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    【  2012年04月  】 

    綿棒

    ホラー

    2012.04.30 (Mon)

      床にヨードチンキの瓶を落としてしまった。落としただけならいいが、ガラス製のその瓶は見事に割れていた。当然、中の茶褐色の液体は、床に茶色の世界地図を作っていた。誰もが幼少時のころ、布団に作ったあの世界地図だ。 おれは悪態をついて膝をつき、においに顔をしかめながら、手探りで救急箱の横にある雑巾を探そうとした。 悪いときには悪いことが重なるものだ。手がなにかの容器に当たり、床に落ちた。 おれは、あちゃ...全文を読む

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    レ・バニラさん範子文子卒業お祝いイラスト!

    いただきもの

    2012.04.29 (Sun)

     「レバニラ、一人語り」のレ・バニラさんが、こんな素敵な卒業写真イラストを描いてくれました!転載を願ったところ快く応じてくださったのでUPします。クリックすると大きくなります!ああ過ぎ去りし青春の日々よ。ありがとうございました!...全文を読む

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    エドさんと緑の森の家・4月29日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.04.29 (Sun)

      今日でクロエさんの企画展も終わりです。思った以上に好評を博し、初めての個展にしては、絵もかなり売れました。 エドさんは、愛する妻が認められたことが嬉しくて嬉しくてたまりません。さっそく、お酒とごちそうを手配して、村に一軒しかない宿屋で、村人たちとともにパーティーを開きました。こういう、裏に回っての目立たない仕事は、エドさんはとてもうまいのです。だから探偵になれたのかもしれませんが。 田舎風の、見...全文を読む

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    風を映す男

    その他いろいろ

    2012.04.25 (Wed)

      男の目。 それは、風を映すことができた。 そして。 男には、もうひとつ、同様のことができた。 頭痛い……身体だるい……。 というわけで、「カゼをうつされる男」になっちまったんでしばらくブログの更新とコメ返を休みます。すみません。付記:眠れなくて布団の中からコメ返してしまいました。むう……(汗)...全文を読む

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    違いがわかる男

    ユーモア

    2012.04.25 (Wed)

     「先生、壁のこの書は、まさか?」「わかるかね。良寛の真筆じゃよ」「眼福です。ところで、今日お持ちいたしました、伝・雪舟の……」「ああ、あれはよくできていた。おそらく、よほどの絵師が描いたのだろう。贋作でなければ、この一作で美術史に名を残せたじゃろうが、惜しいものじゃな」「残念です。依頼人も、さぞやがっかりするでしょう」「まあ、それでもかなりの逸品、大切にするようにな」「はっ、先生、ありがとうございま...全文を読む

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    音楽を聞いている午後のひととき

    ユーモア

    2012.04.24 (Tue)

      ある日の午後、わたしは椅子に腰を下ろして、パソコンで音楽を聞いていた。 別に深い理由はない。単に、空いているCDプレイヤーがこのパソコンだけだったからだ。 わたしは別ウィンドウで開いたワードの画面を見ながらため息をついた。 書けない。本格的にネタを使い切ってしまったらしい。 星新一先生でもネタに詰まって、「書けない」こと自体を題材にしたショートショートを書いておられるが、それは星新一先生ほどの天...全文を読む

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    自炊日記・その3

    自炊日記(ノンフィクション)

    2012.04.23 (Mon)

     4月1日 ちょっと実家で食いすぎた。反省。とほほ。しかしそんなことに負けていたらこれからの人生どうなるっ、である。タフに生きられねば死ぬのみである。そんなことを極端にストレスに弱いわたしがいっても説得力はないが。 アパート帰宅後計量:体重 75.1kg  節食しよ……。4月2日 いいかげん地震も収まってはくれないものか。こう、ひと月に何べんも、震度5クラスの地震が起きていたらおちおち眠ることもできない。土...全文を読む

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    エドさんと緑の森の家・4月22日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.04.22 (Sun)

     「今日の予定は、っと。これからダーナムさんのところで子供相手に宿題を教えて、それからハーンさんの三歳の子供が眠るまで、寝床で昔、探偵だったころのぞくぞくするような話をしてあげる、ということは今日も九時まで家に帰れないのか」 子供にチェスを教えた後の四月ともいうのにまだ寒い帰り道、エドさんは自転車に乗りながら今後の予定を総ざらいしていました。「どうせ家に帰っても誰もいないしなあ。ひとりでわびしく冷た...全文を読む

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    絶筆

    SF

    2012.04.21 (Sat)

     『……人類も絶滅のときを迎えるときがやってきた。地球最後の男かどうかはわからないものの、地球最後の詩人のひとりであるわたしは、今こそ人類史の総括たる叙事詩を……いかん。コンピュータのバッテリーの残量が。これでは、わたしの叙事詩は。地球を訪れるかもしれない知的生物に残す遺産は。待て、止まるなコンピュー』 詩人の絶筆である。 紙に書くとか石に刻むとかいう発想はなくなっていたのかこの怠け者の種族は……。...全文を読む

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    留守電

    SF

    2012.04.20 (Fri)

     『こちらは、留守番電話です。ご用件がありましたら、ピーという発信音の後にお話しください』「もしもし。君が今、留守なのは承知しているよ。かなり長く留守にするつもりでいることも承知している。「君にこういうのもなんだが、あの男はひどい奴だった。君の愛を受け取る資格なんてなかった。ましてやその愛を、ぼろ雑巾のように捨て去り、踏みにじる資格など。「君が旅に出ようと思った気持ちもわかる。傷心を癒やすのに最適の...全文を読む

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    あなたの大事なお子さんを哲学者にしないために

    その他

    2012.04.19 (Thu)

     Q:息子は大きくなったら、文系でも法学の道に進ませたいのですが、なにに気をつけたらよいでしょうか?A:まず第一に考えるべきは、法学や法律そのものを嫌う原因を作らないことです。頭ごなしに「法学部へ入れ」といって反抗心を煽るのはもちろん、法律によって生命や財産や愛する人を失った小説やテレビ番組、特にトラブルについての実話集とか判例集に、ものごころつく前に触れさせるのは絶対にやめましょう。そうしないと、...全文を読む

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    矢端想さんオリジナル曲!

    いただきもの

    2012.04.18 (Wed)

     「妄想の荒野」の矢端想さんが、うちの看板娘の二人で、曲と動画を作り上げてくれました! わーいわーい! 祭歌さんとレバニラさんとれもんさんに許可を取ったのか気になっているので今はこちらにはUPしませんが、確証が得られしだいUPしようと思います。(だってあのかたたちのブログになにも書いてなかったんだもん) それまでは矢端想さんのブログでお楽しみください! ありがとうございました!...全文を読む

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    我が良き友よ

    ファンタジー

    2012.04.18 (Wed)

     「よう。元気してたか」 ぼくの言葉に、ドクはベッドから半身を起こした。「見りゃわかるだろ、明日、手術だぜ。それにしても、顔色悪いなお前」「病人にいわれたかないや」 ぼくは出してあった椅子に腰を下ろし、とっくりとこの友人を見た。ドクというあだ名のもとになったそのドクロのように肉付きの少ない顔は、悪くなった顔色で、まさにドクロそのものだった。「なあ、小村、頼みがあるんだが、最近のニュースがあったら教え...全文を読む

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    すべての母の母

    SF

    2012.04.17 (Tue)

      そいつが何者だったのか、誰も知っている人間はいなかった。 外面的には。もちろん、そいつも気づいていない。 この日本の社会では、そいつは、嵯峨佳菜(さが よしな)という名前で通っていた。 バブル崩壊後に、三流大学を出てパッとしない会社に入り、二人の子どもを食わせてゆくため夫とともに働く真面目なOL。 彼女は、ごく普通の人生をごく普通に生きて、ごく普通に死を迎えることになる。 誰も彼女には気がつかな...全文を読む

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    話し相手

    ホラー

    2012.04.16 (Mon)

      いつもこの夢だ。 ぼくは、夢の中で、誰かと話している。ただ、それだけだ。一週間に一度は、この夢を見る。 あまり面白い夢ではない。とはいえ、現実もさして面白いものではないが。 現実のぼくは、三流の銀行の地下室で、半ば泊まり込むようにしながら、ひたすらATMから投げ込まれるコインを選別、パック詰めの機械に送るという、単調な肉体労働をしている。銀行員としては最低クラスの仕事だが、ぼくみたいな人間でもで...全文を読む

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    エドさんと緑の森の家・4月15日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.04.15 (Sun)

     「この柵を直せばいいんですね」 エドさんは自転車に道具箱を載せ、その壊れた木の柵を眺めました。雇い主のケラーさんは、ギプスの巻かれた自分の右腕を、丸めた新聞で叩きながらうなずきました。「深夜に自動車事故をやってしまってね。骨にひびさえ入っていなかったら自分で直すところなんだがなあ。仕事にも行けやしない」「直すのはいいですけどね」 エドさんはいいました。「もし、泥棒よけにしようと考えているんだったら...全文を読む

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    長すぎる休暇

    SF

    2012.04.14 (Sat)

      そもそも、こんな辺境を飛ぶ宇宙船に乗ったのが間違いだったんだ。なにが、「新しい世界に飛び込む前に、休暇を利用して辺境を旅するのも人生修養に役立つ」だ。卒業式での校長の言葉なんか、無視するのが最善の策なのだ。わかっていたはずなのに。 ぼくは奇跡的に無傷で残った医療用のタンクを見た。うつろな目をした少年が浮いていた。自分の口からため息が漏れでた。この気の毒な少年は、不時着前も不時着後も、なにひとつし...全文を読む

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    ファンタジー

    2012.04.13 (Fri)

      その樹が、いつから生えていたのか、知る者は誰もいなかった。 樹は太く、あおあおと茂り、病気にも害虫にも侵されず、丈夫そのものだった。 雪害にも、台風にも、地震にも、津波にも、戦災にも、なにごとにも耐えて、樹は生き残った。 そして、ある日。 人類は、核戦争を起こした。大陸間弾道弾が飛び交い、幾多の街がクレーターになり、幾多の街が燃え、幾多の街が人間の住めない土地と化した。 被害は街だけには及ばなか...全文を読む

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    ミズマ。さんお誕生日プレゼント先輩後輩話!

    ささげもの

    2012.04.12 (Thu)

     先輩後輩話「恐怖のトワイライトゾーン」 これからお話しするのは、技能を身につけた人間に、果たしてどれだけのことができるかについての生きた証言っス。それはそれは、恐ろしい体験だったっス。「先輩」「なんだ」「ここ、どこっスか?」「後輩」「何スか」「ひとつ尋ねるが、お前、日本を離れた覚えがあるか?」「ないっス」「そうだろう。だから、ここは日本だ」「誰がどう見ても違うっス! 行き交う人々はどう見たって日本...全文を読む

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    パスワード

    ユーモア

    2012.04.12 (Thu)

      おれは小説投稿サイトのページを開け、小説を入力した。ふふふ、今回は自分でも自信がある、なかなかの傑作なのだ。 クリックして、画像認証パスワードを……。「ん?」 おれは画像認証をまじまじと見た。 なんだこりゃ。 読めん。何度見ても読めん。このわけのわからん、ミミズがのたくったような文字からどうやって4ケタのパスワードを判別しろというのだ。 おれは頭を抱えた。ちくしょう、こんなことだったらバックアップ...全文を読む

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    花びらの舞う中で

    恋愛

    2012.04.11 (Wed)

      桜の花びらが、風に吹かれて舞う中で、ぼくは最愛の人を失った。 ……それだけの話だ。「デキ婚?」「……長い交際の末にめでたく婚約までたどり着いた友人をつかまえてそれはないだろ」 居酒屋で生ビールのジョッキを手に、ぼくは苦笑いした。「デキ婚には違いないだろ。安定期に入るまで、ふたりとも親にはなにもいわなかったそうじゃないか。計画的に陰謀を練ったぶん、普通のデキ婚より悪質だ。当私設裁判所は、お前に薬指を鎖...全文を読む

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    不眠の夜

    ホラー

    2012.04.10 (Tue)

      ……眠れない。 ぼくは布団に横になっている。闇に慣れた目が、天井の形をぼんやりと把握している。 眠気はいっこうに訪れてこない。 ぼんやりとした、それでもある意味冴えきっている頭でぼくは考える。 もう、眠るのをあきらめて、起きて本でも読もうか。 しかし身体を動かすのも面倒くさい。だからぼくはそのまま布団に横になっている。 相変わらず眠気はやってこない。 昨日はいつ寝たんだっけ? 風呂に入って、薬を飲...全文を読む

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    ヒューマン・ファクター

    SF

    2012.04.09 (Mon)

     「素晴らしい兵器です! さすが博士だ」「おだてても何も出んよ」 そういいながらも博士はまんざらでもなさそうだった。武官の男は、賞賛を惜しまなかった。「自律式多機能装脚戦闘車両! 人工知能を備え、装甲に覆われた、どんな不整地であろうと前進をやめない兵器の塊。テストでは、歩兵一個中隊が十五分もちませんでしたからね! 完璧な兵器です!」「さよう」 博士はうなずいた。「わしの兵器は完璧だ。ヒューマン・ファ...全文を読む

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    エドさんと緑の森の家・4月8日

    エドさんと緑の森の家(童話掌編シリーズ・完結)

    2012.04.08 (Sun)

     「便利屋さ……エド先生、アンパッサンってどうやるんですか?」「それは、相手のムーブでポーンが二歩進んだときに、自分のポーンでまるで相手が一歩しか進まなかったかのように取ることができる、ということだよ……あ、できるのはポーンだけだよ。それはビショップ」「先生、ボブのやつがいんちきしました! 一手で二つの駒を動かしました!」「……どれどれ。ああ、これはキャスリングといって、特別に許された動きなんだ」「お馬さ...全文を読む

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    「金剛石の目」事件

    ホームズ・パロディ

    2012.04.07 (Sat)

     「ワトスン君、この宝石強奪事件の犯人はこの中にいる!」「だ、誰なんだい、ホームズ! 私にはなにがなんだか」「隠れても僕の目にはわかる。外道照身霊波光線! 汝の正体見たり! 前世魔人キングコブラ!」「バリツかァ!」 ……ごめん。...全文を読む

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    ナビ

    恋愛

    2012.04.06 (Fri)

      くそっ、この安物め。 朝、出張先の公民館へ向かっていたぼくは、買ったばかりのスマートホンに悪態をついた。 ナビ機能、とかいって、目的地までの歩いての最短距離の近道を教えてくれるそうなのだが、近道どころかさんざんわけのわからないところを歩かされる始末。 ぼくの忍耐も品切れだ。道を通りがかった大学生くらいの女性に尋ねたら、笑われた。「普通の人なら迷うことなんて絶対にない場所なんですけどね」 タイプだ...全文を読む

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    スマートホン買いました

    その他

    2012.04.05 (Thu)

      スマートホンなるものをとうとう買うことになった。 まずは指慣らしからだと、溜まっていたコメントにレスをつけることにしたが、キーボードに慣れた身体にはじつにまだるっこしい。大汗をかいて返事は書いたものの、体力もバッテリーもへろへろになってしまった。 再び充電器にぶちこんだわたしは、決意した。 よし、こうなったら慣れるまで書いて書いて書きまくってやる! そしてときは流れた。 推定・二千万年後「見たま...全文を読む

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    卯月朔さんお誕生日プレゼントショートショート!

    ささげもの

    2012.04.01 (Sun)

      相互リンクをしていただいている卯月朔さんが、今日が誕生日だそうなのでプレゼントを贈ることにした。日記によればポテトのLが食べたいそうである。 ポテトのLは贈れないが、かわりにこのショートショートで我慢してほしい。 では以下どーん。※ ※ ※ ※ ※ご一緒にポテトはいかがですか? 食事時だ。腹が減ってしかたがない。おれはどこか、飯が食えるところを探した。 あった。ファストフード店だ。最大手だし、ここで...全文を読む

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    範子と文子の高校生活を終えて

    範子と文子の三十分的日常(ギャグ掌編小説・完結)

    2012.04.01 (Sun)

      ついに範子と文子のふたりとも、無事ベルリンへ、新たな冒険の世界へと飛び出して行った。 「三十分一本勝負」を書いているときは考えもしなかった結末である。 あのころは、「永遠の高校二年生」とするか、成長させるかで非常に悩んだものである。 「永遠の高校二年生」とすると、延々と「サザエさん」のように続けることができるが、ほんとうにそれでいいのか。それはそれで、彼女らにとっていいことなのだろうか。 うんう...全文を読む

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    毎年恒例

    その他いろいろ

    2012.04.01 (Sun)

     ごめんなさい。この本、実在しません。四月バカですう!~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~小説にもなんとなく飽きたので、トンデモ本を論駁する、固い理系の本を読むことにする……のだが、これがまたトンデモ本であった。「古代文明ラインの嘘」(雑賀薫・物理出版社)なにがトンデモだといって、この本の著者の雑賀氏は、ひたすら厳格なのである。ユークリッドとバークリ僧正の血が、どちらも濃すぎるほ...全文を読む

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