自炊日記(ノンフィクション)
自炊日記・その6
6月17日
午前中スーパーで買い物。いわしが七十三円で六匹。百グラム二十円。買わない手はない、というわけで買う。
そのまま冷蔵庫へ入れ、昼夜を実家で食べてからアパートに帰り、イワシの煮付けの調理開始。頭を落として血まみれの手で内臓を引き出し、イヤらしい声で「へっへっへ」と笑っても、誰も反応しないのでばかばかしくなって、流水で洗いながら無言でわたをかきだす。
レシピはこの前書いた物と大差はない、いわしひとパックを、1対3で希釈した濃縮つゆで、梅干としょうがとともに煮るだけである。前回の感想を聞き、投入するしょうがの量を大幅増にする。
布団を敷いたり炊飯のタイマーをセットしたり煮干を準備したりしながらぐだぐだ煮ること二十分。気がついたら、煮汁が五分の一くらいにまで煮詰められていたのであわてて火を消し、そのままタッパへ。蓋を閉じて冷蔵庫にしまい、トマトをかじってひと息つき、スマホを開いてメールのお返事。
疲れきって寝る。何か忘れたような……。
6月18日
早朝五時三十分。起き出してから、前日寝る前に飲むはずの薬を飲み忘れていたことに気づき、うなる。
うなりながらも、顔を洗ってトマトをかじる。頭がすっきりしたところで、外は晴れているようだし、天気予報も雨が降るとはいっていないし、洗濯だ、と洗濯機を回す。
にらとわけぎをひと口大に刻み、酢味噌を作ってあえる。なかなか、酢味噌の味のコツがわからないが、まあこういうのは食えればいいのだ。
昨晩煮てひと晩置いたいわしを小皿……がないので空いているタッパに入れ、納豆を用意して味噌汁を作って、いつもの朝食を作る。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
いわしの煮付け(一尾)
わけぎとニラの酢味噌和え(わけぎ、ニラ)
納豆一パック
トマト1個
グレープフルーツ半個(絞って飲む)
薬を飲むとうとうとしてくる。洗濯機が止まる音を聞きながらうとうと。
ようやく立ち上がったのは八時半であった。なんのために早起きしたのかわからない。
リハビリ施設に遅刻しながら行く。
スーパーで低音殺菌牛乳を飲みながら、なにか忘れ物をしているような……ゴマは買ったし、なんだろう。
結論。体重を量るのをすっかり忘れていた!
バカである。
帰ってきてから、暑くて食欲がないのに気づく。酢味噌和えを作るのでさえめんどくさい。
水飯にしよう。温かいご飯に冷水をかけて掻き込む、雅な食べ物である(いや藤原道長卿も食べてらしたんですから)。
おかずは、いわしの残りでいいな。明日中に処理しきらないとなんだしな。
味噌汁用に、鍋に昆布を沈めてから、よく冷えたミネラルウォーターを買いに百円ショップへ。ぬるい水飯ほどまずいものはない。
百円ショップで、ノンカロリー寒天ゼリーを見つけて衝動買い。いや、やっぱりその、甘いものがその。
帰ってきて、昆布を引き上げて食べ、汁に切り干し大根を入れて火をつける。冷蔵庫にミネラルウォーターを入れ、喉が乾いたのでトマトをひとつかじる。
タッパからいわしを出して、小鉢に盛ると、そのときにはこぶだしがいい具合に沸騰しているので火を止めて味噌を溶く。
冷蔵庫からご飯を取り出し、レンジでチン。温まったところで、派手にミネラルウォーターをぶっかけて、氷をがらがらっとぶち込む。
味噌汁を飲み、いわしをひと口ずつ食べながら、水飯を食する。こころなしか、米が甘く感じる。やっぱりうまい。欲をいえば、もうちょっと水を冷やしておくのだった。
食べ終わってから、トマトをもう一個冷蔵庫から取り出し、かじる。
グレープフルーツ半個をしぼって飲む。
いいお手前で。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合) ※水飯にして食べる
味噌汁(切り干し大根、昆布)
いわしの煮付け(一尾)
トマト(小)二個
グレープフルーツ(半個、しぼる)
体重計に乗ってみる。
食後計量:体重 74.1kg
減ったように見えるが、当たり前っちゃ当たり前なのでなにも期待しない。
明日もやろう(やるのか?)
6月19日
朝が来る。身体が鉛のように重い。それでも一日が始まる以上、布団の上でのまどろみから抜け出し、よっこらせ、と朝食を作らなければならない。
起床直後計量:体重 73.5kg
前日の夕食があれなため、減っていて当たり前だからなんとも思わないが、いつも以上に背中に何か重いものがずっしりと乗っているような気がする。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
いわしの煮付け(一尾)
蒸し野菜(キャベツ、にんじん)
納豆1パック
グレープフルーツ一個(まる絞り)
トマト(小)一個
無言で作って無言で食べる。食べて薬を飲むと眠くなる。少し横になる。身体が重い。だるいのではなく重い。子泣き爺でも背負っているのだろうか。
そのまましばらくいる。食器も洗わないでしばらくいる。ぼんやりとしながらしばらくいる。はっと気がつくと、リハビリ施設の開始時間を過ぎている。
急いで皿を洗い、歩いて施設へ。台風が来るとなると自転車は使えないのだ。
施設で適当に過ごす。
帰ってからも、なにもやる気が起きない。ネットのお得意さんまわりをするくらいである。
何か腹に入れないと、人間はうまく動かないようにできているため、のろのろと動き出す。
冷やご飯に水をかけて洗い、丼に入れてミネラルウォーターと氷を入れる。おかずはいわしの煮付けの最後の一匹に梅干し。それ以外にはなにを食べる気もしないのだからしかたがない。
食後計量:体重 74.3kg
食欲が落ちているのはたぶん暑くて湿気があるせいだとは思うが、怖いので木曜日になったら医者に聞いてみよう。今日はシャワーを浴びて早く寝ることにする。
明日のために食材を解凍……と思ったら、卵の賞味期限が切れていることに気づく。ええい、明日の朝は玉ねぎを刻んで、中華あじを振って、炒り卵だ! 当然納豆も食べるぞ! こんなに蛋白過多でいいのかとほほほ。
6月20日
起床直後計量:体重 73.5kg
それにしても身体が重い。背中にのしかかるこの重さ。一日中ランドセルを背負っているみたいだ。よほど嫌いだったんだな小学校。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
炒り卵(卵2個、ニラ、わけぎ)
納豆1パック
グレープフルーツ一個(まるしぼり)
先に溶き卵に中華あじを振りかけておいて、それを野菜といっしょに炒める作戦を取ることにする。フライパンを熱し、油を引いて、油を含むように野菜入りの溶き卵を入れてかき回す。なんか料理をしている気分である。玉ねぎは別な機会に登場いただくことにする。それよりはニラとわけぎの処理が先だ。
試しに食べてみる。まあこんなものか。安心して皿に移す。
コンロが空いたので味噌汁を作る。いつもの手順である。特に書くこともない。
納豆を用意して、ごはんを盛って、いただきます。
がつがつと食う。食ってうまい、ということは、鬱ではないんだなわたし、と自分にいい聞かせながら食べる。食べた後には、デザートが欲しいところだが、トマトを切らしている。グレープフルーツを丸一個、絞り器で絞って飲む。酸っぱいがうまい。
台風が一過したということは、今日は晴れる、というわけで、洗濯と掃除をすると決める。このときに備えて、シンクの水垢とガス台のこびりつきを落とすためのアルミメッシュのスポンジを百円ショップで買っておいたのだ。わざわざ自慢することもないが。
とりあえず全自動洗濯機を回す。スイッチと洗剤をどうこうするだけのことだが……。全自動洗濯機を回し、薬を飲むと、眠くなる。そういう薬なのだからしかたがないのだ。
しばしうとうとし、目を開けると、ゴミ出しの時間が間際に迫っていた。泡食ってゴミ捨て場に急ぐ。ゴミ袋の中には、この暑い気温で絶賛発酵中のいわしの頭が六個、肝ごと入っているのだ。今処分しないでいつ処分するのだ。
いろいろと実家と往復。コタツ布団を持って行き、扇風機を担いで帰る。食材を安売りのスーパーで買う。まあやることがいろいろとあるわけだ。
くたびれきって実家へ。そこでインターネットを思う存分楽しむ。ロボ・ウォーズ楽しい。それはそれとして、ブログ巡回とコメント書きをしていたら、時間がなくなる。アパートへ帰り、しなければならないことをしたら、もう十一時を回っていた。
とにかく寝ることにする。
アパート帰宅直後計量:体重 74.9kg
6月21日
朝起きる。最近、妙に「第一陣の目覚め」が早い。鬱状態なのだろうかやはり。
アクビしながら計量。
起床直後計量:体重 73.5kg
相変わらず身体は重い。鉛でもずっしりと背負ったようだ。それでも食うだけは食わないと、「六月に夏バテ、救急車出動」などと新聞の三面記事に載りかねない。
野菜を切るのも面倒である。もやしに出てきてもらう。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし、ゴマ)
蒸しもの(チキンハンバーグ、もやし)
納豆1パック
トマト(小)一個
グレープフルーツ(一個丸しぼり)
ちょっと見には、けっこう栄養があるもの食っていそうに見えるが、事実は異なる。野菜を切る体力も、肉に調味料をからめる気力もない。
まあそれでもおいしく食べて、薬を飲んでごろりと……立ち上がれない。立とうと思えばいつでも立ち上がれるのだが、立ち上がる気にならない。どうしたわたし、食器を洗って早く病院へ行って医者に話をしなければ、ずっとこのままかもしれないぞ、と思うも、精神がいうことをきかない。なにをいっているのかわからないと思うが、そうとしかいいようがない。
結局、倒れたまま施設にスマートホンで連絡を入れ、午後から出席すると伝え、そのままぐったり。
かくして今回もまた、この日記に出てきてはいけない「あれ」が出てくるのである。そう昼食のメニューだ。
昼食のメニュー。
緑のたぬき1カップ
ラムレーズンアイスクリームバー
電気ポットでお湯をわかしてそばを食べ、ラムレーズンアイスクリームで(ちなみに7本入りの箱で198円。前にも食べたが、けっこう気に入っているのだ)糖分を摂り、ようやく立ち上がる気分が湧いてくる。とはいえ、すでに十二時をまわっている。大急ぎで食器(朝の!)を洗い、施設へ。
施設へ行っても、なにもやる気がしない。清涼飲料水を売店で買い、午後の時間をぼんやりと過ごす。
帰宅時間が来て、今日は豆腐屋が来る日だと思い出す。
豆腐か。うまそうだ。冷奴にしよう。それに納豆と、もやしの味噌汁で……。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
冷奴(豆腐半丁)
味噌汁(もやし)
納豆1パック
トマト(小)一個
まず味噌汁をすすり、ご飯を食べる。そしておもむろに、豆腐をひと口ぶん箸で取り、食べる。なにもかけない。うむ。うまい。それでご飯をふた口ほど食べ、納豆に、ちょっと多めのたれをかけてかき回し、ご飯に乗せる。辛めの味を楽しみながらご飯を食べ、豆腐をひと口。口の中が冷却されるようである。うまい。
結局豆腐には醤油もなにもかけずにうまいうまいと食ってしまった。冷蔵庫の丸大豆醤油の小瓶が泣いている気がするが、ほっとく。ほっとくといったらほっとくのである。冷酷非情な男である。
デザートがわりにトマトをひとかじりし、計量タイム。
食後計量:体重 75.4kg
オー! 人間ノカラダ、不思議ネ。理解デキマセーン!
ついでといってはなんだが、今日からは布団に入った時間も書くことにしよう。自分の身体が本気で心配だ。
就寝時間 21:35
6月22日
午前5:00起床。
起床直後計量:体重 73.9kg
眠い。ひたすらに眠い。眠いが醒めている。低血圧の人間以外にはわからないこの苦痛ともいえる時間。
それでも飯は食わねばならぬ。特に豆腐が半丁残っている今は。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし)
冷奴(豆腐半丁)
納豆1パック
トマト(小)一個
前日の夕食となにも変わっていない気がするかもしれないが単なる気のせいである。
しかしまあ、冷奴を食べると、昔の人って偉かったのだなあと思う。こんなうまいものを作ったのだから。それに対して、今のわれわれがやっていることはなんだ? 現在ある食材の順列組み合わせではないか。ぶつぶつ、と、食品会社の研究者が聞いたら半殺しに遭いそうなことを口にしながら食べる。
トマトをデザート代わりにかじり、それで足りないからゼロカロリーひと口ゼリーをふたつ食べる。百円ショップのわりにはけっこうコストパフォーマンスがいい、というよりは、行きつけのスーパーが、こういうローカロリー食品に対しては冷淡にすぎるのだ。とほほほ。
食事を終える。薬を飲む。午前六時である。薬を飲むと眠くなる……というわけで白河夜船。はっと気がつくと、と、このパターンは何回やっただろうか。でも今日は、けっこう寝たせいか、いくらか身体が軽い。もしかしたらわたしの身体は九時間以上寝ないと人並みに動けないのではないだろうか。
リハビリ施設に行き、まあ今日はじっとしている。ミル(ナインメンズモリスともいう。ふたりのプレイヤーがそれぞれ九個の石を持ってプレイする三目並べのようなゲーム)で二連勝。やっぱり勝つと気持ちがいい。
気持ちがいいまま、疲れきって這うようにしてアパートに帰る。アパートにはあれがあるのだ。あの、ラムレーズンアイスクリームバーが! 冷凍庫を開け、一本食べる。至福のひととき。
こまごまとしたことをやっていると夕食の時間に。昨日はがまんしたので、今日は卵を二個食べることにする。わたし間違ってないよな。
ご飯が炊けるまでに時間があったので、トマトをかじる。うまい。やっぱりトマトはまるかじりがいちばんうまい気がする。気のせいである。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
野菜の卵炒め(卵2個、ニラ、わけぎ、もやし)
トマト(小)一個
缶詰を開けようかとも思ったがやめる。缶詰は最後の武器だ。忍者部隊月光。
さて計量タイムだ。
食後計量:体重 74.6kg
まあこんなものだろう。やっぱり運動するべきか。でもそういう時間をつぶしてやるインターネットは楽しいんだよなあ。すでに脳内で「刺激=快楽」システムが出来上がっているのだろうか。うむむ。恐るべし脳内快楽物質。
さて布団しいてシャワー浴びて寝よう。
就寝時間 21:50
6月23日
午前 6:00起床。
目覚ましで起きる。今日はいささか調子がいい。晴れているからだろうか。とりあえず体重計に乗る。
起床直後計量:体重 73.8kg
「ダイエット グラムで減って キロで増え」というのが誰の句なのかは知らないが、うまいことをいったものだ。キロで増えないように節制……してないな。いいのかこんなことで。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
蒸しもの(わけぎ、塩鮭)
納豆1パック
トマト(小)一個
わけぎを敷き詰めた上に塩鮭を置いてシリコンスチーマーで蒸してみる。このとき醤油を垂らしてみる。このところ出番がなかったからなあ。
食べてみると、塩鮭の塩が強力すぎたのか、醤油が完全にマイナスの効果を発揮していた。ダメじゃん。まあ全部食ったが。
明け方雨が降っていたので、今日は洗濯は無理か、気象庁のウソつき、と思っていたら、飯を食ってスマートホンでインターネットをやっているうちに晴れてきた。梅雨時の洗濯は、「光あるうち光の中を干せ」が肝要であるからして、今日も洗濯だ。これから暑くなるしなあ。
実家へ帰って休むか。
そして帰ったら帰ったでパソコンの前に根でも生やしたかのごとく動かない生活に。とほほ。
就寝時間 23:30
6月24日
この日も実家でパソコンの前に根でも……うむむ。いかんなあこれじゃ。
パソコンショップで自分のスマートホンに合う保護フィルムを買おうとしたら「ない」といわれる。ぐぬぬぬ。しかたがないからアマゾンで注文。はじめからこうすればよかったのか。
ロボ・ウォーズに後ろ髪ひかれる思いでアパートに帰り、計量。
アパート帰宅直後計量:体重 74.3kg
就寝時間 22:50
6月25日
六時に起きようと目覚ましをセットし、六時半に目が覚める。とほほほ。やっぱり朝が弱いとなんだなあ。
起床直後計量:体重 74.0kg
今朝は目玉焼きにしようか、などと考えていたが、冷凍庫の鶏むね肉が、卵を買ったうえに玉ねぎもあるのだから今夜は親子丼にしろ、と呪いをかけてきたので、目玉焼きはやめることにする。
でも納豆以外に何か蛋白質を食べたい。となるとチキンハンバーグである。
キャベツともやしとチキンハンバーグをシリコンスチーマーに入れ、レンジで五分。その間にもやしの味噌汁を作る。わたしも手馴れてきたものだ。ご飯はとっくに炊きあがっているので、半分に分けて、食べない分は冷蔵庫にしまって、と。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし、ゴマ)
蒸しもの(キャベツ、もやし、チキンハンバーグ)
納豆1パック
トマト(小)一個
なにか自分でも感動するメニューを作りたいが、そこまで手間ひまをかけたくないし。とことん怠け者らしい。
時間があるのでネットで遊んでいたら、財布にスマートホンの保護フィルムを買うだけの金がないことに気づく。
リハビリ施設の前に郵便局へ行かねば! とほほほ!
スーパーで低温殺菌牛乳を飲みながら、前々から思っていたことを決意する。百日間の修行。前に本に載っていたのを見たのだが、こんなバカなことを百日間も続けた人間は、そういないんじゃないかな。まあいいけど。思い立ったが吉日ともいうし。
さて、帰ってきて、ラムレーズンアイスクリームバーをかじりながら、ネットをチェック。先にも書いた通り、今日は親子丼を作るのだ。なぜかといえば朝にむね肉を解凍のため冷蔵庫のほうへ移したからである。
他のレシピも確認。孫子曰く「敵を知り己を知りて戦わば百戦して危うからず」でもあるし、準備は万端にしたい。
ネットで調べたレシピによると、めんつゆ25ccに水50ccでいいらしい。そんなものでほんとに玉ねぎとむね肉を煮ることができるのか激しく不安だが、やってみることにする。
玉ねぎは四分の一個を薄くスライス。……するつもりが、厚くなってしまったところもあり……いいんだ! それは天がその厚さでいいといっているんだ! と思って次に進む。
むね肉はひと口大に切る、と。まな板、大丈夫かなあ。明日あたり日光消毒しよう。
玉ねぎとむね肉をフライパンで煮ている間に、ご飯をあたため、卵をほぐす。昨日は卵を食べるのを我慢したから、レシピどおりに二個使うぞ! わたしはなにも間違ったことはしていないぞ! ほんとか?
鶏肉に火が通ったら、溶き卵をかけまわし、卵とじにする、と。
……卵とじにならん。しかたがないから、火にかけながら、炒り卵風に箸でかき混ぜると、おお、それなりに卵が固まってきた。半熟あたりでご飯にかける。うむ。うまそうだ。
余勢を駆って味噌汁を作る。もやしである。もやしは一度買ってしまうと、もやしづくしになってしまうので、嫌になってくるのである。明日の晩はキャベツとにらともやしで野菜炒めでも作るか。しょうが、大丈夫かなあ。
一汁一丼ができたところで、さて食べてみる。
それなりにうまい。親子丼に、またいくらか近づいた感じだ。東海林さだお先生風にいえば、少なくとも、私鉄で二駅くらいの距離までには近づいたと思う。
満足して食べ終わり、トマトをかじると……翌日の分のトマトがないことに気づく。
うがあああああっ。
夕食のメニュー。
親子丼(米飯(〇・五合)、鶏むね肉、玉ねぎ四分の一、卵二個)
味噌汁(もやし、ゴマ)
トマト(小)一個
食後計量:体重 74.5kg
スマホでネットをやる。やりすぎて、気がついたときには……わはは。
就寝時間 24:00
6月26日
朝、目が覚めると、身体中の筋肉が痛い。ということは、あの修行、効くのか? あんなバカなことをまじめに百日やろうとするのはわたしだけかと思っていたし、こうして日記のネタになるのではとしか考えていなかったが、これはもしかしてもしかすると。
ちょっと興奮しながら体重計に乗る。
起床直後計量:体重 73.6kg
さて、そうなったら高蛋白な食事を心がけることにしよう。だが、金がないため、どこが高蛋白なのか、といわれたら返答に窮するのだが。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし、ゴマ)
蒸しもの(塩鮭、にら、キャベツ)
納豆1パック
ラムレーズンアイスクリームバー1本
入っていてはいけないようなものがちらりと見えたかもしれないが、たぶん目の錯覚で……はないです。食べ終わった後、誘惑に負けてかじりました。なにか甘いものか果物かさっぱりしたものを食べないと、食事を終えた気にならないのであります。ごめんなさいわたしの身体。
まあ過ぎた過去はくよくよせずに、前向きなことを考える。例えば、同じ蛋白質でもアイスクリームバーはやりすぎだから、明日はヨーグルトにしよう、とか。いずれにせよみみっちいかもしれん。
さて、今日も日記を書いて、布団を畳んで、リハビリ施設と郵便局へ……ねむい。ZZZ。そうだ布団を干そう。そうすれば……って、郵便局が開いてしまう! 急げ!
結局郵便局は書類不備でもう一度出直し。帰ってくるとなんとなく身体が熱っぽくて鼻水が……風邪のひきはじめらしい。ラーメン食って寝ることにする。
夕食のメニュー。
インスタントミソラーメン(にら、もやし、豚コマ、チューブにんにく)
食後計量:体重 74.5kg
寝ます。修行に差し障るといかん。
就寝時間 19:00
6月27日
なんじゃかんじゃで朝の五時に目が覚める。なんとなく身体がすっきりしている。ふふふ風邪の野郎め退散したか。
起床直後計量:体重 73.5kg
さっそく朝食の準備に。肉の解凍を忘れていたため、卵に登場してもらう。ひとつじゃちと足りないのでふたつ食べることにする。前日食べていないから、今日はふたつ食べていい日だな。うんうん。なにか間違っていることいってるかわたし。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
野菜の卵炒め(キャベツ、玉ねぎ、にら、卵二個)
納豆1パック
炒め物に油を使ったせいか、甘いものかさっぱりしたものがほしくなったため、食後に冷たいウーロン茶を飲む。なんだこれでいいんじゃん。
時間があるうちにやっておこう、と、洗濯機を回し、日記を書く。で、これから掃除だ。掃除が終わったら、時間があるので修行でもするか。とはいっても、たいしたことではないのだが……。
四十分間の修行後、実家へ戻り、スーパーで買い物。いわしが安い。なんで百グラムで二十円なんだ。思わず手が出る。同行した家族、苦笑。
アパートに持って帰り、これから煮なければならないことに気づく。たまには塩焼きを、とも思ったが、それだけの腕がない。蒸すか。いや、蒸すよりも煮たほうがうまい。煮よう煮よう。
とりあえず、前回作ったやつは、少々塩辛すぎたので、めんつゆの量としょうがの量を控えめにしてみることにする。なんのことはない、しょうがを買い忘れただけだともいうが。これまでは一対三で作っていたが、一対四に変更だ!
煮終わったら寝るぞ! ちょっと肌寒いし! その前に計量。
アパート帰宅直後計量:体重 75.0kg
ひさしぶりに家族で外食したサ○ゼリヤが失敗だったか……。
ちなみにいわしの煮つけであるが、最初に煮汁を少なくしすぎるといううっかりミスをやり、慌てて水とめんつゆを注ぎ足すという暴挙に。もうなにもかもわからないまま、なし崩しで調理終了。明日までに冷蔵庫の中で、味がなれてなんとかなってくれることを祈るばかりだ。とほほ。
就寝時間 21:30
6月28日
今朝も五時に起床。最近調子がいいのか、単に寝る時間が早いからか。
起床直後計量:体重 74.1kg
うぬれサ○ゼリヤ600円ランチめ……(責任転嫁)。
さて、おかずであるが、今回は飯が炊けるまで時間があるので、今のうちに作ってしまうことにする。まず、顔を洗ってトマトをかじり、頭をしゃっきりさせると、にらとわけぎを刻む。わたしの大好きな酢味噌あえを作るのだ。ええと、みそをすし酢で溶いて、こんなもんかな? あえるぞ、と思ったら、酢味噌が足りなかった。しかたがないからさらにすし酢を投入。まあこんなものか。味をなれさせるため冷蔵庫へ。
キャベツを刻んで煮干しだしに投入。飯が炊けたら味噌汁を作る。ええと冷蔵庫から納豆を出して、それから昨晩煮たいわしを一尾。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(キャベツ)
いわし煮付け(一尾)
納豆(1パック)
にらとわけぎの酢味噌あえ
トマト(小)一個
食後、しばらくスマートホンでインターネットを楽しむ。
しかしそれにしても、今日は眠くならない。布団も上げてしまったし、なぜだろう……薬飲み忘れてるじゃないかわたし! あわてて飲む。どこに油断が黒い穴を開けて待ち構えているかわからないという好例。
それじゃ、今日も修行に出るか。その前に身だしなみを、と。なんとなく空がやばそうなので自転車は使わないことにする。雨が降るとしても午後九時以降なのは天気予報で見たが……今日は豆腐屋が来る日なのだ。冷奴にするか湯豆腐にするか……。今から楽しみである。
意気揚々と修行を終えてリハビリ施設へ向かったはいいものの、またも舌禍により友人を傷つけてしまう。むちゃくちゃにブルーな気分である。こんなときでも、ウケを狙った文章を書いてしまいたくなるのがわたしの性というか業である。
とはいえ、豆腐は無事ゲットできたが、にらを切る気にもわけぎを切る気にもキャベツを切る気にもなれない。やけになって八本入り198円でスーパーで買ったアイスバーの箱を開け、中から一本取り出して食べる。食べ応えのない味であった。
ひたすらスマートホンをいじっていると、バッテリー切れのサインが。しかたがないので充電器に差し込み、夕飯を作ることにする。さっきも書いたようににらを切る気にもわけぎを切る気にも……こういうときに便利なのが、前日煮ておいたいわしである。一尾を皿に載せる。豆腐も得がたい戦力である。半丁を小鉢に取る。ご飯をチンする。キムチを少量小皿に。ついでに切り干し大根で味噌汁を作る。気分がブルーだったのでゴマを入れるのをすっかり忘れる。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
いわし煮付け(一尾)
冷奴(豆腐半丁)
キムチ
トマト一個
一見健康的だが、栄養のバランス的にはたんぱく質過多で、ビタミンCが欠落しており、手抜きそのもののインスタントぶりである。栄養士が怒るのではと心配だ。
食後計量:体重 74.2kg
果たして、修行は効いているのだろうか。まだ25分の1をクリアしたばかりである。成果が出るわけがない。じっくり長い目で見なければ……。
シャワーを浴びてウーロン茶を飲んで日記を書くともう動きたくなくなる。布団を敷いて寝ることにする。おやすみ。
就寝時間 21:00
6月29日
朝早く目が覚める。起きられないので寝る。しばらくして目が覚める。どうしても起きられない。再び寝る。三度目でようやく布団から這い出すことができた。
起床直後計量:体重 73.3kg
暗い気分で電気釜からご飯をよそい、なにかを能動的に作る気力が枯れかけていたので、味噌汁だけはなんとか作り、キムチといわしとトマトと豆腐を冷蔵庫から出して形だけは整えることにする。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(えのき)
いわし煮付け(一尾)
冷奴(豆腐半丁)
キムチ
トマト(小)二個
食べ終えて薬を飲む。眠くなったのとなにもする気になれないことでひたすら寝てしまう。リハビリ施設に行くだけの気力すらない。
休みの電話を入れてひたすら寝る。
十一時過ぎに目が覚める。立ち上がりたくない。それでも律儀にブログのコメントにレスをつける。骸骨にでもなったかのごとくけたけたと笑う。
一時になるころ、ようやく布団から這い出して昼食を作る。
昼食のメニュー。
米飯(〇・五合) ※水飯にして食べる
いわし煮付け
トマト二個
アイスクリームバー一本
トマトを買っておいてよかった、と思えなくもない。洗ってかぶりついてすぐ食べられるこれはすばらしい野菜だ。
濃厚ないわしをかじりながら掻き込むように水漬けの飯を腹に入れると落ち着いてきた。そういえばわたしは修行に行かなくてはならないのだった。今はやめておくことにする。始めるにしても四時か五時、日光が弱くなってからにしよう。今日は二時間の特訓だ。
ご飯仕掛けとくか……。
で、やってきましたよ四時半からの特訓二時間。まあ、やることは、ほとんど、ただ歩くだけだけど。しかしまあ、二時間歩いて、ようやく一万歩。朝のうちに五千歩歩いて、日暮れに五千歩歩け、ということなのかなあ、一日一万歩歩け、なんていう人は。晴れていたからいいけれど、これを雨の中やったら、絶対カゼをひくな。
心地よい汗を感じながらアパートへ帰宅。その間に、気づかないうちに、というか、持ち歩いている携帯がつながらない間に、いろいろと大騒ぎになっていたらしい。リハビリ施設にも朝のうちに連絡を入れていたし、と思ってわたしは太平楽に歩いていただけだが、月曜日にリハビリ施設でそのときになにが起こっていたのかを聞くのが怖い。
アパートへ着いたら、まずはウーロン茶をがぶ飲み。水分補給は途中の自販機でポカリスエット500ミリペットボトルを買って飲んだので大丈夫だろうとは思うが、ウーロン茶のうまいこと。水分を補給してから、例の、三十分きつい運動をした後で牛乳を飲め、という言葉を思い出す。牛乳がないので、近所の百円ショップで四個入り105円で買ってきたヨーグルトを一カップ食べる。しやわせ。
さて、ご飯も炊けたし、夕食だ。今回は、秘密兵器に登場してもらう。レトルトカレー!
夕食のメニュー。
ヨーグルト(加糖)1カップ
カレーライス(米飯(〇・五合)、レトルトカレー一袋、卵一個、ソース適量)
トマト2個(小)
卵とソースを入れたのは、今日は卵を食べていい日であることと(昨日我慢したんだからな!)、大阪の自由軒で食べたカレーに一歩でも近づくために、いろいろと試行錯誤をしているからである。うまかったな自由軒の名物インデアンカレー。
まあカレーをご飯とよく混ぜて、卵をかけてさらによく混ぜて、ソースをかけてさらによく混ぜる、という代物だから、なにを使ったって同じようなものではあるが。……うむ。うまい。がつがつ食って、デザートにトマトを、一個では足りないので二個かじる。うむ。うまい。
ミステリの文庫本を一冊読み終え、今日の気分をトータルで見るとプラスのほうがわずかに多いかな、などと思いつつ日記を書き、寝る前にすっかり忘れていた計量をする。
就寝前計量:体重 74.4kg
就寝時間 22:10
それじゃおやすみなさい。
6月30日
起床直後計量:体重 73.4kg
朝起きる。前日早く寝たせいか実に気持ちいい。気持ちいいので、洗濯機を回して洗濯し、朝飯前の散歩として五千歩ほど歩く。所要時間一時間。アパートに戻ってきてから、飢えたなんとかのようにヨーグルトをがつがつ食べる。よく考えてみると、あのテレビ番組では、三十分のきつい運動の後に牛乳200mlだったよな……この70gのヨーグルトで血液増えるのかな。まあいいや。うまいんだから。
洗濯物を干してほっと一息ついてから、朝食の支度に。とはいっても運動で暑くなっているせいか、冷たいものが食べたい。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(加糖)1カップ
米飯(〇・五合)
味噌汁(えのき)
にらとわけぎの酢味噌あえ
キムチ
納豆1パック
トマト2個
もしかしたらわたし菜食主義者になってしまったのか、と思いつついただく。ちょっと酢味噌を辛めにしすぎた以外は、自分でもなかなかうまいもの作れるじゃん、などと思う。気分が高揚しているのだろうか。
ゴミを出して、さらには掃除までして、実家へ。
実家へ帰ってからも、夕方、陽が弱くなってから、五千歩ほど散歩。ゆっくり歩いて一時間。このくらいのほうがわたしには合ってるな。
それ以外の時間はさんざんネットを。
就寝時間 23:30
7月1日
この日は天気予報が雨を告げており、いったいいつ降り出すかわからないからなかなか散歩に出られない。で、その間ネットでブログまわりをしたりしているのだが、それによりどんどんずるずると時間は延びてしまった。
よく考えたら、なにも散歩に行かなくても、家の中でスローステップ運動(要するに踏み台昇降である)を一万回すればいいだけじゃないか、と思い、首に万歩計がわりのスマートホンをぶら下げて、階段の一部を使って昇降運動を行なう。
ちらちらと万歩計を確認しながら昇降運動をする。なかなか歩数って伸びないものだ。
これってあれだ、坂道を延々のぼるようなものじゃないか、と気づいたときには、すでに一時間をまわっていた。4000歩でふらふらになる。いや、足の筋肉は、痛くもなんともないのだが、身体がふらつき、妙な具合に足をついて捻挫しそうだったのでやめたのだ。シャツは汗でだくだく。シャワーを浴びる。うう、気持ちいい……。
身体を拭いてからさらにネットで遊び、飯を食って風呂に入り、アパートへ帰る。
計量。
アパート帰宅後計量:体重 73.9kg
まあこんなものだろう。さてと、飯をしかけて煮干しを用意して寝るか。それにしてもNHKでやっている、大英博物館の番組は面白いのう。極彩色のギリシアの話は知っていたが、この目で再現CGを見ることができるとは思わなかった。ついつい見入ってしまい、その後のスポーツニュースで、われらがドラゴンズのふがいない試合まで見て、日記を書くと……もう23時か。寝るぞ寝るぞ寝るぞ!
就寝時間 23:15
7月2日
六時起床。おお、今日は調子がいいぞ。雨のわりには。
起床直後計量:体重 73.6kg
昨晩に比べてそれほど減ってないな……それはいいとして、よく考えたら、最近足の親指が妙に痛いので、採血して血液検査を受けようと思っていたのではないかわたし。それでは、朝飯が食えないではないか。ほかほかのご飯を前にして、タッパに詰めて冷蔵庫に入れることしかできないのかわたし。とほほほ。腹を鳴らして電気釜を洗う。とほほほ。
朝の修行に出るのも考え物だ。雨も降っているし、これでは、食欲に負けてどこかのコンビニに入ってしまいかねない。採血後に、スーパーに行くまでがまんしよう。
採血後、スーパーに行かずに病院の売店で割高な菓子パンと割高な牛乳だか乳飲料だかわからぬものを買う。菓子パンを食べる。その甘い味に、なんとなく懐かしい気分にひたる。そのまま牛乳を……まずい。すさまじくまずい。牛乳だとか濃いとかいう前に、薬くさいのだ。こんなものを平気で飲んでいた自分が信じられん。残すのはもったいないと思う日本人であるから、きちんと全部飲んだが……少しばかり山岡士郎の気持ちがわかったような気がした。うむむ。
リハビリ施設で昼食の後、なじみのスーパーに行く。朝の食事がひどすぎたので、低温殺菌牛乳を……と思っていたのだが、急に腹にさしこみが。トイレに駆け込む。それでも食い意地だけは張っていたのか、製造直売のパン屋で菓子パン(チョココロネだった)を買い、温かいココアを一杯飲む。
アパートに帰ると、なぜだか異様に冷奴が食べたくなる。再び例のスーパーへ赴き、豆腐を買う。一番安いやつである。一万歩歩けとかいわれていたので、てくてくスーパーまで歩く。これも修行である。修行ついでにスーパーの製造直売のパン屋で、菓子パンが安売りしていたので、耐え切れなくなって一個買い、低温殺菌牛乳500ミリリットルとともに食す。うまかったけどものすごい罪悪感。
またそのままてくてく歩いてアパートに帰り、夕食を作る。まだ食うのかおい、といわれそうだが、わたしは冷奴が食べたいのだ。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(えのき)
納豆一パック
キムチ
冷奴(豆腐一丁)
トマト2個
ヨーグルト(加糖)1カップ
期待して冷奴に箸をつけ、ひと口……。
まずい。
スーパーで一個三十五円だとはいえ、なんだこの苦くてぼそぼそした豆腐は! 海原雄山みたいに「女将を呼べッ!」といいたくなるが、経済的にそれほど豊かでもない独身男性のわたしは、残さず豆腐を食べた。
空しさが残り、ついつい一個で済ますはずのトマトをもう一個食べてしまった。
食後計量:体重 74.2kg
就寝時間 23:30
7月3日
起床直後計量:体重 73.3kg
朝起きたら9時15分だった。大慌てでリハビリ施設へ。飯など温めている時間がないので、近所にある、二十四時間営業の小さな百円ショップで、惣菜パンと牛乳500ミリリットルを買う。
朝食のメニュー。
卵サラダサンド一個
酪農牛乳500ミリリットル
マヨネーズであえた卵のサラダは、わたしの大好物である。牛乳の残りで薬を流し込み、自転車をさらに飛ばす。なんとか間に……合わなかった。
もろもろの理由で、いつもの食事に加え、新じゃがのじゃがバターとポテトチップスを食す。いささか食いすぎたかもしれない。食い物を前にすると自制心が効かなくなるタイプなのだ。
アパートに帰ってから、懸案だった足ふきマットの洗濯にかかることにする。風呂場からホースを伸ばし、洗濯機を回している間、できなかった散歩の代わりに、修行の一環として、スローステップ運動をみっちり一時間。汗だくだくになる。牛乳のかわりにヨーグルトを食べて血流量アップを図るが、こんなことでほんとに夏を乗り切れる血流量は確保できるのだろうか。凄まじく不安。
夕食のメニュー。
ヨーグルト(加糖)1カップ
スパゲティペペロンチーノ(スパゲティ100g、にら)
にらとわけぎの酢味噌あえ
どう見てもへんてこなメニューであることは認める。しかし、「米飯を食べる」という気にはどうしてもなれなかったのだ。このときのわたしの食生活リズムはぼろぼろになっていた。とほほほ。
食後計量:体重 74.4kg
もろもろの理由でこの日も遅くまでスマホと格闘。
就寝時間 23:55
7月4日
起床直後計量:体重 74.0kg
この日は普通に六時半に目が覚め、洗濯するぞモードに。洗濯はまめにしないと溜まる一方であることは大学時代の経験ではっきりわかっている。風呂水はゆうべ使ってしまったので、もったいないが普通の水道水で洗濯。
その間に朝飯だが、蒸し暑いせいか、さっぱりしたものしか食べたくならない。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
納豆1パック
キムチ
トマト二個
こんなものでじゅうぶん満足している自分に不意に気づく。これまでのわたしは、食事を作りすぎていたのだろうか? もっと減らすべきなのだろうか?
わからないまま実家へ。家族で墓の掃除をした後、なぜか外食で回転寿司に。食ってしまう。やはり回転寿司は鬼門だ。
この日は夕食の前に、できなかった修行の代わりとして、一時間ほどスローステップ運動をする。だいたい四千歩ほど、上がったり降りたりして汗まみれになり、風呂に。気持ちいい。なんとも気持ちいい。
風呂上りにスマホを見たらなぜかあれだけ上り下りしたのがすべてリセットされていた。無性に悔しい。
アパート帰宅直後計量:体重 75.6kg
スマホと格闘していたためまたも寝るのが遅くなる。何度繰り返しているのやら。
就寝時間 23:20
7月5日
起床直後計量:体重 74.3kg
なぜか六時半に目が覚める。それにしても気持ちのいい朝だ。昨日と同じく、キムチに納豆でいいかな、と思って電気釜を開ける。
ご飯が無いチンゲール!(久住昌之・水沢悦子「花のズボラ飯」より盗用)
財布を開ける。
お金もナイチンゲール!
しかたがないので、米と水を電気釜にセットし、炊けるまでの一時間、外を散歩することにする。これも修行の一環だ。一時間かけて5300歩ほど歩き、へとへとになってアパートに帰宅。牛乳のかわりに、買っておいた98円のローファットプレーンヨーグルトをなんさじか小鉢に移し、砂糖もなにもかけずにそのままがつがつと食べる。
うまい。滋味が身体に染みこむようだ。喉も渇いていたので、それはもうがつがつと食べる。
一息ついたところで、朝食の支度をする。すでに時間は八時に近い。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
キムチ
納豆1パック
トマト(中)一個
朝食を食べて薬を飲むと眠くなってくるのだが、このときにはなんとなく気分が高揚して眠くはならなかった。おお、今日のわたしは絶好調かもしれん、と思っていたが、やはり甘すぎたようである。
スマホの万歩計をいじっているうち、アプリの使い方を覚える。消費カロリーや燃焼した脂肪の量などが出てきて、なるほどこれは便利。
郵便局のATMで当座の金を下ろし、リハビリ施設へ。郵便局に立ち寄っていたせいか、見事に遅刻。だめだわたし。
今日もスーパーで低温殺菌牛乳を飲みながらぼーっとしていると、コマーシャルでやっていた「シュエップス」なる飲料が目につく。昔、ブラックシュエップスが出たときに、一部に熱狂的な信者がいると聞いて、飲みたかったのだがいつの間にかなくなってしまい大いに悔やんだ経験があるわたしに、遙かな時を越えてリベンジのチャンスが訪れたのか!
そちらに回す予算がないので体よく無視する。
もろもろの理由で、じゃがいもを食べることになる。塩だけでもいけるな。
アパートに帰る前に、納豆が切れていたことを思い出し、スーパーまで買いに行く。納豆を買って、気がつくと袋にはシュエップスのペットボトルまで入っている。謎である。謎は謎のままでほっておき、飲んでみる。ふつうの炭酸入りレモンジュースだった。まあ、まずくはないが……。
アパートまで大急ぎで自転車を駆る。なぜなら、今日は、豆腐屋が豆腐を売りに来る日なのだ。あの35円の豆腐をまずいだなどといってしまった以上、ほんとにまずいのかこっちの豆腐と比べて見なければならない。
豆腐屋のトラックが来るまで、アパートでアイスクリームバーを食べながらしばらく待つ。すでに、豆腐屋とは、「いつもの」だけで話が通じるほどになっている。いいのだろうかわたし。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
冷奴(豆腐半丁)
ニラとわけぎの酢味噌あえ
納豆1パック
味噌汁をすすり、ご飯をひと口食べたところで、おもむろに豆腐を……うん。ぜんぜん違う。週に一回、百円を上乗せするだけだったら、スーパーの三十五円より、こっちの百三十五円のほうを選ぶ! ささやかな贅沢であるが、いいじゃないか満足しているんだから! 低温殺菌牛乳と同じことだ!
なんか、麻薬中毒患者のいいわけみたいになっているが、うまいものはうまい。だからしかたがない。無謬の三段論法である。
それにしても、野菜を食べる量が不足している気がしないでもない。とはいえ、あまり凝ったサラダとかは作りたくないしなあ。めんどくさいし。
食後計量:体重 75.7kg
外食のせいかじゃがいものせいかリハビリ施設の昼食に出たカレーライスのせいか……。
シャワー浴びて寝よう。ちなみに今日の運動量だが、8キロ歩いて脂肪28グラム燃焼。結論。運動だけでやせようなんてどう考えたって絶対無理だ。
就寝時間 21:20
7月6日
起床直後計量:体重 73.9kg
朝五時に起床。なんとなく空が晴れていたから洗濯機を回す。その後で天気予報を確認、午後から雨という予報にへなへなとなる。しかたない陰干しだ。
ご飯が炊きあがるまで時間があるのでそれまで時間つぶしと運動のため散歩。なんだかんだいって一時間ちょっと、6キロも歩いてしまった。脂肪はどれだけ燃えたかな? 325kcal消費、脂肪燃焼量23g。現実は残酷である。
スマホばかり見ていてもしかたがないので、ヨーグルトを食べることにする。というわけで、小鉢に一杯、プレーンヨーグルトを取り分けてがつがつと。うまい。
食っていたら洗濯機が止まる。終わったらしい。部屋中に干す。干しながらはっと気がつく。わたしはこの状態で朝食が食べられるのか。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
米飯(〇・五合)
味噌汁(えのき)
にらとわけぎの酢味噌あえ
冷奴(豆腐半丁)
納豆1パック
トマト(小)一個
無事に料理をコタツまで持って行くことに成功した。よかったよかった。やはり豆腐はうまい。しかし、いつもいつもにらとわけぎだけというのもなんだなあ。たまにはキムチでも食べるか。事態はあまり変わっていないような気もするが、これでいいのだ。
卵が残っているから今晩は親子丼を作ろう。決めた。鶏むね肉を解凍だ! そんなことばかり考えて、なかなか皿洗いモードに突入しない自分。ダメ男である。
いつも通りに行きつけのスーパーで、いつも通りに低温殺菌牛乳を飲んでひと息。こんなうまいものがなぜ売れないんだろう、としばらく考える。
もろもろの理由で今日もじゃがいもを食べる。うまい。うまいが太りそうだなあ。
アパートに帰り、あまりの蒸し暑さにアイスクリームバーをかじる。いまいち。だけどうまい。冷たくて甘いだけでうまい。
しばらくぼんやりした後、頭が「夕飯を作るぞモード」になったので夕飯を作る。
とにかく、なにか得意技を身につけたいので、宣言どおりに、またも「親子丼」を作る。
夕食のメニュー。
親子丼(米飯(〇・五合)、鶏むね肉、玉ねぎ四分の一、めんつゆ)
味噌汁(えのき)
ちょっと玉ねぎが傷んでいただろうか……ちょっと鶏肉の煮方が甘かっただろうか……食べて三十分、なんともなっていないから平気だろう。平気なことにしよう。こういうところから身体の変調は始まるのだが、なんとかなるだろう。根拠はない。
食後計量:体重 75.1kg
シャワーを浴びたが、こころなしか身体がかゆい。もしかしたら、あれか、ジンマシンの再来か? 恐怖におびえつつ寝る。
就寝時間 20:00
7月7日
今日も元気に五時に目が覚める。目が覚めた後三十分間寝床でぐだぐだ。
起床直後計量:体重 73.7kg
外を見る。雨だ。霧雨である。霧雨ならば行ってしまおうか、と、わたしの中で内なる声がささやく。天使の声か悪魔の声かは知らん。
というわけで朝の散歩に行く。今回は、ルートをちょっと変えて、ぐるっとそこらへんをひと回りすることにしてみた。果たして何キロメートルあるだろうか。
一時間十分後、へろへろになってアパートに帰りつく。アプリを見ると、7000歩ちょっとで、5.6キロメートルというところだった。燃えた脂肪20g。厳しい。
で、朝食の準備をするわけであるが、本日の朝はスパゲティにするつもりなのであった。おなじみのペペロンチーノである……が、野菜を刻むのがめんどうくさい。素うどんならぬ『素ペペロンチーノ』で行く!
その前に喉が渇いて仕方がない。ヨーグルトを小鉢に取って、がつがつ食べる。砂糖をかけるなど軟弱! という自説の持ち主であるため、そのままプレーンで食べる。うまい。
湯を沸かしてスパゲティをゆでる。いつものことである。ゆで上がったらシーズニングとともに、フライパンで油で炒める。いつものことである。フォークを使うのがめんどくさいので箸で焼きそばのように食べる。いつものことである。にんにくと唐辛子が主のため辛いので、デザートかなにか、トマトトマト……。
無いチンゲール! そうだよ切れてたんだよトマト。不覚。なにかさっぱりしたもの……。
アイスクリームバーを食べる。わたしは軟弱な人間なのかもしれない。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
スパゲティペペロンチーノ(スパゲティ100g、シーズニング)
アイスクリームバー
さてと、今日はゲームの会合がある。新メンバーも来るそうだ。なにかおみやげを考えるべきだろうか。うむむ。
その前に図書館と実家へ。
7月8日
スーパーへ行く。いわし百グラム二十二円。たんぱく質百グラムがわずか二十二円でいいのか! と思わず買ってしまい、煮ればいいんだろ煮れば的発想のままアパートへ。
夜にアパートへ帰宅後、いつものペースで煮る。これで火曜日までのおかずが決まってしまった。いいのかこんなことで。調理を終えていわしをタッパに移して冷蔵庫に入れ、鍋と道具類を洗い、ほっと一息つくと喉が乾いて疲れたのに気づき思わずプレーンヨーグルトの残りを食べてしまう。いいのかこんなことで。ローファットだが、脂肪の吸収をさらに抑えるためウーロン茶をがばがば飲む。いいのかこんなことで。
よくはない。明日は早起きしよう。そして歩こう。
就寝前計量:体重 74.9kg
就寝時間 23:00
7月9日
朝の四時半に目が覚める。今起きると睡眠不足だ、と思って目をつぶる。朝の五時半に目が覚める。起きなくちゃ、と思って目をつぶる。結局布団から這い出したのは朝の六時半であった。
起床直後計量:体重 74.2kg
飯が炊けるまでに少々時間があるのでそれまでに朝の散歩を三十分ばかり。これも修行だ。
帰ってきて、ヨーグルトを食べる。やはりうまい。すばらしいぞヨーグルト。
そうこうしているうちにご飯が炊き上がる。味噌汁を作って、後は冷蔵庫から。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
いわし煮付け(一尾)
キムチ
納豆1パック
トマト一個(小)
メインディッシュがすでに作ってあるというのは、なんと素敵なことなのか、とつくづく思う。でもなんとなく思い切りたんぱく質に傾いているメニューのような気が。
郵便局に行かなければならないが……ぼーっとしている間にもう遅い時間じゃないか。うむむ。しかし行かなくては、明日の食事のお金がとほほほ。というわけで行くことにする。今日のわたしは、低温殺菌牛乳を飲めるだろうか?
結局、牛乳は飲めなかった。それでというわけでもないが、バー○ヤンでザーサイを食べながらドリンクバイキングの紅茶をがぶがぶ飲んで憂さを晴らす。
さて、夕食だが、どうするか。残存兵力のうち、納豆方面が手薄である。敵の攻撃に対処できるのは、いいところ今夜まで。
こちらからスーパーに攻撃に行くしかあるまい。機械化部隊(自転車)を使うか、はたまた歩兵部隊(徒歩)を使うか。
冷徹なる考量の結果、司令部は歩兵部隊の投入を決定。そうでないと、今日は一万歩を歩けないのである。作戦は一六三○時をもって開始する。遅くとも一八○○時までには作戦を完遂し、基地(アパート)へ戻りたい。
ゲーム会でひんしゅくを買いながら、戦争シミュレーションゲームをやったせいか、脳味噌がまだミリタリーしているらしい。たかがスーパーに納豆を買いに行くだけの話で……。
もやしも一袋ある。早急に食わなければなあ。いわしを一匹、手をつけずに残しておいて、もやしといっしょに塩コショウして蒸す、という手もあったのか。今度やろう。
作戦開始時刻は予定を大きく遅れて一七〇〇時であった。作戦においてのダメージも予想を遥かに超えるものだった。すなわち、敵の伏兵、「パンの耳」と遭遇、それを思わず手に取ってしまったことから、菓子パン、牛乳、ピザチーズセットまで買ってしまったのである。うかつといえばうかつであった。うむむ。腹が立ったので菓子パンはその場で牛乳といっしょに食べてしまった。
帰ってきて、さっそくパンの耳をトースターで焼いて食べる。うむむ。うまい。小麦の香りがいっぱいに広がり、うまい。米もいいがパンもいい。
ここまで来たら止まらん。ご飯をチンして、熱いのをほぐし、冷水をどばどばと注ぎ、氷をごろんごろん放り込んで、水飯を作る。ついでにもやしで味噌汁を作り、煮付けたいわしを一尾取り出して、窓を開けた部屋で(カーテンは閉めてある)、がつがつ食べる。うーん、夏だ。うまい。
結局のところ、どれだけ食ったか……。
夕食(おやつ込み)のメニュー。
菓子パン一個
低温殺菌牛乳500ミリリットル
パンの耳(だいたい食パン一枚分)
米飯(〇・五合) ※水飯にして食べる
味噌汁(もやし、昆布)
いわし煮付け(一尾)
トマト一個
食後計量:体重 75.2kg
明日こそ早起きして散歩しますですハイ。
就寝時刻 23:10
7月10日
五時二十分に起きる。夢の中でほっぺをつねっても痛くない、というのはほんとうのことである。やってみたのでわかった。どんな夢かは推して知るべし。とほほ。
起床直後計量:体重 74.2kg
昨日のあのバカ食いがきいているみたいだ。さて、涼しいうちに、散歩だ、散歩だ!
一時間二十分ほどの散歩から帰り、万歩計を見て愕然とする。カウントされていない。おのれIT! 怒ってもしかたがないのだが、これはなあ。
とりあえず昨日もうひとパック買っておいた低温殺菌牛乳を飲む。うまい。うますぎる。というわけで、半分でやめておくつもりが500ミリリットル全部飲んでしまう。反省……。
ご飯が炊きあがったので朝食を作る。
朝食のメニュー。
低温殺菌牛乳(500ミリリットル)
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし)
いわしの煮付け(一尾)
キムチ
納豆(一パック)
トマト一個
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
今日も健康的なたんぱく質過多の食事である。いいのかこんなことで。痛風になるのではないだろうかわたし。まあ今日も元気に行こうかリハビリ施設。
この、朝のうちの束の間の元気は、昼飯を食ったらガス欠という結果になった。午後、施設終了時までひたすら寝て過ごす。目が覚めないのだから仕方がない。
帰る前に、翌日以降のためにキムチでも買いに行くか、と、スーパーに今さらながら自転車を走らせる。低温殺菌牛乳の最後のひとパックが目に入る。キムチはやめにして、その三分の一の値段のしば漬けにする。どんどん国粋主義化が進んでいくような気がする。
アパートへ帰ってきて、しばらくスマホと格闘。その後パソコンと格闘。いわしを処分せねばならないのに、疲れて、なにも食べる気になれない。
こうなったら水飯だ。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合) ※水飯にして食べる
味噌汁(もやし)
いわし煮付け(二尾)
トマト一個
暑いときにはこれに限る、と食べながら思う。特に、そうめんすらゆでたくないときにはこれだろう。いわしは食べたので、次はしば漬けで食べようかな、などとぼんやりと考える。
食後計量:体重 75.5kg
水飯のせいで大量の水分を摂ったからだと解釈。いいんかなこれで。
就寝時間 23:00
7月11日
起床直後計量:体重 74.4kg
六時起床。洗濯機を回して散歩に出かける。洗濯機が回っている間はどうせなにも調理できない。
ヘロヘロになって帰ってきて、洗濯機から風呂水用ホースを外し、朝食にする。パンの耳にチーズを乗せ、トースターで焼きあがるのを待ちながら……低温殺菌牛乳をごくごく。むう。無上の快味だ低温殺菌牛乳。そのころにはパンも焼きあがって、熱いところにかぶりつく。おっと、ホットソースも塗らなければ。
朝食のメニュー
低温殺菌牛乳500ミリリットル
パンの耳(約食パン二枚分)
ピザトーストセット(チーズおよびソース)
にら、わけぎ(パンに乗せてチーズとともに焼いてみた)
トマト一個
ヨーグルト小鉢一杯ぶん
なんだかんだいってけっこう食べているな、わたし。
しかし、とにかく洗濯物を干さなくては。と思っていると眠くなり……ZZZ。
起きてから実家へ。実家でさんざんパソコンのキーボードを叩き、アパートへ帰宅。
アパート帰宅後計量:体重 74.4kg
就寝時間 22:20(だったような……)
7月12日
起床直後計量:体重 73.8kg
今日は待ちに待った「豆腐屋が来る日」である。けっこう高いのだが、味には代えられん。一日に使える食費は500円までとリミットを決めているので、豆腐を一丁買うくらいの金はあるのだが、だいじょうぶだろうかわたし。
朝食のメニュー。、
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
納豆1パック
蒸し野菜(キャベツ)
トマト二個
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
食らったが、体力も気力も湧いてこない。薬を飲んだら眠くなった。身体がだるい。一歩も動けない。寝床を這い回って、リハビリ施設へ休むという電話をかける。かけたらどういうわけか元気になってきた。げんきんな男である。相手のペースにはまった気もするが、さあ皿を洗って出発だ。
いろいろと買い物をして帰る。こんな強風吹きすさぶ中、気がつけば一万歩を歩いていた。しかし燃えた脂肪は……。考えるのよそう。
血圧を測る。上92の下74。ひどい低血圧。ほんとにわたしはいい歳をした男であろうか。
アイスクリームバーをかじりながら、豆腐屋が来るのを待つ。あの三十五円の豆腐がマズかったことを思い起こすだけで、スーパーのほかの豆腐商品にまで手が伸びなくなっている。トラウマだろうか。違うな。
豆腐を買い、あっさり目の食事を作る。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
冷奴(豆腐半丁)
きゅうり一本(味噌をつけつつ丸かじりに)
納豆1パック
トマト1個
思うのだが、きゅうりというやつは、もんだりなんだりするよりも、よく洗ってとげを落としてから味噌をつけてかじるのが一番うまい食べ方ではないのか。水気たっぷりのをがりがりやっているとほんとうにそう思う。
豆腐もうまい。これだけ毎週食べていて、いまだになにも調味料をかけないでおかずになるというのは、すごいことだと思う。
納豆とトマトについてはとやかくいうまい。ひとりの食卓には欠かせないやつらである。
食べて薬を飲むと眠くなってなにもやる気がなくなる。そんな自分の士気を鼓舞するため、音楽に頼ることにする。DVDプレイヤーにCDを入れ、音楽を聴きながら皿を洗うことにしてみた。アルバムは桃井はるこの「Sunday early Morning」。これのなにがいいかといって、テレビの音源をつけて聴いていると、アパートのご近所さんからいつやめろといわれるかわからないため、非常に急いで皿洗いができる、ということである。便利なCDである。
さて、体重でも量るか。
食後計量:体重 75.1kg
なんかどんどん膨れて行ってないか。たぶんこれは毎日のように飲んでいる低温殺菌牛乳500ミリリットルのせいだろうとは思うが……あれがなかったらわたしはこの夏を生きて乗り切れるとは思えないのである。
服を脱いだついでにシャワーを浴びて布団を敷いて寝ることにする。寝床で図書館から借りてきた「鞍馬天狗」でも見ることにしようか。そんなことをしているから寝る時間がなくなるのであるが。世の中そういうものである。
就寝時間 21:00
7月13日
06:50起床。そのわりに身体が重いのはなぜだ。炊飯器のブザーを聞きながら体重計へ。
起床直後計量:体重 73.9kg
なにも作る気がしない。というわけで、今回も必要最低限のもので済ますことにする。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
冷奴(豆腐半丁)
しば漬け
トマト一個
ヨーグルト
キャベツも食べたほうが良かったような気がするが、ダメ。無理。料理できない。眠い。
いつもの薬を飲み、半分眠ったまま、CDをかけて無理やり自分を鼓舞し洗い物をする。しかし、この薬は眠いな……。しかし、やめてしまった人間がどうなるかをつぶさに見ているわたしとしては死んでもやめるわけにはいかん。
布団を畳んで、日記を書いて、すぐにリハビリ施設へ行くことにする。散歩もかねて。……のつもりが、ぐっすり寝てしまった。施設には大遅刻。とほほほ。
もうどうでもいいや、という気分で、スーパーで低温殺菌牛乳を飲む。これがいちばん楽しみな時間なのだが、栄養士にいわせると、たんぱく質と脂肪の摂りすぎの原因らしい。とほほほ。
アパートに帰ってきてからアイスクリームバーをかじりつつネットをうろつく。「レイザーバック」やはりああいう映画だったのか。さすがに見る気にならんなあ。
夕食を作ることにする。とにかく、最近不足気味の淡色野菜を、特にキャベツを食べるために、シリコンスチーマーを投入する。よく考えるとずいぶんひさしぶりだなあ。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
蒸しもの(鶏むね肉、ねぎ一本、キャベツ八分の一ヶ、にんにく、たかのつめ、めんつゆ)
きゅうり二本(みそをつけてかじる)
しば漬け
トマト一個
ボリュームはけっこうあった。まあ、大部分は野菜なのだが。
食後計量:体重 75.7kg
まあこんなところだろう。後はこの食物繊維のかたまりに、腸を掃除してもらい、明日の朝はすがすがしい体重で迎えられることを祈るばかりだ。どうなるかは知らん。
寝るぞ今日は寝るぞ!
就寝時間 21:40
午前中スーパーで買い物。いわしが七十三円で六匹。百グラム二十円。買わない手はない、というわけで買う。
そのまま冷蔵庫へ入れ、昼夜を実家で食べてからアパートに帰り、イワシの煮付けの調理開始。頭を落として血まみれの手で内臓を引き出し、イヤらしい声で「へっへっへ」と笑っても、誰も反応しないのでばかばかしくなって、流水で洗いながら無言でわたをかきだす。
レシピはこの前書いた物と大差はない、いわしひとパックを、1対3で希釈した濃縮つゆで、梅干としょうがとともに煮るだけである。前回の感想を聞き、投入するしょうがの量を大幅増にする。
布団を敷いたり炊飯のタイマーをセットしたり煮干を準備したりしながらぐだぐだ煮ること二十分。気がついたら、煮汁が五分の一くらいにまで煮詰められていたのであわてて火を消し、そのままタッパへ。蓋を閉じて冷蔵庫にしまい、トマトをかじってひと息つき、スマホを開いてメールのお返事。
疲れきって寝る。何か忘れたような……。
6月18日
早朝五時三十分。起き出してから、前日寝る前に飲むはずの薬を飲み忘れていたことに気づき、うなる。
うなりながらも、顔を洗ってトマトをかじる。頭がすっきりしたところで、外は晴れているようだし、天気予報も雨が降るとはいっていないし、洗濯だ、と洗濯機を回す。
にらとわけぎをひと口大に刻み、酢味噌を作ってあえる。なかなか、酢味噌の味のコツがわからないが、まあこういうのは食えればいいのだ。
昨晩煮てひと晩置いたいわしを小皿……がないので空いているタッパに入れ、納豆を用意して味噌汁を作って、いつもの朝食を作る。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
いわしの煮付け(一尾)
わけぎとニラの酢味噌和え(わけぎ、ニラ)
納豆一パック
トマト1個
グレープフルーツ半個(絞って飲む)
薬を飲むとうとうとしてくる。洗濯機が止まる音を聞きながらうとうと。
ようやく立ち上がったのは八時半であった。なんのために早起きしたのかわからない。
リハビリ施設に遅刻しながら行く。
スーパーで低音殺菌牛乳を飲みながら、なにか忘れ物をしているような……ゴマは買ったし、なんだろう。
結論。体重を量るのをすっかり忘れていた!
バカである。
帰ってきてから、暑くて食欲がないのに気づく。酢味噌和えを作るのでさえめんどくさい。
水飯にしよう。温かいご飯に冷水をかけて掻き込む、雅な食べ物である(いや藤原道長卿も食べてらしたんですから)。
おかずは、いわしの残りでいいな。明日中に処理しきらないとなんだしな。
味噌汁用に、鍋に昆布を沈めてから、よく冷えたミネラルウォーターを買いに百円ショップへ。ぬるい水飯ほどまずいものはない。
百円ショップで、ノンカロリー寒天ゼリーを見つけて衝動買い。いや、やっぱりその、甘いものがその。
帰ってきて、昆布を引き上げて食べ、汁に切り干し大根を入れて火をつける。冷蔵庫にミネラルウォーターを入れ、喉が乾いたのでトマトをひとつかじる。
タッパからいわしを出して、小鉢に盛ると、そのときにはこぶだしがいい具合に沸騰しているので火を止めて味噌を溶く。
冷蔵庫からご飯を取り出し、レンジでチン。温まったところで、派手にミネラルウォーターをぶっかけて、氷をがらがらっとぶち込む。
味噌汁を飲み、いわしをひと口ずつ食べながら、水飯を食する。こころなしか、米が甘く感じる。やっぱりうまい。欲をいえば、もうちょっと水を冷やしておくのだった。
食べ終わってから、トマトをもう一個冷蔵庫から取り出し、かじる。
グレープフルーツ半個をしぼって飲む。
いいお手前で。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合) ※水飯にして食べる
味噌汁(切り干し大根、昆布)
いわしの煮付け(一尾)
トマト(小)二個
グレープフルーツ(半個、しぼる)
体重計に乗ってみる。
食後計量:体重 74.1kg
減ったように見えるが、当たり前っちゃ当たり前なのでなにも期待しない。
明日もやろう(やるのか?)
6月19日
朝が来る。身体が鉛のように重い。それでも一日が始まる以上、布団の上でのまどろみから抜け出し、よっこらせ、と朝食を作らなければならない。
起床直後計量:体重 73.5kg
前日の夕食があれなため、減っていて当たり前だからなんとも思わないが、いつも以上に背中に何か重いものがずっしりと乗っているような気がする。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
いわしの煮付け(一尾)
蒸し野菜(キャベツ、にんじん)
納豆1パック
グレープフルーツ一個(まる絞り)
トマト(小)一個
無言で作って無言で食べる。食べて薬を飲むと眠くなる。少し横になる。身体が重い。だるいのではなく重い。子泣き爺でも背負っているのだろうか。
そのまましばらくいる。食器も洗わないでしばらくいる。ぼんやりとしながらしばらくいる。はっと気がつくと、リハビリ施設の開始時間を過ぎている。
急いで皿を洗い、歩いて施設へ。台風が来るとなると自転車は使えないのだ。
施設で適当に過ごす。
帰ってからも、なにもやる気が起きない。ネットのお得意さんまわりをするくらいである。
何か腹に入れないと、人間はうまく動かないようにできているため、のろのろと動き出す。
冷やご飯に水をかけて洗い、丼に入れてミネラルウォーターと氷を入れる。おかずはいわしの煮付けの最後の一匹に梅干し。それ以外にはなにを食べる気もしないのだからしかたがない。
食後計量:体重 74.3kg
食欲が落ちているのはたぶん暑くて湿気があるせいだとは思うが、怖いので木曜日になったら医者に聞いてみよう。今日はシャワーを浴びて早く寝ることにする。
明日のために食材を解凍……と思ったら、卵の賞味期限が切れていることに気づく。ええい、明日の朝は玉ねぎを刻んで、中華あじを振って、炒り卵だ! 当然納豆も食べるぞ! こんなに蛋白過多でいいのかとほほほ。
6月20日
起床直後計量:体重 73.5kg
それにしても身体が重い。背中にのしかかるこの重さ。一日中ランドセルを背負っているみたいだ。よほど嫌いだったんだな小学校。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
炒り卵(卵2個、ニラ、わけぎ)
納豆1パック
グレープフルーツ一個(まるしぼり)
先に溶き卵に中華あじを振りかけておいて、それを野菜といっしょに炒める作戦を取ることにする。フライパンを熱し、油を引いて、油を含むように野菜入りの溶き卵を入れてかき回す。なんか料理をしている気分である。玉ねぎは別な機会に登場いただくことにする。それよりはニラとわけぎの処理が先だ。
試しに食べてみる。まあこんなものか。安心して皿に移す。
コンロが空いたので味噌汁を作る。いつもの手順である。特に書くこともない。
納豆を用意して、ごはんを盛って、いただきます。
がつがつと食う。食ってうまい、ということは、鬱ではないんだなわたし、と自分にいい聞かせながら食べる。食べた後には、デザートが欲しいところだが、トマトを切らしている。グレープフルーツを丸一個、絞り器で絞って飲む。酸っぱいがうまい。
台風が一過したということは、今日は晴れる、というわけで、洗濯と掃除をすると決める。このときに備えて、シンクの水垢とガス台のこびりつきを落とすためのアルミメッシュのスポンジを百円ショップで買っておいたのだ。わざわざ自慢することもないが。
とりあえず全自動洗濯機を回す。スイッチと洗剤をどうこうするだけのことだが……。全自動洗濯機を回し、薬を飲むと、眠くなる。そういう薬なのだからしかたがないのだ。
しばしうとうとし、目を開けると、ゴミ出しの時間が間際に迫っていた。泡食ってゴミ捨て場に急ぐ。ゴミ袋の中には、この暑い気温で絶賛発酵中のいわしの頭が六個、肝ごと入っているのだ。今処分しないでいつ処分するのだ。
いろいろと実家と往復。コタツ布団を持って行き、扇風機を担いで帰る。食材を安売りのスーパーで買う。まあやることがいろいろとあるわけだ。
くたびれきって実家へ。そこでインターネットを思う存分楽しむ。ロボ・ウォーズ楽しい。それはそれとして、ブログ巡回とコメント書きをしていたら、時間がなくなる。アパートへ帰り、しなければならないことをしたら、もう十一時を回っていた。
とにかく寝ることにする。
アパート帰宅直後計量:体重 74.9kg
6月21日
朝起きる。最近、妙に「第一陣の目覚め」が早い。鬱状態なのだろうかやはり。
アクビしながら計量。
起床直後計量:体重 73.5kg
相変わらず身体は重い。鉛でもずっしりと背負ったようだ。それでも食うだけは食わないと、「六月に夏バテ、救急車出動」などと新聞の三面記事に載りかねない。
野菜を切るのも面倒である。もやしに出てきてもらう。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし、ゴマ)
蒸しもの(チキンハンバーグ、もやし)
納豆1パック
トマト(小)一個
グレープフルーツ(一個丸しぼり)
ちょっと見には、けっこう栄養があるもの食っていそうに見えるが、事実は異なる。野菜を切る体力も、肉に調味料をからめる気力もない。
まあそれでもおいしく食べて、薬を飲んでごろりと……立ち上がれない。立とうと思えばいつでも立ち上がれるのだが、立ち上がる気にならない。どうしたわたし、食器を洗って早く病院へ行って医者に話をしなければ、ずっとこのままかもしれないぞ、と思うも、精神がいうことをきかない。なにをいっているのかわからないと思うが、そうとしかいいようがない。
結局、倒れたまま施設にスマートホンで連絡を入れ、午後から出席すると伝え、そのままぐったり。
かくして今回もまた、この日記に出てきてはいけない「あれ」が出てくるのである。そう昼食のメニューだ。
昼食のメニュー。
緑のたぬき1カップ
ラムレーズンアイスクリームバー
電気ポットでお湯をわかしてそばを食べ、ラムレーズンアイスクリームで(ちなみに7本入りの箱で198円。前にも食べたが、けっこう気に入っているのだ)糖分を摂り、ようやく立ち上がる気分が湧いてくる。とはいえ、すでに十二時をまわっている。大急ぎで食器(朝の!)を洗い、施設へ。
施設へ行っても、なにもやる気がしない。清涼飲料水を売店で買い、午後の時間をぼんやりと過ごす。
帰宅時間が来て、今日は豆腐屋が来る日だと思い出す。
豆腐か。うまそうだ。冷奴にしよう。それに納豆と、もやしの味噌汁で……。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
冷奴(豆腐半丁)
味噌汁(もやし)
納豆1パック
トマト(小)一個
まず味噌汁をすすり、ご飯を食べる。そしておもむろに、豆腐をひと口ぶん箸で取り、食べる。なにもかけない。うむ。うまい。それでご飯をふた口ほど食べ、納豆に、ちょっと多めのたれをかけてかき回し、ご飯に乗せる。辛めの味を楽しみながらご飯を食べ、豆腐をひと口。口の中が冷却されるようである。うまい。
結局豆腐には醤油もなにもかけずにうまいうまいと食ってしまった。冷蔵庫の丸大豆醤油の小瓶が泣いている気がするが、ほっとく。ほっとくといったらほっとくのである。冷酷非情な男である。
デザートがわりにトマトをひとかじりし、計量タイム。
食後計量:体重 75.4kg
オー! 人間ノカラダ、不思議ネ。理解デキマセーン!
ついでといってはなんだが、今日からは布団に入った時間も書くことにしよう。自分の身体が本気で心配だ。
就寝時間 21:35
6月22日
午前5:00起床。
起床直後計量:体重 73.9kg
眠い。ひたすらに眠い。眠いが醒めている。低血圧の人間以外にはわからないこの苦痛ともいえる時間。
それでも飯は食わねばならぬ。特に豆腐が半丁残っている今は。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし)
冷奴(豆腐半丁)
納豆1パック
トマト(小)一個
前日の夕食となにも変わっていない気がするかもしれないが単なる気のせいである。
しかしまあ、冷奴を食べると、昔の人って偉かったのだなあと思う。こんなうまいものを作ったのだから。それに対して、今のわれわれがやっていることはなんだ? 現在ある食材の順列組み合わせではないか。ぶつぶつ、と、食品会社の研究者が聞いたら半殺しに遭いそうなことを口にしながら食べる。
トマトをデザート代わりにかじり、それで足りないからゼロカロリーひと口ゼリーをふたつ食べる。百円ショップのわりにはけっこうコストパフォーマンスがいい、というよりは、行きつけのスーパーが、こういうローカロリー食品に対しては冷淡にすぎるのだ。とほほほ。
食事を終える。薬を飲む。午前六時である。薬を飲むと眠くなる……というわけで白河夜船。はっと気がつくと、と、このパターンは何回やっただろうか。でも今日は、けっこう寝たせいか、いくらか身体が軽い。もしかしたらわたしの身体は九時間以上寝ないと人並みに動けないのではないだろうか。
リハビリ施設に行き、まあ今日はじっとしている。ミル(ナインメンズモリスともいう。ふたりのプレイヤーがそれぞれ九個の石を持ってプレイする三目並べのようなゲーム)で二連勝。やっぱり勝つと気持ちがいい。
気持ちがいいまま、疲れきって這うようにしてアパートに帰る。アパートにはあれがあるのだ。あの、ラムレーズンアイスクリームバーが! 冷凍庫を開け、一本食べる。至福のひととき。
こまごまとしたことをやっていると夕食の時間に。昨日はがまんしたので、今日は卵を二個食べることにする。わたし間違ってないよな。
ご飯が炊けるまでに時間があったので、トマトをかじる。うまい。やっぱりトマトはまるかじりがいちばんうまい気がする。気のせいである。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
野菜の卵炒め(卵2個、ニラ、わけぎ、もやし)
トマト(小)一個
缶詰を開けようかとも思ったがやめる。缶詰は最後の武器だ。忍者部隊月光。
さて計量タイムだ。
食後計量:体重 74.6kg
まあこんなものだろう。やっぱり運動するべきか。でもそういう時間をつぶしてやるインターネットは楽しいんだよなあ。すでに脳内で「刺激=快楽」システムが出来上がっているのだろうか。うむむ。恐るべし脳内快楽物質。
さて布団しいてシャワー浴びて寝よう。
就寝時間 21:50
6月23日
午前 6:00起床。
目覚ましで起きる。今日はいささか調子がいい。晴れているからだろうか。とりあえず体重計に乗る。
起床直後計量:体重 73.8kg
「ダイエット グラムで減って キロで増え」というのが誰の句なのかは知らないが、うまいことをいったものだ。キロで増えないように節制……してないな。いいのかこんなことで。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
蒸しもの(わけぎ、塩鮭)
納豆1パック
トマト(小)一個
わけぎを敷き詰めた上に塩鮭を置いてシリコンスチーマーで蒸してみる。このとき醤油を垂らしてみる。このところ出番がなかったからなあ。
食べてみると、塩鮭の塩が強力すぎたのか、醤油が完全にマイナスの効果を発揮していた。ダメじゃん。まあ全部食ったが。
明け方雨が降っていたので、今日は洗濯は無理か、気象庁のウソつき、と思っていたら、飯を食ってスマートホンでインターネットをやっているうちに晴れてきた。梅雨時の洗濯は、「光あるうち光の中を干せ」が肝要であるからして、今日も洗濯だ。これから暑くなるしなあ。
実家へ帰って休むか。
そして帰ったら帰ったでパソコンの前に根でも生やしたかのごとく動かない生活に。とほほ。
就寝時間 23:30
6月24日
この日も実家でパソコンの前に根でも……うむむ。いかんなあこれじゃ。
パソコンショップで自分のスマートホンに合う保護フィルムを買おうとしたら「ない」といわれる。ぐぬぬぬ。しかたがないからアマゾンで注文。はじめからこうすればよかったのか。
ロボ・ウォーズに後ろ髪ひかれる思いでアパートに帰り、計量。
アパート帰宅直後計量:体重 74.3kg
就寝時間 22:50
6月25日
六時に起きようと目覚ましをセットし、六時半に目が覚める。とほほほ。やっぱり朝が弱いとなんだなあ。
起床直後計量:体重 74.0kg
今朝は目玉焼きにしようか、などと考えていたが、冷凍庫の鶏むね肉が、卵を買ったうえに玉ねぎもあるのだから今夜は親子丼にしろ、と呪いをかけてきたので、目玉焼きはやめることにする。
でも納豆以外に何か蛋白質を食べたい。となるとチキンハンバーグである。
キャベツともやしとチキンハンバーグをシリコンスチーマーに入れ、レンジで五分。その間にもやしの味噌汁を作る。わたしも手馴れてきたものだ。ご飯はとっくに炊きあがっているので、半分に分けて、食べない分は冷蔵庫にしまって、と。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし、ゴマ)
蒸しもの(キャベツ、もやし、チキンハンバーグ)
納豆1パック
トマト(小)一個
なにか自分でも感動するメニューを作りたいが、そこまで手間ひまをかけたくないし。とことん怠け者らしい。
時間があるのでネットで遊んでいたら、財布にスマートホンの保護フィルムを買うだけの金がないことに気づく。
リハビリ施設の前に郵便局へ行かねば! とほほほ!
スーパーで低温殺菌牛乳を飲みながら、前々から思っていたことを決意する。百日間の修行。前に本に載っていたのを見たのだが、こんなバカなことを百日間も続けた人間は、そういないんじゃないかな。まあいいけど。思い立ったが吉日ともいうし。
さて、帰ってきて、ラムレーズンアイスクリームバーをかじりながら、ネットをチェック。先にも書いた通り、今日は親子丼を作るのだ。なぜかといえば朝にむね肉を解凍のため冷蔵庫のほうへ移したからである。
他のレシピも確認。孫子曰く「敵を知り己を知りて戦わば百戦して危うからず」でもあるし、準備は万端にしたい。
ネットで調べたレシピによると、めんつゆ25ccに水50ccでいいらしい。そんなものでほんとに玉ねぎとむね肉を煮ることができるのか激しく不安だが、やってみることにする。
玉ねぎは四分の一個を薄くスライス。……するつもりが、厚くなってしまったところもあり……いいんだ! それは天がその厚さでいいといっているんだ! と思って次に進む。
むね肉はひと口大に切る、と。まな板、大丈夫かなあ。明日あたり日光消毒しよう。
玉ねぎとむね肉をフライパンで煮ている間に、ご飯をあたため、卵をほぐす。昨日は卵を食べるのを我慢したから、レシピどおりに二個使うぞ! わたしはなにも間違ったことはしていないぞ! ほんとか?
鶏肉に火が通ったら、溶き卵をかけまわし、卵とじにする、と。
……卵とじにならん。しかたがないから、火にかけながら、炒り卵風に箸でかき混ぜると、おお、それなりに卵が固まってきた。半熟あたりでご飯にかける。うむ。うまそうだ。
余勢を駆って味噌汁を作る。もやしである。もやしは一度買ってしまうと、もやしづくしになってしまうので、嫌になってくるのである。明日の晩はキャベツとにらともやしで野菜炒めでも作るか。しょうが、大丈夫かなあ。
一汁一丼ができたところで、さて食べてみる。
それなりにうまい。親子丼に、またいくらか近づいた感じだ。東海林さだお先生風にいえば、少なくとも、私鉄で二駅くらいの距離までには近づいたと思う。
満足して食べ終わり、トマトをかじると……翌日の分のトマトがないことに気づく。
うがあああああっ。
夕食のメニュー。
親子丼(米飯(〇・五合)、鶏むね肉、玉ねぎ四分の一、卵二個)
味噌汁(もやし、ゴマ)
トマト(小)一個
食後計量:体重 74.5kg
スマホでネットをやる。やりすぎて、気がついたときには……わはは。
就寝時間 24:00
6月26日
朝、目が覚めると、身体中の筋肉が痛い。ということは、あの修行、効くのか? あんなバカなことをまじめに百日やろうとするのはわたしだけかと思っていたし、こうして日記のネタになるのではとしか考えていなかったが、これはもしかしてもしかすると。
ちょっと興奮しながら体重計に乗る。
起床直後計量:体重 73.6kg
さて、そうなったら高蛋白な食事を心がけることにしよう。だが、金がないため、どこが高蛋白なのか、といわれたら返答に窮するのだが。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし、ゴマ)
蒸しもの(塩鮭、にら、キャベツ)
納豆1パック
ラムレーズンアイスクリームバー1本
入っていてはいけないようなものがちらりと見えたかもしれないが、たぶん目の錯覚で……はないです。食べ終わった後、誘惑に負けてかじりました。なにか甘いものか果物かさっぱりしたものを食べないと、食事を終えた気にならないのであります。ごめんなさいわたしの身体。
まあ過ぎた過去はくよくよせずに、前向きなことを考える。例えば、同じ蛋白質でもアイスクリームバーはやりすぎだから、明日はヨーグルトにしよう、とか。いずれにせよみみっちいかもしれん。
さて、今日も日記を書いて、布団を畳んで、リハビリ施設と郵便局へ……ねむい。ZZZ。そうだ布団を干そう。そうすれば……って、郵便局が開いてしまう! 急げ!
結局郵便局は書類不備でもう一度出直し。帰ってくるとなんとなく身体が熱っぽくて鼻水が……風邪のひきはじめらしい。ラーメン食って寝ることにする。
夕食のメニュー。
インスタントミソラーメン(にら、もやし、豚コマ、チューブにんにく)
食後計量:体重 74.5kg
寝ます。修行に差し障るといかん。
就寝時間 19:00
6月27日
なんじゃかんじゃで朝の五時に目が覚める。なんとなく身体がすっきりしている。ふふふ風邪の野郎め退散したか。
起床直後計量:体重 73.5kg
さっそく朝食の準備に。肉の解凍を忘れていたため、卵に登場してもらう。ひとつじゃちと足りないのでふたつ食べることにする。前日食べていないから、今日はふたつ食べていい日だな。うんうん。なにか間違っていることいってるかわたし。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
野菜の卵炒め(キャベツ、玉ねぎ、にら、卵二個)
納豆1パック
炒め物に油を使ったせいか、甘いものかさっぱりしたものがほしくなったため、食後に冷たいウーロン茶を飲む。なんだこれでいいんじゃん。
時間があるうちにやっておこう、と、洗濯機を回し、日記を書く。で、これから掃除だ。掃除が終わったら、時間があるので修行でもするか。とはいっても、たいしたことではないのだが……。
四十分間の修行後、実家へ戻り、スーパーで買い物。いわしが安い。なんで百グラムで二十円なんだ。思わず手が出る。同行した家族、苦笑。
アパートに持って帰り、これから煮なければならないことに気づく。たまには塩焼きを、とも思ったが、それだけの腕がない。蒸すか。いや、蒸すよりも煮たほうがうまい。煮よう煮よう。
とりあえず、前回作ったやつは、少々塩辛すぎたので、めんつゆの量としょうがの量を控えめにしてみることにする。なんのことはない、しょうがを買い忘れただけだともいうが。これまでは一対三で作っていたが、一対四に変更だ!
煮終わったら寝るぞ! ちょっと肌寒いし! その前に計量。
アパート帰宅直後計量:体重 75.0kg
ひさしぶりに家族で外食したサ○ゼリヤが失敗だったか……。
ちなみにいわしの煮つけであるが、最初に煮汁を少なくしすぎるといううっかりミスをやり、慌てて水とめんつゆを注ぎ足すという暴挙に。もうなにもかもわからないまま、なし崩しで調理終了。明日までに冷蔵庫の中で、味がなれてなんとかなってくれることを祈るばかりだ。とほほ。
就寝時間 21:30
6月28日
今朝も五時に起床。最近調子がいいのか、単に寝る時間が早いからか。
起床直後計量:体重 74.1kg
うぬれサ○ゼリヤ600円ランチめ……(責任転嫁)。
さて、おかずであるが、今回は飯が炊けるまで時間があるので、今のうちに作ってしまうことにする。まず、顔を洗ってトマトをかじり、頭をしゃっきりさせると、にらとわけぎを刻む。わたしの大好きな酢味噌あえを作るのだ。ええと、みそをすし酢で溶いて、こんなもんかな? あえるぞ、と思ったら、酢味噌が足りなかった。しかたがないからさらにすし酢を投入。まあこんなものか。味をなれさせるため冷蔵庫へ。
キャベツを刻んで煮干しだしに投入。飯が炊けたら味噌汁を作る。ええと冷蔵庫から納豆を出して、それから昨晩煮たいわしを一尾。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(キャベツ)
いわし煮付け(一尾)
納豆(1パック)
にらとわけぎの酢味噌あえ
トマト(小)一個
食後、しばらくスマートホンでインターネットを楽しむ。
しかしそれにしても、今日は眠くならない。布団も上げてしまったし、なぜだろう……薬飲み忘れてるじゃないかわたし! あわてて飲む。どこに油断が黒い穴を開けて待ち構えているかわからないという好例。
それじゃ、今日も修行に出るか。その前に身だしなみを、と。なんとなく空がやばそうなので自転車は使わないことにする。雨が降るとしても午後九時以降なのは天気予報で見たが……今日は豆腐屋が来る日なのだ。冷奴にするか湯豆腐にするか……。今から楽しみである。
意気揚々と修行を終えてリハビリ施設へ向かったはいいものの、またも舌禍により友人を傷つけてしまう。むちゃくちゃにブルーな気分である。こんなときでも、ウケを狙った文章を書いてしまいたくなるのがわたしの性というか業である。
とはいえ、豆腐は無事ゲットできたが、にらを切る気にもわけぎを切る気にもキャベツを切る気にもなれない。やけになって八本入り198円でスーパーで買ったアイスバーの箱を開け、中から一本取り出して食べる。食べ応えのない味であった。
ひたすらスマートホンをいじっていると、バッテリー切れのサインが。しかたがないので充電器に差し込み、夕飯を作ることにする。さっきも書いたようににらを切る気にもわけぎを切る気にも……こういうときに便利なのが、前日煮ておいたいわしである。一尾を皿に載せる。豆腐も得がたい戦力である。半丁を小鉢に取る。ご飯をチンする。キムチを少量小皿に。ついでに切り干し大根で味噌汁を作る。気分がブルーだったのでゴマを入れるのをすっかり忘れる。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
いわし煮付け(一尾)
冷奴(豆腐半丁)
キムチ
トマト一個
一見健康的だが、栄養のバランス的にはたんぱく質過多で、ビタミンCが欠落しており、手抜きそのもののインスタントぶりである。栄養士が怒るのではと心配だ。
食後計量:体重 74.2kg
果たして、修行は効いているのだろうか。まだ25分の1をクリアしたばかりである。成果が出るわけがない。じっくり長い目で見なければ……。
シャワーを浴びてウーロン茶を飲んで日記を書くともう動きたくなくなる。布団を敷いて寝ることにする。おやすみ。
就寝時間 21:00
6月29日
朝早く目が覚める。起きられないので寝る。しばらくして目が覚める。どうしても起きられない。再び寝る。三度目でようやく布団から這い出すことができた。
起床直後計量:体重 73.3kg
暗い気分で電気釜からご飯をよそい、なにかを能動的に作る気力が枯れかけていたので、味噌汁だけはなんとか作り、キムチといわしとトマトと豆腐を冷蔵庫から出して形だけは整えることにする。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(えのき)
いわし煮付け(一尾)
冷奴(豆腐半丁)
キムチ
トマト(小)二個
食べ終えて薬を飲む。眠くなったのとなにもする気になれないことでひたすら寝てしまう。リハビリ施設に行くだけの気力すらない。
休みの電話を入れてひたすら寝る。
十一時過ぎに目が覚める。立ち上がりたくない。それでも律儀にブログのコメントにレスをつける。骸骨にでもなったかのごとくけたけたと笑う。
一時になるころ、ようやく布団から這い出して昼食を作る。
昼食のメニュー。
米飯(〇・五合) ※水飯にして食べる
いわし煮付け
トマト二個
アイスクリームバー一本
トマトを買っておいてよかった、と思えなくもない。洗ってかぶりついてすぐ食べられるこれはすばらしい野菜だ。
濃厚ないわしをかじりながら掻き込むように水漬けの飯を腹に入れると落ち着いてきた。そういえばわたしは修行に行かなくてはならないのだった。今はやめておくことにする。始めるにしても四時か五時、日光が弱くなってからにしよう。今日は二時間の特訓だ。
ご飯仕掛けとくか……。
で、やってきましたよ四時半からの特訓二時間。まあ、やることは、ほとんど、ただ歩くだけだけど。しかしまあ、二時間歩いて、ようやく一万歩。朝のうちに五千歩歩いて、日暮れに五千歩歩け、ということなのかなあ、一日一万歩歩け、なんていう人は。晴れていたからいいけれど、これを雨の中やったら、絶対カゼをひくな。
心地よい汗を感じながらアパートへ帰宅。その間に、気づかないうちに、というか、持ち歩いている携帯がつながらない間に、いろいろと大騒ぎになっていたらしい。リハビリ施設にも朝のうちに連絡を入れていたし、と思ってわたしは太平楽に歩いていただけだが、月曜日にリハビリ施設でそのときになにが起こっていたのかを聞くのが怖い。
アパートへ着いたら、まずはウーロン茶をがぶ飲み。水分補給は途中の自販機でポカリスエット500ミリペットボトルを買って飲んだので大丈夫だろうとは思うが、ウーロン茶のうまいこと。水分を補給してから、例の、三十分きつい運動をした後で牛乳を飲め、という言葉を思い出す。牛乳がないので、近所の百円ショップで四個入り105円で買ってきたヨーグルトを一カップ食べる。しやわせ。
さて、ご飯も炊けたし、夕食だ。今回は、秘密兵器に登場してもらう。レトルトカレー!
夕食のメニュー。
ヨーグルト(加糖)1カップ
カレーライス(米飯(〇・五合)、レトルトカレー一袋、卵一個、ソース適量)
トマト2個(小)
卵とソースを入れたのは、今日は卵を食べていい日であることと(昨日我慢したんだからな!)、大阪の自由軒で食べたカレーに一歩でも近づくために、いろいろと試行錯誤をしているからである。うまかったな自由軒の名物インデアンカレー。
まあカレーをご飯とよく混ぜて、卵をかけてさらによく混ぜて、ソースをかけてさらによく混ぜる、という代物だから、なにを使ったって同じようなものではあるが。……うむ。うまい。がつがつ食って、デザートにトマトを、一個では足りないので二個かじる。うむ。うまい。
ミステリの文庫本を一冊読み終え、今日の気分をトータルで見るとプラスのほうがわずかに多いかな、などと思いつつ日記を書き、寝る前にすっかり忘れていた計量をする。
就寝前計量:体重 74.4kg
就寝時間 22:10
それじゃおやすみなさい。
6月30日
起床直後計量:体重 73.4kg
朝起きる。前日早く寝たせいか実に気持ちいい。気持ちいいので、洗濯機を回して洗濯し、朝飯前の散歩として五千歩ほど歩く。所要時間一時間。アパートに戻ってきてから、飢えたなんとかのようにヨーグルトをがつがつ食べる。よく考えてみると、あのテレビ番組では、三十分のきつい運動の後に牛乳200mlだったよな……この70gのヨーグルトで血液増えるのかな。まあいいや。うまいんだから。
洗濯物を干してほっと一息ついてから、朝食の支度に。とはいっても運動で暑くなっているせいか、冷たいものが食べたい。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(加糖)1カップ
米飯(〇・五合)
味噌汁(えのき)
にらとわけぎの酢味噌あえ
キムチ
納豆1パック
トマト2個
もしかしたらわたし菜食主義者になってしまったのか、と思いつついただく。ちょっと酢味噌を辛めにしすぎた以外は、自分でもなかなかうまいもの作れるじゃん、などと思う。気分が高揚しているのだろうか。
ゴミを出して、さらには掃除までして、実家へ。
実家へ帰ってからも、夕方、陽が弱くなってから、五千歩ほど散歩。ゆっくり歩いて一時間。このくらいのほうがわたしには合ってるな。
それ以外の時間はさんざんネットを。
就寝時間 23:30
7月1日
この日は天気予報が雨を告げており、いったいいつ降り出すかわからないからなかなか散歩に出られない。で、その間ネットでブログまわりをしたりしているのだが、それによりどんどんずるずると時間は延びてしまった。
よく考えたら、なにも散歩に行かなくても、家の中でスローステップ運動(要するに踏み台昇降である)を一万回すればいいだけじゃないか、と思い、首に万歩計がわりのスマートホンをぶら下げて、階段の一部を使って昇降運動を行なう。
ちらちらと万歩計を確認しながら昇降運動をする。なかなか歩数って伸びないものだ。
これってあれだ、坂道を延々のぼるようなものじゃないか、と気づいたときには、すでに一時間をまわっていた。4000歩でふらふらになる。いや、足の筋肉は、痛くもなんともないのだが、身体がふらつき、妙な具合に足をついて捻挫しそうだったのでやめたのだ。シャツは汗でだくだく。シャワーを浴びる。うう、気持ちいい……。
身体を拭いてからさらにネットで遊び、飯を食って風呂に入り、アパートへ帰る。
計量。
アパート帰宅後計量:体重 73.9kg
まあこんなものだろう。さてと、飯をしかけて煮干しを用意して寝るか。それにしてもNHKでやっている、大英博物館の番組は面白いのう。極彩色のギリシアの話は知っていたが、この目で再現CGを見ることができるとは思わなかった。ついつい見入ってしまい、その後のスポーツニュースで、われらがドラゴンズのふがいない試合まで見て、日記を書くと……もう23時か。寝るぞ寝るぞ寝るぞ!
就寝時間 23:15
7月2日
六時起床。おお、今日は調子がいいぞ。雨のわりには。
起床直後計量:体重 73.6kg
昨晩に比べてそれほど減ってないな……それはいいとして、よく考えたら、最近足の親指が妙に痛いので、採血して血液検査を受けようと思っていたのではないかわたし。それでは、朝飯が食えないではないか。ほかほかのご飯を前にして、タッパに詰めて冷蔵庫に入れることしかできないのかわたし。とほほほ。腹を鳴らして電気釜を洗う。とほほほ。
朝の修行に出るのも考え物だ。雨も降っているし、これでは、食欲に負けてどこかのコンビニに入ってしまいかねない。採血後に、スーパーに行くまでがまんしよう。
採血後、スーパーに行かずに病院の売店で割高な菓子パンと割高な牛乳だか乳飲料だかわからぬものを買う。菓子パンを食べる。その甘い味に、なんとなく懐かしい気分にひたる。そのまま牛乳を……まずい。すさまじくまずい。牛乳だとか濃いとかいう前に、薬くさいのだ。こんなものを平気で飲んでいた自分が信じられん。残すのはもったいないと思う日本人であるから、きちんと全部飲んだが……少しばかり山岡士郎の気持ちがわかったような気がした。うむむ。
リハビリ施設で昼食の後、なじみのスーパーに行く。朝の食事がひどすぎたので、低温殺菌牛乳を……と思っていたのだが、急に腹にさしこみが。トイレに駆け込む。それでも食い意地だけは張っていたのか、製造直売のパン屋で菓子パン(チョココロネだった)を買い、温かいココアを一杯飲む。
アパートに帰ると、なぜだか異様に冷奴が食べたくなる。再び例のスーパーへ赴き、豆腐を買う。一番安いやつである。一万歩歩けとかいわれていたので、てくてくスーパーまで歩く。これも修行である。修行ついでにスーパーの製造直売のパン屋で、菓子パンが安売りしていたので、耐え切れなくなって一個買い、低温殺菌牛乳500ミリリットルとともに食す。うまかったけどものすごい罪悪感。
またそのままてくてく歩いてアパートに帰り、夕食を作る。まだ食うのかおい、といわれそうだが、わたしは冷奴が食べたいのだ。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(えのき)
納豆一パック
キムチ
冷奴(豆腐一丁)
トマト2個
ヨーグルト(加糖)1カップ
期待して冷奴に箸をつけ、ひと口……。
まずい。
スーパーで一個三十五円だとはいえ、なんだこの苦くてぼそぼそした豆腐は! 海原雄山みたいに「女将を呼べッ!」といいたくなるが、経済的にそれほど豊かでもない独身男性のわたしは、残さず豆腐を食べた。
空しさが残り、ついつい一個で済ますはずのトマトをもう一個食べてしまった。
食後計量:体重 74.2kg
就寝時間 23:30
7月3日
起床直後計量:体重 73.3kg
朝起きたら9時15分だった。大慌てでリハビリ施設へ。飯など温めている時間がないので、近所にある、二十四時間営業の小さな百円ショップで、惣菜パンと牛乳500ミリリットルを買う。
朝食のメニュー。
卵サラダサンド一個
酪農牛乳500ミリリットル
マヨネーズであえた卵のサラダは、わたしの大好物である。牛乳の残りで薬を流し込み、自転車をさらに飛ばす。なんとか間に……合わなかった。
もろもろの理由で、いつもの食事に加え、新じゃがのじゃがバターとポテトチップスを食す。いささか食いすぎたかもしれない。食い物を前にすると自制心が効かなくなるタイプなのだ。
アパートに帰ってから、懸案だった足ふきマットの洗濯にかかることにする。風呂場からホースを伸ばし、洗濯機を回している間、できなかった散歩の代わりに、修行の一環として、スローステップ運動をみっちり一時間。汗だくだくになる。牛乳のかわりにヨーグルトを食べて血流量アップを図るが、こんなことでほんとに夏を乗り切れる血流量は確保できるのだろうか。凄まじく不安。
夕食のメニュー。
ヨーグルト(加糖)1カップ
スパゲティペペロンチーノ(スパゲティ100g、にら)
にらとわけぎの酢味噌あえ
どう見てもへんてこなメニューであることは認める。しかし、「米飯を食べる」という気にはどうしてもなれなかったのだ。このときのわたしの食生活リズムはぼろぼろになっていた。とほほほ。
食後計量:体重 74.4kg
もろもろの理由でこの日も遅くまでスマホと格闘。
就寝時間 23:55
7月4日
起床直後計量:体重 74.0kg
この日は普通に六時半に目が覚め、洗濯するぞモードに。洗濯はまめにしないと溜まる一方であることは大学時代の経験ではっきりわかっている。風呂水はゆうべ使ってしまったので、もったいないが普通の水道水で洗濯。
その間に朝飯だが、蒸し暑いせいか、さっぱりしたものしか食べたくならない。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
納豆1パック
キムチ
トマト二個
こんなものでじゅうぶん満足している自分に不意に気づく。これまでのわたしは、食事を作りすぎていたのだろうか? もっと減らすべきなのだろうか?
わからないまま実家へ。家族で墓の掃除をした後、なぜか外食で回転寿司に。食ってしまう。やはり回転寿司は鬼門だ。
この日は夕食の前に、できなかった修行の代わりとして、一時間ほどスローステップ運動をする。だいたい四千歩ほど、上がったり降りたりして汗まみれになり、風呂に。気持ちいい。なんとも気持ちいい。
風呂上りにスマホを見たらなぜかあれだけ上り下りしたのがすべてリセットされていた。無性に悔しい。
アパート帰宅直後計量:体重 75.6kg
スマホと格闘していたためまたも寝るのが遅くなる。何度繰り返しているのやら。
就寝時間 23:20
7月5日
起床直後計量:体重 74.3kg
なぜか六時半に目が覚める。それにしても気持ちのいい朝だ。昨日と同じく、キムチに納豆でいいかな、と思って電気釜を開ける。
ご飯が無いチンゲール!(久住昌之・水沢悦子「花のズボラ飯」より盗用)
財布を開ける。
お金もナイチンゲール!
しかたがないので、米と水を電気釜にセットし、炊けるまでの一時間、外を散歩することにする。これも修行の一環だ。一時間かけて5300歩ほど歩き、へとへとになってアパートに帰宅。牛乳のかわりに、買っておいた98円のローファットプレーンヨーグルトをなんさじか小鉢に移し、砂糖もなにもかけずにそのままがつがつと食べる。
うまい。滋味が身体に染みこむようだ。喉も渇いていたので、それはもうがつがつと食べる。
一息ついたところで、朝食の支度をする。すでに時間は八時に近い。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
キムチ
納豆1パック
トマト(中)一個
朝食を食べて薬を飲むと眠くなってくるのだが、このときにはなんとなく気分が高揚して眠くはならなかった。おお、今日のわたしは絶好調かもしれん、と思っていたが、やはり甘すぎたようである。
スマホの万歩計をいじっているうち、アプリの使い方を覚える。消費カロリーや燃焼した脂肪の量などが出てきて、なるほどこれは便利。
郵便局のATMで当座の金を下ろし、リハビリ施設へ。郵便局に立ち寄っていたせいか、見事に遅刻。だめだわたし。
今日もスーパーで低温殺菌牛乳を飲みながらぼーっとしていると、コマーシャルでやっていた「シュエップス」なる飲料が目につく。昔、ブラックシュエップスが出たときに、一部に熱狂的な信者がいると聞いて、飲みたかったのだがいつの間にかなくなってしまい大いに悔やんだ経験があるわたしに、遙かな時を越えてリベンジのチャンスが訪れたのか!
そちらに回す予算がないので体よく無視する。
もろもろの理由で、じゃがいもを食べることになる。塩だけでもいけるな。
アパートに帰る前に、納豆が切れていたことを思い出し、スーパーまで買いに行く。納豆を買って、気がつくと袋にはシュエップスのペットボトルまで入っている。謎である。謎は謎のままでほっておき、飲んでみる。ふつうの炭酸入りレモンジュースだった。まあ、まずくはないが……。
アパートまで大急ぎで自転車を駆る。なぜなら、今日は、豆腐屋が豆腐を売りに来る日なのだ。あの35円の豆腐をまずいだなどといってしまった以上、ほんとにまずいのかこっちの豆腐と比べて見なければならない。
豆腐屋のトラックが来るまで、アパートでアイスクリームバーを食べながらしばらく待つ。すでに、豆腐屋とは、「いつもの」だけで話が通じるほどになっている。いいのだろうかわたし。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
冷奴(豆腐半丁)
ニラとわけぎの酢味噌あえ
納豆1パック
味噌汁をすすり、ご飯をひと口食べたところで、おもむろに豆腐を……うん。ぜんぜん違う。週に一回、百円を上乗せするだけだったら、スーパーの三十五円より、こっちの百三十五円のほうを選ぶ! ささやかな贅沢であるが、いいじゃないか満足しているんだから! 低温殺菌牛乳と同じことだ!
なんか、麻薬中毒患者のいいわけみたいになっているが、うまいものはうまい。だからしかたがない。無謬の三段論法である。
それにしても、野菜を食べる量が不足している気がしないでもない。とはいえ、あまり凝ったサラダとかは作りたくないしなあ。めんどくさいし。
食後計量:体重 75.7kg
外食のせいかじゃがいものせいかリハビリ施設の昼食に出たカレーライスのせいか……。
シャワー浴びて寝よう。ちなみに今日の運動量だが、8キロ歩いて脂肪28グラム燃焼。結論。運動だけでやせようなんてどう考えたって絶対無理だ。
就寝時間 21:20
7月6日
起床直後計量:体重 73.9kg
朝五時に起床。なんとなく空が晴れていたから洗濯機を回す。その後で天気予報を確認、午後から雨という予報にへなへなとなる。しかたない陰干しだ。
ご飯が炊きあがるまで時間があるのでそれまで時間つぶしと運動のため散歩。なんだかんだいって一時間ちょっと、6キロも歩いてしまった。脂肪はどれだけ燃えたかな? 325kcal消費、脂肪燃焼量23g。現実は残酷である。
スマホばかり見ていてもしかたがないので、ヨーグルトを食べることにする。というわけで、小鉢に一杯、プレーンヨーグルトを取り分けてがつがつと。うまい。
食っていたら洗濯機が止まる。終わったらしい。部屋中に干す。干しながらはっと気がつく。わたしはこの状態で朝食が食べられるのか。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
米飯(〇・五合)
味噌汁(えのき)
にらとわけぎの酢味噌あえ
冷奴(豆腐半丁)
納豆1パック
トマト(小)一個
無事に料理をコタツまで持って行くことに成功した。よかったよかった。やはり豆腐はうまい。しかし、いつもいつもにらとわけぎだけというのもなんだなあ。たまにはキムチでも食べるか。事態はあまり変わっていないような気もするが、これでいいのだ。
卵が残っているから今晩は親子丼を作ろう。決めた。鶏むね肉を解凍だ! そんなことばかり考えて、なかなか皿洗いモードに突入しない自分。ダメ男である。
いつも通りに行きつけのスーパーで、いつも通りに低温殺菌牛乳を飲んでひと息。こんなうまいものがなぜ売れないんだろう、としばらく考える。
もろもろの理由で今日もじゃがいもを食べる。うまい。うまいが太りそうだなあ。
アパートに帰り、あまりの蒸し暑さにアイスクリームバーをかじる。いまいち。だけどうまい。冷たくて甘いだけでうまい。
しばらくぼんやりした後、頭が「夕飯を作るぞモード」になったので夕飯を作る。
とにかく、なにか得意技を身につけたいので、宣言どおりに、またも「親子丼」を作る。
夕食のメニュー。
親子丼(米飯(〇・五合)、鶏むね肉、玉ねぎ四分の一、めんつゆ)
味噌汁(えのき)
ちょっと玉ねぎが傷んでいただろうか……ちょっと鶏肉の煮方が甘かっただろうか……食べて三十分、なんともなっていないから平気だろう。平気なことにしよう。こういうところから身体の変調は始まるのだが、なんとかなるだろう。根拠はない。
食後計量:体重 75.1kg
シャワーを浴びたが、こころなしか身体がかゆい。もしかしたら、あれか、ジンマシンの再来か? 恐怖におびえつつ寝る。
就寝時間 20:00
7月7日
今日も元気に五時に目が覚める。目が覚めた後三十分間寝床でぐだぐだ。
起床直後計量:体重 73.7kg
外を見る。雨だ。霧雨である。霧雨ならば行ってしまおうか、と、わたしの中で内なる声がささやく。天使の声か悪魔の声かは知らん。
というわけで朝の散歩に行く。今回は、ルートをちょっと変えて、ぐるっとそこらへんをひと回りすることにしてみた。果たして何キロメートルあるだろうか。
一時間十分後、へろへろになってアパートに帰りつく。アプリを見ると、7000歩ちょっとで、5.6キロメートルというところだった。燃えた脂肪20g。厳しい。
で、朝食の準備をするわけであるが、本日の朝はスパゲティにするつもりなのであった。おなじみのペペロンチーノである……が、野菜を刻むのがめんどうくさい。素うどんならぬ『素ペペロンチーノ』で行く!
その前に喉が渇いて仕方がない。ヨーグルトを小鉢に取って、がつがつ食べる。砂糖をかけるなど軟弱! という自説の持ち主であるため、そのままプレーンで食べる。うまい。
湯を沸かしてスパゲティをゆでる。いつものことである。ゆで上がったらシーズニングとともに、フライパンで油で炒める。いつものことである。フォークを使うのがめんどくさいので箸で焼きそばのように食べる。いつものことである。にんにくと唐辛子が主のため辛いので、デザートかなにか、トマトトマト……。
無いチンゲール! そうだよ切れてたんだよトマト。不覚。なにかさっぱりしたもの……。
アイスクリームバーを食べる。わたしは軟弱な人間なのかもしれない。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
スパゲティペペロンチーノ(スパゲティ100g、シーズニング)
アイスクリームバー
さてと、今日はゲームの会合がある。新メンバーも来るそうだ。なにかおみやげを考えるべきだろうか。うむむ。
その前に図書館と実家へ。
7月8日
スーパーへ行く。いわし百グラム二十二円。たんぱく質百グラムがわずか二十二円でいいのか! と思わず買ってしまい、煮ればいいんだろ煮れば的発想のままアパートへ。
夜にアパートへ帰宅後、いつものペースで煮る。これで火曜日までのおかずが決まってしまった。いいのかこんなことで。調理を終えていわしをタッパに移して冷蔵庫に入れ、鍋と道具類を洗い、ほっと一息つくと喉が乾いて疲れたのに気づき思わずプレーンヨーグルトの残りを食べてしまう。いいのかこんなことで。ローファットだが、脂肪の吸収をさらに抑えるためウーロン茶をがばがば飲む。いいのかこんなことで。
よくはない。明日は早起きしよう。そして歩こう。
就寝前計量:体重 74.9kg
就寝時間 23:00
7月9日
朝の四時半に目が覚める。今起きると睡眠不足だ、と思って目をつぶる。朝の五時半に目が覚める。起きなくちゃ、と思って目をつぶる。結局布団から這い出したのは朝の六時半であった。
起床直後計量:体重 74.2kg
飯が炊けるまでに少々時間があるのでそれまでに朝の散歩を三十分ばかり。これも修行だ。
帰ってきて、ヨーグルトを食べる。やはりうまい。すばらしいぞヨーグルト。
そうこうしているうちにご飯が炊き上がる。味噌汁を作って、後は冷蔵庫から。
朝食のメニュー。
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
いわし煮付け(一尾)
キムチ
納豆1パック
トマト一個(小)
メインディッシュがすでに作ってあるというのは、なんと素敵なことなのか、とつくづく思う。でもなんとなく思い切りたんぱく質に傾いているメニューのような気が。
郵便局に行かなければならないが……ぼーっとしている間にもう遅い時間じゃないか。うむむ。しかし行かなくては、明日の食事のお金がとほほほ。というわけで行くことにする。今日のわたしは、低温殺菌牛乳を飲めるだろうか?
結局、牛乳は飲めなかった。それでというわけでもないが、バー○ヤンでザーサイを食べながらドリンクバイキングの紅茶をがぶがぶ飲んで憂さを晴らす。
さて、夕食だが、どうするか。残存兵力のうち、納豆方面が手薄である。敵の攻撃に対処できるのは、いいところ今夜まで。
こちらからスーパーに攻撃に行くしかあるまい。機械化部隊(自転車)を使うか、はたまた歩兵部隊(徒歩)を使うか。
冷徹なる考量の結果、司令部は歩兵部隊の投入を決定。そうでないと、今日は一万歩を歩けないのである。作戦は一六三○時をもって開始する。遅くとも一八○○時までには作戦を完遂し、基地(アパート)へ戻りたい。
ゲーム会でひんしゅくを買いながら、戦争シミュレーションゲームをやったせいか、脳味噌がまだミリタリーしているらしい。たかがスーパーに納豆を買いに行くだけの話で……。
もやしも一袋ある。早急に食わなければなあ。いわしを一匹、手をつけずに残しておいて、もやしといっしょに塩コショウして蒸す、という手もあったのか。今度やろう。
作戦開始時刻は予定を大きく遅れて一七〇〇時であった。作戦においてのダメージも予想を遥かに超えるものだった。すなわち、敵の伏兵、「パンの耳」と遭遇、それを思わず手に取ってしまったことから、菓子パン、牛乳、ピザチーズセットまで買ってしまったのである。うかつといえばうかつであった。うむむ。腹が立ったので菓子パンはその場で牛乳といっしょに食べてしまった。
帰ってきて、さっそくパンの耳をトースターで焼いて食べる。うむむ。うまい。小麦の香りがいっぱいに広がり、うまい。米もいいがパンもいい。
ここまで来たら止まらん。ご飯をチンして、熱いのをほぐし、冷水をどばどばと注ぎ、氷をごろんごろん放り込んで、水飯を作る。ついでにもやしで味噌汁を作り、煮付けたいわしを一尾取り出して、窓を開けた部屋で(カーテンは閉めてある)、がつがつ食べる。うーん、夏だ。うまい。
結局のところ、どれだけ食ったか……。
夕食(おやつ込み)のメニュー。
菓子パン一個
低温殺菌牛乳500ミリリットル
パンの耳(だいたい食パン一枚分)
米飯(〇・五合) ※水飯にして食べる
味噌汁(もやし、昆布)
いわし煮付け(一尾)
トマト一個
食後計量:体重 75.2kg
明日こそ早起きして散歩しますですハイ。
就寝時刻 23:10
7月10日
五時二十分に起きる。夢の中でほっぺをつねっても痛くない、というのはほんとうのことである。やってみたのでわかった。どんな夢かは推して知るべし。とほほ。
起床直後計量:体重 74.2kg
昨日のあのバカ食いがきいているみたいだ。さて、涼しいうちに、散歩だ、散歩だ!
一時間二十分ほどの散歩から帰り、万歩計を見て愕然とする。カウントされていない。おのれIT! 怒ってもしかたがないのだが、これはなあ。
とりあえず昨日もうひとパック買っておいた低温殺菌牛乳を飲む。うまい。うますぎる。というわけで、半分でやめておくつもりが500ミリリットル全部飲んでしまう。反省……。
ご飯が炊きあがったので朝食を作る。
朝食のメニュー。
低温殺菌牛乳(500ミリリットル)
米飯(〇・五合)
味噌汁(もやし)
いわしの煮付け(一尾)
キムチ
納豆(一パック)
トマト一個
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
今日も健康的なたんぱく質過多の食事である。いいのかこんなことで。痛風になるのではないだろうかわたし。まあ今日も元気に行こうかリハビリ施設。
この、朝のうちの束の間の元気は、昼飯を食ったらガス欠という結果になった。午後、施設終了時までひたすら寝て過ごす。目が覚めないのだから仕方がない。
帰る前に、翌日以降のためにキムチでも買いに行くか、と、スーパーに今さらながら自転車を走らせる。低温殺菌牛乳の最後のひとパックが目に入る。キムチはやめにして、その三分の一の値段のしば漬けにする。どんどん国粋主義化が進んでいくような気がする。
アパートへ帰ってきて、しばらくスマホと格闘。その後パソコンと格闘。いわしを処分せねばならないのに、疲れて、なにも食べる気になれない。
こうなったら水飯だ。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合) ※水飯にして食べる
味噌汁(もやし)
いわし煮付け(二尾)
トマト一個
暑いときにはこれに限る、と食べながら思う。特に、そうめんすらゆでたくないときにはこれだろう。いわしは食べたので、次はしば漬けで食べようかな、などとぼんやりと考える。
食後計量:体重 75.5kg
水飯のせいで大量の水分を摂ったからだと解釈。いいんかなこれで。
就寝時間 23:00
7月11日
起床直後計量:体重 74.4kg
六時起床。洗濯機を回して散歩に出かける。洗濯機が回っている間はどうせなにも調理できない。
ヘロヘロになって帰ってきて、洗濯機から風呂水用ホースを外し、朝食にする。パンの耳にチーズを乗せ、トースターで焼きあがるのを待ちながら……低温殺菌牛乳をごくごく。むう。無上の快味だ低温殺菌牛乳。そのころにはパンも焼きあがって、熱いところにかぶりつく。おっと、ホットソースも塗らなければ。
朝食のメニュー
低温殺菌牛乳500ミリリットル
パンの耳(約食パン二枚分)
ピザトーストセット(チーズおよびソース)
にら、わけぎ(パンに乗せてチーズとともに焼いてみた)
トマト一個
ヨーグルト小鉢一杯ぶん
なんだかんだいってけっこう食べているな、わたし。
しかし、とにかく洗濯物を干さなくては。と思っていると眠くなり……ZZZ。
起きてから実家へ。実家でさんざんパソコンのキーボードを叩き、アパートへ帰宅。
アパート帰宅後計量:体重 74.4kg
就寝時間 22:20(だったような……)
7月12日
起床直後計量:体重 73.8kg
今日は待ちに待った「豆腐屋が来る日」である。けっこう高いのだが、味には代えられん。一日に使える食費は500円までとリミットを決めているので、豆腐を一丁買うくらいの金はあるのだが、だいじょうぶだろうかわたし。
朝食のメニュー。、
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
納豆1パック
蒸し野菜(キャベツ)
トマト二個
ヨーグルト(小鉢一杯ぶん)
食らったが、体力も気力も湧いてこない。薬を飲んだら眠くなった。身体がだるい。一歩も動けない。寝床を這い回って、リハビリ施設へ休むという電話をかける。かけたらどういうわけか元気になってきた。げんきんな男である。相手のペースにはまった気もするが、さあ皿を洗って出発だ。
いろいろと買い物をして帰る。こんな強風吹きすさぶ中、気がつけば一万歩を歩いていた。しかし燃えた脂肪は……。考えるのよそう。
血圧を測る。上92の下74。ひどい低血圧。ほんとにわたしはいい歳をした男であろうか。
アイスクリームバーをかじりながら、豆腐屋が来るのを待つ。あの三十五円の豆腐がマズかったことを思い起こすだけで、スーパーのほかの豆腐商品にまで手が伸びなくなっている。トラウマだろうか。違うな。
豆腐を買い、あっさり目の食事を作る。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
冷奴(豆腐半丁)
きゅうり一本(味噌をつけつつ丸かじりに)
納豆1パック
トマト1個
思うのだが、きゅうりというやつは、もんだりなんだりするよりも、よく洗ってとげを落としてから味噌をつけてかじるのが一番うまい食べ方ではないのか。水気たっぷりのをがりがりやっているとほんとうにそう思う。
豆腐もうまい。これだけ毎週食べていて、いまだになにも調味料をかけないでおかずになるというのは、すごいことだと思う。
納豆とトマトについてはとやかくいうまい。ひとりの食卓には欠かせないやつらである。
食べて薬を飲むと眠くなってなにもやる気がなくなる。そんな自分の士気を鼓舞するため、音楽に頼ることにする。DVDプレイヤーにCDを入れ、音楽を聴きながら皿を洗うことにしてみた。アルバムは桃井はるこの「Sunday early Morning」。これのなにがいいかといって、テレビの音源をつけて聴いていると、アパートのご近所さんからいつやめろといわれるかわからないため、非常に急いで皿洗いができる、ということである。便利なCDである。
さて、体重でも量るか。
食後計量:体重 75.1kg
なんかどんどん膨れて行ってないか。たぶんこれは毎日のように飲んでいる低温殺菌牛乳500ミリリットルのせいだろうとは思うが……あれがなかったらわたしはこの夏を生きて乗り切れるとは思えないのである。
服を脱いだついでにシャワーを浴びて布団を敷いて寝ることにする。寝床で図書館から借りてきた「鞍馬天狗」でも見ることにしようか。そんなことをしているから寝る時間がなくなるのであるが。世の中そういうものである。
就寝時間 21:00
7月13日
06:50起床。そのわりに身体が重いのはなぜだ。炊飯器のブザーを聞きながら体重計へ。
起床直後計量:体重 73.9kg
なにも作る気がしない。というわけで、今回も必要最低限のもので済ますことにする。
朝食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根)
冷奴(豆腐半丁)
しば漬け
トマト一個
ヨーグルト
キャベツも食べたほうが良かったような気がするが、ダメ。無理。料理できない。眠い。
いつもの薬を飲み、半分眠ったまま、CDをかけて無理やり自分を鼓舞し洗い物をする。しかし、この薬は眠いな……。しかし、やめてしまった人間がどうなるかをつぶさに見ているわたしとしては死んでもやめるわけにはいかん。
布団を畳んで、日記を書いて、すぐにリハビリ施設へ行くことにする。散歩もかねて。……のつもりが、ぐっすり寝てしまった。施設には大遅刻。とほほほ。
もうどうでもいいや、という気分で、スーパーで低温殺菌牛乳を飲む。これがいちばん楽しみな時間なのだが、栄養士にいわせると、たんぱく質と脂肪の摂りすぎの原因らしい。とほほほ。
アパートに帰ってきてからアイスクリームバーをかじりつつネットをうろつく。「レイザーバック」やはりああいう映画だったのか。さすがに見る気にならんなあ。
夕食を作ることにする。とにかく、最近不足気味の淡色野菜を、特にキャベツを食べるために、シリコンスチーマーを投入する。よく考えるとずいぶんひさしぶりだなあ。
夕食のメニュー。
米飯(〇・五合)
味噌汁(切り干し大根、ゴマ)
蒸しもの(鶏むね肉、ねぎ一本、キャベツ八分の一ヶ、にんにく、たかのつめ、めんつゆ)
きゅうり二本(みそをつけてかじる)
しば漬け
トマト一個
ボリュームはけっこうあった。まあ、大部分は野菜なのだが。
食後計量:体重 75.7kg
まあこんなところだろう。後はこの食物繊維のかたまりに、腸を掃除してもらい、明日の朝はすがすがしい体重で迎えられることを祈るばかりだ。どうなるかは知らん。
寝るぞ今日は寝るぞ!
就寝時間 21:40
スポンサーサイト
もくじ
風渡涼一退魔行

もくじ
はじめにお読みください

もくじ
ゲーマー!(長編小説・連載中)

もくじ
5 死霊術師の瞳(連載中)

もくじ
鋼鉄少女伝説

もくじ
ホームズ・パロディ

もくじ
ミステリ・パロディ

もくじ
昔話シリーズ(掌編)

もくじ
カミラ&ヒース緊急治療院

もくじ
未分類

もくじ
リンク先紹介

もくじ
いただきもの

もくじ
ささげもの

もくじ
その他いろいろ

もくじ
自炊日記(ノンフィクション)

もくじ
SF狂歌

もくじ
ウォーゲーム歴史秘話

もくじ
ノイズ(連作ショートショート)

もくじ
不快(壊れた文章)

もくじ
映画の感想

もくじ
旅路より(掌編シリーズ)

もくじ
エンペドクレスかく語りき

もくじ
家(

もくじ
家(長編ホラー小説・不定期連載)

もくじ
懇願

もくじ
私家版 悪魔の手帖

もくじ
紅恵美と語るおすすめの本

もくじ
TRPG奮戦記

もくじ
焼肉屋ジョニィ

もくじ
睡眠時無呼吸日記

もくじ
ご意見など

もくじ
おすすめ小説

もくじ
X氏の日常

もくじ
読書日記

~ Comment ~
なんというか、すごい生活ですね……。
えっと。
おいらの生活は基本昼飯だけなんです。
昼飯だけ食って、大学で歩き回って
一日一万歩歩きます。
昼飯がっつり食って動き回るのです。
それだけで大学生活が始まってから一気に五キロ落ちました。
えっと。
おいらの生活は基本昼飯だけなんです。
昼飯だけ食って、大学で歩き回って
一日一万歩歩きます。
昼飯がっつり食って動き回るのです。
それだけで大学生活が始まってから一気に五キロ落ちました。
~ Trackback ~
卜ラックバックURL
⇒
⇒この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
Re: レルバルさん
いや、昔から三食食べないとおさまらないタイプだったので。
学食の飯はうまいですか?(^^)