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    映画の感想

    「バグダッドの盗賊」見る

     ←その時 →ネトゲ結婚時代
     けさは5:00前に起きた。わたしにしてはてきぱきと朝食を作り、食べ、皿を洗い、薬を飲んでひと息ついた。

     さて。

     わたしは冷蔵庫から、昨日豆腐屋から買った豆腐を取り出した。パックを切って豆腐を皿にあけた。本来だったら重しをして水を切るところだが、そこは省略することにした。

     箸を用意して、ドライブにDVDをセットした。

     「忘却エンドロール」さんのところでやっている企画「ブログDEロードショー」に参加するために選んだ、1924年公開の、当時最新鋭のSFX技術と天文学的予算を惜しげもなく投入して作られた、映画史に残る大アクションスターであるダグラス・フェアバンクス主演の、痛快娯楽長編(132分もあるのだ)ファンタジー冒険映画、「バグダッドの盗賊」である! ちなみに1924年公開だから、トーキーの技術は実用化されていない。サイレント映画である。

     わたしはコタツで温まりながら、冷奴を肴にこの映画を見た。

     ストーリーはたわいない。バグダッドの街で思うがままに生きてきた盗賊の男が、盗みに入るため忍び込んだ王様の屋敷で、眠っている姫様に一目ぼれする。しかし姫の求婚者としてやってきた、姫にとどまらずバグダッドそのものをわがものにしようとする冷酷なモンゴルの王子(演じているのは日本人俳優の上山草人。いかにも『悪辣な東洋人』である)が陰謀を企んでいて……そこからファンタジーRPGもかくやという大冒険が始まる、というもの。

     姫の愛で真人間に生まれ変わった盗賊がどういう冒険の末ハッピーエンドを迎えるかについては触れないほうがいいだろう。序盤の、ダグラス・フェアバンクスが思いのままに狼藉をするシーンでは、正直退屈であったが、王子に扮して堂々と城に乗り込んでいくところからはもうしじゅうニヤニヤしっぱなし。これで活弁と伴奏があったらなあ、などと不届きなことを考えてしまった。

     セットと特撮もすごい。ある意味、CGを駆使した現代のハリウッド映画とはまた違った意味で、迫力満点のセットを組んである。たいへんだったろうなあ。その労苦を思うと頭が下がる。

     そしてなによりもダグラス・フェアバンクス自体の魅力である。前に見た『奇傑ゾロ』でも思ったが、この人のオーバーアクション、見ていて楽しい。そしてその鍛えあげられた肉体。かっこいい! どうしてこの映画では半裸になるのが男の盗賊であってねーちゃんではないのか、などと思わないではなかったが、それを吹き飛ばすようなオーラをフェアバンクスから感じるのである。

     とにかくサイレント映画ファンでこの映画を見ていなければウソである、というレベルの傑作であった。伴奏がついている版を見かけたら絶対見るべし。

     それとこれはオフレコにしておきたいが、

     「ハリウッドってサイレント時代から今とまったく同じことやってるんだなあ(笑)」
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    ~ Comment ~

    Re: マウントエレファントさん

    今の特撮技術から見ればそれこそ貧弱ですが、面白い映画かどうかはそういうところにはない、ということにも気づかされます。

    純粋な特撮映画ということでは同じサイレントでも「ロスト・ワールド」のほうが迫力もあるし好きですが。

    NoTitle

    当時どんな特撮技術をつかっていたか、興味をもちました。
    それから90年が経った現在、驚異的なくらい映像技術が発達しています。
    これからどんな進化をとげていくのでしょう。ワクワクしますね。
    でも、ハリウッド流だけは不変なのでしょうか?

    Re: 宵乃さん

    上山草人氏は、この映画に出たことでハリウッドでブレイクした役者さんであります。でも東北出身で英語もうまくなかったため、トーキーが出てきてからはハリウッドの仕事がなくなってしまいました。

    日本に帰ってきてからは、「七人の侍」で盲目の琵琶弾きなどを演じておられるそうですから、かなり役者生命は長かったみたいですね。

    ウィキペディアの記事を読むとそれこそ波乱万丈でドラマそこのけの面白さですからご覧になってみてください。NHKが朝ドラでやらないかな(無理)。


    この映画面白いんですが、伴奏がないとちょっと今の人間にはきついところもあります。ツタヤにレンタルのDVDがないかと調べてみましたが、1940年のリメイク版しかありませんでした。とほほ。


    詳しくはいえないけれど後半はすごいですよ。火を越え空を飛び水にもぐり怪獣と戦い……(ホントか?(笑))

    NoTitle

    お~、長編サイレント映画だったんですね!
    「メトロポリス」や「吸血鬼ノスフェラトゥ」に続いて、こちらもBSでオンエアしてくれないかしら?

    >冷酷なモンゴルの王子(演じているのは日本人俳優の上山草人。いかにも『悪辣な東洋人』である)

    日本人が出演していたとは!
    昔の手作り感溢れるSFXは好きだし、ますます見てみたくなりました。

    >ハリウッドってサイレント時代から今とまったく同じことやってるんだなあ(笑)

    ある意味、伝統を守っているとも言えますね(笑)

    今回もご参加ありがとうございました♪

    Re: blackoutさん

    >色んなものに対して

    「日の下に新しきものなし」とはよくいったもんです(^^;)

    創作活動については、わたしのほうはしばし充電期間が必要かなあ……。

    NoTitle

    ハリウッドって、の箇所激しく同感ですねw

    まあ、ハリウッドに限らず、最近は色んなものに対して同じことを思いますね

    自分は、まだ創作活動のネタは切れなさそうですw
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