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    【  2012年03月  】 

    自炊日記・その2

    自炊日記(ノンフィクション)

    2012.03.31 (Sat)

     3月11日 開始早々なんだが、この日は実家で三度の食事を取ったため、自炊生活の参考になることはなにもない。 しかし、重要な変更点はある。これまでの体重の測定記録が、どうやらかなり眉唾物だったらしいのだ。つまり、体重計を、これまでは薄いカーペットの上で使っていたのだが、それを硬い床の上に移すと、体重に一・五キロとはいわないが、五百グラム程度の差が出ることがわかったのだ。もちろん、重いほうにである。 ...全文を読む

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    範子と文子の三十分的日常/三月・別れの日

    範子と文子の三十分的日常(ギャグ掌編小説・完結)

    2012.03.31 (Sat)

      空港。 航空機の離発着する轟音とともにあるそこは、人と人とが、最後の別れを行なう場所でもあった。「お別れね」 範子はいった。涙をこらえている様子がありありとわかった。「わたし……わたし……」 文子は泣きじゃくっていた。「範ちゃん、範ちゃんは一度も尋ねなかったね、どうしてわたしが範ちゃんと一緒の大学に進もうとしなかったのか」 涙の中から文子は、一語一語、言葉を押し出していった。「こう考えたんだ、わたし...全文を読む

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    選択バサミ

    SF

    2012.03.28 (Wed)

      誰であれ、神様ではない以上、「切り落として」いかなくてはならない。 なにをかって? 「選択肢」をさ。 そのために、おれは「選択バサミ」を発明した。 このハサミを使うと、来るべき未来で、自分が望まない選択肢を、ばっさり、ばっさりと切り捨てることができる。 作り方については、まあ、おれが未来で「奇天烈大百科」を書くまで待っていてくれ。まあ、おれはその「書く未来」を切り落としてしまうかもしれないがな。...全文を読む

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    エドさんと緑の森の家・3月25日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.03.25 (Sun)

     「個展? きみの奥さんが?」 村の分校で校長を勤めるカランさんは、白のビショップの駒を取り落としそうになりました。驚くのも無理はないな、そうエドさんは思いました。「妻は売り出し中の画家でして」「それは知っていたけれど、ううん、個展とはねえ。いや、すごいな。あの若さで。で、これでどうだ。ルークとクイーンの両取りだ。少なくとも、ルークはいただきだな」「いいですよ。チェックです」 エドさんはナイトを動か...全文を読む

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    会わないか

    その他

    2012.03.24 (Sat)

      ネット全盛の今からでは想像もつかないだろうが、チェスの郵便対戦というものがかつてあった……今もある。 どういうものかというと、お互いに葉書や封書で、チェスの手を相手に送り、そして盤上の駒を進めて勝敗を競うのだ。もちろん時間はかかる。今の人には信じられないくらいの時間がかかる。考えてみたまえ、チェスのひと勝負にかかる手数が、お互い五十手くらいだったとしよう。最近の郵便事情を考えて、相手のところに三日...全文を読む

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    起きなさい……

    SF

    2012.03.23 (Fri)

      起きなさい……いつまで寝てるの。 そんな悪い子は、悪い夢を見ますよ。 ほうら、汗がびっしょり。 そう。起きるのです。 目が覚めたら、顔を洗っていらっしゃい。 そうすれば、夢のことなどすぐに忘れますよ。 ところで、うなされていたけれど、どんな夢を見たのかしら。 身体にたかった虫たちで、あちこちがかゆくなって、膿んで、せき込んで、それはそれは怖い夢を見た? 昨日遅くまで起きていたでしょう、だからそんな...全文を読む

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    バラエティー番組

    SF

    2012.03.21 (Wed)

      おれはお笑いタレントがバカをやるバラエティー番組を寝転がって見つつ、テレビのリモコンをいじっていた。 その世界では大御所の司会者が、相変わらずマシンガントークをして番組を仕切っている。「はい! 次の挑戦者! お前! やるんだよ、いやでも! いやじゃない? ふーん。じゃ、今度のお題は、これ! 太陽系第三惑星の原住生物に平和を教える!」 会場が爆笑に包まれ、おれも疲れた笑いを洩らした。この課題は、こ...全文を読む

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    わすれがたみ

    恋愛

    2012.03.20 (Tue)

      ぼくは、なんということもないレストランのテーブルについて、頼んでいたなんということもないAランチが来るのを待っていた。 電車が来る前に果たして料理が来るだろうか、と不安になりかけたころ、ウェイトレスが皿の乗った盆を持ってきた。 ぼくは軽く頭を下げると、これから向かう先を思って、ため息をついた。 今日は碧の三回忌なのだ。 結婚生活三年目を待たずして、碧は事故で死んだ。見通しの悪いT字路から急に飛び...全文を読む

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    エドさんと緑の森の家・3月18日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.03.18 (Sun)

     「ううん」 エドさんは、奥さんのクロエさんがアトリエがわりに使っている部屋に立ち、描きかけの作品を見て、首をひねっていました。「これが、現代芸術なのかなあ。どこからどう見ても、線と色だよなあ。でも、この村の風景だよな、この窓から外を見て描いたんだからなあ。それにしてもさっぱりわからん」 ニコルさんに頼まれて、はるばる街までアイスボックスを担いで買いに行った、店主こだわりのアイスクリーム。愛する妻と...全文を読む

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    シャボン玉

    ファンタジー

    2012.03.17 (Sat)

      どこかの公園で、ジャングルジムのてっぺんに腰かけた男の子が、シャボン玉を吹いていました。 その向かいでは、女の子がぶらんこでゆらゆらと揺れながら、シャボン玉を吹いていました。 ふたりがひと吹きするたびに、無数のシャボン玉が、そのストローの端から虹色の煙のようにこぼれ出してくるのでした。 シャボン玉は宙をふわふわと漂いました。 不思議なことに、男の子の吹いたシャボン玉と、女の子の吹いたシャボン玉は...全文を読む

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    おれをころすきか?

    恋愛

    2012.03.14 (Wed)

      ……信じらんない! あの日、あたしはぷりぷりしながら夜の街を歩いていた。周囲は酔客だらけ。酔っ払いがふらふらと歩いているさまは、汚水に浮かぶゴミのようだ。 まったく、あの男があんなやつとは思わなかった。酒臭さを漂わせながら店に入ってきたあいつは、人の前に腰を下ろすと、「お前、おれを殺す気か?」 と大声で叫びやがったのだ。 当然、あたしはあの男の頭に水をぶっかけて、そのまま振り返ることなく店を後にし...全文を読む

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    震災から一年を迎えて

    その他いろいろ

    2012.03.11 (Sun)

     災厄の記憶は風化してやがて消えゆく。災厄の爪痕も風化して、いつかは消えゆく。災厄の刻み付けた恐怖感も、風化して消えてなくなってしまう。歴史はそれを実証している。人類はそれを幸福だと思うべきなのか、不幸だと思うべきなのか。わたしはわからないままわからないなりに書けるものを書く……。...全文を読む

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    エドさんと緑の森の家・3月11日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.03.11 (Sun)

     「うーん」 エドさんは、なにか苦いものを食べたときのような顔をして自転車をこいでいました。奥さんであるクロエさんと、つまらないことで大喧嘩をしてしまったのです。「どうしよう」 エドさんは、アトリエがわりの一室に閉じこもって鍵をかけてしまったクロエさんを残して、頼まれていたミルさんの家の屋根裏部屋の雨漏りと電気コードの修繕に出かけたのですが、頭に浮かぶのは、怒りよりも、どうしてこんなことになってしま...全文を読む

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    自炊日記・その1

    自炊日記(ノンフィクション)

    2012.03.10 (Sat)

     2月19日 自炊生活始まる。とりあえず病気も快方に向かってきたこともあるし、ひとりで自己管理をして服薬をきっちり行い、病院にも通えるかどうかを試すために実家を離れることができるのは今しかない、と医者と相談して決めたのである。とはいえ、慢性の病気であるから一生病院通いをしなければならないのだが。 まずは夕飯である。電気釜に無洗米一合と水を入れてスイッチオン。無洗米にしたのには理由がある。わたしは超弩...全文を読む

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    カッとなったことはないですか?

    その他

    2012.03.07 (Wed)

      わたしは秘蔵のバーボンが入ったグラスを片手にテレビをつけた。 ちょうどコマーシャルがやっていた。『カッとなったことはないですか?』「……ある」 わたしはつぶやいた。『思わず、自分でも後悔するようなことをしでかしてしまったことはないですか?』「……あるよ」 わたしはバーボンをあおった。『自分の心のコントロールが取れなくなってしまったことはないですか?』「……あるってば」 わたしは手中のグラスにおかわりを...全文を読む

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    エドさんと緑の森の家・3月4日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.03.04 (Sun)

     「便利屋、わたしに教えなさい」「へ?」 電話連絡もなしにエドさんの家へ訪ねてきたアリントン夫人は、いきなりそう切り出しました。「教えるって……なにをですか? 探偵術でも?」「そんなものを覚えてどうするのですか。違います、便利屋。わたしが覚えたいのは、カードゲームです。なんでも、スカートとかいう……」「スカート?」「そうです。綴りは確か、SKAT」 聞いたことのないゲームです。「それって、プレイング・カ...全文を読む

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    3月2日日記

    その他いろいろ

    2012.03.02 (Fri)

     今日は父の誕生日ということで実家に泊まり込み。ああこんな時間までネットをやれる嬉しさよ。とはいえ「エドさん」はまだ白紙のままだったりする。どうなるわたし?(^^;)...全文を読む

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