「弱肉雑食系(ラブコメ小説、不定期連載)」
    弱肉雑食系・カット1「よくあるタイプじゃない出逢い」

    12コマめ:健交活動委員会の戦い・玉砕戦

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     委員長は顔色を青ざめさせていた。

    「中本も、あの安宅からすらも連絡がない」

    「よくわからないんだが、それって」

    「先遣隊は全滅だ」

    「そういうの、どこかで聞いたなあ」

    「旧日本軍のガダルカナルの逐次投入・各個撃破などといっしょにするな!」

    「誰もそんなこといってないだろ」

     まあ、ぼくとしては帰ってひとりでいられればそれでいいのだが。

    「あっ」

     ぼくのマンション、「パレストップワン」を目の前にして、委員長は立ち止まった。

     視線の先には、幡豆椎葉がいた。

     ふたりの視線が交錯した。

     勝負は一瞬でついた。

     敵意としか形容できないなにかにより、委員長の精神はもろくも崩壊したらしい。

     委員長はくびすを返すと悲鳴を上げて脱兎のごとく逃げ出した。

    「なんのために来たんだ、あいつ……」

     ぼくは、幡豆椎葉の視線を見分した。確かに、敵意のようなものは感じられたが、だからといって、逃げることはないだろう。

    「カレ?」

     幡豆椎葉が獰猛な笑みを浮かべた。

    「あの、ぼくはだね」

     どいてほしいな、と思いつつぼくはマンションに足を運んだ。

    「飲みに行こう!」

     カノジョはその笑いの迫力とは釣り合わない、どこか緩慢な動きで、ぼくの腕をとった。

    「飲みに行く金なんて……」

    「大丈夫、安いところ知ってるんだから!」

     ぜんぜん大丈夫じゃない。ぼくは、戦利品でも持っていかれるように、カノジョに引っ張られていった。

     これがこの日、健交活動委員会とカノジョとの間で行われた一方的な戦いの一部始終である。
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    ~ Comment ~

    R

    学生運動的な言葉使いは、一周してそろそろ新鮮かなあ、と……。

    今もいるのか学生活動家。これだけ右が強くなっちゃうと、存在自体がねえ……。

    「死霊」でも読むか。

    「飲みに行こう」なんて、本当は女の子から誘われたらしめたものなんですが、
    この話だけはむしろ身の危険を感じるなあ。なんか逃げられないし。

    にしても、この委員会の前時代的な口調のオタクっぽさよ!
    ・・・得意分野をノリノリで書いてますね。わかります。

    Re: YUKAさん

    委員会の面々には、これからもこの木石のごときカレに、人生というものをたっぷりと教えてやる仕事が待っています。それまで頑張ってもらうつもりですが、こいつらのことだから、間違った方向に教えるんだろうなあ(笑)

    とりあえず、24コマ撮ったらひと休みしたい。これをインターバル抜きで毎日書いたら倒れる(^_^;)

    Re: レルバルさん

    ラノベの文体はわたしには無理だということが痛いほどわかったので、開き直って自分の読みたい文体で書いてます。時代遅れとのご指摘は覚悟のうえ。

    おはようございます^^

    5コマ目から一気読みです^^

    楽しんで読ませて頂きました^^

    すっごくいい女に相手にされてうらやましい~
    俺たちにそんな機会が無いのはうらめしい~
    おこぼれに預かれたらいいのになぁっていう委員会ですね。

    頼む相手を間違ってますね。
    ポールさんに頼まなきゃダメなのに^^

    次回からは女王の活躍に期待ですね^^

    ふむ……。
    なんというか、漫画風……?
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