「紅蓮の街(長編ファンタジー・完結)」
紅蓮の街覚え書き
小説中の貴族の敬称について
この小説では、男爵から伯爵から公爵から、いろいろと貴族が出てくる。
これについてだが……。
爵位については、普通に「公・侯・伯・子・男」の順位があるものと決めた。
数がたくさんいる「子爵・男爵」は除外して、そこから上の「公爵」「侯爵」「伯爵」は、その与えられた封土(領土)の名前を使った呼び名が上に来る、ということも決めた。(例えば、オルロス伯爵ヴェルク・ガレーリョス三世は、オルロスという土地を領地として与えられている伯爵家であるガレーリョス家で、ヴェルクという名の三人目ということである。終末港にいるのは、そこが封土以外の資金源であることと、都市にいれば生活が便利であるなどのメリットがあるからである。単に「オルロス伯」とも呼ばれているのは、それだけでヴェルク三世とわかるからだ)
で、いちばんわけがわからなかったのは……。
各貴族を、「閣下」と呼べばいいのか、「殿下」と呼べばいいのか、まさか「陛下」ではないだろうと思うが、そういった貴族社会内部での敬称のつけかたであった。
ネットでも図書館でも、どこで調べればいいかわからなかった。ううむ、これではいつかヨーロッパの宮廷の晩餐会に招かれたときに困るではないか(招かれません)。
ということで、ここは勝手に貴族制度を「発明」してしまうことにした。
『大陸』の貴族社会で、皇帝を除く貴族は全て「閣下」という敬称をつけることにしたのである。公式の場では、目上には「閣下」、同等ないし目下のものにはなにもつけない、とすれば簡便である。要するにわたしが楽だ(笑)。
ついでに、男でも女でも、爵位は持てるし、家督相続もOKということにした。そういったことにこだわるとめんどくさそうだったからである。
だから、エリカちゃんはもしかしたら本来は「公女殿下」と呼ぶのが筋かもしれないのだが、わたしの小説中では「公爵閣下」なのである。
以上、違和感を覚えているであろう皆様方へ。(いちばんこだわっているのはわたしか?)

これについてだが……。
爵位については、普通に「公・侯・伯・子・男」の順位があるものと決めた。
数がたくさんいる「子爵・男爵」は除外して、そこから上の「公爵」「侯爵」「伯爵」は、その与えられた封土(領土)の名前を使った呼び名が上に来る、ということも決めた。(例えば、オルロス伯爵ヴェルク・ガレーリョス三世は、オルロスという土地を領地として与えられている伯爵家であるガレーリョス家で、ヴェルクという名の三人目ということである。終末港にいるのは、そこが封土以外の資金源であることと、都市にいれば生活が便利であるなどのメリットがあるからである。単に「オルロス伯」とも呼ばれているのは、それだけでヴェルク三世とわかるからだ)
で、いちばんわけがわからなかったのは……。
各貴族を、「閣下」と呼べばいいのか、「殿下」と呼べばいいのか、まさか「陛下」ではないだろうと思うが、そういった貴族社会内部での敬称のつけかたであった。
ネットでも図書館でも、どこで調べればいいかわからなかった。ううむ、これではいつかヨーロッパの宮廷の晩餐会に招かれたときに困るではないか(招かれません)。
ということで、ここは勝手に貴族制度を「発明」してしまうことにした。
『大陸』の貴族社会で、皇帝を除く貴族は全て「閣下」という敬称をつけることにしたのである。公式の場では、目上には「閣下」、同等ないし目下のものにはなにもつけない、とすれば簡便である。要するにわたしが楽だ(笑)。
ついでに、男でも女でも、爵位は持てるし、家督相続もOKということにした。そういったことにこだわるとめんどくさそうだったからである。
だから、エリカちゃんはもしかしたら本来は「公女殿下」と呼ぶのが筋かもしれないのだが、わたしの小説中では「公爵閣下」なのである。
以上、違和感を覚えているであろう皆様方へ。(いちばんこだわっているのはわたしか?)
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~ Comment ~
ポールさん、こんにちは。
過去記事にコメントをつけてしまうこと、お許し下さいまし。
私も、どシリアスなファンタジーを書こうとプロットを練った時に、同じ問題ですっごく悩んでしまったことを思い出したのです。
〇〇(地方名)伯△△・××(名前と名字)、私も当時、このかたちが正しいのだろうと、プロット作りを進めたのですが、
閣下、殿下、卿、公、の付け方がわからず途中放棄しましたorz
さらには、方伯とは何か?
地方伯爵、という意味でよいのか???
考えれば考えるほど、混乱してしまいΣ(´Д`lll)
でもこのポールさんの記事を読んで、とてもわかりやすく説明されていたので、昔のプロットを引きずり出してしまいました^^;
この手の知識が正しく載っている本って、探しにくいですよねorz
今はwiki先生がいるので心強い面もありますが、いや、今日は勉強になりました。
ポールさんなら、さしずめ、クリスタル伯ポール・ブリッツ一世、ですね^^;
いよっ、閣下!www
過去記事にコメントをつけてしまうこと、お許し下さいまし。
私も、どシリアスなファンタジーを書こうとプロットを練った時に、同じ問題ですっごく悩んでしまったことを思い出したのです。
〇〇(地方名)伯△△・××(名前と名字)、私も当時、このかたちが正しいのだろうと、プロット作りを進めたのですが、
閣下、殿下、卿、公、の付け方がわからず途中放棄しましたorz
さらには、方伯とは何か?
地方伯爵、という意味でよいのか???
考えれば考えるほど、混乱してしまいΣ(´Д`lll)
でもこのポールさんの記事を読んで、とてもわかりやすく説明されていたので、昔のプロットを引きずり出してしまいました^^;
この手の知識が正しく載っている本って、探しにくいですよねorz
今はwiki先生がいるので心強い面もありますが、いや、今日は勉強になりました。
ポールさんなら、さしずめ、クリスタル伯ポール・ブリッツ一世、ですね^^;
いよっ、閣下!www
- #6187 土屋マル
- URL
- 2011.12/10 18:23
- ▲EntryTop
Re: 黄輪さん
ウィキペディアにそんな記述がありましたか。わざわざありがとうございます。
わたしもウィキペディアは探しましたが、「貴族制度」で探していたから見つからなかったようです(汗)。
読んでみると、さほど間違っていたわけでもなかったようですね(そこが間違いの元だったりする(笑))。
「ユア・ハイネス」とかいってみたいなあ、一度(^^)
わたしもウィキペディアは探しましたが、「貴族制度」で探していたから見つからなかったようです(汗)。
読んでみると、さほど間違っていたわけでもなかったようですね(そこが間違いの元だったりする(笑))。
「ユア・ハイネス」とかいってみたいなあ、一度(^^)
NoTitle
ネット上のものですが、こんなまとめがありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%AC%E7%A7%B0
真ん中辺りに、「閣下」や「公」などの、尊称の使い方が書かれてます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%AC%E7%A7%B0
真ん中辺りに、「閣下」や「公」などの、尊称の使い方が書かれてます。
Re: ネミエルさん
わたしも「戦争と平和」とか読んでみたけど、頭が混乱しただけでした(^^;)
もっとスパッとわかりやすく書いた本があったらなあ、と思います。
もっとスパッとわかりやすく書いた本があったらなあ、と思います。
Re: 黄輪さん
ですよね~。
華族向きのマナーの教本とか探しているんですけど、見つかりませんねえ。
うむむ。これでは宮中晩餐会に招かれたときに(←招かれませんってば)
華族向きのマナーの教本とか探しているんですけど、見つかりませんねえ。
うむむ。これでは宮中晩餐会に招かれたときに(←招かれませんってば)
NoTitle
自分の場合ですが……、「閣下」の他に、「卿」と言う呼び方も使っています。
なかなか正解が分からなくて、自分も苦心してます。
なかなか正解が分からなくて、自分も苦心してます。
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Re: 土屋マルさん
実際に本格ファンタジーをやるのなら、しっかり下調べされることをお勧めいたします。
本編を書いた後でちょっと後悔していたりするところもあるので(^^;)