更新履歴

    さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方はこちらで未読・既読のご確認ができます

    日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

    【  2015年05月  】 

    荒野のウィッチ・ドクター(10)

    荒野のウィッチ・ドクター(長編ファンタジー小説・完結)

    2015.05.31 (Sun)

     10 医者の不養生「はっくしょん」 テマは盛大にくしゃみをした。アトは不思議そうにいった。「どうしたんだ。病気か。病気なら、どうして獣で治さないんだ」「……お前ね」 粗末な毛布にくるまって、テマは答えた。「しかたないだろ、魔方陣を描けるほど、手足が回復してないんだから!」 そのとおりだった。テマの両手には、包帯代わりのぼろきれが巻かれていた。 ふたりが鍾乳洞から地底湖を泳いで脱出し、すでに三日が過ぎ...全文を読む

    PageTop▲

    夕闇のメッセンジャー 7

    夕闇のメッセンジャー

    2015.05.30 (Sat)

     7 目的のためには明るいうちの方が好都合だった。わたしとしてもこんな町に長居したくないという気持ちは変わらない。バスを探す前に、立ち食いのそば屋で天ぷらそばという、軽めの遅い昼食をとった。戦争をするわけではないのだから、この程度の食料を腹に仕込んでおくのもいいだろう。もっとも古諺では「腹が減っては戦はできぬ」だった。時代とともに常識も移り変わるものだ。その後コンビニで今日発売の週刊誌をチェックする...全文を読む

    PageTop▲

    夕闇のメッセンジャー 6

    夕闇のメッセンジャー

    2015.05.29 (Fri)

     6 仕事は手早くやるにこしたことはなかった。 失意の長倉友則を部屋から追い出した後で、暴力団員の携帯から受信記録を読み出し、固定電話を優先させて(携帯からかかってきた番号は調べても効果が薄いだろう)自分の携帯に転送、それらを分析のため東京の紅恵美のもとに送った。さらにメールを読む。他愛のないものやら事務的なものやらがあったが、中からめぼしいものを選び出してこれまでの経過を説明するメールとともにこれ...全文を読む

    PageTop▲

    夕闇のメッセンジャー 5

    夕闇のメッセンジャー

    2015.05.28 (Thu)

     5 名前を「富士旅館」というわりには宿屋は小さかった。現代社会を覆う不況の波の大きさから考えれば、マッチ棒で作った家のように一呑みで呑まれてしまってもおかしくはない。だが、それでも耐えて残れるということは、うちの探偵事務所もなんとかなるということだろうか。「ここですよ」 通された部屋もまた「神田川」を歌い出したくなるくらいの年代物だった。もっとも宿の名誉のためにいっておくと、あの歌よりは一畳半広い...全文を読む

    PageTop▲

    夕闇のメッセンジャー 4

    夕闇のメッセンジャー

    2015.05.27 (Wed)

     4 こんな物騒な町はさっさと立ち去るにこしたことはないが、仕事には何日かかるかわからない。平田主任にいったとおり、寝る場所の確保が先だった。 紅グループの人脈に頼るという考えは放棄していた。いくらなんでもそれは紅隆太郎に悪い。あくまでも最後の手段だ。手段から完全に除外していないのはわたしがいたらない証拠みたいなものだが……。それに、こんな時期にこんな町でこんな不審な男が宿を探すということだけで、甲紋...全文を読む

    PageTop▲

    夕闇のメッセンジャー 3

    夕闇のメッセンジャー

    2015.05.26 (Tue)

     3「あんたが竜崎さんか」 掃除の行き届いた応接室。落ち着いて話をするには絶好の場所だ。だが、ここで会った男は話が始まる前から喧嘩ごしだった。中肉中背の中年。赤ら顔をさらに赤くしている。「平田さんですね。所長からお名前は……」「そんなおしゃべりはもういいだろう。所長だと? お嬢様をたぶらかしていいようにしているくせに」 だったらお前もあいつの元でこき使われてみるか。そう言いたくなるのをぐっとこらえ、わ...全文を読む

    PageTop▲

    夕闇のメッセンジャー 2

    夕闇のメッセンジャー

    2015.05.25 (Mon)

     2 次の日。わたしは特急に揺られながら、昨日のうちにコンピュータを駆使してわかったことを反芻していた。 例のソフトは話どおり、おしなべて好評だった。あちこちのサイトの掲示板で「今年最高の鬼畜ゲー」「繁美たん(これが甲斐雪子が声をやっているキャラクターらしい)ハァハァ」という書き込みがやたらと目に付いた。今年最高の鬼畜ゲーというやつがどういうものかは知らないが、健全で尋常な精神を大事にしたいわたしと...全文を読む

    PageTop▲

    オタ句 生存報告

    一日一自由律オタ俳句(やけくそ企画)

    2015.05.25 (Mon)

      生きているこれは訓練ではないぞ...全文を読む

    PageTop▲

    オタ句 5月25日

    一日一自由律オタ俳句(やけくそ企画)

    2015.05.25 (Mon)

      簡単なつもりのルールが十ページ...全文を読む

    PageTop▲

    夕闇のメッセンジャー 1

    夕闇のメッセンジャー

    2015.05.24 (Sun)

     1 秋の陽はつるべ落としというが、まさしくそのとおりだった。夕闇が迫っているというのに時計は六時にもなっていない。そんな中、外回りから帰ると、扉の前で疲れきった顔をした老人とすれ違った。探偵事務所に来てあんな顔をするのは依頼人か債権者だが、うちの所長が金銭でそんなドジを踏むはずはないから、依頼人に違いない。 推理は当たった。事務所の扉を開けると、透き通るような声がこう言ったからだ。「竜崎、仕事が入...全文を読む

    PageTop▲

    イギリス薬瓶の謎

    ミステリ・パロディ

    2015.05.23 (Sat)

     「この瓶がなにを意味しているかわかれば、お父さんにも犯人はわかるでしょう」「しかし、エラリー、これはただのなんの変哲もないヨードチンキの瓶だが」「そこですよ。よく考えてほしいのは。犯人が自分の手首の傷を消毒するために、このラベルのない瓶に入ったヨードチンキを使ったのは、不自然です。なぜなら、薬棚には、きちんとラベルの貼られた未開封のマーキュロクロームとヨードチンキの瓶があったからです。犯人は、どう...全文を読む

    PageTop▲

    激闘ポーランド

    ウォーゲーム歴史秘話

    2015.05.22 (Fri)

     1939年9月1日。わたし、ハインツ・グーデリアンは得意の絶頂にあった。総統から抜擢されたわたしは、ポーランド侵攻作戦「白の場合」の総司令官に任命されたからだ。いまだに歩兵の足と騎馬に頼っている旧態依然としたポーランド軍を、戦車と機械化歩兵からなる機甲師団をもって圧倒し粉砕するという、電撃戦理論を実践するまたとないチャンスなのだ。 ……「これがその、第二次世界大戦を地球規模で、複数のプレイヤーで再現するっ...全文を読む

    PageTop▲

    抜粋・ある辛口ミステリ評論家の毒舌

    ユーモア

    2015.05.21 (Thu)

     「D坂の殺人事件」江戸川乱歩 読んで驚く以前に腹が立った。なんだこれは。明智小五郎という男、まるで名探偵みたいな口をききやがるではないか。「青い十字架」チェスタトン チェスタトンがビクトリア時代の空気を妙な形で引きずっているせいか、このブラウンというやつ、坊主みたいなしゃべりかたをするのである。「緋色の研究」ドイル コンサルティング・ディテクティブという言葉は自分が発明したとでもいってはばからない...全文を読む

    PageTop▲

    「夢酔人」についてのお知らせ

    夢酔人(建設予定地)

    2015.05.20 (Wed)

     「夢逐人」シリーズ第三弾にして完結編となる、「夢酔人」ですが、さあ敵も味方も鹿島神宮で最終決戦だ!というところで、この三十年近く鹿島神宮に行っていないことに気づいた(^^;)茨城県内だから取材旅行に行けばいいようなものだけど、南北にはつながっているけど東西のつながりが極端に悪い茨城県のこと、東京へ行くよりもカネとそれ以上に時間がかかる!カネは給料が出て家計に余裕が出てきたらまだなんとかなるが、時間...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 サヤカ L

    夢鬼人

    2015.05.20 (Wed)

     サヤカ 深夜。 あたしたちは迫水のおじいさんの運転する車で、高速道路を走っていた。『よく寝ておけ』 と、おじいさんはいっていたが、眠るどころの話ではない。枕が変わると眠れないなどということはないが、あたしは椅子では眠れないタイプなのだ。 それに対して……。助手席の西連寺くんも、後部座席のアキラも、すっかりよく眠っている。 どちらも悪夢にうなされているように見えるのは、これは、夢逐人としてのさだめなの...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 ノゾミ 22-4

    夢鬼人

    2015.05.19 (Tue)

     「でも……」 迫水さんがいいかけた言葉を、才蔵おじいさんは遮った。「連れていくしかあるまい。沙矢香ちゃんの性格じゃと、わしらが置いて行っても、勝手に後からついてくるじゃろう。単独行動をさせるよりは、この小僧程度でも、そばに置いておけば弾除けくらいにはなる」「ありがとうございます」 沙矢香ちゃんは才蔵おじいさんに頭を下げた。「少年!」「はい!」「この『影縫』を持っていけ。お守りくらいにはなるじゃろう」...全文を読む

    PageTop▲

    読んでるかわからないけれど某ブログ主さんへ

    その他いろいろ

    2015.05.18 (Mon)

     アーサー・C・クラーク先生の「センチネル」なら「前哨」というタイトルで「前哨」という短編集に入ってます。http://www.amazon.co.jp/%E5%89%8D%E5%93%A8-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-SF-607-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BBC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%AF/dp/415010607XSFファンのはしくれとしては黙ってられませんでした。...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 ノゾミ 22-3

    夢鬼人

    2015.05.18 (Mon)

      迫水さんが国枝さんの肩に手をかけた。「沙矢香、なにいってるの! 京都へ行って、あんな目に遭わされたことを忘れたの? ……危険すぎるよ!」 国枝さんは、迫水さんのその手を振り払った。「……お願いします、迫水のおじいさん。あたしも一緒に行かせてください」 才蔵おじいさんは口をぎゅっと結んで、しばらく考えているようだったが、やがていった。「沙矢香ちゃん。危険な旅だということはわかって、そういっておるのか?...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 ノゾミ 22-2

    夢鬼人

    2015.05.17 (Sun)

     「それには鹿島神宮がもっともありそうな選択肢だと」 ぼくはうなった。「たしかに、父と兄の潜伏先としてはかっこうでしょうね。誰も、時形流の舞いと、鹿島神宮とを結び付けたりはしませんから。そして父と兄にとっては、万が一に備えてぼくたちのことを研究するためのいい素材になる、ということですね」「もっとありそうなのは、時形流の穏健派というか和解派が、それを持ってあやつらにくっついていっていることじゃな。わし...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 ノゾミ 22-1

    夢鬼人

    2015.05.16 (Sat)

      22 ノゾミ「鹿島神宮……」 ぼくはつぶやいた。「武甕槌神を祀っていたはずですね」「少年、よく知っておるな。その通りじゃ。同じく武門の神であるフツヌシを祀る千葉県の香取神宮と並んで、古来より武家の信仰が篤い」「方角は合ってるの? 香取神宮のある千葉県も、うちから見れば東だし、鹿島神宮と香取神宮は、直線距離で二十キロくらいしか離れてないよ」 迫水さんが地図を見ていった。才蔵おじいさんはふん、と鼻を鳴...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 アキラ 21-4

    夢鬼人

    2015.05.15 (Fri)

     「神器は神器を呼ぶ……そうか。そのために、高木さんは『影縫』を折ったんですね。ぼくたちを導くことができるように」 ノゾミちゃんが興奮したようにしゃべった。祖父はほう、といった。「……なるほど。高木氏の考えそうなことじゃ。あやつらも、手に入れた神器の片割れを持って移動する可能性が大じゃからな。あやつらは、あれを不測の事態に対する切り札、と考えておるかもしれんが……とんだジョーカーじゃて」 祖父は立ち上がり...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 アキラ 21-3

    夢鬼人

    2015.05.14 (Thu)

      ぼくは祖父のいったことを咀嚼した。ノゾミちゃんも同じだったらしい。「たしかに……ぼくは、つい最近まで、鹿澄夢刀流のことなんて、まったく知りませんでした。……迫水さんは?」「ぼくもノゾ、西連寺くんと会うまで、時形流なんかまったく、聞いたこともなかった……だけど」 ぼくは首をひねった。「高木さんは、ぼくたちについてなにかを知っていたみたい。もし、鹿澄夢刀流が、時形流の動きと、鏡に映したような……双子の兄弟み...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 アキラ 21-2

    夢鬼人

    2015.05.13 (Wed)

      ……そうだった。ぼくは錯覚していた。この数日間で、一生分の時間が過ぎたような感じを覚えていたのだ。「しかも、家の周りにはマスコミどもと警察官がうようよしておる。そんな中に、狂信的な幼女に白昼堂々毒物を振り回させるような、今や日本でもワーストクラスのテロ集団と目されている集団の構成員が接触しに来たら……どんなことになるのか想像したくもない。たぶん向こうの、なんというか、和解派も同じじゃろう。この家に入...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 アキラ 21-1

    夢鬼人

    2015.05.12 (Tue)

      21 アキラ「とりあえずじゃ。沙矢香ちゃんにはなんといったらいいかわからんが、少年、お前の兄だとかいう男が今回吐いたセリフからは、わしらはある程度の希望を引き出すことができる」「……希望?」 ぼくは祖父をにらんだ。「あそこからどうやって希望を引き出すっていうんだよ! 沙矢香は、沙矢香は……」 ノゾミちゃんもうなずいた。「ぼくもおっしゃることがよくわかりません。父と兄は、ぼくたちに力を見せつけるだけの...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 サヤカ K

    夢鬼人

    2015.05.11 (Mon)

     サヤカ あたしはぼんやりとしていた。迫水さんのおじいさんが、アキラと西連寺くんに対して説教をしていた。「……まったく、少年はともかくとして、晶、お前までがあの時形良寛とかいう若造の術にかけられてどうするんじゃ」 アキラも西連寺くんも、うなだれていた。才造おじいさんは、あたしの目の焦点が合ったことに気づいたらしく、ふたりから視線を移し、あたしにやさしく声をかけてくれた。「……辛かったじゃろ」 あたしはぼ...全文を読む

    PageTop▲

    オタ句 5月10日

    一日一自由律オタ俳句(やけくそ企画)

    2015.05.10 (Sun)

      見るか見まいかウルトラQあと三十分...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 ノゾミ 20-4

    夢鬼人

    2015.05.10 (Sun)

      ハッタリだろうか。ぼくは考えをめぐらせたが、自分に対して自信がなくなってきた。そもそも、ぼくみたいな人間が、『夢逐人』の仲間になって、まともに戦えるのだろうか。ぼくは生涯、足手まといとして、迫水さんたちの邪魔になることしかしでかさないのではないだろうか……。 兄は続けた。どれだけ国枝さんをしゃべらせれば気が済むんだろう。「最近の社会は、科学技術が発達したために、社会を混乱させるのがとても簡単になっ...全文を読む

    PageTop▲

    オタ句 5月9日

    一日一自由律オタ俳句(やけくそ企画)

    2015.05.09 (Sat)

      仕事選べよウルトラマン...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 ノゾミ 20-3

    夢鬼人

    2015.05.09 (Sat)

      応仁の乱! 戦国時代!「……あっちでもこっちでも戦が続くんだ。それに乗じて土民たちも暴れる。ぼくたちに伝わる口伝によれば、あのころはまさに、ぼくたち『夢鬼』にとっての黄金時代だった。あの時代を、『日本にとっての青春時代』と表現した歴史小説家がいたそうだね。まったくその通り。青春時代っていうのは、みんながみんな、馬鹿な夢を見て、無法の限りを尽くして、そして夢の中で死んでいくものさ。口伝では、あちこち...全文を読む

    PageTop▲

    夢鬼人 ノゾミ 20-2

    夢鬼人

    2015.05.08 (Fri)

      国枝さんはしゃべり続けた。「さて、いまのぼくとしては、きみたちにはぼくたちの仲間になってほしい。それが偽らざるところだ。もちろん、『夢逐人』としてではなく、『夢鬼』としてだ。ぼくが国枝さんに仕掛けた、この一種の後催眠状態に落とし込むためのキーワードとして、たぶんきみたちも聞いただろうけれど、ぼくは『夢逐人』と『夢鬼』とは和解できると思っている。『夢鬼』になることによって、ともに人間の夢を食らう立...全文を読む

    PageTop▲

    前月     2015年05月       翌月

    Menu

    最新記事

    最新コメント

    カテゴリ

    FC2ブログランキング

    ランキング

    アルファポリス「第9回 絵本・児童書大賞」にエントリーしました。 どうぞ読んでいってくんなまし。

    カウンター

    おきてがみ

    検索フォーム

    Powered By FC2ブログ

    今すぐブログを作ろう!

    Powered By FC2ブログ

    ブロとも申請フォーム

    QRコード

    QRコード