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    【  2020年04月  】 

    スピノザという男の浮世離れのこと

    哲学者になれなかった男の語る哲学夜話

    2020.04.30 (Thu)

      スピノザ。17世紀オランダを代表する哲学者のひとりで、まあ、天才、である。しかし、この男の評判を同時代の人に聞いたら、「こんな哲学がオランダを代表するなんて思われたらオランダの恥だからやめてくれ」と、上は政府要人、知識人、教会、民衆、老若男女問わず異口同音にそう答えるだろう。 17世紀オランダ国民のそういう意見の原因となった書物、「神学・政治論」についてちょっとお話ししたい。 当時、オランダは、...全文を読む

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    海外ミステリ193位 きず A・サマラキス

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.30 (Thu)

      この「東西ミステリーベスト100」以外ではまったく聞いたことのない作家であり、まったく聞いたことのない作品である。それでも193位にこうして入っているということは面白いんだろうが、謎解きミステリかサスペンスかすらもわからない。タイトルと作者名の感じからすると、ハヤカワポケミス系の渋いハードボイルドだろうか……などと想像するのが精一杯だ。とうに絶版品切れであるが、アマゾンで調べたら1円からの出物があ...全文を読む

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    海外ミステリ193位 矢の家 A・E・W・メイスン

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.29 (Wed)

      心理描写に重きを置いた、名探偵が活躍する王道の本格ミステリ、ということで名高い作品である。オールドファンが票を入れたんだろうなあ。早川からも創元からも、とにかくあちこちから版が出ている。土浦に帰ってきてから読んでみて、想像していた物との内容の落差にぶっ飛んだのが記憶に新しい。そのときのことを思い出しながら、久々に創元版を古本屋で入手して読んだ。それでも20年ぶりくらいか。はたしていま読んだらどう...全文を読む

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    海外ミステリ193位 最後の国境線 アリステア・マクリーン

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.28 (Tue)

      この長かった挑戦記も、ついに海外編193位までたどり着いた。200位までの道はもう見えたも同然である。だからといって気を抜くわけにはいかないのであることは徒然草の「高名なる木のぼり」の話を持ち出すまでもないのであり、一冊一冊、丹念に読んでいくのみである。今回は、絶頂期のマクリーンの冒険小説。アマゾンで調べたらプレミアがついてやがったので、土浦市立図書館に相互貸借でゆうきの図書館から取り寄せてもら...全文を読む

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    海外ミステリ183位 人狩り リチャード・スターク

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.27 (Mon)

      今回、もっとも再読を楽しみにしていた小説のひとつ。ドナルド・E・ウェストレイクが別名義で書き、一気にそれまでの「ハードボイルド」を過去のものにしてしまった記念碑的シリーズ「悪党パーカー」第一作である。高校生のときに初めて古本屋でこの「人狩り」を手にして読んだときの衝撃と興奮は忘れられない。あのときの思いはまだ変わらないだろうか。いつの間にかプレミアがついていた再版バージョンをアマゾンで買い、どき...全文を読む

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    海外ミステリ183位 エンジェル家の殺人 ロジャー・スカーレット

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.26 (Sun)

      大学で学問への夢破れ、敗残のまま土浦に帰ってきてからしばらくして、古本屋で買って読んだ。江戸川乱歩が「三角館の恐怖」として翻案したことで日本では非常に有名な作品であるが、海外ではとっくに忘れられた作品で、作者が男か女かすらも最近までよくわからなかったらしい(ウィキペディアによると女性二人の合同ペンネームだったそうだ。アメリカの作家なのに、英語での記載がないという、うーむ、この忘れられっぷりがすご...全文を読む

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    海外ミステリ183位 夜の熱気の中で ジョン・ボール

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.25 (Sat)

      最初にこの作家と作品、そして捜査官ヴァージル・ティッブスの名前を聞いたのは、桜井一先生の名著「名探偵100人紳士録」であった。冴えた頭脳とタフな体力の持ち主で、そして柔道・合気道・空手の実践的な意味での達人でありながら、毎回不利な状態で事件に臨まなければいけないこの捜査官のことを、桜井先生は思い入れたっぷりに語っていた。なぜディスアドバンテージに見舞われるかというと、ティッブス捜査官は黒人だった...全文を読む

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    海外ミステリ183位 緊急深夜版 ウイリアム・マッギヴァーン

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.24 (Fri)

      浪人中に松戸の図書館で借りて読んだ。読んでいてちょっと赤面したのを覚えている。エロ描写とかはまったくない、ガチガチのハードボイルドなのだが、マッギヴァーン先生、あまりにもマジメなのだ。主人公はカッコいいし面白いんだけど、完全に時代遅れなのだ。予備校の寮で「うーん……」とかいってしまったなあ。その時のことを思い出して25年ぶりに再読。 というわけで読んだわけだが、やっぱりちょっとこそばゆかった。こん...全文を読む

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    海外ミステリ183位 消えた消防車 ペール・ヴァールー&マイ・シューヴァル

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.23 (Thu)

      最初にこれを読んだのは高校生のときだ。水戸から土浦に引っ越してきて嬉しかったのは、古本屋がたくさんあることと、本屋がたくさんあることだった。特に新刊書店は、家からちょっと歩けば三軒もあり、毎日、どこにしようか、と考えてはにやにやしていたものだ。それがまさか、十年もしないうちにほとんどが閉店し、今ではブックオフさえも撤退、新刊書店も壊滅状態に陥ろうとは。とほほである。話を戻すと、土浦で一番行きつけ...全文を読む

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    箴言 2

    エンペドクレスかく語りき

    2020.04.22 (Wed)

     人間が祈ることにはなんの超越的な力も存在しない。これは事実であり、認めないのは愚か者である。だが、そうであるがゆえに、人間が祈ることによって社会にどんなささいな影響も及ぼされるわけがない、と考えるのは、祈りに超越的な力を求めてしまう人間と同様の愚者であるといわなければならない。祈りは欲望のひとつの純粋な顕れだ。われわれは人間の祈りで神風が吹く可能性を恐れるよりも、人間の祈りによって人間が戦闘機で空...全文を読む

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    海外ミステリ183位 ヒルダよ眠れ アンドリュー・ガーヴ

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.22 (Wed)

      海外の作家の名前については、見た端から忘れるタイプの名前と、なんだかよくわからないけれど脳細胞の片隅にへばりついて、いつまでたっても忘れることができないタイプの名前があると思う。わたしにとって後者の中では、その代表的選手が「マッギヴァーン」とこの「ガーヴ」なのだ。妙なところに、日本語では出てくるはずのない「ヴ」をからませてくるのが、その原因だろうと思う。また、このガーヴが印象に残っているのは、創...全文を読む

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    海外ミステリ183位 はだかの太陽 アイザック・アシモフ

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.21 (Tue)

      アシモフのミステリといえばそりゃあもう「黒後家蜘蛛の会」にとどめをさすわけだが、オールドなSFファンにとっては、「鋼鉄都市」でもって初めてSF世界で本格的な「謎解きミステリ」をやった作家、という印象のほうが強いかもしれない。つまり、それまでSFミステリでは当たり前だった「完全に不可能なこの事件の方法がわかった! Q光線を使うんだ」「おお、そうだったのか。で、Q光線って何なんだ」「ぼくと犯人しか知...全文を読む

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    箴言 1

    エンペドクレスかく語りき

    2020.04.20 (Mon)

     「世の中は無意味だ」という人間の十人中九人は、単に「最近退屈だ」といっているだけにすぎない。残りのひとりは、病気なので医者に行くべきである。あからさまに自明なことに対する哲学者の議論にイライラできたら、それだけで常識人として世の中でやっていけるだろう。なにひとつ「主観」の存在しないところでどうやったら「意味」が成立するのか、について考えてみるべきだ。真空中の宇宙に投げ出された事物ひとつ、と考えた時...全文を読む

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    海外ミステリ183位 血統 ディック・フランシス

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.20 (Mon)

      ディック・フランシス御大の「競馬シリーズ」の初期の作品である。このシリーズはとにかくもう「競馬界をゆるがす陰謀」と「耐え抜く男」とにとことんこだわり抜いたシリーズで、よくもまあこんなイギリスローカルのスポーツネタだけで50冊近くも本が書けたものである。執筆時期によって好不調の波がはっきりしているが、ディック・フランシスのすごいところは、最悪の時期の最低の作品でも、「そこそこ面白く読めてしまう」と...全文を読む

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    海外ミステリ183位 悪魔のような女 ボアロー&ナルスジャック

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.19 (Sun)

      ここですでに取り上げた「死者の中から」と同様、フランスミステリの巨匠、ピエール・ボアローとトマ・ナルスジャックの共著であり、ジョルジュ・シムノンやセバスチャン・ジャプリゾとは違った意味で、まさにフランスミステリというべき作品。この東西ミステリーベスト100のリストに載っていたから、前にハヤカワ文庫版を古本屋の百均棚で買ってきて、知人の結婚式に行くための飛行機の中で読んだ。それほど感銘も受けなかっ...全文を読む

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    海外ミステリ183位 女には向かない職業 P・D・ジェイムス

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.18 (Sat)

      浪人中、鬱々としたときに、松戸の図書館で借りて鬱々としながら読んだ。それほど記憶に残らなかった。女探偵ものにしては地味だな、という感じ。P・D・ジェイムズは文学的に重厚、といえば聞こえはいいが、要するに晦渋で暗い作品ばかりなような気がしてちょっと敬遠していたが、企画とあれば仕方がない。ストーリーも何もかも忘れた状態で、25年ぶりに再読。 読んでみたが、うん、これはわたしが悪かった。駆け出し女私立...全文を読む

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    海外ミステリ179位 帽子収集狂事件 J・ディクスン・カー

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.17 (Fri)

      大学を中退して、実家に籠って鬱屈とした気分を抱えているときに古本屋で買って読んだ。カーにしてはとっつきやすく、まあまあ面白かった、という感じだった。古本は売ってしまったので、しかたなく、土浦市立図書館の蔵書にあったのを借りて読んだ。あの時の印象は正しいのだろうか。しばらくぶりに再読。 というわけで読んでみたのだが、いや、読んでみるものである。系列的には「ユダの窓」と同様、怪奇趣味をできる限り抑え...全文を読む

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    海外ミステリ179位 呪われた町 スティーヴン・キング

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.16 (Thu)

      いわずと知れたスティーヴン・キングによる「吸血鬼もの」の決定版であり、読み手からの評価も高い、モダンホラーの傑作中の傑作であるそうな。「そうな」と書いたのは、本を買ったのはかなり前だが、どうも手に取る気がしなくて積読のままだったからだ。「ファイアスターター」の項でも書いたが、わたしは別にスティーヴン・キングは嫌いではない。「ファイアスターター」のほかにも「IT」とか「ニードフル・シングズ」とか「...全文を読む

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    海外ミステリ179位 毒薬の小壜 シャーロット・アームストロング

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.15 (Wed)

      最初にこの本を知ったのは、各務三郎先生のエッセイ集「ミステリ散歩」によってだった。エッセイ集とはいっても、ミステリの解説やあとがきをまとめたもので、こういっちゃなんだが、各務先生、あらすじ紹介でかなりネタバレをしているのであった。で、そのあらすじを読み、この本は、ちょっと自分には向いていないな、と思った。それから幾星霜。同じシャーロットでもシャーロット・マクラウドは人気があるらしいのにシャーロッ...全文を読む

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    海外ミステリ179位 敵 デズモンド・バグリイ

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.14 (Tue)

      大学時代、下宿先の市立図書館で借りて読んだ。そのときは、「バグリイらしくない作品だなあ……」と思った。それ以来の読書である。古本屋で買ってきた本を、バーミヤンに持ち込み、飯を食らいドリンクバーをおかわりしながら再読。 というわけで読んだわけだが、よくできたスパイ・スリラーであるが、デズモンド・バグリイという作家の得意とする「苛烈なまでの自然描写」は薄い。個人的に、バグリイの本に何を求めるかといえば...全文を読む

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    海外ミステリ176位 スマイリーと仲間たち ジョン・ル・カレ

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.13 (Mon)

      その晩、わたしは早く寝るつもりだった。寝る前にスマホで、キンドル版の青春柔道漫画「もういっぽん!」の最新刊に軽く目を通すつもりだった。ボタンを押し間違えて「スマイリーと仲間たち」を開いてしまった。なんとなく読み始めた。「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」「スクールボーイ閣下」の項に書いた通り、もちろん初読である。 覿面だった。わたしは徹夜でぶっ通しで本書を読み、ル・カレの魔術のようなスト...全文を読む

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    海外ミステリ176位 暗い鏡の中に ヘレン・マクロイ

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.12 (Sun)

      高校生の頃、セイヤーズの「ナイン・テイラーズ」と並んで、「生きているうちに読むことをあきらめていた作品」である。本書だけは天地がひっくり返ろうとも入手不可能だろうと思っていたが、2011年になって、創元推理文庫から新訳版が出版された。いやあ、長生きというものはするものである。ヘレン・マクロイの実力は「家蠅とカナリア」「幽霊の2/3」という作品で実感しており、この「暗い鏡の中に」の内容にも疑いは抱...全文を読む

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    海外ミステリ176位 九尾の猫 エラリイ・クイーン

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.11 (Sat)

      クイーンといえば、デビュー作の頃と中期以降の頃では、ほんとに同じ人間なのかと思うくらいに人物造形から解決する事件までまったく違っていることがミステリファンの間では有名であるが、その象徴とでもいえる作品。なにしろ、本作でエラリーが対決することになるのは、当たるを幸い手当たり次第とでもいうべき通り魔殺人事件であり、謎のサイコキラー、「猫」なのだ。最初に読んだときは面食らった。まさになんだよこれ、であ...全文を読む

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    海外ミステリ168位 第八の地獄 スタンリイ・エリン

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.10 (Fri)

      ディクソン・カーについてさんざん「入手難」といってきたが、マニアからの評価の高さに比べて同じくらいに入手困難なのがこのスタンリイ・エリンの作品である。古本屋に並んでるのを見ることはまれだ。まあ、もとから売れないんだろうなあ。買う人だけ買えばそれでいい、というような態度を版元からも感じる。というわけで初読である。相互貸借で、相変わらず物持ちがいい牛久市立図書館の蔵書を取り寄せてもらったものだが、カ...全文を読む

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    海外ミステリ168位 第四の核 フレデリック・フォーサイス

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.09 (Thu)

      浪人生のときに図書館で借りて読んだ。二十五年ぶりに再読だが、正直、この本を再読するのは気が重かった。当時、フォーサイスの作品としては「パッとしない」ものに思えたからだ。フォーサイス作品の中でも、過大評価されているんじゃないかなあ、というのが当時の正直な感想である。その時の感想は正しかったのか、ソシャゲをやりながら、土浦市立図書館が牛久市立図書館から取り寄せてくれた本を、スーパーで買ってきたレモン...全文を読む

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    海外ミステリ168位 大統領誘拐の謎を追え クライブ・カッスラー

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.08 (Wed)

      小学校六年生の時に、父が読み終えたのをそのまま何の気なしに読んだ。当時、わたしはソノラマ文庫の「機動戦士ガンダム」と「クラッシャージョウ」に首までどっぷりつかっており、世の中の小説本が面白くて面白くてしかたなくなっていた。で、まあ、アニメに比べてとんでもないエロシーンばかりだった「ガンダム」はおいといて、冒険SFをブラッシュアップしたことでは当時最大の貢献をした高千穂遥の「クラッシャージョウ」は...全文を読む

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    海外ミステリ168位 伯母殺し リチャード・ハル

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.07 (Tue)

      クロフツ「クロイドン発12時30分」、アイルズ「殺意」と並んで、かつての日本では世界三大倒叙ミステリと呼ばれていた作品である。長いこと倒叙ミステリといえばこの三作だったのは、中島河太郎の陰謀ででもあったのだろうか。古本屋でこの本の創元版「伯母殺人事件」を買ってきたので読む。初読であり、内容はまったく知らない。この表題から推測できることといったら、「伯母が殺される」ことくらいである。はたしてどうか...全文を読む

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    海外ミステリ168位 縞模様の霊柩車 ロス・マクドナルド

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.06 (Mon)

      冷酷非情のタフな策士である男を描いたダシール・ハメット、卑しい街をひとり歩く孤高の騎士を描いたレイモンド・チャンドラーに対して、ロス・マクドナルドのリュウ・アーチャー譚はちょっと分が悪いような気がする。評価が高い作品ほど、自分の個性を消して「視点」と化してしまうことが「売り」になっているのでしかたがないのだが、強烈な印象を持つサム・スペードやフィリップ・マーロウに対して、どうもこう「影が薄い」。...全文を読む

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    海外ミステリ168位 思考機械の事件簿 ジャック・フットレル

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.05 (Sun)

      もしかしたらミステリ初体験はこの「思考機械」の児童向けリライトだったかもしれない。それほどまでに、この名探偵ヴァン・デューセン教授のデビュー作「十三号独房の問題」は名作だ。「まったくの徒手空拳状態で死刑囚独房からいかにして脱出するか」という謎の困難さ、常に読者の想像の上を行く展開、名探偵のカッコよさ、後味のよい解決、あの毒舌家のハーラン・エリスンが「もっとも好きな短編」に選んだのもうなずける。ち...全文を読む

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    海外ミステリ168位 無垢の殺人 ローレンス・サンダース

    東西ミステリーベスト100挑戦記(ミステリ感想・やや毎日更新)

    2020.04.04 (Sat)

      あの、変態殺人鬼が大暴れする「魔性の殺人」で活躍したディレイニー刑事部長の登場するシリーズ第四巻である。プレシリーズとしての「盗聴」と、「第二の大罪 欲望の殺人」があるため、本書「第三の大罪 無垢の殺人」が四作目、ということになっているが、まあいいや。本書を読む前に「欲望の殺人」も読んでみたが、あれはごく普通の、警察小説の枠で行う犯人当ての謎解き作品だった。ランクに入らなかったのは、変態が出てこ...全文を読む

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