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    【  2013年02月  】 

    断片128「化粧品に不自由するというのは」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.28 (Thu)

      化粧品に不自由するというのは、女としてはあまり楽しい経験ではなかった。この地下では、さすがにUVカットはしなくてもいいだろうが、肌を守るための乳液その他はほしいところだ。「あいにくと、この施設には、基本的に男性化粧品しかない。ひげそり用の。女性が滞在することについて、あまり考えていなかったのだ」 中島准教授は、ぶつぶつとそういいわけすると、何本かのプラスチック製の瓶のセットを続由美子に手渡した。...全文を読む

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    断片127「自分でもよくわからなかった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.27 (Wed)

      自分でもよくわからなかった。続由美子はあてがわれた宿舎のベッドに横になり、暗い部屋でひとり自分の心と対話していた。 ……由美子、あなたは、本気で、ディアと逢えると思っているの? ……わからない。 ……ディアは、あなたを愛していると思っているの? ……わからない。ただ。 ……ただ? ……あたしに対して、まったくの無関心だったなら、あんないたずらはしないと思う。 ……ディアはあなたに関心があるというわけ? 続由美...全文を読む

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    断片126「中島准教授は苦虫を噛み潰したような顔に」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.26 (Tue)

      中島准教授は苦虫を噛み潰したような顔になった。「われわれとしては、きみが自発的にこちらに加わってくれるのならば願ってもないことだ」「ありがとうございます、准教授」 続由美子は皮肉たっぷりに答え、中島准教授の顔はますます苛立ちを帯びたものとなっていった。「それで、続研究員、きみはこのプロジェクトについて何か意見はあるかね」「クラッキング」 続由美子は即答した。「もう、ここまできたら、真剣にクラッキ...全文を読む

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    断片125b「なんてことだ!」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.25 (Mon)

     「なんてことだ!」 中島准教授はモニタを激しく叩いた。 その傍らで、続由美子は呆然としていることしかできなかった。ディアが。わたしのマイディアが。これはなにかの冗談なの? 悪夢なの? わたしの大事な思い出まで、この異様な機械は食べてしまったというの?「続くん」 中島准教授は、続由美子をぎらぎらした目でにらみつけた。「きみと、そのディアとかいう男の出会いは、こうだったのか? そうなのか?」 そんなこ...全文を読む

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    ボタン

    その他

    2013.02.24 (Sun)

      朝が来ました。しおりちゃんは、ベッドからはい出ると、パジャマを脱いで、小学校に着ていくブラウスを、寝ぼけまなこで身につけはじめました。「あれ?」 なんだか、変な感じがします。ふつうに着替えをしていたはずなのに、なにかが違うのです。しおりちゃんは、鏡を見ました。 …………「目玉焼きにしょう油? 信じらんない! 目玉焼きには塩よ! 塩って決まってるのよ!」「これがぼくのやりかただ! それはきみもわかって...全文を読む

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    断片030b「何も覚えていなかった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.23 (Sat)

      (欠落。皇子アヴェル・ヴァールは?)何も覚えていなかった。自分がどうしてこの世界に来たのか、この世界はどこなのか、そもそも自分が何者なのかすらも。 ただ、自分はなにか重要な使命を帯びていることだけは覚えていた。 自分が着ている衣服にも見覚えはなかった。ぼんやりとしながら彼は水溜りに顔を映してみた。見覚えがあるようなないような、そんなぼんやりとした顔が見つめ返してきた。 どこへ行けばいいのだかもわ...全文を読む

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    断片030a「情報処理能力はおそるべきものだった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.23 (Sat)

     (欠落。スヴェル・ヴェルームの?)情報処理能力はおそるべきものだった。皇子アヴェル・ヴァールの身体をその内に取り込み、結晶楼閣にある基礎的な反エントロピー波動を参照しながら、猛烈な勢いで遥かなる過去を再構成していく。 ルジェは、トリスメギストス師に頼み込んで、現実世界ではなく結晶楼閣のほうへ意識を持ってきていた。結晶楼閣では、皇子の見、聞き、体験したものを、まさに同じものとして体験できるよう、情報...全文を読む

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    断片125a「大物が釣れるかもしれん……」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.22 (Fri)

     「大物が釣れるかもしれん……。『未来の記憶』がそのまま手に入る可能性が出てきた」 生体コンピュータの吐き出す文章の断片を読みながら、中島准教授はつぶやいた。...全文を読む

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    断片029「ルジェはぽかんとしていた」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.22 (Fri)

     (欠落) ルジェはぽかんとしていた。「お心を奪われなさった? 殿下が?」「落ち着いた目でこの皇子のぼろぼろになるまで歪んだ情報組織を見ればわかるじゃろう。心を奪われ、錯乱しておる。違うかな?」 皇子アヴェル・ヴァールは繰り返した。「教えてくれ、旧人の女は、みなあのように、美しいのか」「皇子よ、わしはもう長いこと実物は見ていないが、野に咲く花は美しいかな?」 皇子はぼんやりとした口調で答えた。「美し...全文を読む

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    断片028「困惑を隠しきれなかった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.21 (Thu)

      (欠落。ルジェは?)困惑を隠しきれなかった。「殿下。おそれながら、それが殿下にとってなんのお役に立つのか、わたくしはわかりかねます」「お前には尋ねていない!」 皇子アヴェル・ヴァールは口調を荒げたが、すぐに自制心を取り戻した。「すまぬ、ルジェ。この身体を再構成してくれたことへの礼もいまだせぬのに、怒声などを浴びせてしまった」 トリスメギストス師が静かにいった。「たしかに、わしら錬金術師組合は、反...全文を読む

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    断片027「どこか熱にでも浮かされたかのようだった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.20 (Wed)

      (欠落。皇子アヴェル・ヴァールは?)どこか熱にでも浮かされたかのようだった。結晶楼閣に備え付けられた何重もの侵入者防御網にひっかかり、皇子は情報的な統一体であることを失いかけていた。「トリスメギストス師! トリスメギストス師!」 礼法のひとつも守らず、ただ結晶楼閣で叫び続けるその姿は、賓客というよりもまさに闖入者のそれだった。ルジェは皇子の身体を押さえると、この情報の大海の中で皇子が雑情報のかた...全文を読む

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    断片026「ルジェは叡智がなにをもたらしたかを見た」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.19 (Tue)

     (欠落) ルジェは叡智がなにをもたらしたかを見た。それは胸が悪くなるようなものだった。 トリスメギストス師はそのときの自分、誕生期の現生人類がなにをしていたかについて、すべてを話してはいなかった。 部屋いっぱいの人間の部分品を、それぞれの標本が納められた瓶を打ち砕いては自分の生まれ出てきたピンク色の肉塊に突き刺していったかつてのトリスメギストス師は、やがて、それだけでは血肉は通うものの、ひとりで立...全文を読む

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    断片025「ルジェはすべてを見た」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.18 (Mon)

     (欠落) ルジェはすべてを見た。『旧人に対し、われら現生人類はその処理できる情報量に格段の開きがあった』 トリスメギストス師がつぶやく。「しかし……しかし師よ、このようなことが許されていいのですか?」『許されるもなにも、しなければこちらが死ぬのだ。そういう時代だったのだ。あの惑星が、物理帝国の中枢から離れていたのはわれわれ現生人類にとって幸運なことだっただろう。それとも、お前は、われわれが旧人の奴隷...全文を読む

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    眼鏡を外して書いてみる

    その他

    2013.02.17 (Sun)

      ひどい近眼である。どう見ても肉体的欠陥でありマイナスでしかないがが、今日はそれを逆用してみることにした。パソコンの前で眼鏡をかけないで、キーの感覚だけでショートショートを書いてみようというのである。 完全に目をつぶってしまったら何も書けないが、こうして眼鏡をはずして書いてみたら、また違ったなにかが書けるのではないだろうか。 というわけで書いてみた。思った通り、非常に書きにくい。ぼんやりと文字がぼ...全文を読む

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    断片224「詩人の修行というものも」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.16 (Sat)

      詩人の修行というものも厳しかったが、今となっては楽しい経験だった、そう詩人は思わないでもない。 本読みの生活から引き剥がされ、それまでとはまるで違う世界に放り込まれたのだから、最初は戸惑うことばかりだった。 発声法、楽器の演奏、即興詩の作り方、詩人としての礼儀作法……。 覚えなくてはいけないことの量の前に目が回るようだったが、詩人は本読みとして培われたよく働く頭と、発音のわずかな違いさえも聞き分け...全文を読む

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    断片223「王女様は少年にとって」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.15 (Fri)

      王女様は少年にとって、この王宮ではじめて見る同い年くらいの……そう、「知的な」階級に属する娘だった。少なくとも、王宮の雑用をこなす無学そうな娘たちとは一線を画していた。 だいいち、こんな具合に話しかけられてきたのは初めてだった。「面をあげていいわよ」「し、しかし、王女様、本読みとはいえこのものは身分が」「わたしが上げていいといっているのよ」 少年の頭から衛兵の手がどけられ、少年は顔を上げた。 あの...全文を読む

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    断片222「追っ手は来ないようだった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.14 (Thu)

      追っ手は来ないようだった。それどころか、先ほどの関のあった村の辺りから、炎があがっているのまで見えた。詩人は、自分のはったりがきくほどこのあたりの人間が迷信深かったことに安堵した。「それにしても」 詩人はつぶやいた。「お前はどこまでぼくたちの話を理解していたんだ」「ほとんどわかりませんでした」 砂河鹿はそう答えた。どこまで正しいことをいっているのか、詩人には見当すらつかなかった。だってそうだろう...全文を読む

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    断片221「幻想帝国は理想郷ではなかった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.13 (Wed)

      幻想帝国は理想郷ではなかった。だが、人間が過去に作り出したあらゆる「国家」をしのぎ、そこは理想郷に最も近い場所だったといえる。 その理想郷としての背骨となったのが、極端なまでに「柔軟性」を求める国家哲学だった。 幻想帝国においては、すべての構成員は、「本質」を規定されない。すべての構成員が行っているのは仮の任務であり、それを顕すのが、「仮面」であり、「番号」で呼ばれる制度である。「仮面」は容易に...全文を読む

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    断片220「詩人は苛立って叫んだ」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.12 (Tue)

      詩人は苛立って叫んだ。「理解できないかもしれません。だがしかし、理解はできなくても、その教えを聞き、自らの力にすることはできると思います! そうでなければ、神が啓示を与えるわけはありません!」 隠者は微笑んだ。「それだよ。きみはもうすでに、答えに到達している」 詩人は面食らった。「どういうことですか?」「きみは、完全言語という言葉をきいたことがあるかね?」「いえ」「完全言語とは、それだけで世界の...全文を読む

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    断片219「考えてみれば簡単なことだった」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.11 (Mon)

      考えてみれば簡単なことだった。詩人は、どうして自分がそれにもっと早く気づかなかったのかと歯噛みした。「お前は、どこから、やってきたのか?」 詩人は、詩の節回しに乗せて、きちんと韻を踏んで質問した。 砂河鹿も、詩の節回しに乗せて、きちんと韻を踏んで答えた。「きみ知るや、砂の果てなる荒野が原、隠者の住まう村」 詩の節回しと韻が重要だったのだ。それしか、この哀れな女は言葉を理解し伝達する方法を知らない...全文を読む

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    改築は遺産とともに

    雑記録ファイル

    2013.02.10 (Sun)

      その日、あたし、紅恵美は、紅探偵事務所の所長のくせに、仕事なんかしたくなかった。「フッセリアーナ」の最新刊が届いたのだ。「フッセリアーナ」というのは、現象学の祖、偉大なるドイツの哲学者フッサールが残した四万五千枚にものぼる難解な上に難読の草稿を解読し、まとめたものである。現在も編集、刊行中であり、完成した暁には現代思想がどういうことになっているか見当もつかない。今回刊行された巻は、噂ではフッサー...全文を読む

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    THE LITERATURE TO END LITERATURE

    ユーモア

    2013.02.09 (Sat)

      のっけから仰々しいタイトルでもうしわけない。「文学を終わらせるための文学」とは、自分で書いていてもいささか誇大妄想気味だということはよく承知している。 二一九八年の全面核戦争をピークに、人間はとりかえしのつかないことをしてしまっていた。この地球を、生物が生存可能な状況ではなくしてしまったのだ。賢人会議は、生物そのものの存在意義について議論し、生物は、特に人間レベルにまで肥大化した知性はこの宇宙に...全文を読む

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    日本酒を一合と揚げ物の盛り合わせ

    ユーモア

    2013.02.08 (Fri)

      わたしはふと立ち寄った飲み屋で、日本酒を一合と揚げ物の盛り合わせを注文し、食べた。 それだけの話だ。「まったく、日本人っていうのは、機密保持というものが、なっとらん!」「そうですよ部長、ささ、ぐっとやってください、ぐっと」「せっかくおれたちが苦労に苦労を重ねてだ、ようやく作り上げた特殊チタン鋼鈑、あれの正確な情報を、政治家がいったとかいわないとかで、詳しい情報がだ、詳しい情報がだぞ、週刊誌に載っ...全文を読む

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    毎度バカバカしいお話を

    ユーモア

    2013.02.07 (Thu)

      ええ、毎度バカバカしいお笑いショートショートをやっておりますが、眼精疲労のせいか目が痛くなってくる。というわけで、あの範子文子をしのぐ実験に挑戦してみることにいたしました。テーマは、黙ってパソコンの前に座っていれば自動的におもしろいショートショートができるか、ということで……要するに、お湯を頭にジャーとかければ、インスタントのショートショートが出来上がるかどうか、ということですな。 そんなバカなわ...全文を読む

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    ヒーローだった男たちの悲しい冒険

    SF

    2013.02.06 (Wed)

      そこは熱帯のジャングルだった。彼はそこを駆けていた。 追ってくる敵は三人。武器は蛮刀と吹き矢というところだろう。たいして恐れる武器ではなかった……クラーレという存在さえなければ。この神経毒がいったん血液と混じれば、たちどころに意識がはっきりしたままの緩慢な死への切符を手に入れられる。もちろん、片道で。 危険だが。 彼は動きながらナイフを抜いた。こちらから攻撃し、少なくともひとりを葬らない限り、助か...全文を読む

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    機械性難聴殺人事件

    名探偵・深見剛助(冗談謎解きミステリ掌編シリーズ)

    2013.02.05 (Tue)

      世界一周航海中の豪華客船の無線室で、名探偵・深見剛助は武者震いをしていた。嵐の孤島から、無線連絡が入ったのだ。なんでも、その島で奇怪な連続殺人事件が発生したらしい。犯人は今も捕まっておらず、別荘にいる人々は皆、疑心暗鬼の中、恐怖に怯えているという。犯人の手によるものか電話も破壊され、外界との連絡は、誰もががらくたと見なしていたおんぼろのアマチュア無線機一台。その電波を、たまたまこの船の無線が拾っ...全文を読む

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    40000ヒット記念ショートショート!

    ささげもの

    2013.02.04 (Mon)

      というわけで、40000ヒットのお題は黄輪さんによる「きつねみみ」と決まりました。深夜まで起きておられたそのご好意にはむくいねばならん。では、原稿用紙五枚、1700字のショートショートをお楽しみあれ。 ※ ※ ※ ※ ※きつねみみ「総理。起きてください。緊急事態です」 どれだけ世間から無能だのバカだのいわれていようが、総理も政治家のひとりだった。「どうした。近隣諸国で大規模な内乱でも勃発したのか」「もっと悪い...全文を読む

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    それが……

    SF

    2013.02.03 (Sun)

      注射を受けてきたと、ぼくは彼女にいった。自分としては、なんでもないことのように話したつもりだが、彼女にとっては、それはあまりいいニュースではないようだった。「並んでた?」「いいや。ぼくが最初だった。その後に四、五人というところかな」 彼女はため息をついた。「それでも五人はいたのね」「面白くない?」「複雑な心境よ。あれだけ話し合ったのにね。それでも、複雑だわ」 やっぱり、いまだベッドに寝ている病人...全文を読む

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    そろそろキリ番かな

    その他いろいろ

    2013.02.03 (Sun)

     えー、カウンタを見ていたら、あと888人で40000ヒット、というところまでたどり着いたので、記念になにかやりたいと思います。いつもなら「三題噺」をするところですが、いつまでも同じじゃ仕方がない。というわけで、今回は、「40000ヒットを超えた」状態で、いちばん先にこの記事にコメントしてくださったかたひとり限定で、「お題」を受け付けます。「お題」の内容は、18禁でなかったらなんでもかまいません。それがなんであれ...全文を読む

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    断片124「中島准教授は話を切り替えた」

    幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    2013.02.02 (Sat)

      中島准教授は話を切り替えた。「さて、そろそろ、きみの身体検査の準備が整ったようだ。わたしはこれで失礼するとしよう」「准教授はほんとうに人類が、あの狂ったコンピュータが語るような運命をたどると思うんですか」「思うとも」 なにを当たり前のことを、とでもいいたげに中島准教授は答えた。「ここに生きた例証がある」「例証?」「きみだよ」「あたし?」「例証以外のなんだというんだね。われわれの手で思考に目覚めた...全文を読む

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