幻想帝国の崩壊(遠未来長編SF・完結)

    幻想帝国の崩壊・ここまでのあらすじ

     ←史上最小の密室 →断片113「続由美子は呆然としていた」
     文明崩壊後の荒れ果てた世界において、かつて王宮で神童と呼ばれていた「本読み」である詩人は『神の言語』を求めて、砂河鹿という醜い歌姫とともに砂漠をさすらっていた。旅の果てに、やがて隠者と呼ばれる人物に巡りあった詩人は彼の話を聞く。

     ……という内容の情報に接し、皇子アヴェル・ヴァールは、懸念を抑えきれなかった。皇子とは銀河に覇を唱える巨大国家『幻想帝国』において、その情報を吐き出した情報媒体の塊である生ける皇宮スヴェル・ヴェルームに仕える存在のことである。情報は帝国の滅亡とその後の荒廃した世界を告げるもので、この危機が容易ならないものであることを直観的に悟った皇子は刺青師のルジェを従者にし、論理空間に結晶状の情報構築物を築いて思索にふける錬金術師組合の長のトリスメギストス師とともに情報の解読に取りかかった。有望な手がかりはただふたつ。『続由美子』と『統制官』というわずかな言葉だった。

     ……という内容の物語を吐き出したスーパーコンピュータに、駆け出しの言語学者である続由美子は困惑していた。遍教大学の中島研究室で人間のカテゴリー生成をシミュレートするための人工知能と、そのためにプログラムされた人工言語「SEL」に、なにものかがクラッキングを仕掛けたのだろうか。だが不可解にも、研究室の主である中島光三郎准教授は、続にこの物語の収集と分類を命じる。出てきた結論は、スーパーコンピュータの語る物語の登場人物は、中島研究室の知らない第三者によるなんらかの記述を読んでいるのではないかということだった。閑職に回されたと思い憤慨する続に、親友の高梨しずかは、中島准教授が防衛相とつながっている噂があると告げるのだった。

     そして……。
    関連記事
    スポンサーサイト



    もくじ  3kaku_s_L.png 鋼鉄少女伝説
    総もくじ  3kaku_s_L.png ほら吹き大探偵の冒険(児童文学)
    総もくじ  3kaku_s_L.png 夢逐人(オリジナル長編小説)
    総もくじ  3kaku_s_L.png 残念な男(二次創作シリーズ)
    総もくじ  3kaku_s_L.png ショートショート
    総もくじ  3kaku_s_L.png 紅探偵事務所事件ファイル
    総もくじ  3kaku_s_L.png 銀河農耕伝説(リレー小説)
    もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
    もくじ  3kaku_s_L.png リンク先紹介
    もくじ  3kaku_s_L.png いただきもの
    もくじ  3kaku_s_L.png ささげもの
    もくじ  3kaku_s_L.png その他いろいろ
    もくじ  3kaku_s_L.png SF狂歌
    総もくじ  3kaku_s_L.png 剣と魔法の国の伝説
    もくじ  3kaku_s_L.png 映画の感想
    もくじ  3kaku_s_L.png 家(
    もくじ  3kaku_s_L.png 懇願
    もくじ  3kaku_s_L.png TRPG奮戦記
    【史上最小の密室】へ  【断片113「続由美子は呆然としていた」】へ

    ~ Comment ~

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

    ~ Trackback ~

    卜ラックバックURL


    この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

    • 【史上最小の密室】へ
    • 【断片113「続由美子は呆然としていた」】へ