映画の感想

    「オペラ座の怪人(2004年版)」見た

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     相互リンクしていただいている「忘却エンドロール」さんの「ブログDEロードショー」企画に参加するために、レンタル屋で借りてきた。いつも行っているレンタル屋にはなかったので、ちょっと遠出していつもは行かないレンタル屋に行ったのだ。週末はばたばたしているので、フライング気味だが9日のうちに見てしまった。うむむ。

     ミステリファンにとってはあるまじきことに、ガストン・ルルーの原作はまだ読んだことがないが、まあなんとかなるだろう。

     それでひと通り見たわけであるが、うむ。歌もよかったし俳優もよかったしセットもすごかったし非常に面白かった。遠くのレンタル屋まで足を伸ばしたかいはじゅうぶんにあった。見る機会を作ってくれたその匿名のかたに感謝。

     だが、もとのミュージカルが舞台劇だったせいか、「……これ、映画でやる必要があるの?」と思ったのも事実。「ああ、舞台で見たかったなあ」と心底思った。

     怪人役の役者は、仮面をつけているとむちゃくちゃいい男である。問題なのは、仮面を外しても、そこまで迫害されるほどひどい人相だとは思えないことである。少なくとも、ヒロインに「あんな『顔と呼べない顔』」とまでいわれることもないんじゃないのかな、と同情してしまった。

     しかも怪人が観客の前に名乗りを上げるシーンは実にかっこいい。ノリは「ふっふっふっふ、明智くん」である。こういうシーンを見ると、やっぱり舞台で見たかった、と。残念である。

     まあ文句はいったが、とにかくゴージャスな映画だった。豪華絢爛。その前にはささいな疑問など吹っ飛んでしまう。こういう映画は、日本人には作れないな。作ろうと思っても粗が出る。やれるとしたらアニメくらいだろう。あの「巌窟王」を作ったスタッフでアニメ映画化してほしいな、とも思ったが、声優と歌をどうするかだなあ、問題は。

     ヒロインの顔は少しばかり好みからずれていた。そこもちょっと残念。いい女優さんなんだけどねえ。

     この映画を見ていたら、1923年版の、ロン・チェイニー主演のサイレント映画も見たくなってきた。一度、見る機会はあったのだが、時間と財布のせいで見送ってしまったのだ。無理してでも東京へ行っておくべきだったなあ。弁士は澤登翠氏だったし、惜しいことしたなあ。

     しかしゴージャスでキンキラキンな外装を剥ぐと、そこにあるのは「地位も名誉も財産もあるイケメンの幼なじみ=美人の歌姫=根性と才能は人一倍だが顔にハンディのある根暗な芸術家」という三角関係では結果は見えている、という残酷な真実である。

     もてない男は、なにをやろうともてないのだ。

     そんな中、あえて運命に抗おうとした「怪人」は……「怪人」は……。

     いいんだよ普通の女性は、二者択一を迫られたら、幼なじみでなくとも「地位も名誉も財産もあるイケメン」を選ぶことはわかってるんだから。立場を逆転させたら普通の男だってそうだもんなあ。世の中そういうもんだよなあ。もう遅いので寝よう。ぐしぐし。
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    ~ Comment ~

    Re: take51さん

    コメントありがとうございます!

    そうですね。原作の怪人の顔のイメージは、サイレント版のロン・チェイニーのそれが近いらしいですね。

    それにしても男前すぎるよ、ジェラルド・バトラー……。

    うむむ(^_^;)

    NoTitle

    こんばんは!
    怪人は男前ですよね!!この映画から
    ジェラルドバトラーのファンになりました!!(^.^)

    >少なくとも、ヒロインに「あんな『顔と呼べない顔』」とまでいわれること
    >もないんじゃないのかな、と同情してしまった。

     確かに!!冷静に考えるとそんなに酷くないですよね??(^▽^;)
     小説のファントムは文章から想像すると、もっと酷い顔だったと
     思います!読んだのが数年前で記憶が薄れてますけど(笑)

    2回目に鑑賞された記事も面白かったです!!
    オペラ座の怪人の新しい見方ですね!!(笑)

    これからも宜しくお願いします!!(^^♪

    Re: 矢端想さん

    まったくじゃのうギギギ。

    Re: 宵乃さん

    >フライング禁止

    orz

    Re: えぐさん

    >顔じゃない

    地位と名誉と財産ですよね(゚o゚;☆\(^^ ;)

    まあ昔の人も「花の色はうつりにけりな」と詠んでいるし、人間の価値はそんなことでは決まりませんよね。

    決まらない、と思う……(^_^;)

    NoTitle

    > 世の中そういうもんだよなあ

    あんちゃん、くやしいのう、くやしいのう、ギギギ・・・。

    お知らせするのを忘れてました!

    すみません、フライングは御法度なんですよ~。いつもは告知記事に書いていたのに忘れてました。遅いけど書き加えておきますね。
    わたしのミスです。申し訳ありません…!
    どうしてダメなのかについては、こちらをお読み下さい(この企画を始めた方のひとりで、以前まとめ役をやっていたmiriさんのブログです)
    http://saisenseisuki.blog97.fc2.com/blog-entry-977.html

    >ヒロインに「あんな『顔と呼べない顔』」とまでいわれることもないんじゃないのかな、と同情してしまった。

    ですよね~!!(怒)
    あの程度でそんなふうに言われたら、顔に症状の出る病気や火傷、怪我をした人はどうすればいいんだと、初見時に憤慨したのを覚えてます。
    せめて1923年版の怪人くらいでないと、(初めて間近で見て)悲鳴&気絶は酷過ぎます。

    >弁士は澤登翠氏だったし、惜しいことしたなあ。

    生弁士(笑)付きで劇場公開されていたんでしょうか?
    わたしは最近BSで放送してるチャップリンの短編作品でしか活弁版を見た事がなくて、弁士の名前も知りません。
    有名な弁士さんなら、きっと映画も盛り上がるんでしょうね~。

    >しかしゴージャスでキンキラキンな外装を剥ぐと…

    ホント結果はわかってるんだけど、ヒロインがふらふらしてるから余計にダメージ大きかった気が…。
    わたしの中で、ヒロイン=尻軽女というイメージが定着してるんですが、今回の再見でどう変わるか楽しみです。

    今回もご参加ありがとうございました♪

    イケメンだろうが、イケメンじゃなかろうが
    みんな歳をとればしわしわの
    腰の曲がったお爺ちゃんになるのよ。
    美人だってシミとしわの婆ちゃん。
    それ考えたらさ…
    派手でかっこよかった元カレを数十年ぶりに見たら
    すごい年取ってて奥さんの尻に敷かれてた。
    あ~結婚しなくてよかったと(((^^;)
    心が優しいなら私は顔じゃないけどね(^-^)v



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