「ナイトメアハンター桐野(二次創作長編小説シリーズ)」
3 吸血鬼を吊るせ(完結)
吸血鬼を吊るせ 2-19-2
19(承前)
至誠が天に通じたのか、ふらふらになりながらも立ち上がることができた。意志の力もバカにはできないといういい証左だ。
「きやがれ、この野郎」
大声を張り上げたつもりだが、喉から出たのはかすれ声にすぎなかった。
それでも、遥美奈に今にも手をかけそうだった小野瀬孝史が、ゆっくりと振り返ってこちらを見た。視線には意志も知性も感じられなかったが、それだけに、なんともいえぬ不気味な迫力があった。
警察もマスコミもなにをやっているんだ。交番から駆けてくるのに時間がかかる警察はまだしも、わたしの診療所の周りでカメラを構えているような奴らは、すぐにここに集まって来てもよさそうなものだが。
小野瀬孝史がこちらに向かって突進してきた。
わたしはその腰をめがけてタックルを敢行した。
引きずり倒したのか、倒されたのか。わたしたちは取っ組み合ったまま、床の上をごろごろと転がった。
「早く! 早く、助けを……」
いいかけた言葉は半ばで途切れた。馬乗りになった小野瀬孝史が、わたしの首に手をかけてきたのだ。
窒息するのが先か、首の骨がへし折られるのが先か。はたまた抵抗が弱まったところで頚動脈を食い破ろうというのか。いずれにしても、そんなのまっぴらである。わたしは手足を振り回してめちゃくちゃに暴れたが、そんなことで首にかかった手が外れるわけもないのだった。
苦しい。ただただ苦しかった。脳裏を、なぜか「豊田商事会長刺殺事件」という言葉がよぎった。マスコミがこないのも当然だ……。意識が混濁していくのが自分でもわかる。危ない証拠だ。
気が遠くなってきたとき、ガクン、という衝撃とともに、喉から手が外れた。なにが起こったのかなどという高度なことは考えていられない。空気を求めて肩で息をするのが精一杯だった。
ようやく落ち着き、周囲を見渡してみると、会いたかった顔と、会いたくもなかった顔とが目についた。会いたかった顔は床で小野瀬孝史と格闘戦を展開しており、会いたくもなかった顔のほうは、壊れたドアのところで拳銃を構えて難しい顔をしていた。
「坂元……それに、本山刑事」
わたしのところにメールをよこした坂元開次が、本山刑事とともにやって来てくれたのだ。持つべきものは友である。
わたしより筋骨に恵まれているわが友人は、転がりながらも、小野瀬孝史の手からなんとか身を振りほどいた。
「警察だ、手を上げろ! 住居不法侵入、器物破損、傷害……」
本山刑事は拳銃の狙いをつけて叫んだが、最後までいう前に、小野瀬孝史は刑事に飛び掛っていた。これで公務執行妨害の現行犯までついたわけだが、問題は小野瀬孝史が、それを理解できるだけの正気を有しているかであろう。
本山刑事が一発、天井に向かって発砲した。人の診療所だと思って無茶しやがる。
「桐野!」
坂元開次がわたしに向かって怒鳴った。否やもない。二人して小野瀬孝史の背後に回り、手足にしがみつく。
なんということか、遥美奈まで加勢してくれた。大人三人の体重を受け、小野瀬孝史はたまらずバランスを崩して床に倒れこむ。
本山刑事が、倒れた背中の一部を踏みつけ、手馴れた様子で小野瀬孝史の両腕を後ろに回して手錠をかけた。柔道だか合気道だか知らないが、逮捕術の妙技を見るのは初めてだ。人体の構造をうまく使って技をかけているので、相手に馬鹿力があってもなんとかなったのだろう。
「長年刑事をやってるが、射撃場の外でこいつをぶっぱなすのは今日が初めてだ」
「また物騒なものを。天井の修繕代金は払ってくれるんでしょうね」
「命の恩人に失礼だぞ、ナイトメア・ハンターとやら」
ニューナンブを懐にしまいながら恩着せがましくいう本山刑事に、わたしは首を振って答えた。
「命の恩人はこちらの坂元です。すまない、坂元。また借りばかりが増えたな」
「気にすんな。お前が頼りない男に生まれついたということは、お前の責任じゃねえよ」
「レバノンにいたはずじゃなかったのか」
「おととい、出版社との打ち合わせに戻ってきたんだ。テレビをつけたらお前の家が映ってるじゃねえか。たまげたぜ。ナイトメア・ハンターが儲かる商売になったのかとも思ったぞ」
「先生、このかたは?」
「こっちのでかいのは友人です」
「坂元開次。よろしく」
坂元開次が頭を下げる横で、本山刑事はうさんくさそうにそれを見ていた。
「身体から怪しげな雰囲気が漂っていたから、職務質問したんだが」
「カメラマンだといっただろ、刑事さん」
「彼は戦場カメラマンをやってるんですよ」
「ふん」
本山刑事はあからさまに不審そうな顔をした。
「で、こいつはどうするんだ?」
床に転がったまま、じたばたと暴れる小野瀬孝史を見下ろして坂元がいった。
「決まっている。住居不法侵入、器物破損、傷害、公務執行妨害の現行犯で署に連れて行く」
「お手柔らかに扱っていただけますか。彼の名は小野瀬孝史というんですが、まだ高三の未成年なんですから」
「物は相談だがな、刑事さん。桐野に、こいつの夢に入ってもらうってえのは、どうだい」
「駄目だ」
本山刑事は言下にいった。
「警察は、そんなペテンを信じるわけにはいかないんだ」
「そういうと思ったぜ。桐野、ハンカチとかタオルとかあるか」
「猿轡か。わたしが気づくべきだった」
「そういうこと。舌でも噛まれたらやっかいだぞ」
「すぐに出す」
本山刑事はうさんくさそうに診察室を見回した。
「拘束衣とかはないのか」
部屋の隅で充分な長さのタオルを見繕いながら、わたしは答えた。
「そんなもの、あるわけないでしょう。ここをなんだと思っているんです」
「精神病院じゃないのか」
「時間があったら、現代の精神医学についてたっぷりと講義しましょうか」
「遠慮しておく。現代の警察には、そんなヒマなどない」
「うちを見張るヒマはあるのに……?」
「この間、お前は絶対になにか隠しているようだったからな。所管外だが無理をいって張り込んでいたんだ」
「そのおかげで助かりました。感謝しますよ。……これでよし、と」
わたしは小野瀬孝史の口にしっかりと猿轡をかけ、舌を噛まないようにした。
外が騒がしくなってきた。パトカーが到着して、ブン屋連中が写真を撮りまくりはじめたらしい。
「それじゃ、全員、署まで同行してもらうことになるかな」
「事情聴取ですか」
「早いほうがいいだろう。隠し事なしに捜査に協力してくれれば、こっちも楽だ」
「先に飯を食わせてください。取調室のカツ丼でもいいです。なんとなく憧れていたものでして」
その晩、わたしたちは深夜まで、知っていることを洗いざらい吐かされた。彼らがそれを信じたかどうかは判然としない。
至誠が天に通じたのか、ふらふらになりながらも立ち上がることができた。意志の力もバカにはできないといういい証左だ。
「きやがれ、この野郎」
大声を張り上げたつもりだが、喉から出たのはかすれ声にすぎなかった。
それでも、遥美奈に今にも手をかけそうだった小野瀬孝史が、ゆっくりと振り返ってこちらを見た。視線には意志も知性も感じられなかったが、それだけに、なんともいえぬ不気味な迫力があった。
警察もマスコミもなにをやっているんだ。交番から駆けてくるのに時間がかかる警察はまだしも、わたしの診療所の周りでカメラを構えているような奴らは、すぐにここに集まって来てもよさそうなものだが。
小野瀬孝史がこちらに向かって突進してきた。
わたしはその腰をめがけてタックルを敢行した。
引きずり倒したのか、倒されたのか。わたしたちは取っ組み合ったまま、床の上をごろごろと転がった。
「早く! 早く、助けを……」
いいかけた言葉は半ばで途切れた。馬乗りになった小野瀬孝史が、わたしの首に手をかけてきたのだ。
窒息するのが先か、首の骨がへし折られるのが先か。はたまた抵抗が弱まったところで頚動脈を食い破ろうというのか。いずれにしても、そんなのまっぴらである。わたしは手足を振り回してめちゃくちゃに暴れたが、そんなことで首にかかった手が外れるわけもないのだった。
苦しい。ただただ苦しかった。脳裏を、なぜか「豊田商事会長刺殺事件」という言葉がよぎった。マスコミがこないのも当然だ……。意識が混濁していくのが自分でもわかる。危ない証拠だ。
気が遠くなってきたとき、ガクン、という衝撃とともに、喉から手が外れた。なにが起こったのかなどという高度なことは考えていられない。空気を求めて肩で息をするのが精一杯だった。
ようやく落ち着き、周囲を見渡してみると、会いたかった顔と、会いたくもなかった顔とが目についた。会いたかった顔は床で小野瀬孝史と格闘戦を展開しており、会いたくもなかった顔のほうは、壊れたドアのところで拳銃を構えて難しい顔をしていた。
「坂元……それに、本山刑事」
わたしのところにメールをよこした坂元開次が、本山刑事とともにやって来てくれたのだ。持つべきものは友である。
わたしより筋骨に恵まれているわが友人は、転がりながらも、小野瀬孝史の手からなんとか身を振りほどいた。
「警察だ、手を上げろ! 住居不法侵入、器物破損、傷害……」
本山刑事は拳銃の狙いをつけて叫んだが、最後までいう前に、小野瀬孝史は刑事に飛び掛っていた。これで公務執行妨害の現行犯までついたわけだが、問題は小野瀬孝史が、それを理解できるだけの正気を有しているかであろう。
本山刑事が一発、天井に向かって発砲した。人の診療所だと思って無茶しやがる。
「桐野!」
坂元開次がわたしに向かって怒鳴った。否やもない。二人して小野瀬孝史の背後に回り、手足にしがみつく。
なんということか、遥美奈まで加勢してくれた。大人三人の体重を受け、小野瀬孝史はたまらずバランスを崩して床に倒れこむ。
本山刑事が、倒れた背中の一部を踏みつけ、手馴れた様子で小野瀬孝史の両腕を後ろに回して手錠をかけた。柔道だか合気道だか知らないが、逮捕術の妙技を見るのは初めてだ。人体の構造をうまく使って技をかけているので、相手に馬鹿力があってもなんとかなったのだろう。
「長年刑事をやってるが、射撃場の外でこいつをぶっぱなすのは今日が初めてだ」
「また物騒なものを。天井の修繕代金は払ってくれるんでしょうね」
「命の恩人に失礼だぞ、ナイトメア・ハンターとやら」
ニューナンブを懐にしまいながら恩着せがましくいう本山刑事に、わたしは首を振って答えた。
「命の恩人はこちらの坂元です。すまない、坂元。また借りばかりが増えたな」
「気にすんな。お前が頼りない男に生まれついたということは、お前の責任じゃねえよ」
「レバノンにいたはずじゃなかったのか」
「おととい、出版社との打ち合わせに戻ってきたんだ。テレビをつけたらお前の家が映ってるじゃねえか。たまげたぜ。ナイトメア・ハンターが儲かる商売になったのかとも思ったぞ」
「先生、このかたは?」
「こっちのでかいのは友人です」
「坂元開次。よろしく」
坂元開次が頭を下げる横で、本山刑事はうさんくさそうにそれを見ていた。
「身体から怪しげな雰囲気が漂っていたから、職務質問したんだが」
「カメラマンだといっただろ、刑事さん」
「彼は戦場カメラマンをやってるんですよ」
「ふん」
本山刑事はあからさまに不審そうな顔をした。
「で、こいつはどうするんだ?」
床に転がったまま、じたばたと暴れる小野瀬孝史を見下ろして坂元がいった。
「決まっている。住居不法侵入、器物破損、傷害、公務執行妨害の現行犯で署に連れて行く」
「お手柔らかに扱っていただけますか。彼の名は小野瀬孝史というんですが、まだ高三の未成年なんですから」
「物は相談だがな、刑事さん。桐野に、こいつの夢に入ってもらうってえのは、どうだい」
「駄目だ」
本山刑事は言下にいった。
「警察は、そんなペテンを信じるわけにはいかないんだ」
「そういうと思ったぜ。桐野、ハンカチとかタオルとかあるか」
「猿轡か。わたしが気づくべきだった」
「そういうこと。舌でも噛まれたらやっかいだぞ」
「すぐに出す」
本山刑事はうさんくさそうに診察室を見回した。
「拘束衣とかはないのか」
部屋の隅で充分な長さのタオルを見繕いながら、わたしは答えた。
「そんなもの、あるわけないでしょう。ここをなんだと思っているんです」
「精神病院じゃないのか」
「時間があったら、現代の精神医学についてたっぷりと講義しましょうか」
「遠慮しておく。現代の警察には、そんなヒマなどない」
「うちを見張るヒマはあるのに……?」
「この間、お前は絶対になにか隠しているようだったからな。所管外だが無理をいって張り込んでいたんだ」
「そのおかげで助かりました。感謝しますよ。……これでよし、と」
わたしは小野瀬孝史の口にしっかりと猿轡をかけ、舌を噛まないようにした。
外が騒がしくなってきた。パトカーが到着して、ブン屋連中が写真を撮りまくりはじめたらしい。
「それじゃ、全員、署まで同行してもらうことになるかな」
「事情聴取ですか」
「早いほうがいいだろう。隠し事なしに捜査に協力してくれれば、こっちも楽だ」
「先に飯を食わせてください。取調室のカツ丼でもいいです。なんとなく憧れていたものでして」
その晩、わたしたちは深夜まで、知っていることを洗いざらい吐かされた。彼らがそれを信じたかどうかは判然としない。
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意志の力もばかにならないです・・!!そういう経験が・・・
小野瀬君の雰囲気が(なにそれ;)好きなのですが、ああ・・・小野瀬君・・・!!
坂元さんナイスですね!かっこいいじゃないですかvv
どうなるかと思いましたよ(o_ _;;o)
というか、また事情聴取・・・!
小野瀬君の雰囲気が(なにそれ;)好きなのですが、ああ・・・小野瀬君・・・!!
坂元さんナイスですね!かっこいいじゃないですかvv
どうなるかと思いましたよ(o_ _;;o)
というか、また事情聴取・・・!
>佐槻勇斗さん
坂元くんを設定したときは、とにかく桐野くんの親友で、ピンチに陥ったときにはどこからともなく現れて助けてくれる、頼りがいのある人ということにしようと思っていました。
……はいそうです。「都合がいいキャラクター」です。デウスエクスマキナです。あはは(^^;)
警察もカツ丼くらいおごってくれればいいのに……(笑)。でもそれだと賄賂になっちゃいますからねえ。
こういうネタで一番笑ったのが、徳弘正也先生の刑事もので、
覚醒剤中毒者「シャブ! シャブをくれー!」
刑事「全部しゃべればすぐにくれてやる。だから吐くんだ!」
取り調べ終了後
刑事「食べる?」
といってしゃぶしゃぶの鍋を出す。
この刑事マンガはそれほど人気はなかったようですが、このギャグはいまだに記憶に残っています。こういうくだらないの大好き(笑)。
坂元くんを設定したときは、とにかく桐野くんの親友で、ピンチに陥ったときにはどこからともなく現れて助けてくれる、頼りがいのある人ということにしようと思っていました。
……はいそうです。「都合がいいキャラクター」です。デウスエクスマキナです。あはは(^^;)
警察もカツ丼くらいおごってくれればいいのに……(笑)。でもそれだと賄賂になっちゃいますからねえ。
こういうネタで一番笑ったのが、徳弘正也先生の刑事もので、
覚醒剤中毒者「シャブ! シャブをくれー!」
刑事「全部しゃべればすぐにくれてやる。だから吐くんだ!」
取り調べ終了後
刑事「食べる?」
といってしゃぶしゃぶの鍋を出す。
この刑事マンガはそれほど人気はなかったようですが、このギャグはいまだに記憶に残っています。こういうくだらないの大好き(笑)。
こんにちは!
ヒーロー坂本ですね!
桐野先生たちが無事で何よりでしたd(^ω^)
ああ、カツ丼…
あれって、なんだかんだで自腹なんですよね。警察が出してるわけじゃないと聞きました。あたりまえか苦笑
にしてもそろそろ昼ご飯の時間だー……。
お腹空いたーσ(・ω・`)
ヒーロー坂本ですね!
桐野先生たちが無事で何よりでしたd(^ω^)
ああ、カツ丼…
あれって、なんだかんだで自腹なんですよね。警察が出してるわけじゃないと聞きました。あたりまえか苦笑
にしてもそろそろ昼ご飯の時間だー……。
お腹空いたーσ(・ω・`)
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Re: れもんさん
坂元くんはここで桐野くんを助けるためだけに作ったキャラクターだったのですが、細部を書いているうちに楽しくなっちゃって、「ナイトメア・ハンターの掟」で大活躍(^^)
人間どういう運命が待っているかわからない(^^)
日本の警察組織は優秀ですから、なにか事件を起こすと事情聴取をさせなければいけないのであります。ファンタジーだったら無法のかぎりを尽くしてもいいのですけど(っておい)。