が地球に降り立ったとき、世界中が狂乱のるつぼと化した。 宇宙人は、一見、ゴキブリかなにかとしか思えないキチン質の顔と体つきをしていた。だが、身にまとっているものは、かつて人間が目にしたこともないような、艶と輝きを帯びた美しい布地の衣服だった。 当然のことながら、地球人類は、贅を尽くした饗応で彼らを迎えることにした。 食事について、人類側の代表が、いったい主食はなにかと尋ねた。「え...全文を読む

    PageTop▲

    取調室の食事

    ミステリ

    2012.01.09 (Mon)

      仲間と組んで銀行強盗をやったはいいものの、ささいなドジから警察に捕まってしまった。 ということでおれは取調室に連れてこられたというわけだ。仲間が逃げ切るまで、しらを切りつづけなくてはならない。仁義もなにもないとはいえ、ぺらぺらとしゃべってしまうような人間は、雑居房でも娑婆でも、まともに相手になどしてもらえないものだ。 おれはふてくされた面をして刑事の前にいた。睨み合って一時間。訊問はしつこかった...全文を読む

    PageTop▲

    エドさんと緑の森の家・1月8日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.01.08 (Sun)

     「行ってくるよーっ!」 エドさんがいつものように自転車で雪道を飛ぶように走っていくのを見送って、奥さんのクロエさんは腕まくりをしました。「さてと」 まずはこの家の掃除と洗濯です。クロエさんはこまねずみのようにきびきび働き、午前中のうちにすべての家事仕事を終えました。昼食に肉とチーズのサンドイッチをかじったクロエさんは、服の上にぼろを着ました。「さてと」 いよいよ、クロエさんの本当の仕事の時間です。...全文を読む

    PageTop▲

    七草がゆ

    ホラー

    2012.01.07 (Sat)

     「お母ちゃん、おなかが減ったよう。なにか食べたいよう」「待つんだよ、今、お母ちゃんが、七草がゆを作っているからね」「七草って?」「昔から、食べると縁起がいいといわれている草だよ。歌にもなっているよ」「どんな歌?」「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花、ってね」 二ニ一三年。人口増とそれによる戦争がもたらした全地球的規模の土地の荒廃とそれに伴う深刻な食糧難は、すでに「春の...全文を読む

    PageTop▲

    ささやかな慰霊

    ユーモア

    2012.01.06 (Fri)

     「どこのどいつだ、こんなことしやがったのは」 おれたちは皆、怒り狂っていた。 今を去ること百年前の災害で命を落とした被災者の慰霊碑に、誰だか知らないが、真っ赤なペンキのようなものをぶちまけたやつがいたのだ。 よその連中にはどうでもいいのかもしれないが、おれたちこの村の人間にとっては、全員が全員、自分の顔にペンキをぶちまけられたような気分だった。 見つけ出したら生かしちゃおかない。まあさすがに人殺し...全文を読む

    PageTop▲

    前月     2012年01月       翌月

    Menu

    最新記事

    最新コメント

    カテゴリ

    FC2ブログランキング

    ランキング

    アルファポリス「第9回 絵本・児童書大賞」にエントリーしました。 どうぞ読んでいってくんなまし。

    カウンター

    おきてがみ

    検索フォーム

    Powered By FC2ブログ

    今すぐブログを作ろう!

    Powered By FC2ブログ

    ブロとも申請フォーム

    QRコード

    QRコード