私家版オールタイム・裏ベスト(映画)

    邦画裏ベスト8「恐竜・怪鳥の伝説」

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     いってしまおう。どうしようもない映画である。この作品に比べたら、「ゴジラ対メガロ」なんてはるかに力作だし、「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」なんか見るものが感極まって踊りだすほどの傑作である。

     これがなぜ、「裏ベスト」に入っているのかであるが……。

     あれは中学校の夏休みのときだった。水戸市内の中央にある中学校にバス通をしていたわたしは、テレビ東京「2時のロードショー」の夏休み企画で、昔のSF映画だとか、日本の怪獣映画だとか(妙に「ガメラ」シリーズが多かったのを覚えている)を見ては楽しんでいた。

     あのころのわたしは、いまだに怪獣映画が大好きな中学生だった。テレビ欄で、聞いたこともない「恐竜・怪鳥の伝説」という映画がかかることを知り、どきどきしながら家へ帰ってきて、テレビをつけた。

     「恐竜・怪鳥の伝説」というところから、わたしは怪獣映画だろうと思った。怪獣は無理でも恐竜は出てくるだろう、と。

     というわけで見ていたが、いっこうに恐竜が出てくる様子はない。それらしい痕跡は次々と出てくるのだが。

     ラストシーン近くまで来て、いい加減退屈してきた。

     だが、待った甲斐はあった。恐竜と翼竜が出てきたのである。

     わたしは、よしっ、と思った。これから大格闘が……。

     ぐっとテレビに身を乗り出すと、次の瞬間、映画は終わっていた。

     え?

     ……格闘は? 落ちは?

     その映像があまりにも強烈すぎて、いまだに頭に残っている。

     ある意味、これは、わたしにとって、「怪獣映画」というものに対して引導を渡すも同然の経験だった。それからしばらくの間、わたしは特撮映画ともアニメとも縁を切り、ひたすらSFとミステリとボードゲームとRPGと「宇宙船」と「ファンロード」に耽溺する正しいSFファンライフを送ることになったのだから。

     「怪獣映画」はスクリーンで見るべきものなんだ、ということに再び気づいたのは、それから十年くらい経ち、「ガメラ 大怪獣空中決戦」を場末の映画館で見てからのことである。映画館にアクセスしやすい環境と、懐具合がもうちょっと余裕があったらもっと映画を見ていたのだが、残念である。

     しかし、「恐竜はほんとうにいたんだ……」というセリフで終わらせることはないだろう! お前なんか裏ベスト行きだ!
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