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    私家版オールタイム・ベスト(映画)

    洋画ベスト7「駅馬車」

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     本来ならばここには「リオ・ブラボー」が入るはずだった。泣く泣く切った。それほどまでに、「駅馬車」は面白い。

     ジョン・ウェイン演ずるところの主役であるリンゴ・キッドは途中まで出てこない、というのがまずにくい。最初に駅馬車に乗るのは、飲んだくれの医師をはじめ、ひと癖もふた癖もありそうな連中ばかりである。

     そこから先は見たことある人ならわかるとおり、危険と困難の満漢全席状態だ。自然と闘い、インディアンと戦い、果ては旅の仲間同士でも相克があって、話を盛り上げていく。

     アクションもいい。時代が時代だから、特撮なんて存在しない。俳優が生であのアクションをやっていたのだからもうなんというか。若きジョン・ウェイン、かっこよすぎる。

     細かいことを書いてしまうと、これからこの血沸き肉躍る映画を見ようとする人に失礼だからはしょるが、この映画で西部劇の面白さを改めて痛感させられた。そういってもいいくらい面白い映画である。

     これで終わりにするとなんとなくあれだから、自分の書いた西部劇について書く。

     友人の矢端想さんのブログの西部劇記事を読み、自分にも書けるかもしれないな、と思って「まるで赤子のように」というショートショートを書いた。意外と好評だったので味をしめた。

     この「駅馬車」を見て、リンゴ・キッドの次に飲んだくれの医者が印象に残った。というわけで影響されて、矢端想さんへの贈り物として「林檎ジュースひと瓶」という短編を書いた。

     ジョン・ウェインのかっこよさから、矢端想さんと組んで同人誌を一冊作った。

     これを見てもわかるとおり、わたしをこの西部劇の世界に引きずり込んだ張本人は矢端想さんなのである。あの人がいなければこんなに西部劇映画を見てはいないだろう。恨んではいないしむしろ感謝しているくらいだが、ちょっと「こんなわたしに誰がした」みたいな心境である(笑)。

     それにしても、古きよき西部劇というものは置いてあるところが少なくなったものだ。たいていがマカロニウェスタン以降の作品である。ちょっとそうした「昔の西部劇に対するアンチテーゼ」みたいな作品は敬遠している。だからイーストウッドの「許されざるもの」にも手が出ない。受け身も取れていないところにいきなり内股をかけるようなものである。今の柔道の授業ではないが、骨折するって骨折。

     マカロニウェスタンでは、やはり「荒野の用心棒」くらいにとどめておきたい。あれはよかった。黒澤明の「用心棒」よりもある意味面白かった。実に見事な本歌取りである。盗作をするのならあれくらいのことはやってほしいものだ。

     フォード監督ならば「荒野の決闘」も外せないのだが……あれもいい映画だったなあ。だけれども詳述しているスペースがない! のでまた別の機会に。
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    ~ Comment ~

    Re: 弘と書いてひろむと読みますさん

    「荒野の決闘」好きです。同じ主題の「OK牧場の決闘」よりも好きですね。

    ドク・ホリデイが、初めに登場するときの「わけありの男」としての空気が好きなんです。インテリらしく詩を引用したり、カッコよかったなあ。それから、手術を終えて決闘に向かうところとかしびれます。また見たくなってきたなあ。レンタル屋へ行こうかなあ。

    DVDが買えない貧乏人でした(^_^;)

    荒野の決闘が楽しみ・・・

    個人的にヘンリー・フォンダが大好きなのですよ。
    ラストシーンの「とってもいい名だ…クレメンタイン…」が印象的でしたね。
    ワイアット・アープが主人公の西部劇はたくさん在りますが原点ともいうべき作品の一つですよね。
    私としてはヘンリー・フォンダと云えば、「暗黒街に消えた弾丸」や「怒れる12人の男」なんか好きですね。
    これからも楽しみにしております。
    • #10307 弘と書いてひろむと読みます 
    • URL 
    • 2013.04/25 07:15 
    •  ▲EntryTop 

    Re: 矢端想さん

    あのブーン先生が、「真昼の決闘」ではアレですからねえ。やっぱり「真昼の決闘」は好きになれないな。面白いけど。

    もっと西部劇の古典を見たいですが、うーん、お金貯めよう。

    えらいこっちゃ。ここまで書かれては一番に駆けつけなくてはなるまい!
    というわけで、ありがとうございます。私もポール先生にはずいぶん影響を受けております。
    私の稚拙でデタラメな西部漫画で西部劇に興味を持ってくれる方がいるなら、こんなに嬉しくありがたいことはありません。何しろ私の野望は「西部劇に新たなイメージを与えることで(事実上絶滅状態の)西部劇熱を復興させ、西部劇ファンと(漫画やアニメ)オタクのミッシングリンクになること」に他ならないからです。

    昔のモノクロ時代の西部劇はほのぼのしていて良かった。ストレートで安心して観られました。
    「駅馬車」はジョン・フォード監督独特のユーモアと人間愛が全編に感じられ、気持ちの良い作品です。人々の確執、疾走する馬車にアパッチの襲撃、町についてからの決闘。西部劇の面白さ満載の名作ですね。そしてアッと驚くラスト(現実のジョン・リンゴーの、クラントン側に付いたOKコラルの翌年に顔半分吹っ飛ばされて遺体で発見されたという末路を思うと、このハッピーエンドを手放しで喜べない辛さがありますな)。この「STAGECOACH」の邦題を「駅馬車」(そのままだけど)としたのはご存知、淀川長治さんですが、そう決まるまでにはかなり悶着があったようですな。さすがに「地獄馬車」はないだろー。
    この主題曲は小2の音楽の時間に5年生たちの演奏で聞いたのが個人的な思い出です。映画より前に「駅馬車」という曲として認識していました。

    ブーン先生がやっぱり魅力的です。妙にカッコイイです。
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