「ショートショート」
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きみに聴かせるぼくだけの曲
「阿辻っ!」
音楽教師である寺山の怒鳴り声が飛んだ。
「お前、音楽をバカにしているのか? 受験に役立たないからといって!」
「そんなことはありません……」
ぼくは消え入りそうな声で答えた。
「だったら」
寺山はぼくが握ったリコーダーを指差した。
「なんでお前は、『冬の星座』さえ吹けないんだ!」
「あの……その……」
ぼくの醜態に、教室中が静まり返った。一年生のころは、大笑いされるだけで済んだが、こうして中学生活も三年間を過ぎると、第二次反抗期かなにかと思われるらしい。いたたまれない空気と、またこいつのせいで授業が停滞するのか、といった圧力が、ぼくの身体を取り巻いていた。
中でも、斜め前の席で、綾瀬小桐が、その美しい顔でぼくに軽蔑した視線を向けていたのが、いちばんつらかった。
ぼくは唇を噛んだ。もうこれはあれだ。猛勉強して、芸術関係の授業が選択制である高校に入るのだ。むしろ、そういった科目がない高校がいい……。
「阿辻! 聞いてるのか!」
「は、はい!」
クラスが、お義理に笑った。それを聞いた寺山は、苦虫を噛み潰したような顔になると、ぼくに向けて犬でも追い払うように手を振った。
「阿辻、もういい。お前は、テストだけはできるからな。そちらで頑張れば、赤点にもならんだろう。だが、二度と楽器なんか、手にするんじゃないぞ。雑音をまき散らされては、かなわないからな。次。石動、お前の番だ」
ぼくはこの屈辱に耐え、席に着いた。
吹奏楽部部長の石動は、うまいものの、心になにひとつ響かない演奏をした。
「隆って、ほんと、音楽だけはだめね」
小桐は、掃除の時間、そういってぼくを小突いた。
「石動くんを見習って、もっと練習したら?」
「練習はしているさ。でも、笛じゃ、ぼくの思うことを表現できない」
「じゃ、表現するためには、なにを使えばいいっていうのよ」
小桐は、ぼくに厳しい視線を向けた。
「リコーダーはだめ、ハーモニカもだめ、ギターもだめ、ピアノもだめ……わたしは、あなたのそんなところが嫌いなのよ。口だけじゃなく、実際に聴かせてみせてよ。隆が表現できる楽器とやらがあるんだったら」
「……いいよ」
ぼくはなぜだか、そう答えていた。理解なんか決してされないだろうことはわかっていたのに。
「今度の君の誕生日に、ぼくは君がきいたことのない曲を聞かせてあげる」
「そう」
小桐は、まるで信じていない口ぶりでいった。
「じゃ、石動くんを連れてきてもいいわよね」
「なんで石動が」
「あの人、わたしの誕生会で、幼稚園のときからやっている、バイオリンを聞かせてくれることになっているのよ」
「あいつの音楽なんて、つまらない」
ぼくは喉の奥から言葉を絞り出した。
「見ているがいいさ」
誕生会は、雪が降る中行われた。
石動が、バイオリンの演奏を終え、室内が拍手に包まれるのが、この隣の部屋にいてもわかった。
「皆さん!」
小桐の声がした。
「あの、音楽では誰にも負けない成績を取っている阿辻隆くんが、なんと、これから、音楽を聞かせてくれるそうです! それも、石動くんのバイオリンに負けないものを! なにが出てくるのか、期待して待ちましょう!」
部屋が爆笑に包まれるのがわかった。
ぼくは、フェルトで覆われたハンマーを握った。
扉が開くと同時に、ぼくはそのハンマーで、弦を、心のおもむくままに叩いた。
爆笑がやみ、ついで、とまどったような沈黙があった。
ぼくはしばし、演奏をやめた。
小桐が、こわばった顔つきで、ぼくが扱っていた、長さ一メートル半ほどの楽器を見た。
「阿辻くん……それ、なあに? そんな大きな琴、わたし、見たことがない……」
「ハンマー・ダルシマーさ」
ぼくは答えた。
「今の日本では、ほとんどの人が知らないだろうけれど、チェンバロのさらに前身に当たる楽器で、この百本以上にものぼるむき出しの弦を、このハンマーで叩いて音を出すんだ……そしてぼくは、これで即興演奏ができる。というより、ぼくにはこの楽器で即興演奏する以外に、楽器を使うことができないんだ。でも、もういい! 聞いてくれ! きみに聴かせる、ぼくだけの曲だ!」
ぼくは心の導くまま、本能の指し示すまま、誰も聞いたことのない、恋の曲を奏で続けた。その日のぼくはのっていた。気持ちは高揚し、音楽もまた高揚した。
気持ちがおさまって、ハンマーを置いたとき、部屋は一瞬しんと静まり返り、そして割れんばかりの大拍手となった。
拍手していないのは、ふたりだけだった。
呆然とした顔でぼくを見ている小桐と、公開処刑されてすっかり打ちのめされた石動だった。
結局、ぼくは推薦をもらい、芸術科目が選択制の、音楽とは無縁な高校に入学した。
石動がどこの高校に入ったかは知らない。小桐がやつといっしょの高校に入ったこと以外は。
ぼくは時おり、風に向かってハンマー・ダルシマーを叩く。風がいつか、まだ見ぬ誰かの笑顔を運んでくれることがあるのを祈りながら。
音楽教師である寺山の怒鳴り声が飛んだ。
「お前、音楽をバカにしているのか? 受験に役立たないからといって!」
「そんなことはありません……」
ぼくは消え入りそうな声で答えた。
「だったら」
寺山はぼくが握ったリコーダーを指差した。
「なんでお前は、『冬の星座』さえ吹けないんだ!」
「あの……その……」
ぼくの醜態に、教室中が静まり返った。一年生のころは、大笑いされるだけで済んだが、こうして中学生活も三年間を過ぎると、第二次反抗期かなにかと思われるらしい。いたたまれない空気と、またこいつのせいで授業が停滞するのか、といった圧力が、ぼくの身体を取り巻いていた。
中でも、斜め前の席で、綾瀬小桐が、その美しい顔でぼくに軽蔑した視線を向けていたのが、いちばんつらかった。
ぼくは唇を噛んだ。もうこれはあれだ。猛勉強して、芸術関係の授業が選択制である高校に入るのだ。むしろ、そういった科目がない高校がいい……。
「阿辻! 聞いてるのか!」
「は、はい!」
クラスが、お義理に笑った。それを聞いた寺山は、苦虫を噛み潰したような顔になると、ぼくに向けて犬でも追い払うように手を振った。
「阿辻、もういい。お前は、テストだけはできるからな。そちらで頑張れば、赤点にもならんだろう。だが、二度と楽器なんか、手にするんじゃないぞ。雑音をまき散らされては、かなわないからな。次。石動、お前の番だ」
ぼくはこの屈辱に耐え、席に着いた。
吹奏楽部部長の石動は、うまいものの、心になにひとつ響かない演奏をした。
「隆って、ほんと、音楽だけはだめね」
小桐は、掃除の時間、そういってぼくを小突いた。
「石動くんを見習って、もっと練習したら?」
「練習はしているさ。でも、笛じゃ、ぼくの思うことを表現できない」
「じゃ、表現するためには、なにを使えばいいっていうのよ」
小桐は、ぼくに厳しい視線を向けた。
「リコーダーはだめ、ハーモニカもだめ、ギターもだめ、ピアノもだめ……わたしは、あなたのそんなところが嫌いなのよ。口だけじゃなく、実際に聴かせてみせてよ。隆が表現できる楽器とやらがあるんだったら」
「……いいよ」
ぼくはなぜだか、そう答えていた。理解なんか決してされないだろうことはわかっていたのに。
「今度の君の誕生日に、ぼくは君がきいたことのない曲を聞かせてあげる」
「そう」
小桐は、まるで信じていない口ぶりでいった。
「じゃ、石動くんを連れてきてもいいわよね」
「なんで石動が」
「あの人、わたしの誕生会で、幼稚園のときからやっている、バイオリンを聞かせてくれることになっているのよ」
「あいつの音楽なんて、つまらない」
ぼくは喉の奥から言葉を絞り出した。
「見ているがいいさ」
誕生会は、雪が降る中行われた。
石動が、バイオリンの演奏を終え、室内が拍手に包まれるのが、この隣の部屋にいてもわかった。
「皆さん!」
小桐の声がした。
「あの、音楽では誰にも負けない成績を取っている阿辻隆くんが、なんと、これから、音楽を聞かせてくれるそうです! それも、石動くんのバイオリンに負けないものを! なにが出てくるのか、期待して待ちましょう!」
部屋が爆笑に包まれるのがわかった。
ぼくは、フェルトで覆われたハンマーを握った。
扉が開くと同時に、ぼくはそのハンマーで、弦を、心のおもむくままに叩いた。
爆笑がやみ、ついで、とまどったような沈黙があった。
ぼくはしばし、演奏をやめた。
小桐が、こわばった顔つきで、ぼくが扱っていた、長さ一メートル半ほどの楽器を見た。
「阿辻くん……それ、なあに? そんな大きな琴、わたし、見たことがない……」
「ハンマー・ダルシマーさ」
ぼくは答えた。
「今の日本では、ほとんどの人が知らないだろうけれど、チェンバロのさらに前身に当たる楽器で、この百本以上にものぼるむき出しの弦を、このハンマーで叩いて音を出すんだ……そしてぼくは、これで即興演奏ができる。というより、ぼくにはこの楽器で即興演奏する以外に、楽器を使うことができないんだ。でも、もういい! 聞いてくれ! きみに聴かせる、ぼくだけの曲だ!」
ぼくは心の導くまま、本能の指し示すまま、誰も聞いたことのない、恋の曲を奏で続けた。その日のぼくはのっていた。気持ちは高揚し、音楽もまた高揚した。
気持ちがおさまって、ハンマーを置いたとき、部屋は一瞬しんと静まり返り、そして割れんばかりの大拍手となった。
拍手していないのは、ふたりだけだった。
呆然とした顔でぼくを見ている小桐と、公開処刑されてすっかり打ちのめされた石動だった。
結局、ぼくは推薦をもらい、芸術科目が選択制の、音楽とは無縁な高校に入学した。
石動がどこの高校に入ったかは知らない。小桐がやつといっしょの高校に入ったこと以外は。
ぼくは時おり、風に向かってハンマー・ダルシマーを叩く。風がいつか、まだ見ぬ誰かの笑顔を運んでくれることがあるのを祈りながら。
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~ Comment ~
二人の血に染まったハンマーで…
とか考えるのも第二次反抗期の何かかもですが
しかも画像見たらハンマーって言っても
木琴ぐらいの大きさみたい
とか考えるのも第二次反抗期の何かかもですが
しかも画像見たらハンマーって言っても
木琴ぐらいの大きさみたい
- #8403 ダメ子
- URL
- 2012.06/23 20:22
- ▲EntryTop
Re: YUKAさん
最初は甘いラブストーリーのはずだったのですが……。
けっこう小桐さんが一途な人でこうなってしまったのであります。
阿辻くんがいい人に巡り合うことを祈るのみであります。
けっこう小桐さんが一途な人でこうなってしまったのであります。
阿辻くんがいい人に巡り合うことを祈るのみであります。
おはようございます^^
あら、前記事のコメ通りちょっとビターですね^^
結局小桐さんは石動が好きだったのか。。。
ちょっとほろ苦いですね。
ってことは、あの嫌いは本当に嫌いって意味なのか。。。
ますます切ない。
結局小桐さんは石動が好きだったのか。。。
ちょっとほろ苦いですね。
ってことは、あの嫌いは本当に嫌いって意味なのか。。。
ますます切ない。
Re: 秋沙さん
だから新宿で昔聞いた演奏が素晴らしかっただけだって!!
傷心といっても、四年次を迎えようとしていたそのときにお先が真っ暗に見えて精神がぼろぼろになっていただけだって!
みんなが好きな恋バナもなにもないって! 大学のサークルがSF研究会とシミュレーションゲーム研究会だったオタク大学生に、女性との接点はまるでないって!(^^;)
傷心といっても、四年次を迎えようとしていたそのときにお先が真っ暗に見えて精神がぼろぼろになっていただけだって!
みんなが好きな恋バナもなにもないって! 大学のサークルがSF研究会とシミュレーションゲーム研究会だったオタク大学生に、女性との接点はまるでないって!(^^;)
おおこれは。
ちょっとは音楽をかじっている私にとってなんともせつないお話で。
いいんですよ。分かる人にはわかるけど、わからん人にはわからん。それが芸術(←開き直りとも言う)
ま、いわゆるギター教則本の1ページ目で挫折したのに「ギタリスト」と自分を称する私が言うのもなんですけどね。
それにしても、なんでダルシマーを出してきました?(笑)
ちょっとは音楽をかじっている私にとってなんともせつないお話で。
いいんですよ。分かる人にはわかるけど、わからん人にはわからん。それが芸術(←開き直りとも言う)
ま、いわゆるギター教則本の1ページ目で挫折したのに「ギタリスト」と自分を称する私が言うのもなんですけどね。
それにしても、なんでダルシマーを出してきました?(笑)
街頭での外国人演奏といえば、ペルーのフォルクローレ楽団を連想します。以前夜の新宿、歌舞伎町近くでたまたま見たものですから。大阪近郊でもたまにペルー見かけます。キライじゃないですが。血が騒ぐし。
Re: 矢端想さん
その新宿駅で演奏していた外国の方は、「ハンマー・ダルシマーの弾きかた教えます」というビラも配っていましたが、素人目にも「あっおれには無理だ」ということが一発でわかったので、もらわないで帰ってきました。我ながら根性なし(^^;)
特殊な才能ということならば、今を去ること30年近く前、テレビで「東西天才ちびっこ対決」とでもいうような特番がやっていて、たしか東軍から「タイプライター早打ち」という小学生が出てきて、それに対抗するように、「和文タイプの早打ち」を誇る小学生が出てきたことを克明に覚えています。
当時は、「おおっすごいぜ和文タイプ」と思ったのですが、ここまでワープロが発達した今、タイプライター早打ちの小学生は普通に社会人になれたと思いますが、和文タイプの小学生は……グレて身を持ち崩していないことを祈るばかりです。科学の発達は残酷であります。
特殊な才能ということならば、今を去ること30年近く前、テレビで「東西天才ちびっこ対決」とでもいうような特番がやっていて、たしか東軍から「タイプライター早打ち」という小学生が出てきて、それに対抗するように、「和文タイプの早打ち」を誇る小学生が出てきたことを克明に覚えています。
当時は、「おおっすごいぜ和文タイプ」と思ったのですが、ここまでワープロが発達した今、タイプライター早打ちの小学生は普通に社会人になれたと思いますが、和文タイプの小学生は……グレて身を持ち崩していないことを祈るばかりです。科学の発達は残酷であります。
ハッピーエンドにしなかったのがいいですね。
例によって知らなかったので調べました。
なるほど、ピアノのご先祖のような楽器なのですね。響きわたる音色はエキゾチックでもあり、おっしゃる通り天上の音楽のようでもあります。単音の楽器ながら、達人は超絶技巧で多重和音まで聞かせちゃうのでしょうね。
阿辻くんのようにすごい才能があっても、それが特殊すぎて披露する機会がない残念な人はたくさん埋もれているのだと思います。
でも難しそうだハンマーダルシマー(僕は必ず打つとこを外すだろうw)。
持ち運べて、どんな姿勢でも弾けて、一緒に歌えて、皆で遊べて、誰でもやさしくとりあえず弾けるギターが汎用性の点では楽器として最も完成度が高いと思います。
例によって知らなかったので調べました。
なるほど、ピアノのご先祖のような楽器なのですね。響きわたる音色はエキゾチックでもあり、おっしゃる通り天上の音楽のようでもあります。単音の楽器ながら、達人は超絶技巧で多重和音まで聞かせちゃうのでしょうね。
阿辻くんのようにすごい才能があっても、それが特殊すぎて披露する機会がない残念な人はたくさん埋もれているのだと思います。
でも難しそうだハンマーダルシマー(僕は必ず打つとこを外すだろうw)。
持ち運べて、どんな姿勢でも弾けて、一緒に歌えて、皆で遊べて、誰でもやさしくとりあえず弾けるギターが汎用性の点では楽器として最も完成度が高いと思います。
Re: ぴゆうさん
石動くん命だったんでしょう。
一途な女の子です。
そこがまた阿辻くんの報われないところで……。
ハンマー・ダルシマーはこれがまた演奏がかっこいいんですよ。味があるというか。
生で聞くとそりゃもう……(って一度しか聞いたことがないのに(笑))
一途な女の子です。
そこがまた阿辻くんの報われないところで……。
ハンマー・ダルシマーはこれがまた演奏がかっこいいんですよ。味があるというか。
生で聞くとそりゃもう……(って一度しか聞いたことがないのに(笑))
どんな楽器だとググった。
いやーーーステキだわ。
ハンマーって言うから何ぞなと思っていたけど、これはいい。
こんな素敵な曲をプレゼントされたのに
なびかない女ってどんなボケナスなんだ。
摩訶不思議じゃ?
いやーーーステキだわ。
ハンマーって言うから何ぞなと思っていたけど、これはいい。
こんな素敵な曲をプレゼントされたのに
なびかない女ってどんなボケナスなんだ。
摩訶不思議じゃ?
- #5997 ぴゆう
- URL
- 2011.11/28 20:47
- ▲EntryTop
Re: limeさん
昔、傷心というかぼろぼろになった精神状態で、とりあえず下宿へ帰ろうと新宿駅の西口を徘徊していたとき、ハンマー・ダルシマーの演奏を大道芸でやっているのを聞いたことがあります。
天上の調べのような美しい音色でした。
CDを買おうかとも思いましたが、2000円払うと明日からの食事にも影響がありかねなかったので泣く泣くあきらめました。
未だに「どうしてあのときCDを買っておかなかったんだ」と後悔しておりますとほほ(^^;)
甘い話にならなかったのは……スタニスラフスキーシステムによるものでありまして(我ながらウソくせー(^^;))
天上の調べのような美しい音色でした。
CDを買おうかとも思いましたが、2000円払うと明日からの食事にも影響がありかねなかったので泣く泣くあきらめました。
未だに「どうしてあのときCDを買っておかなかったんだ」と後悔しておりますとほほ(^^;)
甘い話にならなかったのは……スタニスラフスキーシステムによるものでありまして(我ながらウソくせー(^^;))
ぜったい『「音楽を奏でてライバルから彼女を奪回」する話』なのだと思っていたら・・・。
鋼鉄で出来たビターチョコのようなほろ苦さでした。
なぜに甘い恋の話にならないんでしょうね、ポールさんは。
(まあ、私もそうなんですが)
でも読むにつれ、後半、「もしかしてホラーになるんじゃ・・・」という予感が外れてホッとしています。
この「ぼく」が、心おだやかな恋ができる日が来ることを願ってやみません・・・・^^;
鋼鉄で出来たビターチョコのようなほろ苦さでした。
なぜに甘い恋の話にならないんでしょうね、ポールさんは。
(まあ、私もそうなんですが)
でも読むにつれ、後半、「もしかしてホラーになるんじゃ・・・」という予感が外れてホッとしています。
この「ぼく」が、心おだやかな恋ができる日が来ることを願ってやみません・・・・^^;
覚え書き
今回はちとビターに。
本来は「音楽を奏でてライバルから彼女を奪回」する話にしようと思っていたのですが、公衆の面前でこんな公開処刑をしてしまったらこれ以外の結末にしようがなくなっていた。(汗)
うむむ(汗汗)
本来は「音楽を奏でてライバルから彼女を奪回」する話にしようと思っていたのですが、公衆の面前でこんな公開処刑をしてしまったらこれ以外の結末にしようがなくなっていた。(汗)
うむむ(汗汗)
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Re: ダメ子さん