映画の感想

    「アルカトラズからの脱出」見る

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     恒例のブログDEロードショー、今回は「勝負映画」だそうである。なにかの勝負がメインとなっている映画ということらしい。

     というわけで、「人間数名VSネズミ一匹這い出る隙もない監獄」の勝負を描いた、「アルカトラズからの脱出」を借りてきた。もちろん図書館でタダだったからである。

     見てみたが……面白かったけれどなんとなくマイベストに入れる気はしない映画であった。その理由としてだが、もっとも大きなものは

    「クリント・イーストウッドから『どう考えても死ぬけれど、どうしても脱獄しなければならないというパラノイア的衝動』を感じなかった」、というところだろう。つまらなそうな顔をしているけど、あいつけっこうこの刑務所での生活を楽しんでるんじゃないか、とも思えてくるのである。

    また、イーストウッドをタフで頭が切れてそれなりの仁義もある男として描いているため、結果として「刑務所が意外と居心地がよさそう」に見えるというのもまたなんである。あれだけ強い男を捕えておくのなら、終始D独房に放り込んでおくとかしないと刑務所が恐ろしいものと思えない。

    ゲームとして見ても、イーストウッドが脱出計画のプランを頭の中で検討しているシーンがないため、いきおい「出たとこ勝負」なのではないかという印象が強くなる。

    刑務所側としても「たかをくくっている」感がありありで、間抜けに見えてしかたがない。これならイーストウッドが脱獄に成功するのもわかる、というものだ。

    刑務所って、もっと地獄のように陰湿で、囚人たちの間でも力が支配する恐ろしい場所だろう、とミッチェル・スミス「ストーン・シティ」を読んだわたしには思えて仕方がないのだが。

    まあ1979年制作のハリウッド映画にそこまで求めるのは酷だとは思うが、ちょっと食い足りないと思ったのも事実。

    勝負としては、イーストウッドの貫録勝ちというところだろう。イーストウッドを閉じ込めるならもっと過酷な条件が必要なのではないのか、とそう思う。

    いや、つまらなくはなかったのだが。

    消化不良である。むしろ「ニューヨーク1997」でも見たほうがよかったのだろうか。でも怖いのや痛いのはやだし……うむむ。
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    ~ Comment ~

    Re: 大海彩洋さん

    どうもクリント・イーストウッドにはご縁がなくて、ダーティハリーもまだしみじみと見たことないんですよね。山田康夫さんの吹き替えがルパンにしか聞こえなくてチャンネルを変えちゃう、という(^^;)

    なんでも昔なにかの本で、「ダーティーハリー」という企画の元になったのは黒澤明監督の「野良犬」だったとか読んだけど、本当かなあ……。

    Re: バニーマンさん

    舞台設定に比べて、ちょっと地味なんですよね演出が。

    ずっと刑務所の中で話が続くから、派手になりようがないし、リアリズム重視で音楽も控えめだし。

    そこらへんが印象に残らない理由かと思います。

    ジョン・カーペンター作品で笑うほどの精神的な余裕、ないからなあ……。カーペンターをネタにしたあさりよしとお先生の「宇宙家族カールビンソン」の回ではさんざん笑いましたけど。(一日で映画を撮るエピソードなんか最高です。「サーフィン!」(^^))

    懐かしい~

    クリント・イーストウッドは『ダーティーハリー』で嵌っちゃって、大好きでした(猿っぽい顔貌が特に……?)。『アルカトラズからの脱出』もまさかのリアルタイムで見た……(ごほんごほん)
    まだお子ちゃまだった私ですが、あれを見てから、スプーンの使い道をあれこれ考えちゃいました。なるほど、食うためだけではない使い道があるのか!と。
    実際にアルカトラズ島に行った時、島だから脱出できないと高をくくっていたんだな、クリントさんを甘く見ちゃいけないぜ、と一人大興奮しておりました。ポールさんの仰る通り、確かに、彼を閉じ込めるにはもっと堅固な檻が必要でしたね。

    NoTitle

    これ観たはずなんですが、まったく思い出せません。

    印象の薄い作品だったのかな・・・。

    「ニューヨーク1997」は怖くも痛くも無いですよ。
    カーペンター監督の作品なので、結構ツッコミどころ満載で笑えたという記憶があります。
    ま~当てにならない記憶ですが(^_^;)。

    Re: かえるママ21さん

    悪い映画ではないのでよかったら見てみることをおすすめします。あくまでも個人的な趣味なので……。

    脱獄ものでは短編小説「13号独房の問題」を越える作品はそうないんじゃないかなあ。

    Re: ECMさん

    電気ドリルを作るところなんか最高でしたけど、どうしても「綿密な計画」には思えなかったのが残念であります。

    今度はなにを撮るのかなイーストウッド。剣と魔法のファンタジーとか(←ない(笑))

    NoTitle

    アルカトラズ刑務所にはいろんな逸話があって、怖くもあり興味深くもあります。
    「ザ、ロック」もアルカトラズを思い出します。ショーンコネリーも、ニコラスケイジ、どちらもセクシーさがありました。
    「告発」という映画もケヴィンベーコン主演で、アルカトラズの刑務所職員の虐待を告発した映画も忘れられません。(ショックがかなり尾を引いた)
    と言いつつ、こちらの映画は未見なので、なんだか興味深い様な....

    NoTitle

     いかに脱出用の穴をあける道具をもってくるか、どうやって穴を隠すのかというのが、見所ですね。
     クリントイーストウッドも、いまや白髪のおじいさんになってしまいましたね。

    Re: 宵乃さん

    大脱走は、実話がもとになっているため結末がちょっと(^^;)

    脱獄とはちょっと違いますが、「栄光への脱出」見てみたいんですけど置いてありませんねえ。いろいろと政治的問題があるのはわかるんですが。

    「栄光への脱出」を見ると思想的に偏るというのなら、見終わった後には「アルジェの戦い」見てバランスを取るから大丈夫で……(そういう問題ではない(^^;))

    NoTitle

    いつも一番乗りで参加して下さってありがとうございます!

    この作品、以前観たことがあるはずなんですが、まったく印象に残ってません。
    ポールさんの仰る「パラノイア的衝動を感じなかった」とか「刑務所が意外と居心地良さそう」というのが原因かも(笑)
    脱獄ものと言ったら「大脱走」と「パピヨン」かなぁ。

    とはいえ、脂がのったイーストウッドが主演となれば、観る価値十分ですよね。いつか再見したいと思います。
    今回もご参加有難うございました♪
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