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    【  2017年06月  】 

    デンとせん

    ミステリ・パロディ

    2017.06.28 (Wed)

      昭和三十×年。 安田辰郎は、第三の目撃者とするための、行きつけの料理屋「小雪」の女中ふたりを連れて、東京駅十三番ホームにやってきた。 殺人計画は精緻を極めていた。 安田は十五番ホームを指さした。「あ、ああ、あ、あれ、あれれ、あれは、おと、おと、お時さんじゃないか?」 事件は、すぐに解決した。...全文を読む

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    点と線と面

    ミステリ・パロディ

    2017.06.25 (Sun)

      昭和三十×年一月。 『犯人』は、ある意図をもって東京駅を利用するつもりだった。混雑を極めるダイヤグラムの中で、たったひとつ見つけた黄金のような一瞬。 四分間。その四分間にすべてを賭ける! のちに『奇跡の四分間』といわれることになるのだが、『犯人』にとってはどうでもいいことだった。 十八時少し前。運命と作為に導かれた三人の男女が、十三番ホームに入ってきた。 博多行きの特急「あさかぜ」の止まっている...全文を読む

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    海外ミステリ90位 オランダ靴の謎 エラリー・クイーン

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

    2017.06.24 (Sat)

      なんかやたらと入っているなエラリー・クイーン。まあ、この1986年当時はミステリファンの基礎教養みたいなものであったからなあ。マニアであろうとなかろうと、クイーンの国名シリーズの一作くらいはきちんと読んでいないと「趣味は推理小説で」だなどとはとてもいえたもんじゃない、そんな世の中ではあった。 というわけで、長い夏休みを使って、エラリー・クイーンの国名シリーズを全部読もう、と心に決めた中学生がいたと思...全文を読む

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    わー、「アルジェの戦い」やー!

    自炊日記(ノンフィクション)

    2017.06.23 (Fri)

      何の気なしにアマゾンを検索したら、「アルジェの戦い」の廉価版DVDの予約販売が! これは買わなきゃウソだろう! 興奮しながら予約のクリックしましたよええ。 中島らも先生がエッセイで激賞していて、見たいと思ってから二十年見られなかった映画だから、7月5日が楽しみでならぬ。 今からドキドキしています。 夢じゃない、夢じゃないんだなあ、長生きしていてよかったなあ……!! ちなみにアルジェリア独立戦争において...全文を読む

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    豆腐

    残念な男の事件簿(二次創作シリーズ)

    2017.06.23 (Fri)

      その日、わたしは機嫌がよかった。ロビンの死んだ日も機嫌がよかったが、今日も負けず劣らずだ。あまりに機嫌がよすぎたのか、わたしと差し向かいで昼酒につきあってもらっているカイが苛立たしげにいった。「不景気な面してどうしたんだ。目ん玉が泥水みたいな色をしてるぞ」 ポケットにしまっていたサングラスをかけると、わたしは茶碗から酒をあおり、胃袋から全身に沁みわたるままにしておいた。「黙っているよりは、なにが...全文を読む

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    1984年(10)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2017.06.19 (Mon)

      世界初のRPGである「ダンジョンズ&ドラゴンズ」が1974年に発表されてから、この魅力的なゲームをパソコンに移植できないものか、という試行錯誤は行われてきた。そしてそれは、海外においては一種の完成形を見せていた。1981年に発表された「ウィザードリィ」と、「ウルティマ」である。 しかし、日本のPCに対する移植は遅々として進まなかった。言語の壁とPCの性能の壁は厚く、しかもアクションゲーム全盛の日...全文を読む

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    深見剛助のそれから

    名探偵・深見剛助(冗談謎解きミステリ掌編シリーズ)

    2017.06.18 (Sun)

      事件が起こったのは群衆の中においてだった。 アイドル歌手がコンサートを行っていたイベント会場で、刺殺されて発見されたのは、新聞記者の神代翼。警察の懸命の捜査にもかかわらず、その場にいた人間の誰からも、凶器を発見することはできなかった。 居合わせていた名探偵、深見剛助が捜査に協力することになった。「……犯人の正体についてはある程度の見当はついています。しかし、確証がない」 担当となった刑事は、深見剛...全文を読む

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    海外ミステリ89位 リリアンと悪党ども トニー・ケンリック

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

    2017.06.17 (Sat)

      最初に読んだのは中学生の時だった。あまりのギャグのバカバカしさに腹を抱えて笑ったことを覚えている。特に冒頭近くの、こじゃれたアパートの一室で酔っぱらいの一団に寄って行われるフットボールのシーンなんてスラップスティックのまさにお手本で、笑いすぎて呼吸困難になるのではないかと思ったくらいだ。 というわけで今回もそうしたスラップスティックギャグのつるべ打ちで笑おうと思ったのだが、三十年ぶりの再読では、...全文を読む

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    ひきざん

    ユーモア

    2017.06.12 (Mon)

     「そうは思いませんこと奥様! まったくあの小学校は最低です! 小学生に引き算を教えるのにあんなめんどくさい方法を使っているんですよ! ああそこを左です、右ではありません、左でございますわよ! あたくしは左翼というのは大嫌いですが、どうして左というものがあるんでしょうね奥様! ほら、左のほうからあんなにピーピーピーピーと鳴らしてきて、危ないったらありゃしない。で、引き算のことでございますけどね奥様!...全文を読む

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    1984年(9)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2017.06.12 (Mon)

      それでも、続々と発売されるファミコンのゲームがべらぼうに面白いことは修也でも認めざるを得なかった。 「ドンキーコング3」「ギャラクシアン」といったアーケードの人気ゲームが移植されたのも大きかったが、この1984年のファミコンのゲームソフトで、ゲーム界に衝撃を与え、人気を不動にした立役者は、なんといっても、ハドソンの移植した「ロードランナー」と、ナムコが移植した「ゼビウス」というふたつのキラータイ...全文を読む

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    1984年(8)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2017.06.12 (Mon)

      修也はうきうきとした気分でNの家に向かって自転車を走らせていた。 Nの話によると、とうとうファミコン用のキーボードである「ファミリーベーシック」を買った、というのだ。 その声はあまり興奮もしていないようだったが、修也にしてみればどうでもよかった。 パソコンに触れる、ということ自体が一種の冒険だったからだ。 Nの家へやってきた修也は、どきどきしながらNがファミリーベーシックのキーボードをつなぎRO...全文を読む

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    海外ミステリ88位 ガラスの鍵 ダシール・ハメット

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

    2017.06.10 (Sat)

      ミステリファンなら誰でも知っている、ハードボイルド小説の古典である。ひとつの町をめぐる暗黒街の熾烈な闘争を、智謀に長けたひとりの賭博師の行動を中心に、内面描写一切なしに「行動」だけで語った、ハードボイルドのひとつの極点ともいえる小説だ。 だけど! だけどだよ、これ、虚心坦懐に読んだら、「BL小説」じゃないのか? プラトニックな片思いの。先ほども書いた通り、この小説ではハメットは内面描写をひとつも...全文を読む

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    「アフリカの女王」見る

    映画の感想

    2017.06.09 (Fri)

      ブログDEロードショーの企画として見る。前から見たいと思っていたのだ。 しかし、最初から今回の視聴は困難を伴った。ブックオフの百均棚で買ってきたDVDの画像が、「よくもこんな三倍速のビデオをダビングしたような映像に2800円もつけたもんだ」と思うような代物で、しかも字幕もちょこちょこ不備があるうえに音声もよくないという、ごめんなさい百均棚では二度と買いません、と痛感する、まあひどいDVDだったのだ。...全文を読む

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    1984年(7)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2017.06.07 (Wed)

      いろいろと調べてみると、そういったアドベンチャーゲームのできるパソコンは、だいたい数種類に限られてくるようだった。 富士通の「FM-7」。 シャープの「X1」。 NECの「PC-8801mkⅡ」。 同じくNECの「PC-6001mkⅡ」。 各社の「MSX」。 もう一度値段の一覧表を見た修也は、自分が手に入れられるのはそのうちの「MSX」しかないだろうという結論に達した。富士通の「FM-X」というパ...全文を読む

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    1984年(6)

    ゲーマー!(長編小説・連載中)

    2017.06.06 (Tue)

      20万円……。 今も昔も、普通の小学生が到達できる金額ではない。世の中は好景気にわいていたが、できることとできないことはあるのだ。 修也はとりあえずゼビウスはあきらめ、広告を丹念に読んでいった。 ゼビウスやナムコにとどまらぬ、聞いたことのないようなたくさんのアクションゲームがあった。 ゲームセンターにあるゲームとしてはコナミの「タイムパイロット」や「ハイパーオリンピック」があったし、タイトーの「フ...全文を読む

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    アランシアのジョー

    TRPG奮戦記

    2017.06.05 (Mon)

     登場人物紹介千草 技術点12 体力点17 運点12 八幡国生まれと思われる父親を持つ美女(たぶん)。ユリウス・サムソン 技術点11 体力点19 運点9 諸国放浪の旅の戦士。アニマ 技術点9 体力点15 運点13 騎馬民族出身の美少年。弓の使い手。アンドリュー・サムソン 技術点8 体力点23 運点7 ストーンブリッジ近郊出身の旅の戦士。ギャンブルに負けて一文無しに。ヨハンソン・オーケルマン 技術点9...全文を読む

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    海外ミステリ86位 赤い館の秘密 A・A・ミルン

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎週土曜日更新)

    2017.06.03 (Sat)

      最初に読んだのが小学生向けリライト。ものすごく面白かったのを覚えている。面白かっただけではなく、「洗練された」「あかぬけた」ものを感じた。小学生らしく、犯人の名前以外はすべて忘れた。 再読したのは数年前か。わくわくしながら読み、あれれ、と思った。この企画のために創元版の完訳を読み、その「あれれ」の正体がわかった。いってしまえば、この本は、「すれっからし」の人間が読んで面白いタイプのミステリではな...全文を読む

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    戦士のつとめ

    残念な男の事件簿(二次創作シリーズ)

    2017.06.01 (Thu)

      六月のナイジェリアは焦熱地獄のように暑い。もっとも、それは六月に限ったことでもないのだが。 わたしは通訳兼戦術アドバイザーとしてこの地に来ていた。 われわれ吸血鬼の一族にとっては極上の美味である血液を供給してくれる人間を「アムリタ」と呼ぶが、その候補者と目されていた少女を含む一団が、武装集団「ボコ・ハラム」の襲撃を受け、誘拐されてしまったのである。 その際に、彼女らを護衛していた同族の一人が死ん...全文を読む

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