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    映画の感想

    「冒険者たち」見た

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     暗黒街小節で有名なジョゼ・ジョバンニ原作の映画である。ひょんなことから見ることができた。

     相互リンクしてくださっている宵乃さんとmiriさんが高評価を付けていたので期待する。もっとも、miriさんのほうでは再見したところあまりの男の身勝手さにイヤになってしまったらしく、評価が急降下していたが……。

     で、感想。

     ジョバンニがやりたかったのは、後半の犯罪組織が出てきてどうこう、というくだりからなのだな、ということが、映画を見ていてしみじみとわかった。娯楽映画を撮るつもりで撮ったであろうロベール・アンリコ監督は、あの後半を義務感だけで撮ったのではなかろうか。前半と後半で、「木に竹を継いだ」ような感じを覚えるのである。どこからどう考えても、負け犬三人組が社会からイジメられた末に、信用できない話をもとにコンゴに飛んで宝探しをするまでのほうが、「圧倒的に面白い」のだから。

     ジョバンニの世界を撮るには、ロベール・アンリコ監督、センチメンタルに過ぎたのかもしれない。ジョゼ・ジョバンニのほうもセンチメンタルな作品を書くじゃないか、といわれそうだが、アンリコ監督とは完全に「センチメンタルの方向性」がちがう。Z軸に対して90度くらい違う。

     アンリコ監督は、あの偽の警察の船を撃退して、流れ弾でレティシアが死んで、第四の男がボートで流された後、感傷に沈んでいる二人のもとに、今度は本物の警察の巡視艇が迫ってくる、というシーンを作って90分作品としてFINにしたほうが、娯楽映画としてよいものになったのではないか。ジョゼ・ジョバンニは激怒するだろうが。

     そんなことを思った。宝探し物語に「その後」なんてものは、基本的にいらんよなあ……。
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    ~ Comment ~

    Re: 宵乃さん

    レティシアさんはあのふたりの家に居候しているので、アトリエなんて持ってないです(^^;) たぶん、コンゴでの船の上で、3人でキャッキャしてるところの記憶とごっちゃになっているのではなあ、と思います(^^;)

    ラストは、まあお決まりの展開とはいえ、あんな形にすることもなかっただろう、と思えてならんのですが、人によりけりでしょうねえ……。

    NoTitle

    もうすっかり内容を忘れてますが、印象に残ってるのは彼女のアトリエ?でみんながキャッキャしてる楽しそうな雰囲気と、ラストで親友を看取るところですかね~。コンゴで宝さがしっていうのが思い出せない(汗)

    Re: miriさん

    あの島は永遠の夢として「夢」で終わらせてもよかったような気がします。現実に出すとなると、どうしてもこの映画の後半部みたいな展開にせざるを得ないでしょうねえ、リアルなものとして考えて……。

    映画で「宝探し」をやった後で、「悪銭身に付かず」な後日譚をつけるのは、公営の宝くじで当たった金に所得税かけるようなものだと思うなあ(笑) 元の貧乏人に戻る、というのはありだとしても、命を取る取られるの話になるのはどうよ、と(^^;)

    こんにちは☆

    >前半と後半で、「木に竹を継いだ」ような感じを覚えるのである。

    うまい!
    全くその通りです!

    >今度は本物の警察の巡視艇が迫ってくる、というシーンを作って90分作品としてFINにしたほうが、娯楽映画としてよいものになったのではないか。ジョゼ・ジョバンニは激怒するだろうが。

    そうですね・・・でもまあ多くのファンはあの「島」を
    見たかったような気もします。

    >そんなことを思った。宝探し物語に「その後」なんてものは、基本的にいらんよなあ……。

    多分、彼女の田舎の島を見つけた時からまた宝探しが始まるという感じなのでしょうね?
    でもそれは前半の宝探しとは意味が違っていて、人間一人の命の問題ですしね・・・
    そんなことを思いました。

    この映画、若い頃に見た好きな人は、おおむね
    盲目的に好きなので、批判コメントは恐ろしくて書けません(笑)。

    ただ、私は、自分のブログなので
    書きたいように書かせていただきました。


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