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    「範子と文子の驚異の高校生活(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)」
    範子と文子の三十分一本勝負(ギャグ掌編小説シリーズ・完結)

    範子と文子の三十分一本勝負、とりあえずひと区切り

     ←範子と文子の三十分一本勝負:FIGHT・100 →まるで赤子のように
     これまでにも書いてきたが、この娘たちには直系の親族がいる。

     もともと、ブログを開く前から、わたしは同人活動をやっていた。そんな中、漫画家の某先生(特に名を秘す)とお近づきになることができ、その先生がハマっておられた『神無月の巫女』というアニメの存在を知った。

     アニメが終了してしばらくして、レンタルビデオ屋のソフトからも「新作」の帯が取れたころ、わたしは借りて見てみることにした。そのときはちょっとお金に余裕があったのだろう。数百円だが……。

     見てみたアニメは、非常に面白かった。主人公である二人の少女が、世界の運命を左右する戦いに巻き込まれ、巨大ロボットが殴りあい、その裏でもろに同性愛の悲劇的なラブロマンスが進行するのである。深夜アニメでもありちょっといけない世界なのである。

     番組のクライマックスシーンの盛り上がりではほんとうに手に汗を握ってしまい、少女たちのつらい運命を思って涙したのであるがそれはさておく。

     さて、同人活動などをやっていたこともあり、わたしもまた、この作品についての同人誌を出したくなった。出したくなったらすぐに作れるのが、コピー誌というもののいいところである。わたしは一冊、パロディの小説本を出し、そして……見事に売れなかった。友人知人に配って在庫を消化するのに大変長い時間がかかったことを覚えている。いまでは元の原稿は押入れの中に平和に眠っている。

     しかし、それだけでは気分がおさまらなかったわたしは、乏しい予算でも作ることができる、「豆本」を作って知り合いに配ることにした。二人の少女を主役にしたコントを書き、A4の紙に印字したものを八等分して、ぺきぺき折ってホチキスで止めればA8の本がはいできあがりという代物である。これのいいところは、予算がかからないことである。なにせ一冊五円強でできるのだから、貧乏人にはありがたい。作るのはかなり手間ではあるけれど。元の原稿は家の押入れの中に平和に眠っているが、同様に、その豆本の一部のテキストデータはネットの大海の中のどこかにUPされ、これまた平和に眠っているらしい。「ネットは広大だわ……」(草薙素子)

     豆本は結局三年ほど続け、番外編を入れて七冊作った。それをやめた後、なんとなくわたしの心にはぽっかりと穴が開いてしまった。そのときはすでに「ナイトメア・ハンター桐野」やショートショートを書きまくっていたのだが、それでも淋しいことには変わりない。

     長くなったが、その豆本に出てきた、パロディ化された二人の主人公の少女が、名前こそ違うが範子と文子の直系親族である。直系の印は、範子と文子の名前にも現れている。「神無月の巫女」の主役は、貧しい寮生の来栖川姫子と、お金持ちのお嬢様の姫宮千歌音の親友コンビなのだが、彼女らを演じられていたのが、姫子役の下屋則子氏と、千歌音役の川澄綾子氏なのだ。そのまま持ってきてしまったのでは芸がないので、わたしの小説では二人の立場を逆転させてみた。

     気分転換にもなるし、あの二人をちょっと設定を変えて出してみるか、と始めてみたら、楽しかった。彼女たちとおしゃべりしているような気分だった。三十分と時間を区切ったのは、おしゃべり感を出して作者自身がストレスを覚えないようにするという理由が主だった。桐野俊明とのつきあいも長いが、あいつ深刻すぎるから肩がこるのである。

     百話でひと区切りつけよう、という考えは当初からのものである。今から考えれば、「三十分一本勝負」ではなく「百本組み手」あたりにしておくのだった。登場人物とシチュエーションを固定すると、どこをどうやっても待っているのはマンネリ化だ。作者が飽きてしまう前にうまく着陸させたかった。いろいろとあったがわたしにしてはうまく着地できたと思う。

     着地後も、このシリーズは、月イチくらいの不定期掲載で、のんびりと続けていきたいと思う。夏休みは終わってしまったが、まだ花見や月見、そしてクリスマスや正月が待っているのである。彼女たちと楽しまないでどうするのだ。

     そんなわけで、これからもこの二人をどうぞよろしく。
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    ~ Comment ~

    Re: 佐槻勇斗さん

    小説だったらいつも作っているような……あっ、同人誌のことか。

    ありますよ~。最初にコミケで売ったのは前世紀のことだったなあ(遠い眼)

    5円でできるお手軽豆本は、ひとつ問題があって、
    「最高でも原稿用紙8枚分程度のキャパシティしかない(笑)」
    それでいいなら、型紙(?)のワードの書式をお送りしてもいいんですが。

    コミケや同人誌なんてものは、そう構えることはないんですよ。要するに自分が全力で書いた作品を、その場で読める形にして売り場まで持っていく、というだけの話ですから。ぶっちゃけ、コピー紙を10枚束ねてホチキス留めしただけのやつでも、立派な同人誌です。
    売れるかどうかなんて売ってみなければわからないし、冒険して在庫を抱えるのがいやならば小部数刷ればいい。
    それに、ある程度魅力のある同人誌なら、オフセットで200部くらい刷っても、3回くらい即売会に出まくれば、最低でも半分は売れてくれる……はずであります。
    佐槻さんほどの文才のあるかたならば、いいイラストレーターと組めばそれなりに手ごたえを得られるのではないでしょうか。
    ただし、文章ばかりでイラストもマンガも1ページもない同人誌だと、かなり苦戦することは覚悟してください……。

    かかる予算は、オフセット30ページ200部普通人コースで6万円くらい、コピー誌20ページ(10枚を二つ折りにしてホチキス留め)30部貧乏人コースで3000円くらいだと思っていただければ……。

    ってなにをわたしは悪の道に誘っているのだか(^^;)

    NoTitle

    100話お疲れさまです! 拍手!!

    というか!
    小説、作ったことあるんですか!? すごーい!!
    佐槻もひそかに思ってるんですよね~・・・でもいまだ実現せず、ですが(^ω^;)
    五円なら、いけるかなぁ・・・・・・・(遠い目

    Re: れもんさん

    ありがとうございます。

    「神無月の巫女」は面白いアニメでしたね。
    あの二人の印象が強すぎて、女性二人の漫才コンビを組ませるとああなってしまう、という……(^^)

    これからもがんばります!

    NoTitle

    100話おめでとうございます!お疲れさまです

    神無月の巫女って…あれですか。
    何で知ってるのかよくわかんないんですけど;
    あの二人がモデルになってるんですねvびっくりです

    これからもがんばってください^^

    Re: LandMさん

    なにぶんわたしのこれは「作者の融通」だけでできているような小説ですからなあ。全力ダッシュを繰り返すみたいな。

    この小説を書きまくったせいで「長距離走」ができなくなりつつある自分を発見してちょっとおびえております……。

    NoTitle

    一区切りおめでとうございます。私も見習いたい・・・というほど書いていないわけでもないですね。私の連載は一回がかなり時間がかかりますからね。。。。融通が利かないのが大変ですね。この小説みたいに融通が利く小説だったいいんですけどね。
    何はともあれ、お疲れ様です。
    どうも、LandMでした。

    Re: トゥデイさん

    いいですね~謎本。

    何も考えないで書いていたので、矛盾点ばかりだと思うので、そこを意地悪くネチネチとツッコむ記事があったら、ウイスキーをボトルでおごっちゃいたい(笑)

    ラジオドラマは、そうとううまく脚色をしないと難しいでしょうねえ……しゃべればネタがばれる回とかけっこうありますもんねえ。

    月イチ不定期連載ですから、そう遠くないうちにまた再会できると思いますよ~。

    Re: 茶倶楽さん

    ありがとうございます。

    この二人を好きになってくれて嬉しいです。わたしも書いていて楽しい二人ですので。

    さすがにこれからも毎日書いていると行き詰ると思うので、この二人は月イチ不定期更新にしますね。

    記念日は毎日……ムリだ(^^)

    ついに終わりましたねえ。お疲れ様!
    数週間の休載もありましたが、無事完走して良かったです。
    5月に電車の中で第1話見たのを思い出します。
    色んなジャンルを飛び交ってくれて楽しかったです。メタネタも程よくあったし。
    登場した発明品?のリストとか、ポポイラ星の考察とか作ってみたい。
    あとラジオドラマみたいに聞いてみたいとも思った。
    何にせよまたあの二人に会う日を楽しみに。ありがとうございました。

    NoTitle

    100話更新おめでとうございます。
    今後もイベントの度にこの二人の姿が見れるようで、少し安心しました。このお話好きなんですよ。
    ちなみに記念日は毎日あるようですよ!

    Re: ミズマ。さん

    スター・システムは、安易に使うと作品がパロディ同人誌みたいになってしまいかねないので危険ですよねえ。

    「神無月の巫女」は、パラレル・ワールド的な続編の作品があるそうですが、もういいやげっぷ。

    ちなみに文化祭は1学期のうちに終わっております。範子と文子が歌を歌う衝撃の……えーと何話だっけ。まあいいやその回をご参照ください。

    NoTitle

    あの二人かーッ!

    幼馴染くんとくっつくだろーと思ったら百合ったあの二人ですね!←

    『神無月の巫女』以外の作品にもあの二人は出てますよね? 作者さんがスターシステムを採用している(のか、単に描き分け問題なのか^^;)ようで、他の話でもちらちら見たことあるような。とはいえそこまで詳しくはないのですが。

    10月は体育祭、12月はクリスマス…で、あれば、9月はお月見で11月は文化祭ですね!←
    期待はせずに正座でお待ちしております^^

    Re: limeさん

    ありがとうございます。みんながいろいろな意見をいってくれたから、今まで続いてきたんだと思います。毎日更新はやっぱりたいへんでした。

    モデルというか、ひな型ですね。ぶっちゃけいってしまえば、ある意味ステレオタイプな二人でしたが、イメージが固まっていたので、逆にどんどん暴走していったというか。100話もやれば設定がどんどん増えるかと思ったら、ぜんぜん増えなくてちょっと意外でした。

    100話目は、静かにやるか大バカにやるか迷ったのですが、98と99でバカをやってしまったので、静かに終えることに決めました。
    裏をいってしまえば、この小説は徹底的に「その場のノリ」で書いているので、気分がのらないとどちらにもできないという罠が(^^;)

    10月の体育祭と12月のクリスマスはできればぜひやりたいですが、なにぶん「その場のノリ」なので、これという日にできるかどうかはよくわかりません。どうか、期待しないでお待ちいただければと思います。

    これからは作中で名前が出るだけだった駒子ちゃんや古々根さん、三太夫老人に範子パパや兄貴も出すぞ。はたしてキャラクターが固まっているかはおいといて……。

    NoTitle

    100話までの連載完了、おめでとうございます。
    一口に100話といってもすごいです。ほとんど毎日ですもんね。

    あの二人にはモデルがいたんですね。
    なんとなく納得です。思い入れがあってこそ、ですもん。
    私は、自分のキャラに思い入れが強いので、それが欠点だと反省しているんですが、ポールさんも・・となると、ちょっと安心します。
    愛が無ければ続けられませんよね。

    100話目は、静かな哲学的ムードの中で終わりましたね。
    ああいう感覚は好きです。
    これからもまた、行事ごとに(?)お目に書かれるようですね。
    また、パワーアップした二人に会うのを楽しみにしています。
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