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    映画の感想

    「ノートルダムのせむし男」(1923)見る

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     「ブログDEロードショー」の「真夏の夜のホラー映画特集」の一環として本作を選んだ。 「オペラ座の怪人(オペラの怪人)」で怪人エリックをものすごい顔で演じていたロン・チェイニーが主演と聞いて期待して見た。

     見たけど……ロン・チェイニーはこの映画でも相変わらずものすごい顔をしていたけど、これ、ホラーやないやん。スペクタクル時代劇やん(^^;)

     なんというか、伴奏と効果音がついていたせいか、「ホラー映画」というより、「シラノ・ド・ベルジュラック」というか、「男はつらいよ」の世界だった。主人公のせむし男カジモド、たしかにすごい顔してるんだけど、どちらかといえば「愛嬌」を強く感じる演技だし、演出だ。それは「怪人」でのエリックにおける変態サイコ野郎の演技とはまったく違うのである。

     DVDのパッケージには「文芸ホラー」とあったけど、監督はユゴーの原作を基に、血沸き肉躍るスペクタクルを撮りたかったのだと思う。ストーリーの改変その他、はっきりとした善玉悪玉、二枚目のヒーローと美女のヒロインに、陰険で同情の余地ない悪役、うん、まさに時代劇である。そこに醜いカジモドがからんでいくが、日本だったらほんと、渥美清がやるような役柄だ。

     だから、どちらかといえば、ホラーよりはディズニーの感動アニメ「ノートルダムの鐘」の方に近い。常磐線でいうなら水戸から石岡よりも3駅以上は確実に近い。

     怖さという点からはちょっと期待外れだったけど、どきどきしながら面白い時間を過ごせてよかった。

     それと、わたしが見たのは「ロイヤルシネマ倶楽部」バージョンのDVDだけど、字幕の翻訳が、直訳とか機械訳を通り越して、「元々社最新科学小説全集」のようなすさまじい訳文だったのには閉口した。いくら廉価版だとはいえあんまりである。まあブックオフで108円で買ってきたわたしがいうのもなんであるけれど。
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    ~ Comment ~

    差別用語はんたーい

     あ、わたくし、差別用語自体を反対しているわけでは有りません。差別用語認定して行われる言葉狩りに反対しているのであります。言葉は、それが差別的であるにせよ、必要だから存在するのです。その言葉が禁じられても必ずや代わる言葉が生まれます。生まれるなら兎も角、既存の言葉で代替なんぞされた日にゃ・・・大体が代替されるんですけどね・・・言葉が痩せ細ってしまいます。言葉が痩せる、語彙が少なくなる、意思の疎通が困難になる。葉華製造機です。
    >>>差別用語を日常的に罵倒に使ってきた日本人のいやらしさと醜さが・・・
     それは普通の言葉だったものを罵倒の言葉としてしまっただけでして、差別用語だと指摘する事が差別用語を作り上げたと言う皮肉ですな。

    Re: ECMさん

    まあディズニーだから……と思っていきさつを調べましたが、いや、腹立たしいですな。差別用語という言葉ができるほど、差別用語を日常的に罵倒に使ってきた日本人のいやらしさと醜さが出ているいきさつです。まったくもう。

    単純な差別というより、日本人の「ケガレ」概念が影を落としているんじゃないかなあ。

    Re: 宵乃さん

    なんたって、見ていると、「カジモドくん、がんばれ!」と声援を送りたくなる世界ですから。(^^;) 

    未見ですが「エレファント・マン」と通ずるものがあると思います。

    話は改変されているとはいえ、ビクトル・ユーゴー原作ですから、面白くないわけがない(笑) 「ノートルダムの鐘」借りてこようかな(笑)

    NoTitle

     せむし男も今は差別用語なので使えないそうですね。
     ノートルダムの鐘にタイトル変更したりしています。

    顔以外は

    ホラーしてませんでしたか(笑)
    原作からしてホラーじゃないっぽいですもんね。
    でも、作品としてはなかなか楽しめたようで良かったです。
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