映画の感想
映画オールタイムベスト10に投票してみました
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20171031
シン・ゴジラ(2016年、庵野秀明監督)
ダンケルク (2017年、クリストファー・ノーラン監督)
飢餓海峡 (1965年、内田吐夢監督)
この世界の片隅に (2016年、片淵須直監督)
切腹 (1962年、小林正樹監督)
忠次旅日記 御用編 (1927年、伊藤大輔監督)
無防備都市 (1945年、ロベルト・ロッセリーニ監督)
仁義なき戦い(第一作)(1973年、深作欣二監督)
さらば、わが愛/覇王別姫 (1993年、チェン・カイコー監督)
怒りの日 (1943年、カール・テオドア・ドライヤー監督)
順不同
以下コメント
ブログを作る前の2007年にラスカルにしお先生のサイトで破壊屋さんのブログの存在を知って選んでから、いくつも映画を見たせいでリストがバンバン変わった。それまでいかに自分が映画を見ていなかったかを思い知らされた十年だった。特に2016年の超ド級傑作ラッシュはすごかった。それでも血涙を流しながら選んだ結果、「順不同」としかいえなくなってしまった。この傑作群に順位をつけるなんて自分にはできない。
シン・ゴジラ 「ガメラ 大怪獣空中決戦」以来、実にひさびさの「圧倒された」怪獣映画。ここまでやってくれたらすごい。同時に、あの震災の絶望感を伴った明るい日々の空気を実に見事に再現してくれたことに感謝して。究極の「日本人あるある映画」。これがなぜウケたのかだけで日本人論が一冊書けそうである。怪獣映画であれば「パシフィック・リム」も候補に挙がったのだが、入れられなかったのが非常に無念。
ダンケルク 「日本のいちばん長い日」以来、実にひさびさの「圧倒された」戦争映画。ここまでやってくれたらすごい。わずか数機しか出てこないスツーカとメッサーシュミット、それにドイツ軍のボルトアクションライフルが、これほど恐ろしかったことはない。どんな人間でも知能指数が3に低下し生存本能だけになってしまう恐ろしい映画。でもこの映画のおかげで「独立愚連隊」を入れられなかったのが非常に残念。
飢餓海峡 ミステリ映画も一本挙げよう、と思ったら、これしかパッと思いつかなかった。それくらい他を圧倒している作品。これよりすごいといわれる「砂の器」を見たいのだが、どうもツタヤが権利を押さえているらしくて見られない。ケチ! この「飢餓海峡」でワリを食ったのがワイルダー監督の「情婦」である。テレビシリーズを入れていいのなら、「フロスト警部」全作、という手もあったのだが……世の中は無常である。
この世界の片隅に こんなアニメ見たことがない、というしかない恐るべき作品。これが戦後最高の、平凡な家族を描いたファミリードラマであるという時点で、日本人それまで何をやっておったんだ、と言わざるを得ない。アニメではディズニーの「ファンタジア」も候補に挙がったのだが、悩みに悩んだ末にこちらを選んだ。
切腹 時代劇を入れるとしたらなにか、と考えて、最初にぱっと浮かんできた作品。アクションだけなら「十三人の刺客」なのだが、風格といい、練りに練られた脚本といい、「切腹」のほうが上だろう。黒澤明の諸作も入れたかったのだが、うむむ。
忠次旅日記 御用編 不動のマイベスト。これが見られるだけでも映画はすばらしい。サイレント映画ということではグリフィスの「イントレランス」「散り行く花」も有力なライバルなのだが、ごめん。伊藤大輔のほうがすごいと思う。
無防備都市 これも不動のナンバーツーだなあ。レジスタンスものとしては「アルジェの戦い」とテーマがかぶるのだが、悩んだ末に「アルジェの戦い」を外した。ぬがが。
仁義なき戦い(第一作) 見ると燃える映画として、「燃えよドラゴン」とどちらを入れるか悩んだが、主演俳優たちの顔の濃さと業の深さでこっち。
さらば、わが愛 覇王別姫 中国語の授業で「赤いコーリャン」を見させられて以来、シリアスなアジア映画は敬遠していたのだが、そんな偏見を発破解体してくれた映画。とにかくすばらしい。京劇も美しくてまぶしくて涙が出てくる。インド映画「きっと、うまくいく」も面白かったのだが、この映画の敵ではなかった。
怒りの日 ホラー映画を一本入れよう、と思って。これはホラー映画ではないが、ある意味非常に恐ろしい、魔女ものの秀作である。「吸血鬼ノスフェラトゥ」とどっちを入れるか迷いに迷ったのであるが、うーん、こっちだ。
しまった、コメディ映画とミュージカル映画を入れるのを忘れた。だけどこの作品群の前には「お熱いのがお好き」も「鍵泥棒のメソッド」も「マイ・フェア・レディ」も「ジーザス・クライスト・スーパースター」も入る余地がない! ぬぬぬ。次点だ次点!
今書きかけの中編小説を書き上げたら、今度こそ内田吐夢監督の「血槍富士」を見るぞ。見るったら見るぞ!
すまぬ「シェルブールの雨傘」、すまぬ「民族の祭典」「美の祭典」、すまぬ「天国と地獄」「用心棒」「椿三十郎」「姿三四郎」「続姿三四郎」「赤ひげ」「羅生門」「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」、すまぬ「海の牙」、すまぬ「自転車泥棒」「靴みがき」、すまぬ「加藤隼戦闘隊」、すまぬ「ハワイ・マレー沖海戦」、すまぬ「オペラ座の怪人(サイレント)」、すまぬ「戦艦ポチョムキン」、すまぬ「リオ・ブラボー」、すまぬ「駅馬車」「荒野の決闘」、すまぬ「レイダース 失われたアーク」、すまぬ「スター・ウォーズ」、すまぬ「ルパン三世 カリオストロの城」、すまぬ「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編」、すまぬ「幻魔大戦」、すまぬ「橋」、すまぬ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」、すまぬ「男たちの挽歌」「男たちの挽歌2」、すまぬ「スネーキーモンキー 蛇拳」、すまぬ「丹下左膳余話 百万両の壺」、すまぬ「イノセンス」「人狼 JIN-ROH」、すまぬ「ゴジラ」、すまぬ「電人ザボーガー」、すまぬ「HK 変態仮面」「変態仮面2」、すまぬ「荒野の用心棒」、すまぬ「マジンガーZ対暗黒大将軍」、すまぬ「ヤマトよ永遠に」、すまぬ「ガメラ対ギャオス 大怪獣空中血戦」「ガメラ対バイラス」「ガメラ対ギロン」、すまぬ「鞍馬天狗」、すまぬ「事件」、すまぬ、その他様々な映画たち…・・
シン・ゴジラ(2016年、庵野秀明監督)
ダンケルク (2017年、クリストファー・ノーラン監督)
飢餓海峡 (1965年、内田吐夢監督)
この世界の片隅に (2016年、片淵須直監督)
切腹 (1962年、小林正樹監督)
忠次旅日記 御用編 (1927年、伊藤大輔監督)
無防備都市 (1945年、ロベルト・ロッセリーニ監督)
仁義なき戦い(第一作)(1973年、深作欣二監督)
さらば、わが愛/覇王別姫 (1993年、チェン・カイコー監督)
怒りの日 (1943年、カール・テオドア・ドライヤー監督)
順不同
以下コメント
ブログを作る前の2007年にラスカルにしお先生のサイトで破壊屋さんのブログの存在を知って選んでから、いくつも映画を見たせいでリストがバンバン変わった。それまでいかに自分が映画を見ていなかったかを思い知らされた十年だった。特に2016年の超ド級傑作ラッシュはすごかった。それでも血涙を流しながら選んだ結果、「順不同」としかいえなくなってしまった。この傑作群に順位をつけるなんて自分にはできない。
シン・ゴジラ 「ガメラ 大怪獣空中決戦」以来、実にひさびさの「圧倒された」怪獣映画。ここまでやってくれたらすごい。同時に、あの震災の絶望感を伴った明るい日々の空気を実に見事に再現してくれたことに感謝して。究極の「日本人あるある映画」。これがなぜウケたのかだけで日本人論が一冊書けそうである。怪獣映画であれば「パシフィック・リム」も候補に挙がったのだが、入れられなかったのが非常に無念。
ダンケルク 「日本のいちばん長い日」以来、実にひさびさの「圧倒された」戦争映画。ここまでやってくれたらすごい。わずか数機しか出てこないスツーカとメッサーシュミット、それにドイツ軍のボルトアクションライフルが、これほど恐ろしかったことはない。どんな人間でも知能指数が3に低下し生存本能だけになってしまう恐ろしい映画。でもこの映画のおかげで「独立愚連隊」を入れられなかったのが非常に残念。
飢餓海峡 ミステリ映画も一本挙げよう、と思ったら、これしかパッと思いつかなかった。それくらい他を圧倒している作品。これよりすごいといわれる「砂の器」を見たいのだが、どうもツタヤが権利を押さえているらしくて見られない。ケチ! この「飢餓海峡」でワリを食ったのがワイルダー監督の「情婦」である。テレビシリーズを入れていいのなら、「フロスト警部」全作、という手もあったのだが……世の中は無常である。
この世界の片隅に こんなアニメ見たことがない、というしかない恐るべき作品。これが戦後最高の、平凡な家族を描いたファミリードラマであるという時点で、日本人それまで何をやっておったんだ、と言わざるを得ない。アニメではディズニーの「ファンタジア」も候補に挙がったのだが、悩みに悩んだ末にこちらを選んだ。
切腹 時代劇を入れるとしたらなにか、と考えて、最初にぱっと浮かんできた作品。アクションだけなら「十三人の刺客」なのだが、風格といい、練りに練られた脚本といい、「切腹」のほうが上だろう。黒澤明の諸作も入れたかったのだが、うむむ。
忠次旅日記 御用編 不動のマイベスト。これが見られるだけでも映画はすばらしい。サイレント映画ということではグリフィスの「イントレランス」「散り行く花」も有力なライバルなのだが、ごめん。伊藤大輔のほうがすごいと思う。
無防備都市 これも不動のナンバーツーだなあ。レジスタンスものとしては「アルジェの戦い」とテーマがかぶるのだが、悩んだ末に「アルジェの戦い」を外した。ぬがが。
仁義なき戦い(第一作) 見ると燃える映画として、「燃えよドラゴン」とどちらを入れるか悩んだが、主演俳優たちの顔の濃さと業の深さでこっち。
さらば、わが愛 覇王別姫 中国語の授業で「赤いコーリャン」を見させられて以来、シリアスなアジア映画は敬遠していたのだが、そんな偏見を発破解体してくれた映画。とにかくすばらしい。京劇も美しくてまぶしくて涙が出てくる。インド映画「きっと、うまくいく」も面白かったのだが、この映画の敵ではなかった。
怒りの日 ホラー映画を一本入れよう、と思って。これはホラー映画ではないが、ある意味非常に恐ろしい、魔女ものの秀作である。「吸血鬼ノスフェラトゥ」とどっちを入れるか迷いに迷ったのであるが、うーん、こっちだ。
しまった、コメディ映画とミュージカル映画を入れるのを忘れた。だけどこの作品群の前には「お熱いのがお好き」も「鍵泥棒のメソッド」も「マイ・フェア・レディ」も「ジーザス・クライスト・スーパースター」も入る余地がない! ぬぬぬ。次点だ次点!
今書きかけの中編小説を書き上げたら、今度こそ内田吐夢監督の「血槍富士」を見るぞ。見るったら見るぞ!
すまぬ「シェルブールの雨傘」、すまぬ「民族の祭典」「美の祭典」、すまぬ「天国と地獄」「用心棒」「椿三十郎」「姿三四郎」「続姿三四郎」「赤ひげ」「羅生門」「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」、すまぬ「海の牙」、すまぬ「自転車泥棒」「靴みがき」、すまぬ「加藤隼戦闘隊」、すまぬ「ハワイ・マレー沖海戦」、すまぬ「オペラ座の怪人(サイレント)」、すまぬ「戦艦ポチョムキン」、すまぬ「リオ・ブラボー」、すまぬ「駅馬車」「荒野の決闘」、すまぬ「レイダース 失われたアーク」、すまぬ「スター・ウォーズ」、すまぬ「ルパン三世 カリオストロの城」、すまぬ「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編」、すまぬ「幻魔大戦」、すまぬ「橋」、すまぬ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱」、すまぬ「男たちの挽歌」「男たちの挽歌2」、すまぬ「スネーキーモンキー 蛇拳」、すまぬ「丹下左膳余話 百万両の壺」、すまぬ「イノセンス」「人狼 JIN-ROH」、すまぬ「ゴジラ」、すまぬ「電人ザボーガー」、すまぬ「HK 変態仮面」「変態仮面2」、すまぬ「荒野の用心棒」、すまぬ「マジンガーZ対暗黒大将軍」、すまぬ「ヤマトよ永遠に」、すまぬ「ガメラ対ギャオス 大怪獣空中血戦」「ガメラ対バイラス」「ガメラ対ギロン」、すまぬ「鞍馬天狗」、すまぬ「事件」、すまぬ、その他様々な映画たち…・・
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