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    【  2013年01月  】 

    断片122「まるで講義でもするかのようだった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.31 (Thu)

      まるで講義でもするかのようだった。続由美子は、自分ができの悪い学生であるかのごとき気分を味わった。「プラトンは激怒して否定するだろうが、『歴史』はひとつのイデアとしてみなすことができる」「『完璧な歴史』なんて存在するとは思えません!」「たしかに、『完璧な歴史』なるものは存在しない。存在するとしたら、狂信的ななんとか主義者の頭の中だけだ。だが、こうは考えられないかね? われわれは、物事を考えるとき...全文を読む

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    断片121「続由美子は笑った」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.30 (Wed)

      続由美子は笑った。自分でもわかる乾いた声だった。「神? 准教授が?」「バカかねきみは」 中島准教授はぴしゃりといった。「そんなわけがないだろう。神になるかもしれないものは、あそこにいる」「……あのコンピュータが?」「神でなかったら、人類に対する助言者だ」「あんな機械が、どんな助言をするというんですか。昔のSFですか」「あの機械は、人類の滅亡の可能性について助言してくれたじゃないか。そこに関わるきみ...全文を読む

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    断片120「暑かった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.29 (Tue)

      暑かった。頭がぼんやりしてきていた。「SVELが最初に発した言葉はなんだったと思う」 続由美子は考えたくもなかった。「あたしの名前ですか?」「ご名答」 中島准教授は、くいとあごをしゃくった。別な場所に案内するつもりのようだった。ほかにできることもない。続由美子はついていくことにした。「われわれがこのコンピュータを組み上げ、試験的にSELを走らせたとき、最初に出力されたのがその四文字だった。『続由...全文を読む

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    断片119「中島准教授は話を続けた」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.28 (Mon)

      中島准教授は話を続けた。「SVELをわれわれが作ったということ自体、あまりに不遜な言い方だろう。われわれが作ったのは、単なるSEL、『もの』をカテゴリー化して分類するというただそれだけの言語にすぎない。だがそれだけでも、ラッセルとホワイトヘッドが『プリンキピア・マティマティカ』を書き上げたのと同等以上の努力の成果だと思ってほしい」 プリンキピア・マティマティカ。『数学原論』ともいわれるそれは、必...全文を読む

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    歴史の生き証人

    SF

    2013.01.27 (Sun)

     「こんにちは。『歴史の生き証人・そのとき、わたしは見た!』の時間です。アナウンサーのタツミです。今日は、二十一世紀より、生き証人をお連れしました」「おれが生き証人って……もしかしてあれですか? おととし三月十一日の東関東大震災。いや、あのときはびっくりしたもなにも」「あ、東関東大震災ではありません。そちらのお話も後でおうかがいしたいところですが、今日のところはその話題は」「あれじゃない? えー、あれ...全文を読む

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    断片024b「諦念の底に」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.26 (Sat)

     (欠落) (皇子アヴェル・ヴァールは?)諦念の底に、なにかを見つけた。顔のような(欠落)...全文を読む

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    断片024a「それはひとつの肉塊だった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.26 (Sat)

      それはひとつの肉塊だった。肉塊から、さまざまなものが「生えて」いた。ルジェは逃げ出しそうになるのをなんとかこらえていた。 肉塊の前にいる、トリスメギストス師のいった「天才的な学者」だろう相手はやせこけた男だった。その男はルジェに背を向け、自分の身体から生えている肉片を食いちぎりながら、肉塊に突き刺されたなにかの装置のようなものをいじっていた。『よく見るんだ。よく見るんだ、ルジェ!』 トリスメギス...全文を読む

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    断片023「おれも物理帝国のこいつらも」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.25 (Fri)

      おれも物理帝国のこいつらも変わりないということなのか。ルジェはなんとなく腹立たしいものを感じた。物理帝国のこの怠惰な蛋白質の塊と変わりないというのか。「師よ」『なんだ』「これが、師がおっしゃろうとしたことですか。わたくしには、信じられません……いや、信じたくありません」 ふっ、と笑われたような感じがした。『わしやあの皇子がお前さんに見せようとしたものは、もっとお前さんにとって衝撃的なものじゃろうな...全文を読む

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    断片022b「皇子アヴェル・ヴァールは『諦念』を」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.24 (Thu)

     (欠落) 皇子アヴェル・ヴァールは『諦念』を探そうとした。皇子には、押し寄せてくる生ける皇宮スヴェル・ヴェルームの様々な生の思いを、その柔軟な直観力で再構成し、『言語』として、いや、『文字』として再構成することができた。 それは皇子にとってのみができることだった。 ほんとうにそうなのか? 皇子アヴェル・ヴァールは自問した。潜っているときにそのような自問をすることは危険なことだとはわかっていたが、自...全文を読む

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    断片022a「ルジェは扉を開いた」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.24 (Thu)

     (欠落) ルジェは扉を横に滑らせて開いた。透明な板だった。水晶のそれとも違う手触りだ。生物のそれとも違う。『ポリカーボネイト。古い技術じゃが、実用にはじゅうぶんじゃ。本来は、自動的にすべるように開くのじゃが、この怠惰な旧人どもは、手入れやパワープラントへの燃料供給というものをすっかり忘れているのだよ』 そんなことはどうでもよかった。足を一歩踏み入れると、天井がぼんやりと光った。「照明生物でもなさそ...全文を読む

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    ぴゆうさんブログ再開記念落語!

    ささげもの

    2013.01.23 (Wed)

      相互リンクをしていただいている「五黄猫国往来記」のぴゆうさんがブログに復帰なされたことを記念して恒例の落語を一席。 以下どーん。※ ※ ※ ※ ※落語「大盤」  作・泡柳亭武律 ええ、落語家の仕事というのは、こうやって皆様にバカバカしいお笑いをご提供させていただくことでございますが、ただ座っていりゃあバカバカしい話が出てくるわけもございません。座付き作者というものがございまして、そいつが書いた原稿に...全文を読む

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    断片021「たしか天才的な学者が」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.23 (Wed)

     (欠落) たしか天才的な学者がわれわれの誕生に関わった、といっていたな。ルジェはトリスメギストス師の言葉を思い出していた。生化学者というのがなんだかはよくわからないが、トリスメギストス師の言葉についていた印象からすれば、医者とそうたいした違いはないと見てよさそうだ。 それにしてもあっちにもこっちにも、無心に自分の身体を食べ続ける旧人ばかりだ。そういうやつしかいないのか、この物理帝国には。 あそこで...全文を読む

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    断片020b「皇子アヴェル・ヴァールは潜っていた」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.22 (Tue)

     (欠落) 皇子アヴェル・ヴァールは潜っていた。そこは何よりも深い情報媒体の山、いや、海だった。 生ける皇宮スヴェル・ヴェルームのいわんとすることを自分の思考までに翻訳するには、ひとつしか方法がなかった。媒体の海に文字通り肉体を潜らせ、その直観力をもって、百万の、いや、百億の異なった情報を語る生ける皇宮スヴェル・ヴェルームの情報を食べ、咀嚼するのだ。 今、皇子アヴェル・ヴァールは常人のそれよりもかな...全文を読む

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    断片020a「倒錯した心理」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.22 (Tue)

     (欠落) 倒錯した心理。ルジェにもその思考の一端はわかった。「彼らは生きるのに飽いているから生きているのですね、あのような形で」 トリスメギストス師からの返事はなかったが、ルジェは自分の言葉が正しいことを悟っていた。ひたすらに動かず、消費するエネルギーを最低限にして、ひたすらに最上の美味……自分の肉を食する動物。栄光ある物理帝国の、能率と効率を最重視した国民の行く先は、この能率的な怠惰そのものだった...全文を読む

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    断片019「ルジェは、まさに」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.21 (Mon)

     (欠落) ルジェは、まさに退廃した世界にいた。 そそり立つ整然とした建築物の群れ、それはたしかに、雑然とした幻想帝国のそれとは違った秩序を示していたが、残念ながら、そこに「維持」という概念はないようだった。都市という巨大な肉体を流れる血液であるはずの住民たち、すなわち旧人たちは、どんよりとした目をして、ピンク色の肉片をそこらから拾ってかじること以外に何もする気はないことがわかるだけだった。「これが...全文を読む

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    体罰教師

    SF

    2013.01.20 (Sun)

     「へえ。ここが、四十世紀の世界ですか。変われば変わるものですねえ」 翻訳機の感触にとまどいながらも、男はその二十一世紀からはかけ離れたデザインの部屋をもの珍しそうに見まわしていた。「そうでしょうね。あなたのような遠い過去から蘇ったおかたには、びっくりすることだらけだと思いますよ」 骨と皮だけしかないような、貧相な姿の未来人は答えた。さっきから見る未来人ってやつはひ弱そうな身体のやつばかりだな、と男...全文を読む

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    断片218「詩人には覚えることがたっぷりとあった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.19 (Sat)

      詩人には覚えることがたっぷりとあった。詩を書くことのほかにもだ。 はったりのきかせかたから始まる交渉の初歩、砂漠で長期間さまようことになったときに生き延びるための技術、食べられるものとそうでないものの見分けかた、星を見ておおまかな位置を測る方法。 詩人は、どうやって自分がそれを吸収していったのかもよく覚えていなかった。優秀な頭脳は、聞く端からそれら技術を頭の中に貯め込んでいったし、古代の詩の中に...全文を読む

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    断片217「少年はなんとしてでも」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.18 (Fri)

      少年はなんとしてでもその人にもう一度会いたかった。それが無理でも、なんとしてでもその美しい顔をもう一度だけ見たかった。「お前も『本読み』になるくらい頭がよかったら、世の中には無理なことがある、ということを学ぶべきじゃないのかねえ」 衛兵、いや、正確には『近衛兵』のひとりであるその男は、少年に呆れているようだった。 なにせ、毎日のようにやってくるのだ。王宮の、一部の高貴なものしか立ち入りを許されな...全文を読む

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    断片216「これも隠者の教えたことなのか」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.17 (Thu)

      これも隠者の教えたことなのか。隠者は統制文字を知っているのか。統制文字についてのまとまった資料は、今は王宮にしか存在しないはずなのに。「まさか……隠者は『本読み』なのか?」 詩人は砂河鹿の身体に手をかけ、揺さぶろうとした。 いや。違う。 詩人は、自分が根本的に間違っていたことを悟った。「とにかくここを通り過ぎなくては」 このままでは自分たちの身が危うかった。「いいか、お前はそのままの顔つきでいろ。...全文を読む

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    断片215「少年は書物を読んだ」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.16 (Wed)

      少年は書物を読んだ。『本読み』として、それはひとつの崇高な仕事であった。 統制文字で記された膨大な数の文書。いつの間にか、少年は「統制文字」と、文書を残した時代の人間のことばで考えることに慣れていった。 そこに語られていたのは、少年の想像も及ばぬような広大な版図を支配していた、ふたつの国の話だった。 ひとつは、『物理帝国』。そしてもうひとつは、『幻想帝国』。同じく帝国とは名乗っているものの、その...全文を読む

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    断片214「ぼくがどんな誤解を」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.15 (Tue)

     「ぼくがどんな誤解をしているというんです」 詩人は隠者に詰め寄ろうとした。「待ちたまえ。きみは、なにをもって『神の言語』とするのかな?」「えっ……」「神は言葉を発するのか?」「発します」 詩人はわけがわからないままに答えた。「発しなければ、神は人間を教え導くことはできません」「神は人間を教え導くものなのか?」 隠者はさらに問いを返した。「教え導くものならば、いったい神はどこへ人間を連れて行こうという...全文を読む

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    断片213「詩人は古の歌を聞いていた」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.14 (Mon)

      詩人は古の歌を聞いていた。砂河鹿の声は、詩の最も重要な人物のひとり、続由美子の受難を歌っているところだった。「……略語は、わかるな? SVEL……SVELですって! そう。われわれはその言語を、スヴェル、と呼んでいるのだ……」「もういい」 詩人は手を挙げて、砂河鹿の歌を制した。 あとは誰でも知っていることだ。生ける皇宮スヴェル・ヴェルームの誕生につながる話など。理解しているかどうかは別として。「お前は...全文を読む

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    証拠

    雑記録ファイル

    2013.01.13 (Sun)

      おれは最新型のサイクロン式掃除機と、大手掃除会社御用達の使い捨て雑巾、それに大量の洗剤とアルコールで、部屋の大掃除にかかった。 別に、おれの部屋が汚いというわけではない。どちらかといえば、おれの部屋はきれいなものであるほうに分類されるだろう。だがしかし、おれには、どうしても部屋をゴミはおろか塵ひとつないぴかぴかの状態に磨き上げておく必要があったのだ。 その理由は、ここから百キロメートルは離れた山...全文を読む

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    断片118「准教授がなにをいっているのか」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.12 (Sat)

      准教授がなにをいっているのか続由美子は真意をつかみ損ねた。「走らせられないなんて、現にあのスパコンでSELは走っているじゃないですか!」「そう考えてくれたのなら、われわれも予算を使った甲斐があった」「予算って……あれを一台買うのにどれだけすると思ってるんですか!」 続由美子の叫びに、中島准教授は簡単に答えた。「はした金だ」「はした金って……」 なおもいいつのろうとした続由美子は、相手が話しているのは...全文を読む

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    断片117「スパゲティが敵に見えた」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.11 (Fri)

      スパゲティが敵に見えた。今の中島准教授の言葉を借りれば、敵に見えたということは、食らうべき存在だということなのだろう。続由美子はげんなりした思いでスパゲティを口に運んだ。「ばかばかしい。それじゃ、結局、あたしが襲われるか襲われないかは、コインを投げて裏が出るか表が出るかとまったく違わないじゃないですか」「きみは、じゃんけんをしたことがあるかね?」「ありますよ」 中島准教授は、やれやれといった表情...全文を読む

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    断片116「食事は意外とまともだった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.10 (Thu)

      食事は意外とまともだった。しかし、続由美子に味などわからなかった。「残念だが、これがわれわれのきみに出すことのできる最上等の食事なんだ。軽食ですまない」「じゅうぶんです」 続由美子は、野菜入りスパゲティのフォークを置いた。「道は長い」「だったら鎮静剤でもなんでも投与すればいいじゃありませんか。それとも、発癌性物質がいいですか」「すぐに納得してもらえるとは考えてはいないが、われわれは、きみの身体に...全文を読む

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    断片115「車は別な高速に乗ったようだった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.09 (Wed)

      車は別な高速に乗ったようだった。窓が閉め切られているために外の様子はまったくわからないが、速度の微妙な変化からわかる。「どこへ向かっているのかくらい、教えてくれてもいいでしょう」「きみが気にする必要はない。どうせすぐにわかる」 そういわれてしまってはなにもいえない。しばらく、無言の時間が続いた。「何か疑問はないのかね?」 先にしびれを切らせたのは中島准教授のほうだった。「そんなわけがないでしょう...全文を読む

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    断片114「車は走っていった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.08 (Tue)

      車は走っていった。それだけはわかった。問題は、どこを走っているかなのだが、そればかりはわからなかった。運転席と後部座席の間には、不透明な仕切りが置かれ、窓には遮光フィルムが貼ってあったからだ。「いったい、あの研究室は、何のために存在したんですか?」 続由美子は、抵抗の意思などなくしていた。抵抗してどうなるというのだ。「君のためだ」 隣席の中島准教授は当たり前のことであるかのようにそう語った。「あ...全文を読む

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    断片113「続由美子は呆然としていた」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.07 (Mon)

      続由美子は呆然としていた。自分の今後について、ここまであからさまに書かれていると、それ以外の反応ができるわけがない。「なにが……」 続由美子はモニターに正拳突きを見舞いたいのをこらえた。「なにが癌細胞よ! なにが工業製品よ! ふざけるんじゃないわよ!」 どこのハッカーだかクラッカーだかがやったことかは知らないが、そいつを見つけたら損害賠償を請求しよう、そう決意して席を立った。とりあえずコーヒーだ。...全文を読む

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    幻想帝国の崩壊・ここまでのあらすじ

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.01.06 (Sun)

      文明崩壊後の荒れ果てた世界において、かつて王宮で神童と呼ばれていた「本読み」である詩人は『神の言語』を求めて、砂河鹿という醜い歌姫とともに砂漠をさすらっていた。旅の果てに、やがて隠者と呼ばれる人物に巡りあった詩人は彼の話を聞く。 ……という内容の情報に接し、皇子アヴェル・ヴァールは、懸念を抑えきれなかった。皇子とは銀河に覇を唱える巨大国家『幻想帝国』において、その情報を吐き出した情報媒体の塊である...全文を読む

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