ミズマ。さんに捧ぐ：このままときがとまればいいのに

　この前、相互リンクしていただいているミズマ。さんが、「このままときがとまればいいのに」というタイトルでショートショートを書かれていた。

　本格ＳＦを期待していたわたしだったが、その期待は手ひどく裏切られた。

　これはＳＦファンとしては見過ごすわけにはいかない。

　実作には実作で批判するのが物書きの務めだ。

　それでは以下どーん。

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このままときがとまればいいのに

「博士、本当に止まるでしょうか」

　わたしの問いに、博士は重々しくうなずいた。

「止まる。絶対に止まる。止めてみせる。そのためにこれまで研究を進めてきたのだ」

「止まったとして……」

　わたしの声には、自分でもわかる不安がにじんでいた。

「わたしたちに、それが認識可能でしょうか？」

「……しっ。見たまえ、止まる。ときが止まるぞ！」

「本当だ！　やりましたね博士！　ときが止まってます！」

　わたしたちの前で、その優雅な鳥は、博士の研究の結果であるその止まり木に、気持ちよさそうに止まっていた。

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　わかったかね、これが「ときをとめる」ということの意味なのだよミズマ。くん。

　なにかねその工事用ハンマーみたいなものは。

　やめてくれいたいいたいいたい。