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    【  2015年03月  】 

    荒野のウィッチ・ドクター(8)

    荒野のウィッチ・ドクター(長編ファンタジー小説・完結)

    2015.03.31 (Tue)

      8 潜伏 あちらこちらで、ぽたり、ぽたりと水滴が落ちる音がしていた。「これで三つそろった。では、この石を取らせてもらう」 真っ暗闇の中、アトは薄緑色に輝く石を取り上げた。大小さまざまな石を光らせているのはヒカリゴケ。この洞窟でそれなりに繁殖している唯一の生き物だった。生えている地面をナイフでうがてば、ゲームをするのにちょうどいい駒が出来上がる。テマは状況をとっくりと見まわして、自分の敗勢を確認し...全文を読む

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    金縛りの朝

    ホラー

    2015.03.30 (Mon)

      ぴとん、ぴとん……と滴りの音がする。流しのほうからだ。ゆうべ寝る前、蛇口を締める力が足りなかったらしい。 ぼくはベッドの中にいる。ぼんやりと目を開けている。無理やり動かそうとしても、動くのは眼球くらい。首や手足には、どうも力が入らない。 怪奇体験としてみんながよくいう「金縛り」というやつを、ぼくはこれまで体験したことがないと思っていた。だが、問題はとらえかただった。怪奇現象ではなく、ぼくは、朝目が...全文を読む

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    なぜ救えなかったお年寄りの孤独死(ノンフィクション)

    その他

    2015.03.29 (Sun)

      3月20日、それが生きている近藤庄次郎さん(当時76歳)が目撃された最後だった。そう書かなければならないのはつらい。近藤さんは、ふたたび発見された時にはほぼ完全なミイラ状態だった。死ぬ直前まで、極端なまでの飢餓状態だったらしい。なにも食べるものもなく、電気すらない一室に閉じこもっていたのだ。なによりやりきれないのは、近藤さんが、最後まで、自分が生きていることを周囲に知らせていたらしいことだ。周囲も、...全文を読む

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    草刈り

    ホラー

    2015.03.28 (Sat)

      あたたかくなってきた。そろそろ畑で草を刈らなければなるまい。 わたしは鎌や鍬や耕運機などを持ち出して、畑仕事にかかる。 めんどくさい肉体労働だが、これを丁寧にやっておかないと、秋の実りの出来不出来に直結するのだ。 しかし、春ではあるがなんて暑さだ。畑にしゃがみこんで作業をしていると、汗がだらだら出てくる。 それに、草刈りなんてやっていると、あちこち汚れてしかたがない。 どうして草というやつを刈る...全文を読む

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    高機能マウス

    ホラー

    2015.03.27 (Fri)

      ベンチャー企業がマウスの新製品を出すので住み込みモニターを募集する、というバイトのくちを見つけたので、ホームレス三年目のおれは応募してみた。この齢で技術もコネも金もないと、とにかく飛びつくところには飛びついてみるものだ。 運がよかったのだろう、おれは一発採用された。「とりあえず……この高機能マウスについて説明しますが、マウスとしての性能については、普通の5ボタンマウスと変わるところはありません。こ...全文を読む

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    そろそろ100000ヒットか……。

    その他いろいろ

    2015.03.26 (Thu)

      このところ落ち込んだり気分急上昇したりツイートしたりロボウォーズしたりでブログにかまってやれませんでしたが、はっと気がつけば、あと五日もしないうちに100000ヒット行ってしまうではないですか! ……正気に還らなきゃよかった(笑) まあ、気がついた以上、なんらかのアクションはするべきだと思ったので、唐突ながらここで企画といきます。とはいってもショートショートしか書きようがないので、ショートショートのお題...全文を読む

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    広告を消してみた

    ホラー

    2015.03.26 (Thu)

      『広告を消します』と、そのネットサービス会社は謳っていた。広告を消す広告を出すというのもなんとなく変だが、日ごろから目に飛び込んでくる広告類にうんざりしていたわたしは、そのサービス会社のサイトをクリックした。 横では妻が寝転がってテレビのコマーシャルを見ていた。 まったく、なんであんなコマーシャルなんかに我慢できるのかわかったもんじゃない。わたしはぶつぶついいながら、サイトの指示のままに9980円外...全文を読む

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    薄紅い夕陽

    ホラー

    2015.03.25 (Wed)

      夕陽が木々を薄紅く染める。そんな時間が、わたしは大好きだった。 赤はわたしの好きな色だ。赤鉛筆を使って、いつものように、わたしはその木々を描いた。 ほかの色を使って描くなんて、想像もできないことだ。やろうとしたことはある。しかし、それは、わたしにとっても、ほかの人にとっても、残念な結果にしかならなかった。『強烈な体験でしたからね』 主治医の先生はいった。『二歳の幼女が、いきなり血しぶきの中に放り...全文を読む

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    鍵がない

    ホラー

    2015.03.25 (Wed)

      わたしは今、自分のアパートのドアの前で立ちどまっている。 鍵をなくしてしまい、ドアを開けることができないのだ。 あたりはしんと静まり返っている。 ドアノブに手をかけ、何度も回すが、どうしても開かない。 大切な鍵をどこでなくしてしまったのか、わたしにはいくら考えてもわからないのだ。 鍵屋を呼べばいいようなものだが、ガラケーは鍵といっしょに部屋の中だ。 それが問題なのだ。 鍵をかけたときのことは、実...全文を読む

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    ごめん

    その他いろいろ

    2015.03.21 (Sat)

     帰るから。すぐにここに帰るから。今はもう少しぼんやりさせて。...全文を読む

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    夢鬼人 アキラ 17-4

    夢鬼人

    2015.03.15 (Sun)

      ぼくは、今たしかにこの耳で聞いたことの意味の大きさを受け止めきれず、ただぼんやりとしていた。 それを見逃す祖父ではなかった。「晶っ!」「は、はいっ!」 ぼくは反射的に背筋を正した。ノゾミちゃんも同様に背筋を伸ばしていた。すっかり、うちの気風に染まってしまったらしい。「なんだいい若いのがふたりして。まったく情けない。誰も怒ってはおらんわい」 祖父が嘆息した。「自立って……ぼくが、武術をやったほうがい...全文を読む

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    夢鬼人 アキラ 17-3

    夢鬼人

    2015.03.14 (Sat)

      ぼくはノゾミちゃんにさらに質問した。「そこのところがよくわからないんだけど……ノゾミちゃ、西連寺くんは、そのことをどう思っていたの? 反感っていってたけど、そういうふうに兄弟でも扱いに差をつけられていたから反感を抱いていたの?」 ノゾミちゃんはめったに見せないような暗い表情で笑った。「どうして差をつけられなければならないか、ということ自体を考えさせなくするような、威厳みたいなものがあったんだよ。迫...全文を読む

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    夢鬼人 アキラ 17-2

    夢鬼人

    2015.03.13 (Fri)

      そういった引け目があったのか、ぼくたちによる『家族の最後のお願い』は警察を動かすことができた。「人道的見地」からやむなく、という理由つきでだが、分けてもらえたことには違いない。 そして、次の問題は、「量」である。警察も知らないような毒物に対する解毒剤だ。なにを、についてはいいとして、どれだけ投与すればいいのかは、見当のつけようがなかった。 それに対するアイデアは警察の人が出してくれた。瑠璃ちゃん...全文を読む

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    夢鬼人 アキラ 17-1

    夢鬼人

    2015.03.12 (Thu)

      17 アキラ 沙矢香の声はこうして電話越しでも怒りが伝わってくるようだった。 電話口から戻ったぼくは、沙矢香がいったことをそのまま伝えた。誰もが無言だった。「……つまり、少年の推測は間違ってはいなかった、ということじゃな。危ないギャンブルじゃったが、成功することは成功したと」 祖父はそういったが、ノゾミちゃんは首を強く振った。「わかりません。よけいわからなくなりました。相手の言葉が真実なのか、それ...全文を読む

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    夢鬼人 サヤカ I

    夢鬼人

    2015.03.11 (Wed)

     サヤカ いつもの喫茶店に、目指す相手の顔を見つけると、あたしはずかずかと近づいていっていってやった。「暗殺者はほんとうになんの成果も上げられなかったみたいね」 良寛さんは苦笑いした。「友原市へまた電話をかけたのかい?」「もちろん。あなたのことも、なにもかも、全部アキラたちに教えたわ。あなたみたいに、隠し立てなんてすることなしにね」 良寛さんはよくかき混ぜたチョコレートパフェをひとさじすくい、口に運...全文を読む

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    夢鬼人 ノゾミ 16-4

    夢鬼人

    2015.03.10 (Tue)

      ぼくはほっとした。ほっとすると同時に腰から力が抜け、へなへなとなってしまった。「心臓に悪すぎるよ、迫水さん……」 迫水さんは『影縫』をもとの折れた小柄の柄に戻した。瑠璃ちゃんの精神集中が切れたのか、さっきまで絡み付いていたワイヤーも、握られていた短剣も、その場からは消えていた。 ぼくは迫水さんに尋ねた。「瑠璃ちゃんは昏倒させたけどさ、これからどうやって解毒剤の処方を聞き出せばいいと思う? 起こした...全文を読む

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    夢鬼人 ノゾミ 16-3

    夢鬼人

    2015.03.09 (Mon)

      瑠璃ちゃんの攻撃は激しかった。棒手裏剣と、分銅つきワイヤーとが、迫水さんに向かってコンビネーションを組んで飛んでいく。どれかひとつでも、迫水さんの身体に当たったら、そこで勝負は決まってしまう。 だが、その攻撃を、迫水さんはすいすいとかわしていた。どうしてそんなに見事に回避できるのか、ぼくにはその秘密が想像もつかなかった。 迫水さんの、さっきの『勝負はついた』という言葉は、自身を鼓舞するための大言...全文を読む

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    夢鬼人 ノゾミ 16-2

    夢鬼人

    2015.03.08 (Sun)

      網の律動に合わせて、足を動かしてみた。今度は、何が起きているかぼくにもすぐにわかった。 ぼくは叫んだ。「迫水さん! 足! 時形流!」 迫水さんにはそれでじゅうぶんだった。 瑠璃ちゃんはこの網の上を素早く動き、素早くなにかを投げた。迫水さんはそれを優雅とも見える動きでかわした。「なんでよけるのよ!」 瑠璃ちゃんは叫び、さらにこう続けた。「なんでこの上を歩けるのよ!」 そう。普通の人間なら、足をとら...全文を読む

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    夢鬼人 ノゾミ 16-1

    夢鬼人

    2015.03.07 (Sat)

      16 ノゾミ 迫水さんが、網の上ですっくと立ち上がり、棍棒を構える後ろで、ぼくもなんとか、この網の上に立ち上がった。 迫水さんはぼくのほうを向かずにいった。「よく立てるね、ノゾミちゃん」「武博おじさんが、バランス感覚だけはいいって」「安心した」 安心するということと、気を緩ませることが別だということは、ぼくにもわかった。迫水さんの背中を見ているだけで、神経をちりちりさせる冷たい緊張感が伝わってく...全文を読む

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    オタ句 3月3日

    一日一自由律オタ俳句(やけくそ企画)

    2015.03.03 (Tue)

      水樹奈々よくぞ火曜8時で懐メロを...全文を読む

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    自炊日記・その38(2015年2月)

    自炊日記(ノンフィクション)

    2015.03.02 (Mon)

     2月1日 朝食のメニュー トースト ソーセージ 野菜炒め プルーン ピクルス チーズ ミルクコーヒー ヨーグルト りんご 「Go! プリンセスプリキュア」見る。なんだこれ「エスカレーション」かよ、と思うようなキャラクター設定とカットだったが、アクションシーンは見ごたえがあった。あのコスチュームにも、いつか慣れると思う。とりあえず今期も視聴することに決定。 昼食のメニュー 和風スパゲティ 味噌汁 おから...全文を読む

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    ナポレオン戦争顛末記

    ウォーゲーム歴史秘話

    2015.03.01 (Sun)

     1805年。わが王国(イギリス)は歓喜に沸いていた。全ヨーロッパをわが手に収めんとするナポレオンの邪悪なる野望に対し、英国海軍はトラファルガーの海戦で大勝利をおさめたのだから。これで制海権は完全に英国のものとなり、フランスはその陸軍よりほかに頼れるものがなくなったのである。これを受け、オーストリアとロシアはフランスに宣戦布告した。司令官のカール大公は卓越した用兵家である。必ずやフランス軍を打ち砕いてく...全文を読む

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