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    ささげもの

    ミズマ。さんお誕生日プレゼントショートショート(?)

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    それはどこか甘い……わけがない

    「陛下」

     妻の声に、バートラム国王はにこやかな顔を向けた。

    「なんだ、ロビン?」

     妻の声はどこか氷のようだった。

    「われらが創造主、ミズマ。様のお誕生のお祝いにと、ポール・ブリッツなるものより捧げものが」

     国王はちょっと妙な顔をした。

    「おい、ミズマ。様の誕生の祝いは、おととい盛大にやってしまったではないか。それを、なにを、今どき」

    「でも、贈られてきたものは、贈られてきたものですし、食べ物ですから、粗末にするわけにも」

    「わかった。それで、余にも食えというのだな」

    「その通りです、陛下」

     妻のロビンは、白い四角形をしたなにかを取り出した。

    「かの者の住まう地の名産、『納豆』にございます」

    「『納豆』……?」

     ロビンは四角形の蓋を開けた。

     とたんに立ち込める臭気。

    「こ、これはなんだ」

    「おそれながら、『納豆』の芳香かと存じます」

    「く、食わぬ、余は食わぬぞ」

    「おそれながら、創造主に捧げるものを食するのも、神に近き陛下のお勤め。さあ、お召し上がりに」

    「余は食わぬ!」

    「いいから食べなさい。作者はあと三分でこの話を書き終えて眠らないと、明日の朝にひびくのです」

    「そんなこといったって。後生だから。やめろ。うわあああああ……」

     × × × × ×

    「お気づきになられましたか陛下」

    「うう……死ぬかと思った」

     バートラムは、ロビンの持っているなにかの袋に目をやった。

    「なんだそれは」

     ロビンは一礼した。

    「遠く西国より運ばれた、『なれずし』というものにございます」

     ロビンは息を止めて封を切った。
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    ~ Comment ~

    Re: ミズマ。さん

    ミズマ。さんはあの世界の神様なんですから、お供えはしますけど、食べるのは仕える創造物の役目です(笑)。

    で、好物のものが来たときに、「神の奇跡」を起こして食べる、と。

    バートラム国王悲惨(笑)。

    ちなみに、納豆が苦手でしたら、添付のたれを1パックにつき2袋使うと、いくらかおいしく召し上がれるかもしれません。少なくともわたしはそうやって食べてます。「納豆のたれ」が小さなボトルで小売されているのをスーパーで見つけたときには、ほくほく顔で買いましたが、その後二度とスーパーでそのプラスチックボトルを見ておらず、くやしい思いであります。なんとか見つけねば、今後の食生活も大きく左右することに(そんなだいそれたことかい(笑))。


    こんなものでよかったらぜひ持ってってください(^^)

    シュールストレミングと書かなかったのは武士の情けです(笑)。

    ……あれ、良く読んだら(最初からちゃんと読もう)、納豆とかって私あてなんですか、もしや……。

    あ、あの、実は納豆ちょっと苦手で……あ、ロビンちゃん、その手に持ってるのは……
    ロビン「なにをおっしゃっるんですか。折角ポールさまからいただいたものを。残すなどもってのほかですよ」
    いや、ほんとに、大丈夫だからッ!
    ロビン「はいはい。食べる食べる」
    ぅわーッ!……もごもご、ごくん……ばたん。

    きゅう。

    ロビン「ポールさま。ミズマ。には責任をもって納豆その他贈り物を全部食べさせますのでご安心下さい。
    この度は誕生日祝いをありがとうございました」

    ロビンちゃん酷ぇwww

    あのあとクサヤとか、色々出てくるんでしょうねぇ。
    夫婦仲が良さそうでよいことです(?)。

    朝から誕生日祝いに、なんだか臭いそうなお話をありがとうございましまぁ♪ヽ(´▽`)/
    もって帰って良いですかね?
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