名探偵・深見剛助(冗談謎解きミステリ掌編シリーズ)

    超掌編小説殺人事件

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     灯りのない漆黒の部屋で、鈍器で撲殺されたのはA老人だった。容疑者は事件時刻に同じ部屋にいた若い男のBと若い女のC。どちらかが犯人なのだが、決め手に欠けた。たまたま滞在していた名探偵・深見剛助は、警察の助力がないまま捜査を始めることになった。深見剛助は断言した。

    「犯人はCです。なぜならBには犯罪を犯すことが不可能だからです。一歳の乳幼児に人が殴り殺せますか?」

     母親のCは泣き崩れた。



     …………



    「いいのか、こんなインチキなネタ使って。ブーイングがくるぞ」

     呆れたような友人の声に、作者のわたしは首を振った。

    「今はこういう作品でないと商売にならないんだ。小説はできる限り短く。なぜならインターネットは規制され、紙の配給は乏しいからだ。なんで戦争なんか始まっちまったんだ。為政者は全員、放射性廃棄物処理の強制労働をさせちまえ!」

     結局、放射性廃棄物処理の仕事をするのはわたしということになるのだった。あの野郎、密告なんかしやがって……。


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    ~ Comment ~

    NoTitle

    若い男……(笑)
    つまりこれは、叙述トリックですな!(笑)

    Re: 黄輪さん

    いや、この世に、推理もしないくせに名探偵を名乗るやつなんかごろごろしてますよ……深見剛助とか(^_^;)

    NoTitle

    限りなく簡潔にミステリを書く、となると確かに難問ですね。
    ミステリは多くの場合、要所要所で論理を述べざるを得ないため、
    得てして長くなりがちですし。

    双月世界での登場は難しいので、
    (下手すると、推理しないまま終わる可能性あり)
    何かしらの掌編を考えています。
    気長にお待ちください。

    Re: ROUGEさん

    アメリカでありませんでしたっけ。幼児が銃で大人を撃ち殺す事件……。

    赤ん坊の顔に子猫を載せて遊んでいるうちに殺してしまった、というミステリをどこかで読んだような。

    Re: かえるママ21さん

    どうしてもわたしが世相を書くとディストピアものになってしまう……。国家社会主義だけはノーサンキューです(^_^;)

    NoTitle

    ふふっ、何処まで小説なの!?って思ってしまった~
    あ、でも方法が違えば1歳でも殺人は出来るかもよ。

    私が2歳、妹が1歳の頃、
    妹の放火(単なる火遊び)で殺されそうになりました(^^;

    NoTitle

    なるほど~~。
    最初は、笑ってしまいましたが、終わりの方で、 なんとなく怖いような、今の世相では笑えな結末でしたね。

    Re: 黄輪さん

    あの作品ですか(笑) 史上もっとも短いバカSF……とはよべませんね。世の中には「タイトルしかない」SFもあるので(実話(笑))

    でもさすがにあそこまで省略して名探偵ものミステリを書くことは天城一先生でもないとできないので、自分としてはこれで限界です。(本格ミステリ作家の天城一先生には、原稿用紙一枚の本格ミステリショートショートがけっこうあります。いやほんと。戦後まもなくの紙の入手難はそれはひどかったそうで……)

    双月世界については、設定にないうかつなことを書けないので、登場させるとしたらわたしより黄輪さんのほうがうまく使えるんじゃないかと思います。むしろ書いてください(°°☆\(^_^;)

    NoTitle

    「できる限り短い小説」と言えば、
    ずっと前にポールさんが書いた宇宙のアレが思い起こされます。

    しかし深見探偵も最近、いろんな現場に駆り出されてますね。
    是非とも、うちにも顔を出させてほしいものです。
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