「ショートショート」
ミステリ
高齢者所在不明問題振り込め詐欺事件顛末
おれはどぶねずみ色のスーツ姿をびしっと決め、銀縁眼鏡を光らせて足早に歩いていた。手には黒くて野暮ったい鞄。道の途中でおれはちょっと立ち止まり、カーブミラーに自分の姿を映した。
うむ。どこからどう見ても、役所かどこかの公的機関から派遣されてきた、いい大学を出たいい育ちの役人だ。
おれはくそまじめな、三年越しの彼女がいうには「お父さんが好きだった逸見正孝アナウンサーにどこか似ている」くそまじめな顔を引き締めた。これからおれは仕事に行くのだ、いや仕事というか勝負だ。この顔に成否の八割はかかっているのだ。気合を入れずにどうする。
おれの仕事、振り込め詐欺は、気合と勢いが大事なのだ。
それにしても暑い。道を通る人もいない。おれの仕事には申し分ない条件だが、このスーツ姿で歩くのは拷問だ。
おれは一軒のアパートを訪れ、毎日西日が当たって暮らしにくそうな、西向きのボロい部屋のブザーを押した。
数秒待つ。
立てつけの悪いドアがきしみながら開いて、髪の毛が抜けてしまってほとんど残ってない、ユーラシア大陸みたいなでっかい茶色のしみがある頭が姿をのぞかせた。
「はい……なんでしょうか……」
醜いしわがスパイダーマンのマスクのように顔中に広がっているじじいだ。歳は八十五。ネットで出回っているなんとか旧制中学同窓会の名簿からすればそうなる。しかも眼鏡をかけていた。度の強い老眼鏡だ。白内障の可能性六十パーセント、とおれは読んだ。仕事を繰り返していれば、そのくらいの見当はつく。
カモだ。
おれは、まじめな表情を崩さず、氷のような声でいった。
「中川敬一郎さんですね」
「はあ……そうですが……」
どこか不安そうな声。それを聞くや否や、おれは相手に考える隙を与えずにまくし立てた。
「中川さん、あなたは現在、書類上、所在不明となっています。テレビはごらんになっていますね? あのような、所在不明者が多発しており、あなたもそのひとりになっているのです。今、国と県ではあなたのようなお年寄りの所在を、しっかりと確認するため、調査と登録を行っているのです。申し遅れましたが、わたくしは県の人口調査統計局から派遣された、村上と申します。つきましては、登録票に記載していただくため、お時間をいただきたいのですが」
こんなじじいでもテレビは見ているだろう。時事問題で、恐怖は感じているはずだ。この仕事で時事問題を扱うときには、二つの格言が大事である。ひとつは、「鉄は熱いうちに打て」、要するに皆がその話題で盛り上がっているときに稼ぐべきだ、ということであり、もうひとつは、「喉もと過ぎれば熱さ忘るる」、要するにみんながそれら時事問題を過去のものだと思って、一息ついたその隙を狙うべきだ、というものである。
この場合は当然前者だ。
じじいはどうやら、きちんとテレビを見ていたらしい。顔が青ざめている。
「はあ……しかし、わしは……まだ、息子との……」
じじいは不安そうな声をさらに不安そうに震えさせて抗弁した。よしよし、上手くいっている。もちろん、こういう反応も計算のうちだ。
「それは存じております。いやはや、まったく、息子さんがおられなかったらこちらもたいへんでしたよ。あのかたにうかがって、こちらをたずね当てたしだいでして。もちろん、中川さんが生きていらっしゃることは把握しておりましたが、なにぶん、県の書類のほうでミスがあり、県としては、中川さんが、あくまで書類上ですが、所在不明とみなさざるを得なくなってしまったのです。つきましては、このようなことがないように、早急に書類に必要事項を記入してもらわなければならないのですが、いろいろありまして、どうしても、本人にじかに書いていただかなければならないわけです。ご面倒でしょうが、どうか記入を……」
「そ、そりゃあ大変な……ど、どうか中へ」
おれは中に通された。九十五パーセントは成功。まじめな顔に生んでくれた両親に感謝だ。
部屋は、乱雑に散らかっていた。部屋の真ん中には、年代物のこたつと、その上に急須と湯飲みが置いてある。部屋の隅にはテレビ。時代劇がかかっていた。そういやもう十一時だ。この仕事が終わったら、そばでも食いに行くか。目当ての情報が手に入ったら、奮発して天ざるでもいいだろう。
まじめな顔は崩さずそんな事を考えていたら、じじいがいった。
「ちょっと失礼……電話をかけてきますんで……」
「どうぞ。その間に用意をしておきます」
たぶん、息子とやらの家に電話をかけにいくのだろうが、そうはいかない。こっちの相棒が、その電話番号にひっきりなしに電話をかけて、他からの通話をできないようにしているからだ。
三分ほどして、じじいは戻ってきた。おれは一見本物のように見えるが、実はパソコンでいいかげんに作った書類を広げ、県庁からがめてきた県のネーム入りのボールペンを示した。
じじいはボールペンを取ると、持ちにくそうに記入を始めた。
よし。九十八パーセントは成功。着々と成功に近づいている。早くあれを書け。書かないか。
「あのう、すみませんが……ここはなんと書いてあるんで? 齢なので目が……」
おれは舌打ちをしたくなるのをこらえた。
「どこですか?」
「ここ……このあたり……」
じじいはボールペンをうろうろと動かした。くそっ、そこは絶対に書いてもらわなくてはならないところじゃないか。おれは手を伸ばすと、指で押さえてひとことひとこといった。
「ここは、お使いになられている銀行名。ここは、その口座番号。そしてここは、暗証番号……」
ふらふらと動いていたボールペンが、不意におれの手の上に振り下ろされた。
ちくっとした。
「なっ……」
おれの手の甲に、小さく血の塊が盛り上がってきた。じじい……書きにくそうにしていたのは、手に針を握っていやがったからか? でもなんで?
「入ってくれんか、みんな」
じじいがいった。すると、戸口から、ぞろぞろとジジババの群れが入ってきた。その数は十人くらいか。
「こいつ、新手の振り込め詐欺らしい。わしから銀行口座と暗証番号を聞きだそうとしおった」
「とんでもない奴じゃ、中川さん! いつものようにせんと!」
おれは、妙に寒くなってきた身体で、何とか立ち上がろうとした。
「てめえら……いったい……」
立ち上がれなかった。おれは脚をもつれさせて転んだ。
「無駄じゃ。わしが昔勤めていた、CIA日本支部特製の筋弛緩薬じゃからな。三十分はそのままじゃ。もちろん、三十分あれば、こっちの目的は達せられるわけじゃからな」
「中川さん、わし、腎臓がいい」
ミイラみたいな婆あがいった。
「だめじゃよ、くれ子さん。くじ引きで決めることになっとるじゃろう。まあ、明日の特別例会でくじを引くから、そのときにな。まあ、とりあえず今は、この外道の身ぐるみをはぐのが先じゃ」
おれは手足を振り回して抵抗しようとしたが、身体はいうことを聞かなかった。
その日……。
おれは永久に所在不明になった。
うむ。どこからどう見ても、役所かどこかの公的機関から派遣されてきた、いい大学を出たいい育ちの役人だ。
おれはくそまじめな、三年越しの彼女がいうには「お父さんが好きだった逸見正孝アナウンサーにどこか似ている」くそまじめな顔を引き締めた。これからおれは仕事に行くのだ、いや仕事というか勝負だ。この顔に成否の八割はかかっているのだ。気合を入れずにどうする。
おれの仕事、振り込め詐欺は、気合と勢いが大事なのだ。
それにしても暑い。道を通る人もいない。おれの仕事には申し分ない条件だが、このスーツ姿で歩くのは拷問だ。
おれは一軒のアパートを訪れ、毎日西日が当たって暮らしにくそうな、西向きのボロい部屋のブザーを押した。
数秒待つ。
立てつけの悪いドアがきしみながら開いて、髪の毛が抜けてしまってほとんど残ってない、ユーラシア大陸みたいなでっかい茶色のしみがある頭が姿をのぞかせた。
「はい……なんでしょうか……」
醜いしわがスパイダーマンのマスクのように顔中に広がっているじじいだ。歳は八十五。ネットで出回っているなんとか旧制中学同窓会の名簿からすればそうなる。しかも眼鏡をかけていた。度の強い老眼鏡だ。白内障の可能性六十パーセント、とおれは読んだ。仕事を繰り返していれば、そのくらいの見当はつく。
カモだ。
おれは、まじめな表情を崩さず、氷のような声でいった。
「中川敬一郎さんですね」
「はあ……そうですが……」
どこか不安そうな声。それを聞くや否や、おれは相手に考える隙を与えずにまくし立てた。
「中川さん、あなたは現在、書類上、所在不明となっています。テレビはごらんになっていますね? あのような、所在不明者が多発しており、あなたもそのひとりになっているのです。今、国と県ではあなたのようなお年寄りの所在を、しっかりと確認するため、調査と登録を行っているのです。申し遅れましたが、わたくしは県の人口調査統計局から派遣された、村上と申します。つきましては、登録票に記載していただくため、お時間をいただきたいのですが」
こんなじじいでもテレビは見ているだろう。時事問題で、恐怖は感じているはずだ。この仕事で時事問題を扱うときには、二つの格言が大事である。ひとつは、「鉄は熱いうちに打て」、要するに皆がその話題で盛り上がっているときに稼ぐべきだ、ということであり、もうひとつは、「喉もと過ぎれば熱さ忘るる」、要するにみんながそれら時事問題を過去のものだと思って、一息ついたその隙を狙うべきだ、というものである。
この場合は当然前者だ。
じじいはどうやら、きちんとテレビを見ていたらしい。顔が青ざめている。
「はあ……しかし、わしは……まだ、息子との……」
じじいは不安そうな声をさらに不安そうに震えさせて抗弁した。よしよし、上手くいっている。もちろん、こういう反応も計算のうちだ。
「それは存じております。いやはや、まったく、息子さんがおられなかったらこちらもたいへんでしたよ。あのかたにうかがって、こちらをたずね当てたしだいでして。もちろん、中川さんが生きていらっしゃることは把握しておりましたが、なにぶん、県の書類のほうでミスがあり、県としては、中川さんが、あくまで書類上ですが、所在不明とみなさざるを得なくなってしまったのです。つきましては、このようなことがないように、早急に書類に必要事項を記入してもらわなければならないのですが、いろいろありまして、どうしても、本人にじかに書いていただかなければならないわけです。ご面倒でしょうが、どうか記入を……」
「そ、そりゃあ大変な……ど、どうか中へ」
おれは中に通された。九十五パーセントは成功。まじめな顔に生んでくれた両親に感謝だ。
部屋は、乱雑に散らかっていた。部屋の真ん中には、年代物のこたつと、その上に急須と湯飲みが置いてある。部屋の隅にはテレビ。時代劇がかかっていた。そういやもう十一時だ。この仕事が終わったら、そばでも食いに行くか。目当ての情報が手に入ったら、奮発して天ざるでもいいだろう。
まじめな顔は崩さずそんな事を考えていたら、じじいがいった。
「ちょっと失礼……電話をかけてきますんで……」
「どうぞ。その間に用意をしておきます」
たぶん、息子とやらの家に電話をかけにいくのだろうが、そうはいかない。こっちの相棒が、その電話番号にひっきりなしに電話をかけて、他からの通話をできないようにしているからだ。
三分ほどして、じじいは戻ってきた。おれは一見本物のように見えるが、実はパソコンでいいかげんに作った書類を広げ、県庁からがめてきた県のネーム入りのボールペンを示した。
じじいはボールペンを取ると、持ちにくそうに記入を始めた。
よし。九十八パーセントは成功。着々と成功に近づいている。早くあれを書け。書かないか。
「あのう、すみませんが……ここはなんと書いてあるんで? 齢なので目が……」
おれは舌打ちをしたくなるのをこらえた。
「どこですか?」
「ここ……このあたり……」
じじいはボールペンをうろうろと動かした。くそっ、そこは絶対に書いてもらわなくてはならないところじゃないか。おれは手を伸ばすと、指で押さえてひとことひとこといった。
「ここは、お使いになられている銀行名。ここは、その口座番号。そしてここは、暗証番号……」
ふらふらと動いていたボールペンが、不意におれの手の上に振り下ろされた。
ちくっとした。
「なっ……」
おれの手の甲に、小さく血の塊が盛り上がってきた。じじい……書きにくそうにしていたのは、手に針を握っていやがったからか? でもなんで?
「入ってくれんか、みんな」
じじいがいった。すると、戸口から、ぞろぞろとジジババの群れが入ってきた。その数は十人くらいか。
「こいつ、新手の振り込め詐欺らしい。わしから銀行口座と暗証番号を聞きだそうとしおった」
「とんでもない奴じゃ、中川さん! いつものようにせんと!」
おれは、妙に寒くなってきた身体で、何とか立ち上がろうとした。
「てめえら……いったい……」
立ち上がれなかった。おれは脚をもつれさせて転んだ。
「無駄じゃ。わしが昔勤めていた、CIA日本支部特製の筋弛緩薬じゃからな。三十分はそのままじゃ。もちろん、三十分あれば、こっちの目的は達せられるわけじゃからな」
「中川さん、わし、腎臓がいい」
ミイラみたいな婆あがいった。
「だめじゃよ、くれ子さん。くじ引きで決めることになっとるじゃろう。まあ、明日の特別例会でくじを引くから、そのときにな。まあ、とりあえず今は、この外道の身ぐるみをはぐのが先じゃ」
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Re: 茶倶楽さん
この設定で、詐欺師が金を持って逃げる、などという話は良心が許さなかったので、老人のほうが上手だった、というストーリーをこしらえたのですが、老人の対抗手段をこのようなブラックなものでなく、もっとエレガントにするべきだと思ったであります。
反省点です。
反省点です。
Re: トゥデイさん
わたしがここに書かないでも、絶対に似たような振り込め詐欺をたくらむやつが出てくると思ったので、その手口を考え、再現して、読者や社会への警告、警鐘にしようと書いたのですが……。
効果はないですか……。
残念であります。
効果はないですか……。
残念であります。
Re: limeさん
自業自得、というやつを書きたかったのであります。
ほんとにこんな振り込め詐欺を働く奴が出てきたらシベリアに送って強制労働をさせたいですね(^^)
映画は、そうですか、limeさんの心に響きませんでしたか。
limeさんの撮る映画というものも見てみたいですが、6時間……。もしかしたらずーっと第一部?(^^)
ほんとにこんな振り込め詐欺を働く奴が出てきたらシベリアに送って強制労働をさせたいですね(^^)
映画は、そうですか、limeさんの心に響きませんでしたか。
limeさんの撮る映画というものも見てみたいですが、6時間……。もしかしたらずーっと第一部?(^^)
覚え書き
もしかしたらわたしは、先の「覚え書き」において、「悪」は老人側である、という誤解を与えてしまったのであろうか?
もちろん、「邪悪な敵」は「振り込め詐欺」のほうですよー。
もちろん、「邪悪な敵」は「振り込め詐欺」のほうですよー。
NoTitle
本ありがとうございます!わざわざ調べていただいて。。。感謝感激です。ぜひ図書館で読んでみます!
じいさんつよし。
現実にもこんな方々がいたら驚きですw
面白いアイディアですね!
おじいさんの方の描写が少なかったのがちょっとさみしかったです!
じいさんつよし。
現実にもこんな方々がいたら驚きですw
面白いアイディアですね!
おじいさんの方の描写が少なかったのがちょっとさみしかったです!
NoTitle
最後以外は実際にあり得る話かなと思いました。
振り込め詐欺の拠点が中国で摘発されたりと、こういった事はどこまでいたちごっこが続くのでしょうね。
振り込め詐欺の拠点が中国で摘発されたりと、こういった事はどこまでいたちごっこが続くのでしょうね。
- #1800 茶倶楽
- URL
- 2010.08/07 20:34
- ▲EntryTop
お見事。またタイムリーな。
本当にネタになる事件ですよね。まさに事実は小説より奇なり。笑ってられませんが。
そしてこんなブログなら読んで真似する人はいまい。
「乗っかって儲けよう」と考える人も「乗っかって儲けようとする奴がいるだろうから備えよう」と考える人もすげー。
普通テレビ見て「大変だなぁ」で終わりだろ。やべー。
本当にネタになる事件ですよね。まさに事実は小説より奇なり。笑ってられませんが。
そしてこんなブログなら読んで真似する人はいまい。
「乗っかって儲けよう」と考える人も「乗っかって儲けようとする奴がいるだろうから備えよう」と考える人もすげー。
普通テレビ見て「大変だなぁ」で終わりだろ。やべー。
- #1799 トゥデイ
- URL
- 2010.08/07 16:58
- ▲EntryTop
NoTitle
今回もブラックな仕上がりですね。
爽快感はないものの、悪の顛末としては、一番ふさわしいかと思います。
老人にはたくましくあってほしいもんです。
・・・怖いけど・笑
(追記)
話は変わりますが、例のDVD見ました。
やっぱり96分であの物語を語るのは難しいですね。
すべてのエピソードを盛り込んだのはすごいと思いましたが、テンポが速すぎて、心理描写が描き切れていませんでした。
一番残念なのはラスト。拾われた子犬は、その境遇に甘んじていないとう、小説の一番大事なメッセージが欠けていました。
孤独は補完されてはいなかったんです。天使は手に入れることはできなかったんです。
ああ、私が映画造りたい・・・・。でも6時間くらいになりそう・笑
爽快感はないものの、悪の顛末としては、一番ふさわしいかと思います。
老人にはたくましくあってほしいもんです。
・・・怖いけど・笑
(追記)
話は変わりますが、例のDVD見ました。
やっぱり96分であの物語を語るのは難しいですね。
すべてのエピソードを盛り込んだのはすごいと思いましたが、テンポが速すぎて、心理描写が描き切れていませんでした。
一番残念なのはラスト。拾われた子犬は、その境遇に甘んじていないとう、小説の一番大事なメッセージが欠けていました。
孤独は補完されてはいなかったんです。天使は手に入れることはできなかったんです。
ああ、私が映画造りたい・・・・。でも6時間くらいになりそう・笑
覚え書き
邪悪な敵と戦うには敵を熟知しないといけない。そのためのもっとも有効な手段は、敵の立場に立って考えるということである。
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Re: HDSKsoさん
高度経済成長期を生き抜いて支えてきたタフなかたがたです。
このくらいのことはやってくれるのではと思います(^^)
あの本は、お通いの大学の図書館なら、きっとあると思いますよ。
くれぐれも笑いすぎで呼吸困難にならないように(^^)
姉妹編として「ヒトラー・ジョーク」もあります。