更新履歴

    さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので、久しぶりのご訪問の方はこちらで未読・既読のご確認ができます

    日付別の更新チェックはカレンダーの日付をクリック ▼

    2016 051234567891011121314151617181920212223242526272829302016 07

    【  2016年06月  】 

    ナーヴァ「The death of friends」備忘録日記2

    その他いろいろ

    2016.06.30 (Thu)

      ベイの家へ向かう道すがら、わたし(ヘンリー・リオス)は、マクベス刑事は十五年前のクリスの逮捕についてどれだけのことを話したのだろう、と思った。十五年前、彼は淫行容疑で警察に逮捕され、わたしは留置場まで彼を迎えに行ったのだ。すでにクリスとベイとの間には、ジョーイという息子がいたが、結婚前のことを思い出したクリスは、愚かにもゲイバーに足を向け、藪の中でトラブルに巻き込まれたのだった。  現代のベイの...全文を読む

    PageTop▲

    1980年(2)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2016.06.29 (Wed)

      珍しくもないおもちゃだった。いくつかの球とピンボールかパチンコのようなギミックが納められた透明なケースに水を入れて密封し、親指でバルブを押して、水圧を変化させてプラスチックの球をはじき、得点の穴に入れて楽しむ、単純なゲームである。 修也はバルブを押した。水と比重がほぼ同じな球は、ふわふわとケースの中を舞い上がり、ゆっくりと動いて、内部の赤い籠におさまった。 修也はその他愛ないおもちゃの前にいつま...全文を読む

    PageTop▲

    ナーヴァ「The death of friends」備忘録日記

    その他いろいろ

    2016.06.27 (Mon)

     カリフォルニア大地震。ゲイの弁護士であるわたし、ヘンリー・リオスの住むサンフランシスコは大混乱に陥った。エイズで闘病中であるかつての恋人である友人、ジョシュ・マンデルのことを心配したわたしは、車で彼のいる病院へ行こうとするが、交通機関がマヒした今では不可能だった。めちゃくちゃになった家に戻ってきたわたしは、戸口で黒い髪の魅力的な若者が眠っているのを目にする。揺り起こしてみると、彼はザック・ボーエン...全文を読む

    PageTop▲

    海外ミステリ38位 はなれわざ クリスチアナ・ブランド

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

    2016.06.25 (Sat)

      浪人中に、下宿先の図書館にあったのを読んで面白さにハマった。今回は地元の図書館に取り寄せてもらって再読。陽光さんさんと降り注ぐ地中海のリゾート地を舞台に、作者クリスチアナ・ブランドの人の悪さが炸裂する、ブラック・ジョークに溢れた作品であるが、そのブラック・ジョークの濃度が記憶以上だった。日本では、同じブランドの作品でも「ジェゼベルの死」のメイントリックの持つまがまがしさが不当に高く評価され過ぎて...全文を読む

    PageTop▲

    1980年(1)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2016.06.22 (Wed)

     1980年 年が変わった。劇場版ドラえもん第一作「のび太の恐竜」は大ヒット映画になり、テレビ画面ではウルトラマン80が怪獣と死闘を繰り広げ、ハンガリーからはコンパクトで操作しやすくしかも恐ろしく難解なパズル「ルービックキューブ」が上陸して善男善女を睡眠不足にしていた。 むろん、コロコロコミックと「ゲームセンターあらし」の面白さは衰える気配はみじんもなかった。ギャラクシアン、バルーンボンバー、平安京...全文を読む

    PageTop▲

    海外ミステリ37位 あなたに似た人 ロアルド・ダール

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

    2016.06.18 (Sat)

      どうでもいいことから恐るべきサスペンスを生み出す。これをやり遂げるのはミステリにとどまらず、小説を書こうとするものの永遠の夢であり目標である。少なくともわたしはそうだ。そしてこの作品集ほど、そのサスペンス、足の裏をとろ火であぶられているかのような濃密な時間を味わわせてくれるものもほかにない。だって名作といわれている「味」なんて、単に酒飲むだけの話じゃないか。「南から来た男」なんざ、ライターがつく...全文を読む

    PageTop▲

    閑話休題1

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2016.06.17 (Fri)

     閑話休題1 まあわかっている人はすでにおわかりだろうが、この「ゲーマー!」という小説は、現実の生を「生きる」ということがどういうことなのかどうしてもピンと来なかった人間の悲喜劇を描こうと構想したものである。 しかし、いろいろと考えると、修也くんなんかまだかわいいもの、と思われるほどに「生きることがどういうことなのかピンと来なかった」らしい男がいるのである。 これからちょっとその男についての話を書く...全文を読む

    PageTop▲

    「アメリカの夜」見る

    映画の感想

    2016.06.16 (Thu)

      買って視聴。借りることも考えたのだが、見ない月も入れると毎月900円をツタヤなりゲオなりに払うのはきつい、という結論に達したので。 ヨーロッパ映画、それもヌーヴェル・ヴァーグの旗手たるフランソワ・トリュフォー作品ということで、どんな小難しい映画か、とどきどきしてみたら、もうなんというか映画バカしか出てこない群像劇だった。ストーリーが「映画の撮影」ということで、まあ、映画バカ以外の人間が出てくるはず...全文を読む

    PageTop▲

    1979年(6)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2016.06.15 (Wed)

      学研のインベーダーは、三列の表示しかできなかったのは先ほど説明した通りである。しかも操作はレバー式。反応自体も良好であった。 修也は自分にできる最大限の速さでレバーにかけた親指を左右に動かした。残像が見えるほどの速さで。別に不思議ではない。十円玉を二枚、指で挟んで素早く擦り合わせるだけでも、残像は見える。 修也がレバーを左右に動かすスピードに反応して、画面上の砲台も左右に動いた。同じように残像を...全文を読む

    PageTop▲

    海外ミステリ36位 モルグ街の殺人 エドガー・アラン・ポー

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

    2016.06.11 (Sat)

      ミステリがミステリとして産声を上げた記念碑的作品。であるが、ポー先生はきっと「怪奇小説」を書くつもりであったんだろうなあ、と思えてならぬ。名探偵デュパンの暮らしぶりから日ごろ吐くひとことひとことまで、完全に怪奇小説のそれだ。ついでにいえば、事件の情景から真相まで怪奇小説しているのであるから。 そんなことを考えながら再読したら、意外とすらすら読めて面白かった。設定と真相が怪奇的なのはいいとしても、...全文を読む

    PageTop▲

    1979年(5)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2016.06.09 (Thu)

      そして十二月二十五日の朝。いつものように目覚めた修也は、枕元に大きな箱を認めた。どきどきしながら包みを破り、中から出てきたのは……。 「学研のインベーダー」だった。 サンタさんの洞察力を持たぬ両親がそれを買ってきたのは、無理からぬことであった。「インベーダー」という単語は登録商標になっており、おもちゃ屋にあった電子ゲームの中で「インベーダー」を探そうとすると、商標の使用権を手に入れた「学研」の製品...全文を読む

    PageTop▲

    「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」見た

    映画の感想

    2016.06.05 (Sun)

      千葉県の映画館で鑑賞。なにせ茨城ではひたちなかでしかやってなかったのだ。で、見てみたら、前作をはるかにしのぐ、強烈にバカな映画であった。バカな映画を極力まじめに作ったらこうなりました、とでもいう映画。 まあサム・ライミ版スパイダーマンとその他アメコミヒーローへの敬意と悪意がたっぷり詰まったパロディ映画という側面もあるのだが、なんというか、登場人物が全員真剣な表情で大バカなセリフをしゃべっているの...全文を読む

    PageTop▲

    海外ミステリ35位 ユダの窓 カーター・ディクスン

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

    2016.06.04 (Sat)

      浪人中に古本屋で買った。トリックは知っていたが、読んで非常に面白かったことだけは覚えていた。 あれから四半世紀、内容を忘れかけてきたので、この企画のためだけに本屋に並んでいたものを買って読んでみたが、やはりむやみやたらと面白かった。メイントリックの奇抜さだけがクローズアップされがちなこの作品だが、この小説がここまで面白いのは、話術と盛り上げ方が抜群にうまいからなのだと気づいた。名探偵の謎解きより...全文を読む

    PageTop▲

    ざーっ……。

    ノイズ(連作ショートショート)

    2016.06.03 (Fri)

     「こちらカンタス航空、QFA525。非常事態発生。こちらQFA525。非常事態発生」「こちらメルボルン空港。どうしたQFA525。なにがあった」「……なんていったんだ? まったく聞こえん。空電がひどいのだ」「落ち着け、QFA525。こちらは非常にクリアに聞こえるぞ」「なんといっているのかわからない。この無線は通じているのか? コックピット中がばりばりいっている。副操縦士とも満足に話ができないくらいだ...全文を読む

    PageTop▲

    ぴしっ。

    ノイズ(連作ショートショート)

    2016.06.02 (Thu)

      巖谷はすぐそばに横たわる女の髪を、愛しげに撫でていた。「しずか」 女は巖谷の胸から顔を上げた。その目は、巖谷から見てもよくわかる、疲れ、絶望しきった色をたたえていた。 ベッドの横には、ふたりが脱ぎ捨てた衣服が乱雑に散らばっていた。薄青いワイシャツ、赤いネクタイ、灰色の靴下、黒のワンピース、黒の帽子、黒の下着……。「医学的・生理学的調査は、うちの大学のできる範囲ですべてやってみたじゃないか。静佳、き...全文を読む

    PageTop▲

    1979年(4)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2016.06.01 (Wed)

      翌月の号も、翌月の号も待ち遠しかった。次はどんなゲームで、どんな技を見せてくれるのか。 そして自分もそのようにゲームができるようになるのか。できるはずだ、というのが修也の結論だった。あのようには無理でも、それと近いことは本当にできるに違いない。そう思わせるだけの説得力が、「ゲームセンターあらし」にはあったのだ。 同時に、そのころには、テレビゲームは修也の手にも届くようになっていた。ゲームセンター...全文を読む

    PageTop▲

    前月     2016年06月       翌月

    Menu

    最新記事

    最新コメント

    カテゴリ

    FC2ブログランキング

    ランキング

    アルファポリス「第9回 絵本・児童書大賞」にエントリーしました。 どうぞ読んでいってくんなまし。

    カウンター

    おきてがみ

    検索フォーム

    Powered By FC2ブログ

    今すぐブログを作ろう!

    Powered By FC2ブログ

    ブロとも申請フォーム

    QRコード

    QRコード